2006年07月05日

TLC『CrazySexyCool』

おてんば3人組による90年代を象徴する女性R&Bグループ作品☆TLC『CrazySexyCool』
CrazySexyCool
発表年:1994年
ez的ジャンル:おてんば系女性R&Bグループ
気分は... :狂犬ガットゥーゾ !

あと約4時間後にはW杯準決勝「ドイツ対イタリア」戦☆
個人的にはイタリアの勝利を予想しマス。

イタリアのダイヤモンド型の中盤において、激しい運動量を相手の攻撃の芽をことどく潰すのが“狂犬”と呼ばれるガットゥーゾ(ACミラン)だ。その闘争心ムキ出しのプレースタイルは、一見すると完全な悪役タイプなのだが、どこか憎めない愛嬌を持った個性的な選手だ。

イタリアの中盤は当初、トッティ、デロッシ、ペロッタというローマ・トリオとピルロ(ACミラン)の4人だったが、1次リーグでのデロッシの退場および出場停止からガットゥーゾに出番が回ってきた。個人的には、デロッシは大好きな選手の一人なのでかなりガッカリしたが、相手のボールの出所を潰しまくるガットゥーゾと、オフ・ザ・ボール時の献身的な動きでチームに貢献するペロッタのコンビがかなり機能している気がする。

今日の準決勝でも、ガットゥーゾはドイツの皇帝バラックあたりに吠えまくるんだろうね!楽しみ☆楽しみ☆

さて、今回は噛み付かれそうなおてんばレディ3人組TLCの2nd『CrazySexyCool』(1994年)っす。

T-Boz、Lisa "Left Eye" Lopes、Chilli というメンバー3人の頭文字をグループ名にしたTLCは1992年にデビューアルバム『Ooooooohhh...On The TLC Tip』を発表。2002年にLeft Eyeが交通事故死するまでの長きに渡り、女性R&Bグループの頂点に君臨し続けた。

以前にSWV『New Beginning』の記事投稿の時に書いたように、90年代に人気を二分した女性R&BグループのTLCとSWVについて、僕は完全なSWVびいきだったし、僕が最も好きな90年代女性R&BグループはBrownstoneだ。

でも、90年代女性R&Bグループを象徴する1枚となれば、TLCの2nd『CrazySexyCool』を挙げるかもね。

例えば、今の日本で僕の大好きなBrownstoneSWVを聴く人って、やっぱりR&B好きの人のような気がする。それに対して、TLCって倖田來未なんかを聴くティーンの子たちがフツーに聴いてそうだもんね。

きっとMary J. BligeやTLCのブレイクあたりが契機になって、洋楽=ロックの時代から洋楽=R&B/Hip-Hopの時代へ大きくシフトしていったような気がする。

TLCの作品の中でもダントツの完成度を誇る『CrazySexyCool』。1996年のグラミー賞において、本作はベストR&Bアルバムを、シングル「Creep」はベストR&Bパフォーマンスをそれぞれ受賞しています。今後も語り継がれるべき傑作R&Bアルバムだと思いマス。

オススメ曲を紹介しときやす。

「Creep」
アルバムからの1stシングル(Dallas Austin作品)。全米ポップチャートおよびR&BチャートNo1に輝くと同時に、前述のグラミー賞も受賞した名曲。Dallas Austinの作品っす。Hip-Hopのビート感とR&Bのキャッチーなメロディが違和感なく融合したTLCというグループのキャラを見事に反映したナンバーだと思いマス。あのホーンのループが何とも忘れられないよね。Slick RicK「Hey Young World」、Isaac Hayes「Hung Up On My Baby」ネタ。

「Red Light Special」
アルバムからの2ndシングルであり、ポップチャート、R&Bともにトップ3に入る大ヒット曲(Babyface作品)。Babyfaceらしい甘〜いメロウ・バラード。おてんば3人娘が大人のレディへ変貌してくれマス。

「Waterfalls」
アルバムからの3rdシングル。全米ポップチャートNo1どころか年間チャートNo1にも輝いたこれも説明不要の名曲。ワウワウギターあたりにニューソウルのテイストが漂う、この大ヒット・ミディアム・ファンクはPVも含めてインパクトあったよね。T-BozのガラッぱちなボーカルやLeft Eyeのファニーなラップがとっても楽曲にフィットしてるよね!

「Diggin' on You」
アルバムからの4thシングルであり、ポップチャート、R&Bともにトップ10入りした(Babyface作品)。個人的にはTLCの楽曲で一番好きかなぁ。浮遊感漂うメロウなトラックとキュートなボーカルは胸キュンですな。この曲を聴いていると、気の合う仲間とバカ話しながら飲んでいる時のリラックス感のような、くつろいだ気分になるなぁ。

「If I Was Your Girlfriend」
Prince殿下のカヴァー(殿下のオリジナルはアルバム『Sign O' The Times』収録)。うまく説明できないけど、TLCが殿下のカヴァーってピッタリな感じだよね!

「Kick Your Game」
「Case of the Fake People」
TLCらしくR&BとHip-Hopをキャッチーにブレンドさせたナンバー2曲。「Kick Your Game」はJermaine Dupri作品であり、ジャズ・ファンク風のトラックが印象的。「Case of the Fake People」はDallas Austinの作品であり、彼らしいビート感覚が実にカッチョ良いですな。

「Let's Do It Again」
大人のレディな雰囲気のセクシーなミディアム・ナンバー。個人的にはかなり好き!

「Switch」
ファンキーなトラックがイイ感じのナンバー。Jean Knight「Mr.Big Stuff」ネタ。

「Sumthin' Wicked This Way Comes」
OutKastのAndre 3000(Dre)やCee-Loがゲスト参加したナンバー。なかなか聴き応えのある力作。

その他曲間のインタールードには、A Tribe Called Quest(ATCQ)のPhife、Sean "Puffy" Combs、Busta Rhymeなどのクレジットを発見することができマス。
posted by ez at 00:06| Comment(7) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする