発表年:2003年
ez的ジャンル:サルソウル系ディスコ
気分は... :300回記念の夜はアゲアゲ・モード
今回で区切りの300回目の記事投稿になります。
今年の3月末頃に200回目だったので、あっという間のような気がしマス。“よくまぁ、飽きずに毎日書くよねぇ〜!”と自分でも感心するやら、あきれるやら...
200回目の時には、区切りとしてStevie Wonder『Songs In The Key Of Life』をそれなりの思い入れを込めて投稿したので、今回も300回目に相応しい1枚は何か?とアレコレ考えてみた。
それでセレクトしたアーティストがThe Salsoul Orchestra☆
演奏が上手い/下手とかクオリティ云々といった理屈ではなく、感覚的に音楽を楽しみたい!という僕の感性にピッタリな音楽がコレかもしれない☆
1970年代中盤から1980年代前半に数多くのディスコ・ヒットを連発した伝説のレーベル“Salsoul”(SalsoulはSalsaとSoulを合わせた言葉)。そんなSalsoulの快進撃の口火を切りSalsoulサウンドを確立したのが、総勢40名を超えた大所帯オーケストラThe Salsoul Orchestraである。
Salsoulと言えば、ハウス/クラブミュージック好きの方は、伝説のDJであるLarry Levanが伝説のクラブParadise Garageでプレイした楽曲の数々としてお馴染みですよね。その意味ではSalsoulがあったからこそ、我々はガラージュという素敵なダンス・ミュージックに出会えたのかもしれませんね。
The Salsoul Orchestraに話を戻すと、1970年代前半に一大ブームを作ったフィリー・ソウルで売れっ子となったプロデューサー/アレンジャー/vibe奏者のVincent Montana Jr.が元MFSBメンバーらを中心にNYで結成したオーケストラがThe Salsoul Orchestraっす。というより、MFSBがSalsoul Orchestraに名前を変えたと言った方がいいのかな?ちょっと、そのへんはわかりましぇん。
ディスコ・ビートと華麗なストリングス・サウンドが合体し、さらにNYらしいニューヨリカンなラテン・フレイヴァーが加わったSalsoul Orchestraのダンス・ミュージックは、聴いているだけでアゲアゲで踊りたくなる、実に気持ちのイイ音楽だよね。
そんなSalsoul Orchestraの魅力が1枚に凝縮されたベスト盤CDが『Sound Of Salsoul〜The Best Of The Salsoul Orchestra』っす。
残念ながら、僕はすれ違いでリアルタイムではSalsoulを体現できなかった。それでも、このCDを聴いていると、かなりの曲が何処かで聴き覚えがあり、何か懐かしいカンジがしてくる。その一方で、今聴いても全然古いカンジがしない新鮮さがあるよね。
ディスコ・ミュージック好き、ラテン・ビート好き、Larry Levanおよびガラージュ好き、Nuyorican SoulおよびMasters At Work(MAW)好き等々あらゆるダンス・ミュージック好きの人を虜にする魔法のダンス・ミュージックがココにある気がしマス。
オススメ曲を紹介しときやす。
「Runaway」
Loleatta Hollowayをフューチャーして1977年にヒットした永遠のダンスクラシック。あのニューヨリカンなムードたっぷりのゴージャスなダンス・ビートとパワフルなLoleattaのボーカルを聴けば、アゲアゲで至極のハッピー気分ですな。
もしかしたら、このオリジナルよりもIndiaのボーカルをフューチャーした1997年のNuyorican Soulのカヴァーを聴いて本曲を知っている人も案外多いかもね?あのカヴァーにはVincent Montana Jr.本人も参加していマス。オリジナルの雰囲気を大きく変えないで、スタイリッシュに仕上げたNuyorican Soulも勿論いいけど、個人的にはLoleattaのボーカルをフューチャーしている分、オリジナルに軍配かな?
「Tangerine」
これもみんな何処かで一度は聴いたことがあるお馴染みのナンバー(1975年作)。チャート的にはSalsoul Orchestra最大のヒットらしいです。曲自体は1942年のJimmy DorseyのNo1ヒットのカヴァー。イントロのオーケストラと♪タンジェ〜リ〜ン♪という女性ボーカルを聴いているとウキウキ気分ですな。
「Salsoul Hustle」
Salsoul Orchestraのデビュー・ヒット(1975年)。このあたりを聴くと、まだフィリー・ソウルの臭いがプンプンしますね。
「Dance A Little Bit Closer」
1977年のヒット曲。個人的には「Runaway」と並ぶお気に入り曲。この曲もニューヨリカンなラテン・フレイヴァーがアクセントになっていて実に気持ちいい。Nuyorican Soulが好きな人は間違いなく気に入ると思いマス。
「Nice 'N' Nasty」
1976年のヒット・ナンバー。タイトルの通り、実にナスティなディスコ・ナンバーっす。僕の中にSalsoul Orchestraをイメージする言葉として「ナスティ」というワードは結構しっくりくる。何故なんだろう?
「How High」
1979年のヒット・ナンバー。何か昔のプロ野球ニュースの珍プレー好プレーのBGMあたりにピッタリな気がする
「Chicago Bus Stop」
1976年の作品。この曲も「Nice 'N' Nasty」と並び、ナスティなSalsoul Orchestraをイメージさせるディスコ・ナンバー。きっと、この女性コーラスが子供の時にとってもセクシーかつ挑発的に聴こえて、鼻血ブーだったのかも?でもこの鼻血ブーなカンジがとっても大好き(笑)
「Getaway」
お馴染みEarth,Wind & Fireの大ヒット曲のカヴァー。案外、オリジナルに近い雰囲気だったりする。
「Short Shorts」
タモリ倶楽部の主題歌であるThe Royal Teens「Short Shorts」(1958年)のカヴァー。とってもおバカな気分になれるアゲアゲのカヴァーですな。
Salsoul Orchestra以外のSalsoulを聴きたい方はLoleatta Holloway、First Choice、Inner Life、Double Exposure、Instant Funk、Skyyあたりも合わせてどうぞ!