2006年07月10日

John Coltrane『My Favorite Things』

Coltraneのソプラノ・サックスを堪能あれ☆John Coltrane『My Favorite Things』
My Favorite Things
録音年:1960年
ez的ジャンル:Coltrane流モード・ジャズ
気分は... :僕のお気に入りは...

あと数時間でW杯決勝☆
決勝の結果が出る前に、僕が感じたドイツW杯あれこれ...

決勝の結果に関係なく、チーム・レベルでの僕のお気に入りは、
 優勝に相応しいチーム:イタリア
 最も魅力的なチーム:ポルトガル
 最もサプライズなチーム:ドイツ
 殊勲賞チーム:フランス
 敢闘賞チーム:エクアドルおよびガーナ
といったところかな!

個々の選手レベルで言えば、今大会前に考えていたマイ・ベスト11は以下の通りだ。
(4-3-3フォーメーションを前提)

GK:ツェフ(チェコ)
DF:テリー(イングランド)、マルケス(メキシコ)、ソリン(アルゼンチン)、トラベルシ(チュニジア)
MF:バラック(ドイツ)、ジェラード(イングランド)、エッシェン(ガーナ)
FW:ドログバ(コートジボワール)、ロナウジーニョ(ブラジル)、ロッペン(オランダ)
*バルセロナとチェルシーの所属選手が多いのが趣味丸出しですが(笑)

それに対して、大会での活躍ぶりから考えるマイ・ベスト11は以下の通り。

GK:ブッフォン(イタリア)
DF:カンナバーロ(イタリア)、ギャラス(フランス)、ラーム(ドイツ)、ミゲル(ポルトガル)
MF:ジダン(フランス)、アッビアー(ガーナ)、マスケラーノ(アルゼンチン)
FW:クローゼ(ドイツ)、リベリ(フランス)、ロナウド(ポルトガル)
*FIFAが選ぶベスト11とは結構異なるけど、アッチは有名選手優先の政治的なものだからね!

さて、今回はジャズの求道者John Coltrane作品の中で僕の最もお気に入りの1枚『My Favorite Things』(1960年)っす。

Coltrane作品の紹介は『Ballads』(1962年)に続き2回目ですが、どちらも比較的聴きやすいColtrane作品っす。個人的には、Coltrane作品の入門編としては、『Blue Train』(1957年)、『Soultrane』(1958年)、『My Favorite Things』(1960年)、『Ballads』(1962年)の4枚あたりがいいのではと思いマス。

僕なんかは、Coltrane作品を20枚前後持っている今でも上記4作品を聴く頻度が圧倒的に高い!ジャズ通を気取って、難解な作品を理屈を並べて、小難しく聴くのがキライなだけなんだけどね。4作品の中でも最もお気に入りの1枚が『My Favorite Things』だ。

本作のメンバーは、John Coltrane(ts、ss)、McCoy Tyner(p)、 Steve Davis(b)、Elvin Jones(ds)の4人。

Coltraneは本作で初めてソプラノ・サックスでの演奏を録音した。特に、タイトル曲「My Favorite Things」のソプラノの響きが、僕をこのアルバムに向かわせてくれる。単純に僕のハートに触れるサムシングがこの曲にはある!

コアなColtraneファンの方は、“アルバム『Selflessness』の「My Favorite Things」を聴くべし!”なんておっしゃるかもしれませんが、それはColtrane作品の中級以上へ挑戦しようと決めた方のみでいいと思いマス。

「My Favorite Things」以外にも有名なスタンダード曲を、理屈、理論抜きのフィーリングで楽しめばいいと思いマス。

全曲紹介しときヤス。

「My Favorite Things」
Coltraneを代表するスタンダード・レパートリー。オリジナルはRodgers & HammersteinIIによるお馴染みのミュージカル『Sound Of Music』の挿入歌。原曲のチャーミングなカンジとColtraneの神秘的のソプラノの音色が実にマッチする。McCoy Tynerの美しく堅実なピアノも実に印象的ですな。13分超という演奏時間があっと間に過ぎてしまう。

この曲を聴いて、Coltraneのスピリチュアルな部分に触れた気がしたなぁ。聴いているうちに、Coltraneという広大な宇宙にナビゲートされ、知らぬ間に瞑想に耽っている。何か寺で座禅でも組んでいるような気分になるよね。

「Everytime We Say Goodbye」
Cole Porter作曲のスタンダード。僕はこのColtraneバージョンを聴くほんの少し前にSimply Redのカヴァー(1987年)を先に聴き、結構それで愛着を持っていたので、このColtraneバージョンも一発で気に入った。『Ballads』に通じる安らぎのColtraneを堪能できマス。

「Summertime」
超有名オペラ『Porgy and Bess』の挿入歌(George Gershwin作曲)。ある意味、本作中最も求道者Coltraneの演奏を聴ける曲かも?シーツ・オブ・サウンドと呼ばれる音の洪水とパワーに圧倒されマス。

「But Not for Me」
Ira & George Gershwinによるブロードウェイ・ミュージカル『Girl Crazy』の挿入歌。このColtraneバージョン以外にも、以前に紹介したModern Jazz Quartet(アルバム『Django』収録)やMiles Davis(アルバム『Bags Groove』収録)のバージョンも僕のお気に入りっす。

あなたのマイ・フェイバリット・シングスは何ですか?

さぁ、これから僕は4年に一度のマイ・フェイバリット・シングスとなる90分を堪能することにしよう!
posted by ez at 01:02| Comment(2) | TrackBack(0) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする