2006年08月16日

The Beach Boys『Pet Sounds』

実験的ポップ・ミュージックの金字塔☆The Beach Boys『Pet Sounds』
Pet Sounds  [from UK] [Import]
発表年:1966年
ez的ジャンル:先進的ポップ・ミュージックの指針
気分は... :懐かしく美しく虚しく...

今日から通常のエントリーに戻ります。
ということで、The Beach Boys『Pet Sounds』(1966年)っす。

The Beach Boys『Pet Sounds』と言えば、The Beatles『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』と並び称されるポップ・ミュージックの金字塔アルバムですよね。

今日でも“Pet Sounds的”といった形容詞で語られる作品が後を絶たず、以前紹介したLushlife『West Sounds』のように、Hip-Hopアーティストからもマッシュアップの対象となるほどの影響力を持った作品ですよね。

ただ、個人的には、今まで何度もBeach Boysを紹介しようと思い、躊躇してきまシタ。

昔からBeach Boysを語るのって苦手なんだよね。同じ大物アーティストでもBeatlesRolling StonesWhoのようなテンションで語ることができない。なので、Beach Boysを紹介しても、かなり薄味なエントリーになってしまいそう?なんて思っていました。

別に、僕はBeach Boysがキライじゃないし、『Pet Sounds』だって20年以上愛聴している。でもよく考えると、“ある時期毎日Beach Boysばかり聴いていまシタ!”みたいな記憶はない。少なくともBeatlesRolling StonesWhoの場合はそうした経験があった。このあたりが躊躇の原因かも?

でも、今日は何故だかかBeach Boysを書きたくなった。
よ〜し、勢いで書くぞ!

『Pet Sounds』は、1964年末にコンサート活動から身を引き、レコーディングに専念したグループの中心人物Brian Wilsonが、その創作意欲を注ぎ込んで築き上げたポップ・ミュージックの玉手箱のようなアルバムだ。

Brian Wilsonは、本ブログでも取り上げたBeatlesの『Rubber Soul』に刺激を受けて、『Pet Sounds』制作に臨んだらしい。そう聞くと、『Rubber Soul』大好きの僕としては、このアルバムをより興味深く聴くことができる。

全体の仕上がりは、「Beach Boys=開放的なサマー・ソング」のイメージから大きくかけ離れた、懐かしく美しく虚しい響きに満ちた内省的なアルバムだ。前述のPet Sounds的という形容詞も“懐かしく美しく虚しく内省的なポップ・ミュージック”という意味で用いられているケースが多いのではと思いマス。とにかく聴いているうちに、ストレンジな空間にポツリと自分がいる感じだよねぇ〜☆

『Pet Sounds』というタイトルは、“犬にでも聴かせる音楽なんじゃない!”というメンバーの文句から決まったのだとか。

たまには部屋でペット状態になり、この内省ポップに耳を傾けながら、ストレンジな体験をしてみては?

オススメ曲を紹介しときやす。

「Wouldn't It Be Nice」
「素敵じゃないか」の邦題で知られるナンバー。シングルにもなり、全米チャート第8位まで上昇した。完璧なポップ・ソングってカンジだよね。ただし、この歌がBrianの妻 Marilynではなく、その姉Dianeへの思いを歌ったものらしい。こんな矛盾した思いを歌うこと自体が、このアルバムがそれまでのBeach Boysのアルバムと一線を画しているよね。こんないい曲いろんな人がカヴァーしているような気がするけど、僕は槇原敬之のカヴァーしか知りません。

「You Still Believe in Me」
イントロのピアノの響きがひねくれポップ好きにはたまらないよね。後半の美しいハーモニーや自転車のベルの音色も印象的だよね。聴いているうちに、幼少期にタイムスリップしていく気がする。Anne Sofie von Otter & Elvis Costelloがカヴァーしていますね。

「Don't Talk (Put Your Head on My Shoulder) 」
Brianのボーカルとオルガンの音色が実に虚しく響くナンバー。このアルバムならではのストレンジな世界に徐々に突入してきマス。

「I'm Waiting for the Day」
本作中Mike Loveが唯一作詞を担当しているナンバー。このアレンジとかBeatles『Sgt. Pepper's〜』に相当影響を与えたんじゃないかなぁ。この曲のエンディングを聴いていると、いつもBeatlesの「Hello Goodbye」のエンディングを思い出す。

「Sloop John B」
フォーク・ソングをBrianがアレンジしたものであり、アルバムに先駆けシングルとなり、全米第3位の大ヒットとなった。当初アルバムに収録される予定は無かったが、シングルヒットしたことから収録されることになった。みんなが抱くBeach Boysのイメージにぴったりのナンバー。ただし、それが逆にアルバムの中では違和感を感じる。

「God Only Knows」
このアルバムで一番の名曲かもね。まさに神のみぞ知っていた美しいナンバーって感じだね☆Paul McCartneyのフェイバリット・ソングとしても有名ですよね。その影響は「Penny Lane」あたりに反映されていますね。

Glen Campbell、Captain & Tennille、Olivia Newton-John、Neil Diamond、David Bowie、Manhattan Transfer、John Wetton、Holly Cole、Justin Haywardなどカヴァーも多数。

「I Know There's an Answer」
ヘンテコな世界を展開してくれるナンバー。Sonic Youthがカヴァーしているのが何とも意外ですよね。そのあたりもこのアルバムの凄さだよね。

「I Just Wasn't Made for These Times」
「駄目な僕」という邦題からして愛着がわく哀愁ポップ。疲れた大人の中には、この曲を聴いて癒される人も多いのでは?前向きで強い人間でいたいと思うけど、でも過去を振り返って、くよくよしたり、落ち込んだりすることだってあるよねぇ。男はつらいよ(;◇;)。。。

「Pet Sounds」
アルバム・タイトル曲はインスト。元々は「Run James Run」というタイトルだった。OO7のジェイムズ・ボンドを意識したタイトルだと思いマス。Beach Boysがインストなんて...と思わせるところがミソかもね?

「Caroline No」
この曲も名曲ですね。後にBrian名義でシングル・カットされまシタ。Brianのボーカル、ハープシコード、ヴァイブ、パーカッションなどシンプルながらも、繰り返し述べてきた懐かしく美しく虚しい世界を見事に表現している。踏切の遮断機音、列車の通過音、犬の鳴き声の効果音で終わるエンディングも不思議な余韻を残してくれる。

従来のBeach Boysのイメージを打ち破る作品だけど、それでも夏の終わり頃になると聴きたくなるから不思議だよね。

Beatlesの『Rubber Soul』に刺激を受けて制作された『Pet Sounds』だけど、『Pet Sounds』を聴いたBeatlesは『Sgt. Pepper's〜』の制作を決意した。ポップ・ミュージック好きにとっては何とも素晴らしい時代だよね。
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2006年08月15日

お盆特別企画2☆『動物ジャケット集めてみましたぁ!』

今朝の東京の停電は改めて、都市生活の脆さを痛感しましたね。

停電の間は、PCも使えず、電話もできず、TVも観れず、停電の状況が全くわからない。唯一携帯電話が使えたが、アクセス集中で全然つながらない。やることないから、風呂にでも入ろうかと思ったけど、ウチの場合、停電が給湯にも影響するので、水しか出ない...読書でもしようと思ったが、暑くてそんな気にもならない、ホント参ったね。

今日も昨日に続き、通常のCD紹介はお休みにして、ジャケット・ネタです。
今回は、動物ネタのジャケットを集めてみました。
昨日と異なり、今回は自分が持っている作品を中心にセレクトしてみまシタ。

でも、セレクトしながら気付いたのは、案外動物メインのジャケットって少ないってこと。
動物メインにするくらいなら、自分がメインでというのは、自己主張の強いミュージシャンならば仕方がないことかもね?

Talking Heads『Naked』(1988年):サル
Naked

Elvis Costello & the Attractions『Armed Forces』(1979年):ゾウ
Armed Forces

Antonio Carlos Jobim『Wave』(1967年):キリン
Wave

Milt Jackson『Sunflower』(1972年):ダチョウ
Sunflower

Christopher Cross『Another Page』(1983年):フラミンゴ
アナザー・ページ

Eric Clapton『There's One in Every Crowd』(1975年):イヌ
There's One in Every Crowd

Jimmy Smith『The Cat』(1964年) :ネコ
The Cat

Bob Seger & the Silver Bullet Band『Against the Wind』(1980年):ウマ
Against the Wind

Orange Juice『You Can't Hide Your Love Forever』(1982年):イルカ
You Can't Hide Your Love Forever

Tortoise『TNT』(1998年):???
TNT

最後のTortoiseはシャレで入れてみました(笑)。コイツは人なのか?宇宙人なのか?それとも謎の生物なのか?(¬¬)

明日からは通常のパターンに戻る予定デス。
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2006年08月14日

お盆特別企画☆『ジャケット・アートの世界〜Roger Dean編』

今日は通常のCD紹介はお休みにして、久々にジャケット・ネタでもしますね。

ということで、今回はロック・アルバムのジャケット・デザインの巨匠の一人Roger Deanの作品を紹介しマス。

Roger Deanと言えば、プログレ・ロックの大物グループYesのジャケ・デザインで有名な人ですよね。

この美しいけど不気味な色使いは、観た瞬間に一発でRoger Dean作品とわかる独特の作風を持っているよね。

昔の作品は、ヨーロッパ的な世界観や歴史観が色濃く反映されたデザインが多かったように思うけど、その後は過去と近未来、自然と文明といったものをボーダーレスに表現したようなジャケが多いような気がしマス。

あと決して可愛くはない(笑)生物のデザインもこの人のウリかもね!

そんなRoger Dean作品の中から僕が選んだお気に入りデザイン10枚を紹介します。

Yes『Tales From Topographic Oceans』(1973年)
Tales from Topographic Oceans

Yes『Relayer』(1974年)
Relayer

Steve Howe『Beginnings』(1975年)
Beginnings

Steve Howe『Not Necessarily Acoustic』(1995年)
Not Necessarily Acoustic

Asia『Aura』(2001年)
Aura

Budgie『Squawk』(1972年)
Squawk

Greenslade『Greenslade』(1973年)
Greenslade

Osibisa『Osibisa』(1971年)
Osibisa

Uriah Heep『The Magician's Birthday』(1972年)
The Magician's Birthday

Space Needle『The Moray Eels Eat the Space Needle』(1997年)
The Moray Eels Eat the Space Needle

ちなみに、今回紹介した10枚の作品を、僕は1枚も持っていないし、購入する予定も全くありません(;一一)

Roger Deanのデザインには興味があるけど、肝心のアーティストの音楽には興味がないんだよね(笑)なので、通常のCD紹介では絶対披露できないので、こんな場を用意してみました。

次回はHipgnosisかMick Rockあたりかなぁ?
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2006年08月13日

Instant Funk『I Got My Mind Made Up:The Best of Instant Funk』

Larry Levanも大好きだったサルソウル・ファンク☆Instant Funk『I Got My Mind Made Up:The Best of Instant Funk』
I Got My Mind Made Up: The Best of Instant Funk
発表年:2003年
ez的ジャンル:サルソウル系ファンク
気分は... :すぐさまファンク気分└(^^*)┐ ┌(*^^)┘

いよいよお盆の帰省ラッシュになりましたね。
さすがに昨日のアクセス数はここ1ヶ月で一番少なかった(;◇;)

こんな時だから、趣味丸出しのお気に入りグループを紹介しマ〜ス。
ということでInstant Funkっす☆

Instant Funkは、1970年代中盤から1980年代前半に数多くのディスコ・ヒットを連発した伝説のレーベル“Salsoul”を代表するファンク・バンドであり、ガラージ・ファンには伝説のDJであるLarry Levanがプレイ、ミックスしたアーティストとしても有名ですよね。サルソウル系の紹介はSalsoul Orchestraに続いて2回目になりマス。

Instant Funkは、1970年代前半に結成されたTNJ'Sというグループを母体として、その後フィリー・ソウル系アーティストのレコーディングの際のバック・バンドとして知名度を上げていったらしい。1976年に1stアルバム『Get Down With the Philly Jump』をリリース。

そして、1979年にサルソウルから彼らの代表曲であるダンス・クラシック「I Got My Mind Made Up (You Can Get It Girl)」を含む2ndアルバム『Instant Funk』を発表。その後『Witch Doctor』(1979年)、『The Funk Is On』(1980年)、『Looks So Fine』(1982年)、『V』(1983年)、『Kinky』(1983年)といったアルバムをSalsoulに残している。

今回は、これらサルソウル時代の作品からセレクトしたベスト盤『I Got My Mind Made Up:The Best of Instant Funk』デス。今年に入って『Anthology』というベスト盤も出たけど、Larry Levan、Francois Kevorkian、Tom Moultonのミックスを含むコチラの盤の方をオススメします。というか僕が持っているのがコチラだからなんだけど(笑)

そのグループ名の通り、瞬く間にノリノリのファンク気分にしてくれるナンバーがズラリ。しかも、サルソウルならではのゴージャスでスタイリッシュなフロア直結ダンス・ナンバーに仕上がっているところが好きだね。ライナーノーツに、“ドロドロ・ベタベタなド・FUNKなところがない”と書かれていたが、ホントそこがこのグループの魅力かもしれない。

Larry Levan等クラブDJ達に愛されたスタイリッシュなファンクをご堪能あれ!

オススメ曲を紹介しときやす。

「I Got My Mind Made Up (You Can Get It Girl)」
前述のInstant Funkの名を一躍有名にしたダンス・クラシック。全米R&Bチャートで第1位に輝き、ポップチャートでもスマッシュ・ヒットとなった。このイントロを聴いただけで、ウキウキ気分になれるハッピー・ソングだよね。邦題は「今夜のあいつはセクシー・チャンス」だって(笑)今夜のオレもセクシーチャンスないかなぁ?

このベスト盤には、オリジナルに加えて、Larry Levanのミックスも収録されていマス。コチラも必聴ですよ!両方共と7" Versionのエディトなのが少し残念。もっと長回しで聴いていたいよねぇ!

De La Soul「A Roller Skating Jam Named 'Saturdays'」、Handsome Boy Modeling School「The Projects (Pjays)」、Public Enemy「Welcome to the Terrordome」、Terminator X feat.Whodini「It All Comes Down To Money」のサンプリング・ネタにもなっていマス。De La Soul大好きの僕は「A Roller Skating Jam Named 'Saturdays'」がInstant Funkとの出会いでシタ。

「Crying」
これも『Instant Funk』からの曲。サルソウルらしいゴージャスなダンス・ナンバー。このスタイリッシュ・グルーヴを聴いていると、DJご用達だったのがよくわかるね。

「Salm Dunk The Funk」
「Bodyshine」
『Witch Doctor』からの2曲。「Salm Dunk The Funk」は、サルソウル的エッセンスとファンク・グルーヴがうまく融合したこのグループらしいナンバーだと思いマス。「Bodyshine」はフロア仕様のLarry Levanのミックスが収録されています。

「The Funk Is On」
『The Funk Is On』のタイトル曲。まさにInstant Funk流のカッチョ良いスタイリッシュなファンクの世界へすぐさまスイッチ・オン☆

「Everybody」
「It's Cool」
さらに『The Funk Is On』からの2曲。「Everybody」はLarry Levanのミックス。ボコーダー使いもある点が僕好み。「It's Cool」はR&Bテイストのミディアム・ナンバー。ホーンセクションが気持ちイイですな。

「Why Don't You Think About Me」
『Looks So Fine』からのナンバー。ここではFrancois Kevorkianのミックス収録。Kevorkian大先生らしい洒落た仕上がり。全体的な完成度で言えば一番かも?

「No Stoppin' That Rockin'」
『V』からのナンバー。Tom Moultonのミックスを収録。1980年代前半という時代を反映してMidnight Starあたりを彷彿させるエレクトリック・ファンクに仕上がっていマス。

70年代と80年代の曲が混じっているけど、便宜上70年代カテゴリーにしまシタ。

サルソウルで言えば、Double Exposure、Skyyあたりもそのうち紹介しますね。
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2006年08月12日

Groove Theory『Groove Theory』

これぞ心地良いグルーヴのセオリー☆Groove Theory『Groove Theory』
Groove Theory
発表年:1995年
ez的ジャンル:スタイリッシュ系クールネスR&B
気分は... :やっぱり冷やし中華だよね(^ ^)V

やっぱり夏は冷やし中華ですな!

今週は既に5回くらい食べている...というか毎日食べてるカンジだね。
オーソドックスな冷やし中華もいいが、最近はトッピングやタレにアレンジを加えて、イタリアン、和風、韓国風などのオリジナル冷やし中華にもチャレンジ中デ〜ス。

最近、冷やし中華のような清涼感のある女性R&Bを探していて、昔購入したCDを久々にアレコレ聴き直していて、一番しっくりきたのが、今回紹介するGroove Theory『Groove Theory』(1995年)だった。

Groove Theoryは、フィラデルフィア育ちの女性ボーカルAmel LarrieuxとNY出身のキーボード&プログラミング担当の元MantronixのBryce Wilsonによるユニット。

Amelは、その後にソロアルバム『Infinite Possibilities』(2000年)、『Brave Bird』(2004年)を発表したり、Group Home「Suspended In Time(DJ Premier Remix)」(1995年)、The Rootsの3rd『Illadelph Halflife』(1996年)、Sadeのメンバーが結成したグループSweetbackの1st『Sweetback』(1996年)などにもゲスト参加しているので、そちらをお聴きの方も多いのでは?

Groove Theoryが発表した唯一のアルバムが『Groove Theory』(1995年)。
僕はリアルタイムでこの作品を購入したが、何が決め手でこのアルバムを購入したのか?何がお気に入りだったのか?全く印象がない。特にここ5〜6年の間、聴いた回数なんて数えるほどだったかもしれない?

でもって、久々に聴いた印象派は、大人向けのクールなR&Bってカンジかなぁ。
Amelのナチュラルかつスピリチャルなカンジのボーカルと、Bryceの作りだすMantronix仕込みのクラブ・テイストのR&Bサウンドが絶妙なバランスのクールネスを生み出しているカンジだよね。生音をうまく使っているのも魅力かなぁ。

特に、「Tell Me」や「Hello It's Me」は聴いてすぐに思い出した。こんなイイ曲を忘却しているなんて、僕の脳年齢も相当ヤバイかも?

肌触りとしては、USのR&Bというよりも、UKソウル/クラブ・ミュージックに近いかもね?

オススメ曲を紹介しときやす。

「Tell Me」
シングル・カットされたGroove Theoryを代表する曲。大好きなMary Jane Girls「All Night Long」をサンプリングしたベースラインに、哀愁のメロディと伸びやかなAmelのボーカルが絡んでくる絶品ナンバー。基本的にはHip-Hop Soulなんだけど、ジャジー&スタイリッシュな雰囲気がGroove Theoryならではのカンジですな。

「Hello It's Me」
本ブログでも人気の高いTodd Rundgrenの名曲のカヴァー。でも、聴けばすぐにわかるけど、カヴァーのベースになっているのはIsley Brothersのカヴァー(アルバム『Live It Up』収録)。思わずAmelがIsley'sのウェルウェル節で歌い出しそうです(笑)Isley'sお得意のメロウ・バラードの暑苦しさを取り除いて、より涼しげにしたってカンジかな?Toddファン、Isley'sファン共に納得の出来っす☆

「10 Minute High」
Acid Jazzフレイヴァーの絶品ミディアム・グルーヴ。久々に聴き直して、一番白眉だったのがこの曲。このヒンヤリとした浮遊感が魅力のグルーヴは、まさに心地良いグルーヴのセオリーですな☆

「Come Home」
「10 Minute High」に続く僕の超オススメ2曲目。哀愁の美メロ・グルーヴ。スタイリッシュな仕上がりは、夏のアーバン・ナイトにピッタリですね!

「Good 2 Me」
僕の超オススメ3曲目。これもセオリー通りの大人のためのメロウ&グルーヴってカンジだね。

「Angel」
僕の超オススメ4曲目。全体的に哀愁のグルーヴが多い中で、この曲はかなり明るく健全なカンジの美メロ・グルーヴっす。

「Baby Luv」
Mantronixっぽさが出た少しエスニック・テイストの曲。案外イケてる曲っす。

「Time Flies」
深夜に聴くにはピッタリの哀愁のメロウ・グルーヴ。夜中観るホラー映画のようなヒンヤリ感があります(あまり上手い表現じゃないね)。

「Didja Know」
パーカッジヴだけどチルアウトなナンバー。夏の夜明けに、こんな曲を聴きながら、ボーッとしていたいなぁ。

今週に入り、僕のiPodで本作収録曲のプレイ回数が急増中!

それにしても、なんでこんな絶品アルバムを長い間自宅のCD棚で冬眠させていたのだろう?きっと、この調子で自宅CD棚で発掘を続ければ、あと数枚はこんな作品が発掘されるかもね!
posted by ez at 01:13| Comment(0) | TrackBack(1) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする