発表年:1970年
ez的ジャンル:ヒッピー系カントリー・ロック
気分は... :タルいよねぇ〜( ̄ェ ̄;)
いやぁ〜夏らしくなってきたのはウレシイですが、暑すぎるよねぇ(T〜T)
今回は、そんなクソ暑い日の昼間に聴きたくなるアルバムGrateful Dead『Workingman's Dead』(1970年)っす。
Jerry Garciaを中心にサンフランシスコで1965年に結成されたGrateful Deadは、Jefferson Airplane、Quicksilver Messenger Serviceと並ぶシスコを代表するサイケデリック・ロック・グループであり、60年代後半のヒッピー・ムーヴメントの中で、Grateful Deadのアシッドでドラッギーなトリップ・ミュージックは若者に熱狂的に受け入れられた。
1995年のJerry Garciaの死をもって、30年のバンドの歴史に終止符を打つ。その間デッド・ヘッズと呼ばれる熱狂的なファンを虜にし続けた、ヒッピーなライフスタイルと、フリーフォームな音楽スタイルは、我々日本人が考える以上にアメリカ人にとって、ミステリアスでユニークで偉大な存在だったのかもしれない。
僕が持っているGrateful Dead作品は、3rdアルバム『Aoxomoxoa』(1969年)、4thアルバム『Live/Dead』(1969年)、5thアルバム『Workingman's Dead』、6thアルバム『American Beauty』(1970年)の4枚。
サイケで、アシッドなトリップ・ミュージックを期待してGrateful Dead作品を購入したはずの僕だったが、意外にも今でもよく聴くのは、『Workingman's Dead』、『American Beauty』といったDead風カントリー・ロックを堪能できる2枚デス。
特に、今回紹介する『Workingman's Dead』のタル〜いカンジが僕は好きだね。クソ暑いの昼間に、ダラダラしながら聴くにはサイコーのアルバムっす。
Jerry GarciaがCSN&Y(Crosby,Stills,Nash & Young)をヒントに制作されたと言われる本作。僕は正直言ってCSN&Yって、聴いていてすぐに飽きちゃうんだけど、Dead風カントリー・ロックはユルユル、ダラダラな分、全然飽きがきません。
オススメ曲を紹介しときやす。
「Uncle John's Band」
シングルにもんったアルバム中最も有名な曲。モロにCSN&Y風なハーモニーを聴ける曲だけど、テックス・メックス風のギターに、パーカッションという味付けが、とてもいいアクセントになっている。CSN&Yに興味がない僕でも楽しく聴けマス。
「High Time」
僕の大のお気に入り1曲目。ユルユル、ダラダラなカンジがサイコーっす。今で言うデザート(砂漠)・ロックってカンジの乾いた雰囲気がたまらんね。その意味ではCalexicoなんかと一緒に聴きたくなるねぇ。こんな音楽を聴きながら、ゆったり、のんびりハイ・タイムな生活を送っていたいよねぇ〜☆
「Dire Wolf」
ペダル・スティールによるルーツ・ミュージック的なアプローチのナンバー。ノンキな雰囲気な曲だけど、♪俺を殺さないでくれ、お願いだから殺さないでくれ♪という歌詞には強い反戦メッセージがこめられている。
「New Speedway Boogie」
ブルージーで不穏な空気が漂うナンバー。それもそのはず、この曲は1969年のRolling Stonesのフリーコンサートで起きた有名な“オルタモントの悲劇”にまつわるものである。
警備のヘルス・エンジェルスに黒人青年が殺されてしまったこのフリーコンサートをStones側に持ち込んだのはJerry Garciaだった。詳しくは知らないが、StonesのみならずDeadとしてもあの悲劇にケジメをつけたかったのかね?
「Black Peter」
僕の大のお気に入り2曲目。「High Time」同様、ユルユルに乾ききったデザート・ロック。この曲を聴きながら、昼間からビールを飲んでいると、実に気持ちがイイ。こんなにタル〜いカンジのサウンドって案外あるようでない気がする。まぁ、ゆっくり行こうや。
「Easy Wind」
ブルージーかつアーシーなムードが漂う1曲。Leon Russellあたりと一緒に聴きたいカンジ。
「Casey Jones」
ライブ・レパートリーとして有名な曲。ルーズな浮遊感がイイカンジ。実在した有名な蒸気機関士ケイシー・ジョーンズについて歌ったものらしい。
本作のカントリー・ロック路線をさらに推し進めた『American Beauty』もどうぞ!