発表年:2005年
ez的ジャンル:ラテン&ブラジリアン&アフロ系ハウス
気分は... :心地良くグルーヴ☆
The One Cultural Groove For Your Soul!
コレが今回紹介するRaw Artistic Soulのキャッチフレーズなのだそうだ。
確かに、Raw Artistic Soulの繰り出すハウス・ミュージックは、ラテン、ブラジリアン、スパニッシュ、アフロといった様々な音楽スタイルを取り入れながらも、心地良く、スタイリッシュかつソウルフルなグルーヴにまとめあげている。
Raw Artistic Soul(RAS)は、プロデューサー、リミキサーであり、パーカッション奏者でもあるPhil Kullmann率いる14人のミュージシャンから成る大所帯ユニット。メンバーの国籍もドイツ、イタリア、キューバ、エチオピア等多岐に渡っており、そんな多国籍軍がクリエイトするワン・グルーヴというのが魅力なのかもね。
本作『What About Love』はドイツの新レーベルGo Go Musicから昨年発売されていたが、日本では約1年遅れの今年7月に発売されまシタ。
ハウス好きの方の間では、注目のレーベルGo Go Musicからの作品であり、かつFrankie Knuckles、Ian Pooleyといった大物のプレイリストに入っているということで、昨年の時点から注目のユニットだったみたいです。
そんな事は全然知らなかった僕は、先月渋谷タワーへ行った時に、先日紹介したAnane『Louie Vega Presents Anane Selections』を購入した時に、何となく試聴して、一発で気に入ってしまい購入しまシタ。
それ以来、Anane『Louie Vega Presents Anane Selections』と並ぶ、この夏のヘビロテのハウス・アルバムになってマス。パーカッションをはじめとする生楽器と打ち込みサウンドのバランスが絶妙ですね。パーカッション大好きの僕にピッタリのアルバムっす。
オススメ曲を紹介しときやす。
「What About Love」
シングルにもなったブラジリアン・グルーヴなタイトル曲。パーカッシヴで涼しげなサマー・チューンに仕上がっていマス。オリジナル以外に、ストックホルムのDJユニットS.U.M.O.によるリミックスも収録されていマス。
「Kana」
これもシングルになっていたナンバー。ジャジー&アフロなカンジが独特の浮遊感を醸し出していマス。
「Corazon」
個人的には一番のお気に入り曲。ラテン・フレイヴァーの軽快なハウス・ナンバー。とってもスタイリッシュでキャッチーな仕上がりに大満足っす。今iPodで一番よく聴いている曲かも?
「Fela Brasil」
タイトルにあるFelaとは、アフロ・ミュージックのパイオニアFela Kutiのこと。アフロとブラジルがジャジーなテイストでまとめられているナンバー。まさにOne Cultural Grooveという表現がピッタリのナンバー。フルートの響きがいいカンジっす。
「Ra Soul Vibes」
スタイリッシュなアフロ・ハウス。パーカッシヴなんだけど、直線的なノリのアフロ・ハウスではなく、vibeを中心にジャジーなテイストで円やかに仕上がっているのがこのグループらしいかもね。Nuyorican Soulなんかの肌触りに近いかも?
「Flores Para Ti」
メランコリックなスパニッシュ・ギターが印象的なナンバー。スキャットもいいカンジ。僕が大好きな日本人アーティストLAVAあたりと一緒に聴きたくなるナンバー。
「Pa El Bembe」
これはモロにパーカッシブなグルーヴを堪能できるエスニック・ムードたっぷりのアフロ・ブラジリアンなナンバー。
「Felipes Dubstyle」
出だしが何となくMiles Davis「Milestones」に似ているジャジーなインスト。
「Nawella」
メロウ&パーカッシブなアフロ・ブラジリアン・グルーヴ。全体的にアフロとブラジリアンの掛け合わせたカンジの曲が多いかもね。
「Bathanga Vibes」
ラップもフィーチャーした軽快なアフロ・ハウス。90年代前半のワールド・ミュージックの流れでよく聴いていたアフリカン・ミュージックを思い出します。
「Buddhism」
夕暮れ時にピッタリなミディアム・チューン。スティール・ドラムの音色がトロピカル・ムードを盛り上げてくれマス。
本作で歓喜していたら、早くも新作アルバムがリリース予定なのだとか。『You Got Rhythm Too』というタイトルになる模様で、既に先行シングル「Zaab」がリリース済みです。こちらも楽しみですな☆