発表年:1980年
ez的ジャンル:ソーラー系ファンク
気分は... :ソーラー王朝の隠し球└(^^*)┐ ┌(*^^)┘
80年代R&B/Funkを代表するレーベルSolar☆
LAらしいカラッと明るいダンス・サウンドは、今でも多くのR&B/Funkファンを虜にしていますよね。その意味では、残暑厳しい中に聴くダンス・ミュージックとしては、案外ハマっているのでは?
本ブログでもMidnight Star、ShalamarといったSolar出身のアーティストをこれまで紹介してきまシタ。
ということで、Solar出身アーティストの第3弾はDynastyっす。
Dynastyは、Shalamarのエントリーでも紹介したSolarの看板プロデューサーLeon Sylvers IIIが手掛けたグループ。最初はプロデューサーだったが、その後に正式にグループのメンバーにもなっていマス。
Shalamar、Midnight Starといったアーティストはリアルタイムで聴いていたんだけど、Dynastyについては残念ながら聴き逃していまシタ。当時、それなりにマジメな中学・高校生だった僕がDynastyに辿り着くのは、かなり至難の技だったのではと思いマス。
僕がDynastyを最初に知ったは、90年代に入りフルーソウルを聴く中で3rdアルバム『Second Adventure』(1981年)収録の名曲「Here I Am」を聴いたのが最初だったかなぁ。
そして、僕をDynasty好きにした決定打がHip-HopグループCamp Loの「Luchini AKA This Is It」だ。90年代後半Hip-Hopの中でかなりお気に入りのアルバムがCamp Lo『Uptown Saturday Night』(1997年)であり、アルバム中でダントツで好きだった曲が「Luchini AKA This Is It」だった。そして、「Luchini AKA This Is It」でモロ使いされていたサンプリング・ネタこそがDynasty「Adventures in the Land of Music」である。
Solarのアーティストって、アーティスト名は知らなくても、この曲だけはみんな知ってる!ってカンジの勝負曲を持っているよね!Shalamarだったら「Night to Remember」、Midnight Starだったら「Curious」とかね☆
そして、Dynastyの勝負曲が「Adventures in the Land of Music」だと思う。ホント、このイントロを聴いただけで僕はハッピー・ウキウキ気分になれてしまう。
「Adventures in the Land of Music」収録のオリジナル・アルバムが『Adventures in the Land of Music』(1980年)っす。これはデビューアルバム『Your Piece Of The Rock』(1979年)に続く2ndアルバム。
オススメ「Adventures in the Land of Music」は勿論だけど、それ以外にもいい曲が揃っていて、アルバム的にも本作がDynastyの最高傑作なのではと思いマス。実際、何種類かある彼らのベスト盤を見ても、どの盤も本作からのセレクトが最も多い構成になっていマス。
ソーラー王朝の隠し球的グループを楽しんでください!
オススメ曲を紹介しときやす。
「Adventures in the Land of Music」
前述の永遠のクラシック・メロウ。アゲアゲ・ナンバーじゃないけど、場の雰囲気を一気にハッピーにしてくれるミラクルな何かを持った曲だよね。
前述のCamp Lo「Luchini AKA This Is It」以外にも本ブログで紹介したAngie Stone「Lover's Ghetto」をはじめ、 Brooke Valentine「Long As You Come Home」、Terri Walker「This is My Time」、Juice「I'm Into You」、Rashad「Sweet Mysery Remix」などでネタになっていマス。
ちなみにリリース当時はこの曲はシングル・カットされていません。90年代に入り、クラブDJやHip-Hopアーティストが再発見した名曲と言えるかもしれませんね。ホント、感謝!感謝!です。
「I've Just Begun To Love You」
アルバムからの1stシングル。これはSolarらしい陽気でハッピーなアゲアゲ・ファンク・ナンバー。Leon Sylversの手腕が光ってマス。Solarサウンドの魅力って、僕はいい意味でのビミョーなB級感だと思う。下町グルメみたいなカンジかな?この曲なんかまさに洋食屋さんのオムライスみたいな満足感がありマス。
「Do Me Right」
アルバムからの2ndシングル。「Adventures in the Land of Music」以外ならば、この曲が一番スキかなぁ。ディスコな曲調もいいし、みんなで大盛り上がりできそうな雰囲気がサイコー。80年代のR&B/Funkグループって、この男女混声ボーカルが何ともいいよね。
「Groove Control」
軽快なファンク・ナンバー。ファルセットで♪ぐる〜ぶ♪こんとろ〜る♪と一緒に歌いたくなりマス。EW&Fっぽいカリンバ風リズムや、この時点(1980年)でラップっぽいフレーズを聴けるのも興味深いよね。
「Something to Remember」
アルバムからの3rdシングル。最初はしょぼいバラードだなぁと思い、正直聴いているのが辛かった。なぜ、こんな曲がシングルカットされたんだろう?と思っていたが、何度か聴いているうち、このノスタルジックなカンジも案外悪くないと思えてきた。不思議?
他の作品ならば3rdアルバム『Second Adventure』(1981年)ですかね。アルバム全体の完成度は別としても、「Here I Am」、「Love In The Fast Lane」の2曲は素晴らしすぎっす。