2006年09月25日

Wynton Kelly『Kelly Blue』

弾けて、転がるKelly節を堪能できるジャズ・ピアノ作品☆Wynton Kelly『Kelly Blue』
Kelly Blue
録音年:1959年
ez的ジャンル:ファンキー&スウィンギーJazzピアノ
気分は... :自分の思い、相手の思い...

一昨日のエントリーでも書いた通り、週末仲の良い後輩の結婚式に出席し、柄でもなく披露宴でスピーチをした。とても人間関係構築に優れた後輩だったので、スピーチでもそんなことに触れてみた。

そのスピーチ原稿を考えながら思ったことは、いい友人・仲間に恵まれている人や、人望の厚い人というのは、基本的に自分軸(自分の思い、ホンネ)と相手軸(相手の思い、ホンネ)という二軸の両方をきちんと踏まえて、人間関係を構築することに長けているという点だ。

自分軸と相手軸の二軸の踏まえ、それれぞの量(思いの強さ)、質(思いの内容)を的確に把握し、お互いの思いをうまくシンクロさせることができる。これがいい人間関係構築の秘訣だと思う。

また、いい人間関係構築というのは必ずしも、非常に親しい間柄のみをさすものではない、親しくない間柄でも、お互いリスペクトできるいい人間関係というのは成り立つと思う。大事なのは、お互いの温度感、距離感が合致していることなんじゃないかな。

スピーチをしながら、自分の思いに正直に行動しつつ、相手の思いもしっかり受け止めることができる、僕自身もそんな人間でいたいと改めて思った。

さて今回はWynton Kelly『Kelly Blue』(1959年)をセレクト☆

ジャズ・ピアニストWynton Kelly(1931-1971年)については、これまで彼が参加したLee Morgan『Lee Morgan Vol.3』(1957年)、Wynton Kelly Trio with Wes Montgomery『Smokin' At The Half Note』(1965年)を紹介してきました。

10代前半にデビューし、その後Gizzy GillespieやMiles Davisといった大物のバンドで活躍したWynton Kellyの代表的なリーダー作として有名なのが本作『Kelly Blue』(1959年)である。

メンバーはWynton Kelly(p)、Nat Adderley(cor)、Benny Golson(ts)、Bobby Jaspar(fl)、Paul Chambers(b)、Jimmy Cobb(ds)の5人。このセクステットでのセッションとKelly、Chambers、Cobbの3人のピアノ・トリオでのセッションが収められていマス。

本作が録音された1959年は、KellyがMiles Davisのコンボに参加した年であり、彼のキャリアの中でも最も活動が充実していた時期ではないかと思いマス。そんな絶頂期のKellyの鮮やかなタッチを堪能できマス。

全曲紹介しときヤス。

「Kelly Blue」
アルバム・タイトルにもなっている人気のKellyの自作曲。軽快でファンキーだけど翳りのあるセクステットの演奏の中でもBobby Jasparのフルートが印象的っす。秋の夜長に似合いそう!リラックスした感じのKellyのピアノも勿論絶好調デス。

「Softly, As in a Morning Sunsrize」
Oscar HammersteinU作詞、Sigmund Ronberg作曲のスタンダード(ミュージカル『New Moon』の挿入歌)。John Coltrane、Sonny Clarkなども取り上げています。ここではピアノ・トリオで、朝日というよりも真夜中が似合うムードで転がるようなKelly節を堪能できます。

「On Green Dolphin Street」
Ned Washington作詞、Bronislau Kaper作曲のスタンダード。Miles DavisSonny RollinsBill Evans、Red Garland、Eric Dolphyなど数多くのアーティストが取り上げていますね。個人的には、アルバム中で一番のお気に入りっす。トリオによる実に歯切れのよいスウィンギーな演奏がウキウキ気分にさせてくれマス。

「Willow Weep for Me」
女性作曲家Ann Ronnellが偉大な作曲家George Gershwinに捧げたスタンダード(1932年の作品)。Billie HolidayやRed Garlandも取り上げていマス。当ブログではDexter Gordonのヴァージョンを紹介済みです。邦題「柳よ泣いておくれ」というイメージにピッタリな叙情的なピアノ・トリオによるバラードが聴けます。

「Keep It Moving」
セクステットによる品良くファンキーな演奏が聴けるナンバー。CD化に際して別テイクがボーナス・トラックとして追加されていマス。

「Old Clothes」
Kellyの自作曲。ハードバップの雰囲気たっぷりのトリオの息の合った演奏を楽しめマス。

CD化に伴い「Do Nothin' Till You Hear from Me」がボーナス・トラックで追加されています。

他のリーダー作では、『Whisper Not』(1958年)、『Kelly Great』(1959年)、『Kelly At Midnight』(1960年)、『Autumn Leaves』(1961年)あたりも聴いてみたいですね。
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2006年09月24日

The Doobie Brothers『Minute By Minute』

何と言っても「What a Fool Believes」☆The Doobie Brothers『Minute By Minute』
Minute by Minute
発表年:1978年
ez的ジャンル:クロスオーバー系AOR
気分は... :ある愚か者の場合?

今日は朝までコースで飲んでいたため、すっかりお疲れモード(>O<)

そんな日に家でぐったりしながら、ふと聴きたくなったのがThe Doobie Brothers『Minute By Minute』
と言うよりも、皆さんお馴染みのグラミー賞受賞の名曲「What a Fool Believes」が聴きたかったんだけどね。

本ブログでも紹介した前作『Livin' On The Fault Line』(1977年)で、都会的なクロスオーバー・サウンドと、新しいグループのフロントマンがMichael McDonaldであることを印象づけた。ただし、かつてのフロントマン、Tom Johnstonもまだメンバーには名を連ねていた。

そのTom Johnstonが抜け、名実共にMichael McDonald中心のグループとなった新生Doobie Brothersが発表したアルバムがグループ最大のヒット作となった『Minute By Minute』(1978年)である。

メンバーは、Patrick Simmons(g、vo)、Michael McDonald(key、vo)、Jeff Baxter(g)、Tiran Porter (b)、John Hartman(ds)、Keith Knudsen(ds)の6人。Tomが抜けた以外は前作と同じメンバーである。

個人的には、この作品がリアルタイムで聴いた最初のDoobiesのアルバムだった。僕的にはSteely Dan『Aja』(1977年)あたりとセットでよく聴いていた記憶がある。

また、70年代ウエストコースト・ロックを代表するもう1つのグループEaglesが「Hotel California」でグラミー賞を受賞していたので、Doobies派の僕としては「What a Fool Believes」のグラミー賞受賞は、Eaglesに追いついた気がして嬉しかったなぁ。

ただ、「What a Fool Believes」の「ある愚か者の場合」という邦題は、曲のイメージを損ねる気がするんだけどねぇ(;一一)

オススメ曲を紹介しときやす。

「What a Fool Believes」
前述のグラミー賞受賞曲。全米チャート第1位。このイントロを聴いただけで、ウキウキ気分になるよね。晴れた日に、このキーボード主体のクロスオーバー・サウンドとMichaelの魅惑のスモーキーボイスを聴いていると実に気持ちイイ!

本作はMichaelとKenny Logginsの共作。Kenny Logginsのバージョンは本ブログでも紹介したアルバム『Nightwatch』に収録されていマス。Doobie Brothersのバージョンに比べるとより軽快なカンジかなぁ?日産ティアナのCM曲として使われていたMatt Biancoのカヴァーもお馴染みですね。

そう言えば、当時AORファンにはお馴染みRobbie Dupreeのヒット曲「Steal Away」(1980年)が本曲の盗作なのでは?みたいのがありましたよね。今、両者を聴き比べると、これで盗作云々を言われてしまうのは可哀想だよね。

「Minute by Minute」
「What a Fool Believes」に続きシングル・カットされたアルバム・タイトル曲。都会的なクロスオーバー・サウンドのお手本のような音と、ブルーアイド・ソウルなMichaelのボーカルが実にマッチしていますね。なお「What a Fool Believes」 と本曲にはLittle FeatのBill Payneがシンセで参加していマス。

「Dependin' on You」
これもシングル・カットされたナンバー。Patrick Simmonsがリード・ボーカル。なんかPatのボーカルを聴くとホッとするね!前期Doobiesの香りを残してつつも、最終的には後期Doobiesのサウンドに仕上がっていマス。

「Sweet Feelin'」
Nicolette Larson参加のナンバー。実は「What a Fool Believes」と並ぶお気に入り曲。スウィート・メロウなアコースティック・サウンドがたまりません。PatのボーカルとNicoletteの初々しいボーカルの絡みがたまりません。

「Here to Love You」
後期Doobiesらしいクロスオーバーな展開が心地良いオープニング曲。

「Open Your Eyes」
Michaelらしいブルーアイド・ソウルなナンバー。このリズム感が大好き!

「Don't Stop to Watch the Wheels」
かつてのフロントマンTom Johnstonがゲスト扱いで参加している曲。他の曲とは多少雰囲気違うかも?

「You Never Change」
PatとMichaelのボーカルの絡みが実にイイ感じの曲。サウンドもPatとMichaelのお互いの個性がうまくブレンドしたカンジ。

「How Do the Fools Survive? 」
MichaelとCarole Bayer Sagerの共作曲。最初はフツーの曲(?)なんだけど、中盤からグッと良くなってくる。

次回Doobiesを取り上げる時は、前期Doobiesの作品を取り上げますね!
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2006年09月23日

Van Morrison『Avalon Sunset』

激シブオヤジが届けるロマンチックな秋☆Van Morrison『Avalon Sunset』
Avalon Sunset
発表年:1989年
ez的ジャンル:激シブ・ロマンチック・ロック
気分は... :祝!結婚(*^∇^)o∠※

今日、親しい後輩が結婚する。

昔勤めていた会社の後輩で、一回り年齢も違うのだが、不思議といろんな共通項やウマが合って、仕事でもプライベートでも懇意にしてもらっている。

僕と彼の共通項の1つが音楽である。確かお互いJam & Lewis好きだとわかった途端に、急に親近感がわいてきた記憶がある。挙句の果てに、二人でJam & Lewis作品のデータベースまで整理してしまった。好きなアーティストが共通しているだけで、良好な人間関係が構築できる。そう思うと音楽って改めて素晴らしいね!

そんな彼のためにセレクトした本日の1枚がVan Morrison『Avalon Sunset』(1989年)☆

ちょっと激シブなセレクションかもしれないけど、新郎・新婦の二人に末永く幸せな家庭を築いてもらい、何十年経ってこんな激シブなラブ・ソングが似合う素敵なカップルでいて欲しいという願いをこめて...

Van Morrisonを本ブログを取り上げるのは『Tupelo Honey』(1971年)以来2回目になりマス。前にも書いたが、Van MorrisonはElvis Costelloと並んで、僕のCD保有枚数が最も多い男性ロック・アーティストだ。

特に、年齢を重ねるごとに、この激シブ・オヤジ・ロック・シンガーのソウルフルな歌にハマってきている。彼の歌は、時には力強く、時には優しく、時には激しく、時には穏やかに僕の心にしみ渡ってくる。

本作『Avalon Sunset』は、80年代以降のVan Morrisonの作品の中で一番スキなアルバムだ。

何より、Van Morrisonの全キャリアの中でも、最もロマンチックなアルバムじゃないかなぁと思う。ジャケットからして、Van Morrisonのアルバムと思えないほどステキでしょ(笑)

全体としては、神について歌ったものが多いのだが、あまりそんなことを気にせずに、激シブ・オヤジによるロマンチックな世界を堪能すればいいと思いマス。また、モッズ・ファンには、かのGeorge Fameがハモンド・オルガンで参加というオマケ付きデス。

Van Morrisonの音楽のソウルフルなコクがわかってきたら、アナタも大人のリスナーですよ!

全曲紹介しときヤス。

「Whenever God Shines His Light」
イギリスの国民的人気ヴォーカリストCliff Richardとのデュエット。ポップスターCliff と共に、神への賛歌を歌ってしまうところがVan Morrisonらしい。いきなり芳醇な香りが耳いっぱいに広がりマス。

「Contacting My Angel」
崇高なアコースティック・ギターの音色が印象的なスピリチュアルなナンバー。天使が舞い降りてきそうです。

「I'd Love to Write Another Song」
Van Morrisonらしい余裕たっぷりのソウルフル・ボイスが堪能できるアコースティック・ブルース。George Fameのオルガンもイイ感じっす。

「Have I Told You Lately」
本作のハイライトかつ僕がVan Morrisonの全作品中「Tupelo Honey」と並んで一番好きな曲。こんなロマンチックな大人のラブ・ソングはないんじゃないかと思うほど、ただただ美しい☆ただし、厳密には神のことを歌ったものなんだけどね。Rod Stewartもカヴァーしていますね。

「Coney Island」
この曲はポエトリー・リーディングしてマス。なんかコニー・アイランドを舞台にした大人のラブ・ロマンスなんて架空の映画を思い浮かべてしまいそうデス。

「I'm Tired Joey Boy」
「Coney Island」からの流れで聴くと、とても雰囲気のある曲。サウンド的には、「Coney Island」が物語のプロローグで、この曲で本編が始まるってカンジかな?でも、歌詞はいきなり疲れたぁ〜なんだけどね。

「When Will I Ever Learn to Live in God」
The sun was setting over Avalonという歌詞から始まる、タイトル曲と言えるようなナンバー。Roxy Music『Avalon』もそうだけど、英雄が死後精霊となって辿り着いたという伝説の島“Avalon”という言葉の響きに何か神秘的なものを感じマス。

「Orangefield」
大自然の中で黄昏ながら聴きたくなるナンバー。この人独特のビタースウィートな雰囲気がサイコーっす。

「Daring Night」
お得意のフォーキー&ソウルフルなアコースティック・ナンバー。静かなる闘志がわいてくるね!

「These Are the Days」
しみじみ味わい深いエンディング・ナンバー。マイナーな名画を観終わったような余韻がありマス。

さぁ、結婚式のスピーチの予行演習をしないと...全然準備不足なのだ(>0<)。。。
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2006年09月22日

Carl Anderson『Pieces of a Heart』

90年代初めらしいアーバン・ソウル☆Carl Anderson『Pieces of a Heart』♪
Carl Anderson; Pieces of a Heart [Japan Import] Gold Cd
発表年:1990年
ez的ジャンル:AOR系アーバン・メロウ・ソウル
気分は... :心のかけらを分けて...☆

今回は、しっとりラブ・ソングを聴きたい気分!
ということで、90年代男性R&Bソロの隠れた名盤Carl Anderson『Pieces of a Heart』(1990年)デス。

Carl Andersonは、Norman Jewison監督の有名なミュージカル映画『Jesus Christ Superstar』(1973年)のJudas(ユダ)役で注目を集め、ソロ・シンガーのキャリアを開いたらしい。

僕はこの映画を何度も観ているが、最近までCarl Andersonが出演していることには全く気付かなかった。ちなみにこの映画にはEric Clapton『461 Ocean Boulevard』の記事で、そのパンチのある歌唱力を紹介したYvonne Ellimanも出演している。

少し脱線するが、僕が小学生の時、生まれて初めて映画館で観た洋画がNorman Jewison監督、James Caan主演の『Rollerball』(1975年)だった。そんなワケでNorman Jewison作品は昔から何となく気になるんだよね。他のNorman Jewison作品では、Cherと Nicolas Cage主演の『Moonstruck(月の輝く夜に)』(1987年)を学生の時に彼女とデートで観に行き、結構ウルウルきた記憶がある。

さて、話をCarl Andersonに戻すと、僕がCarl Andersonというシンガーの名を最初に認識したのは、こちらも音楽ではなく、映画『The Color Purple』(1985年)だった。

Steven Spielberg監督、Whoopi Goldberg、Danny Glover主演、音楽Quincy Jonesというこの映画は、僕が人生で最も涙を流した映画だ。この作品でCarl Andersonは地味な脇役で出演していたが、パンフの出演者紹介の中で彼がソウル・シンガーであることを知った。

そんなCarl Andersonの音楽を初めて聴いたのが本作『Pieces of a Heart』(1990年)デス。CD棚のマイ・コレクションを眺めてみると、この時期の僕のコレクションって、この手のアーバン&メロウな男性R&Bソロ作品が結構多かったりする。当時の僕はアーバン・ナイトな恋に憧れていたのかも?

プロデュースはRuss Freeman(The Rippingtons)とAndre Fischer(元Rufus)が担当、Dave Grusin、Larry Rosenといった大御所もエグゼクティブ・プロデューサーとして名を連ねていマス。それ以外にもJoe Sample、Brenda Russell、Kirk Whalumなどのメンバーが参加しており、顔ぶれからのイメージ通り、大都会の夜にピッタリなロマンチックでアーバンなAOR的メロウ・ソウルに仕上がっていマス。

オススメ曲を紹介しときやす。

「Pieces of a Heart」
「心のかけら」という邦題がついたタイトル曲。タバコのParliamentのCMソングとして使われていたので、ご存知の方も多いのでは?まさに大都会の夜のオトナの男女の恋の物語ってカンジだねぇ〜!

「Baby My Heart」
「Pieces of a Heart」以上に僕のイチオシのバラードがBrenda Russellとのデュエットである本曲。今でも90年代R&Bラブ・バラード集を自分で編集すると必ず入れてしまうマイ・クラシック。聴くたびに僕の胸キュン・メーターの限界が振り切られてしまいマス。記事投稿中の今もこの曲を延々とリピート中☆

「My Love Will」
60年代モータウンの無敵のソングライティング・トリオH-D-Hの一人Lamont Dozierの作品。しみじみ歌い上げマス。「Pieces of a Heart」、「Baby My Heart」と並ぶ本作の強力バラード。

「How Deep Does It Go」
本ブログではお馴染みの“ミスターメロウネス”Leon Wareの作品。期待通りの甘く、危険なメロウ・ソウルに仕上がっていマス。Leon自身のバージョンもアルバム『Deeper』(2003年)に収録されていますね。

「You're the Reason」
爽やかなメロウ・グルーヴ。まだ残暑が続く今の気候にピッタリなカンジの清涼感がいいカンジ!これもかなりスキだね!

「Hot Coffee」
この作品はしっかりジャズしてマス。何故かDonald Fagen「Ruby Baby」と一緒に聴きたくなってキタ!

「If I Could」
Ron Miller/Ken Hirsch/Marti Sharronによるこの曲は、Celine Dion、Ray Charles、Barbra Streisand、Michael Boltonなども取り上げていますね。Carlのバージョンは、はミュージカルの1シーンのような盛り上がりですね。

「Dance of the Seven Veils」
イントロのアラビックな展開が印象的なナンバー。本編はムーディーなアーバン・ソウルに仕上がっていマス。

「Maiden Voyage」
ご存知Herbie Hancockの名曲のカヴァー。実にスムーズでエレガントなMaiden Voyageデス☆

この写真だとわかりづらいが、今回のエントリーにあたり、ジャケを観ていたら、左下の女性の像がフィギュアのビールマン・スピンのようなポーズ!なんか小さな感動を憶えまシタ(笑)

本作の同様にRuss Freeman、Andre Fischerがプロデュースした『Fantasy Hotel』(1992年)もオススメっす。2004年に他界してしまったのが残念デス†(‐‐)
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2006年09月21日

Loleatta Holloway『Loleatta』

クイーン・オブ・ガラージのサルソウル第1弾アルバム☆Loleatta Holloway『Loleatta』
Loleatta
発表年:1977年
ez的ジャンル:サルソウル系ソウル/ディスコ
気分は... :ガラージの女王!

Loleatta Hollowayと言えば、今や“クイーン・オブ・ガラージ”としてハウス/クラブミュージック・ファンにはお馴染みですね。

近年の作品で言えば、2003年(最近でもないか?)にもう一人のハウス・ディーヴァJocelyn Brownと初めて共演した「Better World」が超スキで、今でも気分をアゲアゲにしたい時にはよく聴いている。

でも、やっぱりLoleatta Hollowayの絶頂期ということになるとサルソウル時代になるのかなぁ?

本ブログでも紹介したThe Salsoul Orchestra名義の永遠のダンスクラシック「Runaway」をはじめ、「Hit And Run」、「Dreamin'」、「Love Sensation」、「Relight My Fire」(With Dan Hartman)といったサルソウル時代のディスコ・ヒット曲を聴くと、なんかウキウキ気分になるねぇ☆

1946年生まれのLoleatta Hollowayは、長い下積み生活のうえ、アトランタのAwareレーベルから『Loleatta』(1973年)、『Cry To Me』(1975年)というサザンソウル・テイストの作品を発表している。これはこれでLoleattaのルーツを探る作品として味わい深いものがあるのでは?

そして、その後サルソウル傘下のGold Mindと契約し、『Loleatta』(1977年)、『Queen Of The Night』(1978年)、『Loleatta Holloway』(1979年)、『Love Sensation』(1980年)といった4枚のソウル/ディスコ・アルバムを残した。

今回は、その中からサルソウル第1弾アルバム『Loleatta』をセレクト。
サルソウルらしい豪華なサウンドをバックに、ゴスペル仕込みのダイナマイトなボーカルを披露してくれており、最もLoleattaらしいアルバムに仕上がっていると思いマス。どうしても、「Hit And Run」、「Dreamin'」といったディスコ/ダンス・ナンバーに注目がいくけど、じっくり聴かせるバラードなども胸にしみわたりヤス。

全曲紹介しときヤス。

「Dreamin'」
まずは本作のハイライトと言える1曲。本作の発表に先駆けたシングル「Worn Out Broken Heart」のB面に収録され、1976年にスマッシュヒットしている。ゴージャスなフィリーソウル風のディスコ・サウンドをバックに、Loleattaのエモーション溢れるボーカルを堪能できマス。でも、よく歌詞を見ると、女性の恋のバトルの激しさに気の弱い僕などはタジタジっす(笑)

本曲は2000年に日本が誇るハウスDJ/プロデューサーSatoshi Tomiieによるリミックスが大ヒットし、ビルボードのダンス・チャートでNo1になりましたよね。このリミックスも個人的には大好きで今でもよく聴きマス。Def Mix Meets Salsoulってカンジでサイコーっす!

「Hit and Run」
「Dreamin'」に続くヒット・ナンバー。The Salsoul Orchestraをバックにミラーボールがよく似合う“ザ・サルソウル”なディスコ・ナンバーに仕上がっていマス。The Salsoul Orchestra「Nice 'N' Nasty」なんかと一緒に聴くといいのでは?

「Worn Out Broken Heart」
アルバムからのリード・シングルとして1976年にR&Bチャート25位となるスマッシュ・ヒットを記録している。Loleattaが単なるディスコ歌手ではない、素晴らしいバラード・シンガーであることを証明してくれる1曲。ゴスペル仕込みのボーカルは実に感動的デス。アラバマのソウルシンガーSam Deesの1974年のスマッシュ・ヒットのカヴァー。

「We're Getting Stronger (The Longer We Stay Together) 」
クラブでも人気ありそうなポップ・チューン。分厚いオーケストラ・サウンドが盛り上げてくれる典型的なフィリー・サウンドに仕上がっていマス。この70年代らしいドリーミーなカンジがかんりスキ!

「Ripped Off」
これもThe Salsoul Orchestraらしい極上の気持ちイイ〜っディスコ・サウンドにのって、Loleattaのダイナマイト・ボーカルが炸裂しマス。僕的にはThe Salsoul Orchestra「Dance A Little Bit Closer」あたりと一緒に聴きたいカンジかなぁ〜♪

「Is It Just a Man's Way?」
ロマンチックでムーディーなサウンドをバックに、ダイナマイト・ボーカルで見事に歌いきるバラード。Loleattaのボーカルの実力を堪能できるナンバー。

「That's How Heartaches Are Made」
リラックスしたムードのソウル・バラード。70代ソウルのレトロ・ムードが今聴くと逆に良かったりするんだよね☆

「What Now?」
故郷シカゴで録音された Curtis Mayfield作品のカヴァー。Gene Chandlerが1965年にスマッシュ・ヒットさせていマス。Loleattaは胸に染みわたるディープ・ソウルに仕上げていマス。

Loleattaの次はもう一人のハウス・ディーヴァJocelyn Brownも取り上げないとね!
posted by ez at 00:04| Comment(4) | TrackBack(1) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする