2006年09月15日

Donovan『Sunshine Superman』

イギリスのBob Dylanによるサイケでフラワーな1枚☆Donovan『Sunshine Superman』
Sunshine Superman
発表年:1966年
ez的ジャンル:シタール系サイケ・フォーク
気分は... :インド・カリー食べたい!

今日はなんかシタールが聴きたい気分なので、Donovan『Sunshine Superman』(1966年)をセレクト。

Donovanはスコットランド生まれのフォークシンガー。1965年にイギリスで放送されてい人気音楽番組『Ready Steady Go!』へ出演し、一夜にしてイギリス・フォーク界のプリンスとなった。

当時、ビート・バンド全盛の時代において、アコースティック・ギターの弾き語りで、美しいトラッド・フォークを歌うDonovanは、“イギリスのBob Dylan”として位置づけられ、アイドル的な人気を誇ったらしい。

そんなDonovanが、Animals、Yardbirdsなどを成功に導いたMickie Mostと出会い、正統派のフォークシンガーから、シタールを大きくフューチャーし、フラワームーブメント、サイケデリック・ロックへ呼応した作品が3rdアルバムとなる本作『Sunshine Superman』である。

先行発売したシングル「Sunshine Superman」はアメリカで全米チャートNo1の大ヒットを記録し、その余勢をもって本国イギリスへ逆輸入し、イギリスでも大ヒットした。

僕がDonovanの名を知ったのは、洋楽聴き始めの頃に買ったロック・グラフィティ本だったかな。音も聴かないうちに、“イギリスのBob Dylan”、“サイケデリック”等のイメージがすり込まれ、本作のジャケのイメージも手伝って、かなりのスーパースター像が僕の中で出来上がっていた気がする。

でも、「Sunshine Superman」、「Mellow Yellow」などの代表曲以外は、なかなかその音を聴く機会に恵まれず、アルバムを通して聴いたのは、CD時代になってからだ。
僕は『Sunshine Superman』(1966年)、『Mellow Yellow 』(1967年)、『The Hurdy Gurdy Man』(1968年)の3枚を同時に購入した。それぞれ僕の嗜好にピッタリでお気に入りの作品だが、最初に聴く1枚ということであれば、「Sunshine Superman」を含む本作になるんでしょうね。

「Sunshine Superman」目当てで聴くと、案外その他にもいい曲が揃っていて、嬉しくなりますよ!シタール系の作品がお好きな方は必聴だと思いマス。

オススメ曲を紹介しときやす。

「Sunshine Superman」
まずは全米、全英共にNo1となったこのタイトル曲。最近では日産ラフェスタのCMソングとしても放送されていましたね。フラワームーブメント、サイケデリックといった当時の流れを見事に反映したポップ・ロックに仕上がっていマス。ホント、やみつきになる中毒性をもった曲ですね。ちなみにギターはJimmy Pageっす。個人的には本曲をサンプリングしたImani Coppola「Legend of a Cowgirl」も好きっす。

「Legend Of A Girl Child Linda」
美しく、もの淋しいバラード。これからの季節にはいい感じかも?

「Three Kingfishers」
シタールとタブラを満喫できるナンバー。基本的にタブラのパカポコ感が僕は大好きでたまりません。

「Ferris Wheel」
「Sunshine Superman」と並ぶお気に入り曲。哀愁のメロディとシタール&タブラ・サウンドが実によく馴染んでいます。思わず物思いに耽たくなるね☆

「Bert's Blues」
Donovanと同じスコットランドのフォークミュージシャンBert Janschのことを歌った曲。後半のジャジーな雰囲気がカッチョ良いね。

「Season Of The Witch」
「Sunshine Superman」と並ぶ有名曲。独特のトリップ感を持った曲ですな。Vanilla Fudge、Julie Driscoll, Brian Auger & The Trinity、Mike Bloomfield/Al Kooper/Steve Stillsなどのカヴァーでも有名ですね。Mike Bloomfield/Al Kooper/Steve Stillsのバージョンは、PhaecydePete Rock & CL Smooth、Black Moon、Main Source、Edanなどのサンプリング・ネタにもなっていますね。

「The Trip」
なんかこの曲を聴いていると、一緒にDoorsあたりを聴きたくなってくる。何故だろう?

「Guinevere」
イギリスらしい美しさを持った味わい深いナンバー。これも秋に聴くにはいい感じかも?

「The Fat Angel」
サイケ・フォークなナンバー。The Fat Angelとは、The Mamas and The PapasのCass Elliotのこと(そのままやんけ!)。

「Celeste」
バロック調のアレンジが洒落ている曲。地味だけど、かなり好きっす。

『Mellow Yellow 』(1967年)、『The Hurdy Gurdy Man』(1968年)も改めて紹介しますね。
posted by ez at 14:10| Comment(0) | TrackBack(1) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする