
発表年:1978年
ez的ジャンル:クロスオーバー系AOR
気分は... :ある愚か者の場合?
今日は朝までコースで飲んでいたため、すっかりお疲れモード(>O<)
そんな日に家でぐったりしながら、ふと聴きたくなったのがThe Doobie Brothers『Minute By Minute』♪
と言うよりも、皆さんお馴染みのグラミー賞受賞の名曲「What a Fool Believes」が聴きたかったんだけどね。
本ブログでも紹介した前作『Livin' On The Fault Line』(1977年)で、都会的なクロスオーバー・サウンドと、新しいグループのフロントマンがMichael McDonaldであることを印象づけた。ただし、かつてのフロントマン、Tom Johnstonもまだメンバーには名を連ねていた。
そのTom Johnstonが抜け、名実共にMichael McDonald中心のグループとなった新生Doobie Brothersが発表したアルバムがグループ最大のヒット作となった『Minute By Minute』(1978年)である。
メンバーは、Patrick Simmons(g、vo)、Michael McDonald(key、vo)、Jeff Baxter(g)、Tiran Porter (b)、John Hartman(ds)、Keith Knudsen(ds)の6人。Tomが抜けた以外は前作と同じメンバーである。
個人的には、この作品がリアルタイムで聴いた最初のDoobiesのアルバムだった。僕的にはSteely Dan『Aja』(1977年)あたりとセットでよく聴いていた記憶がある。
また、70年代ウエストコースト・ロックを代表するもう1つのグループEaglesが「Hotel California」でグラミー賞を受賞していたので、Doobies派の僕としては「What a Fool Believes」のグラミー賞受賞は、Eaglesに追いついた気がして嬉しかったなぁ。
ただ、「What a Fool Believes」の「ある愚か者の場合」という邦題は、曲のイメージを損ねる気がするんだけどねぇ(;一一)
オススメ曲を紹介しときやす。
「What a Fool Believes」
前述のグラミー賞受賞曲。全米チャート第1位。このイントロを聴いただけで、ウキウキ気分になるよね。晴れた日に、このキーボード主体のクロスオーバー・サウンドとMichaelの魅惑のスモーキーボイスを聴いていると実に気持ちイイ!
本作はMichaelとKenny Logginsの共作。Kenny Logginsのバージョンは本ブログでも紹介したアルバム『Nightwatch』に収録されていマス。Doobie Brothersのバージョンに比べるとより軽快なカンジかなぁ?日産ティアナのCM曲として使われていたMatt Biancoのカヴァーもお馴染みですね。
そう言えば、当時AORファンにはお馴染みRobbie Dupreeのヒット曲「Steal Away」(1980年)が本曲の盗作なのでは?みたいのがありましたよね。今、両者を聴き比べると、これで盗作云々を言われてしまうのは可哀想だよね。
「Minute by Minute」
「What a Fool Believes」に続きシングル・カットされたアルバム・タイトル曲。都会的なクロスオーバー・サウンドのお手本のような音と、ブルーアイド・ソウルなMichaelのボーカルが実にマッチしていますね。なお「What a Fool Believes」 と本曲にはLittle FeatのBill Payneがシンセで参加していマス。
「Dependin' on You」
これもシングル・カットされたナンバー。Patrick Simmonsがリード・ボーカル。なんかPatのボーカルを聴くとホッとするね!前期Doobiesの香りを残してつつも、最終的には後期Doobiesのサウンドに仕上がっていマス。
「Sweet Feelin'」
Nicolette Larson参加のナンバー。実は「What a Fool Believes」と並ぶお気に入り曲。スウィート・メロウなアコースティック・サウンドがたまりません。PatのボーカルとNicoletteの初々しいボーカルの絡みがたまりません。
「Here to Love You」
後期Doobiesらしいクロスオーバーな展開が心地良いオープニング曲。
「Open Your Eyes」
Michaelらしいブルーアイド・ソウルなナンバー。このリズム感が大好き!
「Don't Stop to Watch the Wheels」
かつてのフロントマンTom Johnstonがゲスト扱いで参加している曲。他の曲とは多少雰囲気違うかも?
「You Never Change」
PatとMichaelのボーカルの絡みが実にイイ感じの曲。サウンドもPatとMichaelのお互いの個性がうまくブレンドしたカンジ。
「How Do the Fools Survive? 」
MichaelとCarole Bayer Sagerの共作曲。最初はフツーの曲(?)なんだけど、中盤からグッと良くなってくる。
次回Doobiesを取り上げる時は、前期Doobiesの作品を取り上げますね!