2006年10月20日

Patsy Gallant『Patsy!』

カナダの歌姫によるフリ−ソウルの人気盤☆Patsy Gallant『Patsy!』
Gallant, Patsy
発表年:1978年
ez的ジャンル:カナディアン・メロウグルーヴ/ポップ
気分は... :これはマニアックかなぁ?

昨日の期待して観たサッカーUEFAチャンピオンズ・リーグ「バルセロナ対チェルシー」だったけど、案外退屈な試合だったね。それでも、チェルシーのドログバ、エッシェンのアフリカの才能コンビは凄かったなぁ。バルサはやっぱりドログバと並ぶアフリカ最高のストライカーであるエトーの不在が痛かったよね。

バルサには、次回ホームのカンプノウでの再戦の時には、本来の攻撃サッカーを見せて欲しいものですな。

今回は、少しマニアックな1枚かもしれないPatsy Gallant『Patsy!』(1978年)っす。

Patsy Gallantは、1948年生まれ(1950年生まれとのリソースもあった)のカナダの女性シンガー。日本では、レア・グルーヴ、フリーソウルの流れで発掘された大穴シンガーのような扱いだが、本国カナダでは国民的ポップ歌手として、かなりの人気だったようデス。

その証拠に、Joni Mitchell、Neil Young、Robbie Robertson、Gino Vannelli、Anne Murray、Bryan Adams、Celine Dion、Alanis Morissette、Sarah McLachlan などの有名アーティストが受賞者に名を連ねるカナダ音楽業界で最も権威がある“カナダ版グラミー賞”ともいえるジュノー(Juno)賞を何度も受賞している。

日本にも第5回世界歌謡祭(懐かしい!)で来日したことがあるのだとか。ただ、予選敗退で本選には出場できなかったらしい。僕の場合、世界歌謡祭と聞くと、円広志、クリスタルキング、世良公則&ツイスト、アラジン、Tom・Catといった日本人歌手をすぐに思い浮かぶのですが...

Patsy Gallantに話を戻すと、偉そうに書いてきたけど、僕がPatsy Gallantの名を知ったのは、ご多分に漏れずカナディアン・フリーソウルという流れっす。

そのフリーソウルの人気盤として、オリジナルLPが中古市場でかなりの高額取引されていたのが本作『Patsy!』(1978年)デス。

レア・グルーヴ、フリーソウルといった側面が強調されやすい作品だけど、そうした作品以外にも、ディスコ・ブーム全盛期らしくディスコ・ナンバーや、AORナンバー、王道ポップスもありとなかなかバラエティに富んだ内容で楽しめます。唯一の欠点は、C級サスペンス映画のようなサイテーのジャケかな。

案外、AOR好きやポップ・ファンがハマるアルバムではないかと思いマス。

オススメ曲を紹介しときやす。

「O Michel」
当時シングル・カットされたディスコ・ナンバー。サルソウル的なゴージャスなディスコ・サウンドと健康的な王道ポップが融合したカンジの曲。これはこれでかなり好きっす。

「It'll All Come Around」
「O Michel」とはかなり趣きの異なる、フリーソウル・シーンで大人気のファンキー・グルーヴ。確かに、この曲のソウルフルなカッチョ良さは格別だよね。完成度はアルバム中一番かもね。

「Slow Down」
ディスコ・ブーム時代らしい、ダンサブルなポップ・ナンバー。いかにもヒット狙いのプロダクションだが、案外悪くないかも?

「Let Me Free Your Love」
「Best Of The Woman In Me」
70年代女性ポップ・シンガーらしい2曲。「Let Me Free Your Love」はシリアス・ムードの漂うポップ・ロック。「Best Of The Woman In Me」はドラマチックな展開の胸キュン度の高いドリーミーなラブ・バラード。

「Lost You To L.A.」
ウエスト・コーストなムードたっぷりの感動のバラード。Patsyのシンガーとしての実力を堪能できマス。

「Party Baby」
アーバン・メロウなAORナンバー。個人的には、この曲が一番お気に入りだったりする。こうやって聴いているとPatsyのキュートなソプラノ・ボイスって、本ブログでも紹介した大好きなハワイアン・フュージョンのグループSeawindのリード・ボーカルPauline Wilsonあたりに通じるものがあるね。

「Te Caliente」
ロンドンのクラブ・シーンでこの高速スキャット・ブラジリアン・グルーヴが人気となったのが、本作が再注目されるきっかけとなった。ジャケの冴えない北米ムード(?)からは想像できないくらい南米モードのゴキゲンな1曲っす。秋になってもブラジリアン・フュージョンはいいですな。

「We'll Find A Way」
これは王道の爽やかシティ・ポップってかんじで、ポップス・ファンは思わずニッコリするナンバーだね(*^∇^*)

最近、脳に疲れを感じることが多い。大して頭を使っていないのに...何かヤバイ兆候かもね?脳年齢は相当高齢者かもしれない(>◇<)
posted by ez at 00:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする