発表年:1975年
ez的ジャンル:コズミック・ジャズ・ファンク
気分は... :宇宙の神秘
昨日は、黒い水星が太陽の前を横切る「水星の日面通過」の日でしたね。
自分で観測する術もないので、TVで観て感動してやシタ。
次回日本で「水星の日面通過」が見れるのは26年後だとか。
改めて、宇宙の壮大さに一人感動し、コズミックな気分に...
音楽でコズミックと言えばLonnie Liston Smith...と強引にこじつけて(笑)、
クラブシーンでの人気作『Expansions』(1975年)を紹介しマ〜ス。
ジャズ・キーボード奏者Lonnie Liston Smithは、1960年代前半より音楽活動を開始し、Pharoah Sandersのグループへの参加やMiles Davisのレコーディング参加などを経て、1973年に自身のグループThe Cosmic Echoesを結成し、Flying Dutchmanレーベルより、『Astral Traveling』(1973年)を発表する。
その後、Flying Dutchmanより『Cosmic Funk』(1974年)、『Expansions』(1975年)、『Visions of a New World』(1975年)、『Reflections of a Golden Dream』(1976年)、『Renaissance』(1977年)といった後の人気作を発表する。
その後、Columbiaから『Loveland』(1978年)、『Exotic Mysteries』(1978年)、『A Song for the Children"』(1979年)、『Love is the Answer』(1980年)、Doctor Jazzから『Dreams of Tomorrow』(1983年)などの作品を発表していマス。
全体として、コズミックで、スピリチュアルで、リゾートで、癒し系のジャズ・ファンクというのが僕の印象かなぁ?
僕がLonnie Liston Smithの名を意識するようになったのは、90年代のレア・グルーヴ・ムーブメントの流れっす。以前に紹介したGangstarrのGuruのプロジェクト『Jazzmatazz』(1993年)への参加の印象も強かったかなぁ。
ちなみに『Jazzmatazz』には、Lonnie以外にもDonald Byrd、Roy AyersというAcid Jazz、Rare Groove好きには、たまらんメンバーが参加していますね。
Lonnieの諸作の中で、最も人気が高いのが本作『Expansions』(1975年)なのでは?僕もこの作品を聴く回数が一番多いかなぁ?
何となく、この人って夏のイメージを抱く人がいるかもしれないけど、これからの寒い時期にも凍てついた心と身体を癒してくれる音楽だと思いマス。
全曲紹介しときヤス。
「Expansions」
レア・グルーヴ・クラシック。イカしたベースラインに、コズミックなキーボード、パーカッシブなリズム、浮遊感漂うボーカル...全てが見事に融合してサイコーのグルーヴ感を生み出していると思いマス。Scott Groovesのハウス・カヴァー(なんとRoy Ayersフィーチャー)や、Stetsasonic「Talkin' All That Jazz」などのサンプリング・ネタとしても有名ですね。
「Desert Nights」
このスピリチュアルな雰囲気はPharoah Sandersに通じるものがあるよね。
「Summer Days」
コズミック・ラテン・ジャズといった趣きのナンバー。案外ブラック・フィーリングなコクがあるよね。大好きな1曲。
「Voodoo Woman」
密かなスピリチュアル・ジャズの人気曲ですね。とても70年代とは思えない、90年代以降のクラブ・サウンドを予見したかのような1曲だよね。いやぁ、実にお見事☆
「Peace」
本作唯一のカヴァー。Horace Silverの作品を正統派ジャズ・バラードに仕上げていマス。
「Shadows」
白日夢のような妖しく、幻想的な雰囲気のナンバー。なんかヤバイ世界へトリップしちゃいそう?
「My Love」
この曲も超大好き☆実にロマンチックなメロウ・グルーヴ。Lonnieの実弟Donaldの下手ウマ・ボーカルが実に癒し系なカンジでいいっす♪
本作以外で僕がよく聴くのは、『Visions of a New World』(1975年)、『Reflections of a Golden Dream』(1976年)、『Loveland』(1978年)あたりっす。
そう言えば、今日(10日)の午前02:00-08:00はSeesaaのサーバー・メンテで本ブログが閲覧できません。
ご迷惑をお掛けしますが、ご了承下さいm(_ _)m