2006年11月05日

Don Blackman『Don Blackman』

名曲「Holding You, Loving You」☆Don Blackman『Don Blackman』
Don Blackman
発表年:1982年
ez的ジャンル:レア・グルーヴ系ジャズ・ファンク
気分は... :シャバダバ・シャバダバァ〜♪

今回は、レア・グルーヴ/フリーソウル・ファンにはお馴染みのDon Blackmanデス。

Don Blackmanはジャズ/フュージョン系のキーボード奏者兼ボーカリストであり、フュージョン系ドラマーのLenny Whiteのグループなどで活動していた人物である。

本作はフュージョン系レーベルGRPから1982年に発表された作品であり、前述のようにレア・グルーヴ/フリーソウルの流れの中で再評価され、俄然注目されるようになった。

僕がDon Blackmanの名を最初に知ったのは、フリーソウルのコンピ・アルバムに収録されたアーバン・メロウの名曲「Holding You, Loving You」だった。

その後、同じくレア・グルーヴ/フリーソウルの人気曲だったWeldon Irvineのメロウ・グルーヴ「I Love You」の作者がDon Blackmanだと知り、彼への興味が高まったのでシタ。

実は、僕はDon Blackman以上にWeldon Irvineが大好きで...なんて書きながら、Weldon Irvineの作品を本ブログで紹介していないことに気付いてしまった(^^;
そのうち、レア・グルーヴの人気盤『Sprit Man』『Sinbad』あたりを紹介しますね。

さて、本作『Don Blackman』だが、メロウな「Holding You, Loving You」の印象が強いが、実はかなりストレートなファンク・アルバムである。骨太リズムのアーバン・ファンクな曲が揃っていマス。

ちなみに本エントリーでは、本作のタイトルを『Don Blackman』と表記してありますが、ネットなどで調べてみると『Blackman』など異なるタイトルで表記されているものもありマス。発売時期・発売元の違いなんかで異なるのかもね?

ちなみに僕が持っている盤のタイトルはオープニング曲と同じく『Yabba Dabba Doo(邦題:ヤバ・ダバ・ドゥー)』。“ヤバ・ダバ・ドゥー”とカタカナ表記にすると何か笑えるよね。

こんなタイトルを見ると、♪シャバダバ・シャバダバァ〜♪と懐かしの深夜番組11PMのテーマを思い出してしまう(笑)小学生の頃、夜遅くまでTVを観ていて、あのテーマ曲が流れてくると、なんか大人の世界ってカンジがしたよねぇ〜。

本作のプロデュースはDave Grusin & Larry Rosen。少し意外な気もする。

全曲紹介しときヤス。

「Yabba Dabba Doo」
Parliamentあたりを彷彿させるP-Funkテイストのへヴィーなどファンク・チューン。おバカなパーティーをアゲアゲ・モードで盛り上げる、まさにヤバ・ダバ・ドゥーな1曲。Ritchy Pitch「The Time is Right (Mother Chunker Remix)」でサンプリングされていマス。

「Heart's Desire」
これはお洒落なアーバン・ファンクってカンジのナンバー。こちらのスキャットはバドゥバ・ドゥバ・ドゥバァ〜♪ってカンジっす。後半のピアノはジャズっぽいねぇ。「Holding You, Loving You」に次ぐ人気曲なのでは?

「Holding You, Loving You」
本作のハイライト。殆どの人はこの曲狙いで本作を購入しているはずだと思いマス。このアーバン・メロウな雰囲気は週末の夜に聴くとバッチリってカンジだよね。

本曲はサンプリング・ネタとしても有名で、Jay-Z feat. Sauce Money & Memphis Bleek「What The Game Made Me」、Slum Village「Go Ladies」、People Under the Stairs「Give Love a Chance」、L The Head Toucha「Too Complex」、Twigy「Mirror Ball」なんかでネタで使われていマス。また、Vannessa Simonによるメロウなカヴァーもありますね。

「Deaf Hook-Up Connection」
ライト感覚のファンク・チューンと思いきや、Eddie Martinezによるブラック・ロック的なソリッド・ギターが炸裂しますぅ!

「You Ain't Hip」
P-Funkノリのファンク・チューン。ホント、ParliamentBootsy Collinsあたりと一緒に聴くとマッチするカンジっす。

Let Your Conscience Be Your Guide」
70年代後半ディスコ・サウンドってカンジのダンス・ナンバー。いい意味でのB級感が好きだなぁ。先に触れたWeldon Irvineの作品デス。

「Since You've Been Away So Long」
「Holding You, Loving You」路線のアーバン・メロウなバラード。メロウ好きの僕としては、このタイプがあと2、3曲あってもいいくらいですな。

「Never Miss a Thing」
最後は、カッチョ良いアーバン・ファンク。Dave Grusin & Larry Rosenらしい1曲かもね。

長らく本作がDon Blackman唯一の作品であったが、なんと2002年に20年ぶりの新作『Listen』を発表しています。僕は未聴ですが...
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2006年11月04日

Gang Starr『Daily Operation』

Primo先生がその独自の音世界を確立した作品☆Gang Starr『Daily Operation』
Daily Operation
発表年:1992年
ez的ジャンル:神業系Hip-Hop
気分は... :チョップ!チョップ!チョップ!

GuruとDJ Premier(Primo)から成る90年代Hip-Hopシーンの最強ユニットGang Starr

Gang Starrの登場は、4thアルバム『Hard to Earn』(1994年)の紹介以来になります。

Christina Aguilera『Back To Basics』を購入した時に、久々にPrimoの名前を見れてなんかウレシイ気分になった。90年代初めあたりからHip-Hopを聴いている方にとっては、Primoって別格の存在ですからねっ!

僕が最初にGang StarrそしてPrimoの匠の技を耳にしたのが、3rdアルバムである本作『Daily Operation』(1992年)でシタ。

当時、恥ずかしながら、僕はそのグループ名から、てっきりハードコアなギャングスタ・ラップのグループだと勘違いしてまシタ。

けれど、いざ聴いてみると、Primoの独特のトラックと淡々としたGuruのラップ...全然イメージが違ったね。Primo先生失礼しまシタm(_ _)m

Gang Starrの音楽スタイルは当時ジャズ・ラップなんて言い方がされていたけど、決して、ジャジーなHip-Hopってカンジはしなかったなぁ。

僕的には、同じジャズ的なアプローチでも、例えばA Tribe Called Quest『The Low End Theory』(1991年)あたりがジャジーなHip-Hopってイメージだよね。

両者の違いは、生み出されたアウトプット(音楽)がジャズ的であったのが『The Low End Theory』であるのに対して、Gang Starrの場合はインプットはジャズ・ネタだけど、アウトプット(音楽)はジャズ的というよりもGang Starrならではの独自の世界だったように思える。

ジャジーと言うことであれば、むしろGuruのプロジェクトJazzmatazzの諸作品に、そうした表現がピッタリだと思う。

Primoの生み出すトラックってミニマル・ミュージックっぽいところがある気がするよね。きっと、Primo先生が駆使したサンプリングネタをバラバラに切り刻んで使うチョップの技法が、そうした方向へ導いたんだと思うけど...

2ndアルバム『Step in the Arena』(1991年)でキッカケをつかみ、それを進化させてGang Starrならではの独自の世界を確立した作品が本作『Daily Operation』(1992年)だと思いマス。

オススメ曲を紹介しときやす。

「Flip the Script」
Primoの生み出すグルーヴ感がサイコーですな。またGuruの淡々としたフロウがよくマッチしてます。Grover Washington Jr.「Lock it in the Pocket」ネタ。

「Ex Girl to Next Girl」
この曲もクラシックですね。Ceasar Frazier「Funk it Up」のホーン・ネタの鳴り具合いも、Krs-Oneの声ネタもいいカンジですな。

「I'm the Man」
Gang Starr Foundationの一員であったJeru The DamajaとLittle Dap(Group Home)が参加したファンの間で人気の1曲ですね。特に、Charles Mingus「Haitian Fight Song」ネタのベースをバックにしたJeruのパートはカッチョ良いの一言ですね。他にもJames Brown「White Lightning (I Mean Moonshine)」、O'Jays「When the World's at Peace」、Wah Wah Watson「Goo Goo Wah Wah」、Cannonball Adderley「Leo: Rosebud」、Johnny Hammond「Gambler's Life」などが使われていマス。

「Take It Personal」
本作の一番の聴きものでは?Primo先生の匠の技が冴えまくりの1曲です。定番Skull Snaps「It's a New Day」のドラムブレイクを斬新に聴かせ、印象的なピアノのループが脳裏から忘れられなくなりマス。

「2 Deep」
名曲ですね。とにかくトラックがカッチョ良すぎですな。擦り具合いもいいカンジっす。Eddie Harris「It's Crazy」ネタなど。

「The Illest Brother」
不思議な雰囲気を持ったトラックが印象的なナンバー。Bill Cosby「Get out of My Life, Woman」、Ahmad Jamal「Ghetto Child」ネタ。

「Hardcore Composer」
地味だけど、案外イケてる1曲。Paul Nero「Detroit Soul」ネタ。

「B.Y.S.」
Billy Garner「I Got Some」ネタのファンキーなトラックがサイコーな1曲。ワン・ループでグイグイ押しまくるところが大好きだなぁ。

「Take Two and Pass」
P-Funkなグルーヴ感がカッチョ良いナンバー。個性的だけどあまり出過ぎないGuruのフロウがいい塩梅ですな。Eddie Hazel「Frantic Moment」ネタ。

『デスノート The Last Name』が観たい!
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2006年11月03日

Sonny Clark『Cool Struttin'』

美脚レディが気になる1枚☆Sonny Clark『Cool Struttin'』
Cool Struttin'
録音年:1958年
ez的ジャンル:若さハツラツ系ファンキー・ジャズ
気分は... :この美脚レディはどんな女性なんだろう...

1950年代カテゴリーが1ヶ月以上エントリーなし状態だったので、久々に50年代ジャズを♪

ということで、Sonny Clark『Cool Struttin'』(1958年)をセレクト☆

Sonny Clark『Cool Struttin'』は、Cannonball Adderley『Somethin' Else』(1958年)と並んで、当時日本で最も人気の高いBlue Note作品だったのだとか。特に、『Cool Struttin'』は本国アメリカ以上に日本で人気があったらしい。アメリカではあまり名の知られていなかったSonny Clarkが日本のジャズ喫茶で絶大な支持を獲ていたのは興味深い話ですね。

また、このアルバムは中身もさることながら、タイトル通りの女性のCool Struttin'(気取って歩く)なジャケが有名ですよね。僕は詳しくないけど、このジャケはその発売時期によって、ビミョーに異なる数種類のジャケがあるらしいっす。

僕がJazzを聴きはじめて間もない頃、何枚かBlue NoteのCDを購入したら、オマケで『The Amazing Shoichi Yui Vol.2』という非売品のCDが付いてきた。

これは日本におけるジャズ評論の草分け的存在だった故油井正一さんがBlue Note作品のダイジェストをバックに、簡単な解説をしてくれているCDだったんだけど、実はこのCDのジャケが本作のジャケをパロったもので、女性の美脚の後方に油井さんが立っているというものだった。しかも、そのCDの1曲目がタイトル曲「Cool Struttin'」の解説だった。

この非売品CDがJazz初心者の僕にとっては、なかなか重宝する解説CDで、これを参考に再びBlue NoteのCDを購入すると、その時またオマケで非売品CDが付き、その後さらにBlue NoteのCDを購入すると...なんて繰り返していたら、この『The Amazing Shoichi Yui Vol.2』が3枚もウチのCD棚に並ぶ始末に(笑)

そのうち、Cool Struttin'なジャケに自然と愛着が湧き、オリジナルの『Cool Struttin'』が欲しくなって購入したというのが、僕の『Cool Struttin'』購入物語でした...

Sonny Clarkというジャズ・ピアニストは、先に書いた通り、必ずしも本国アメリカで絶大な評価を受けていたわけではなく、その意味では多少ビミョーな存在なのかもしれませんね。

でも、永遠のJazz初心者の僕にとっては、実に親しみやすく、でもちょっと気取った、いつ聴いても楽しめるJazzアルバムっす。

メンバーも、Sonny Clark(p)、Art Farmer(tp)、Jackie McLean(as)、Paul Chambers(b)、Philly Joe Jones(ds)となかなか充実してマス。

全曲紹介しときヤス。

「Cool Struttin'」
まさに気取った女性が、周囲の男たちの視線を意識しながら、思わせぶりに歩いている姿が思い浮かぶテーマのメロディが印象的なナンバー。ソロではJackie McLeanがカッチョ良いですな。この曲を聴きながら、一体あの美脚女性はどんな人なんだろうなんて想像しながら聴くと、楽しさ倍増っす。

「Blue Minor」
「Cool Struttin'」と共にClarkのオリジナル・ナンバー。ブルージーだけど親しみやすいカンジが魅力の曲。McLeanとFarmerの伸びやかなソロに加え、Clarkの気取ったピアノがたまらんですな。

「Sippin' At Bells」
帝王Miles Davisの初期の作品。イントロのPhilly Joeのドラムがなんかカッチョ良いので〜す♪全体的に小気味良い演奏がいいカンジっす。

「Deep Night」
「My Funny Valentine」等の作者として有名なLorenz Hart/Richard Rodgersコンビの作品。Clarkのピアノがキマリすぎデス。カッチョいいぞ〜♪今聴くならば、この曲が一番好きかも?

またCD化に伴い、「Royal Flush」「Lover」の2曲がボーナス・トラックとして追加されていマス。この2曲もなかなかイイっす。

本作録音時Clarkは26歳、メンバーの平均年齢も27歳前後だったという。まさに若いパワーが炸裂した1枚というカンジですな。

なお、Clark自身は麻薬の過剰摂取が原因で1963年に31歳の若さで死去した。
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2006年11月02日

Leela James『A Change Is Gonna Come』

ディープなソウルが脳に染み渡る☆Leela James『A Change Is Gonna Come』
A Change Is Gonna Come
発表年:2005年
ez的ジャンル:正真正銘ディープ・ソウル
気分は... :脳がトキめく?

昨今の脳ブームの影響か、ここしばらく脳に関する本をたて続けに読んでいる。

最初は、男女の脳メカニズムの違いから、男女の思考・行動の違いを解説した本を読んだのが脳へ興味を持つきっかけだった。その後、思考、人間関係、感性、運動、睡眠、病気などあらゆることが脳のメカニズムと深く関わっていることを知り、ハマりつつある。

脳のメカニズムを知れば知るほど、心はハート(心臓)にあるのではなく、脳に宿っていることがわかってきた。そう考えると、いい音楽を聴いて胸キュンになるのも、ハートがときめくのではなく、脳からときめき信号が発せられているってことだよね。このあたりをもっと理解したいなぁ。

さて、今回はそんな流れでディープなソウルを聴きたい気分っす。
ということでLeela James『A Change Is Gonna Come』(2005年)をセレクト。

昨年出たこのデビューアルバムはかなり話題になりましたよね。
僕もうっかり昨年のマイ・ベスト10に入れるのを忘れていたけど、かなり聞き込んだアルバムだったなぁ。

とにかくディープって言葉がぴったりの女性シンガーですよね。とっても土臭いの声質もいいね。アメリカではTina Turnerあたりが引き合いに出されているみたいだけど、単に歌が上手いだけではない、根っからのソウル・シンガーって意味では、そんなカンジなのかもね。

僕が最初にLeela Jamesの名を認識したのはPete Rock『Soul Surviver 2』(2004年)収録の「No Tears」だったかなぁ。この曲と前後して、本作にも収録されている「Good Time」の12インチにPete Rock & C.L. Smoothが参加して話題になりましたよね。

さて、『A Change Is Gonna Come』ですが、まずはSam Cookeの名曲をそのままアルバム・タイトルにしてしまうあたりにスケールの大きさを感じますよね。

プロデュースはComission Gordon、Wyclef JeanRaphael SaadiqKanye West、James Poyser、Chucky Thompson等といった豪華メンバー。しかしながら、そんなビッグ・ネーム達を前にしても、堂々とLeela Jamesらしさを表現しているところに大物ぶりを感じます。

全曲紹介しときヤス。

「Music」
シングルにもなった曲。この土臭いディープでブルージーな雰囲気は、R&Bというよりもソウルという表現がピッタリですな。Leela Jamesというシンガーを知るにはピッタリな1曲かもね!

「Good Time」
Pete Rock & C.L. Smoothをフィーチャーした先行12インチが話題となった曲。Gwen Mcrae「Funky Sensation」ネタのトラックがサイコーにカッチョ良いっす。ただし、アルバム・バージョンは短いのが残念!もっと長尺で聴きたい1曲ですな。Comission Gordonプロデュース。

「Ghetto」
Wyclef Jeanプロデュース曲。Wyclefらしい汎アメリカ的なグルーヴが、Leelaの豪快な歌いっぷりと結構マッチしている気がしマス。

「Soul Food」
「Rain」
Raphael Saadiqプロデュースの2曲。Raphaelのネオ・ソウルなテイストとLeelaのディープなボーカルの相性の良さは、聴く前からある程度予想できるけど、改めて聴くとやっぱりサイコーですな。特に「Rain」の浮遊感のある仕上がりが好きだなぁ。

「When You Love Somebody」
「Mistreating Me」
どディープなソウル・ナンバー2曲(共にComission Gordonプロデュース)。ホント、歌が上手いのは当然なんだけど、声質自体が実にソウルなのがLeelaの魅力かもね!「When You Love Somebody」ではBlood, Sweat & Tears「I Love You More Than You'll Ever Know」をネタに使っていマス。

「Don't Speak」
No Doubtのヒット曲のカヴァー。Gwen Stefaniを介して考えれば納得できるんだけど、純粋にNo Doubtのようなスカ/ポップ・パンクのグループの曲をカヴァーするって考えると面白いよね。

「My Joy」
James Poyserプロデュース曲。なんとJames Mtumeも参加していマス。単にディープのみで終わらせていないところがJames Poyserらしいよね。個人的には、かなり好きな1曲っす。

「It's Alright」
「Didn't I」
Kanye Westプロデュース参加の2曲。案外フツーにまとまってマス。

「Prayer」
Chucky Thompsonプロデュース曲。ディープならがもコンテンポラリーな仕上がりになっていマス。

「A Change Is Gonna Come」
ご存知Sam Cookeの名曲中の名曲。Otis Reddingの熱唱でも有名な曲ですね。そんな偉大なソウル・シンガーのレパートリーを堂々と歌うLeelaの姿勢だけで僕は満足っす。

「Long Time Coming」
激シブGraham Nash「Chicago」ネタのアーシーでファンキーなトラックがなかなか秀逸っす。

なんかここ数日気分が下げモード。このディープ・ソウルでも聴いて、ハートに(というか脳に)火を灯そうっと。
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2006年11月01日

Todd Rundgren『Hermit Of Mink Hollow』

ハロウィンとToddのポップワールドってどう?☆Todd Rundgren『Hermit Of Mink Hollow』
ミンク・ホロウの世捨て人(紙ジャケット仕様)
発表年:1978年
ez的ジャンル:ワンマン・レコーディング系偏屈ポップ
気分は... :ハロウィンなのでTodd?

昨日はハロウィンでしたね。
(実はさっきまで今日が31日だと勘違いしてたぁ。ヤバイ、ヤバイ)

なんかハロウィンと聞いて、本作のジャケがふと思い浮かんだ。なぜだろう(笑)
Toddって、仮装していないのに、なんか仮装しているようなイメージなのかも?

ということで、Todd Rundgrenの大好きなアルバム『Hermit Of Mink Hollow』(1978年)っす。

Toddを紹介するのは、最高傑作との呼び声が高い『Something/Anything』(1972年)以来約1年ぶりの登場になりマス。

『Something/Anything』のエントリーの時にも書いたが、Todd Rundgrenは僕にとって特別なアーティストであり、Jackson Browneなどと並んで作品を聴いているだけで、青春の思い出が走馬灯のように駆け巡ってくるアーティストだ。

この1年の間に、Toddは再結成されたNew Carsに意表を突いて参加し、フロントマンとしてライブやらアルバム・リリースを行った。ToddもCarsも共に大好きな僕であったが、いざNew CarsのメンバーというかたちでTodd Rundgrenの名を目にすると、正直複雑な気持ちだったなぁ。

僕のホンネは、Ric OcasekとBenjamin Orrがいないグループは、その時点でCarsじゃないし、Toddがフロントマンを務めるグループはUtopiaであって欲しい。New Carsなんてやるくらいならば、New Utopiaをやって欲しい!ってカンジでしょうか...

さて、今回紹介する『Hermit Of Mink Hollow』(1978年)は、NY郊外のウッドストックに自らのスタジオUtopia Soundを設立し、『Something/Anything』以来のワンマン・レコーディングを行ったアルバムであり、『Something/Anything』に匹敵するポップな作品だと思いマス。

全体のまとまりという点であれば、『Something/Anything』以上かもね?

Toddと言えば、一筋縄ではいかない作品が多いけど、本作はわりとゲテモノ系の曲少なめで、Todd初心者も安心して聴ける作品ではないかと思いマス。

オススメ曲を紹介しときやす。

「All the Children Sing」
「Can We Still Be Friends?」と並ぶ本作のオススメ。とってもドリーミーなToddワールドを堪能できマス。ハロウィンで無邪気にはしゃぐ子供のたちのイメージにピッタリな曲なんじゃないかなぁ。

「Can We Still Be Friends?」
文句ナシの名バラード。う〜ん、青春の思い出が...涙、涙、涙(笑)。この曲は「It Wouldn't Have Made Any Difference」『Something/Anything』収録)、「Just One Victory」『Wizard A True Star』収録)と並ぶ僕のToddバラードBest3っす。Robert Palmer、Rod Stewart、Wilson Brothersがカヴァーしたり、Hall & Oatesのライブ・レパートリーにもなっていましたね。

「Hurting for You」
この曲は歌の出だし部分がサイコーにくるねっ!Toddらしい1曲♪密かなお気に入り曲デス。

「Too Far Gone」
淡々としたクールな展開なんて思っていると...知らず知らずにToddのポップ・ワールドへ導かれている曲。

「Determination」
アップテンポなパワー・ポップ!こういったパワー・ポップ的な楽曲もToddの魅力☆

「You Cried Wolf」
どことなく、「Wolfman Jack」を彷彿させるナンバー。

「Lucky Guy」
美しく感動的なメロディに思わず涙しそうな1曲。約2分で終わってしまうあっけなさがToddらしい?

「Fade Away」
エンディングは壮大なスケール感を感じる1曲。地球が消滅しても、宇宙が消滅しても二人は居続ける...なんか手塚治虫『火の鳥』のような世界観、生命観が好きだなぁ。

今日はサッカーUEFAチャンピオンズリーグ「バルセロナ対チェルシー」のリターン・マッチ☆ホーム・カンプノウでバルサは意地を見せることができるのかな?
posted by ez at 00:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする