2006年11月13日

Bonnie Raitt『Give It Up』

PINKのBONNIEもいいけど、コッチの激シブBonnieもいいよ☆Bonnie Raitt『Give It Up』
Give It Up
発表年:1972年
ez的ジャンル:女性カントリー・ブルース
気分は... :ジャケのイメージと全然違うよ...

今日は女性の歌声が聴きたい気分...
ふとTVを観ると、m-flo loves BONNIE PINK「Love Song」のCMが...

ひらめいた☆BONNIEと来れば、PINKもいいけど別のもあるでしょ!
ということでBonnie Raitt『Give It Up』をセレクト☆

Bonnie Raittは、女性カントリー・ブルース歌手&ギタリスト。歌手のイメージが強いかもしれないけど、スライド・ギターの名手ですよね(女性版Ry Cooderってカンジ?)。ちなみに、父親はブロードウェイ・シンガーJohn Raittです。

1971年にデビューしたBonnie Raittがブレイクしたのって、グラミー賞を受賞した『Nick Of Time』(1989年)だと思うんだけど、Bonnie Raittの名は昔からよく耳にしたことがある。多分、作品を聴いているとしたら、映画『Urban Cowboy』(1980年)のサントラ収録曲「Don't It Make Ya Wanna Dance」だけなんだけどね。

きちんと音を聴いていないくせに、勝手にBonnie Raittって明るく陽気なカントリー歌手だと思っていたなぁ。Dolly Partonみたいなイメージかなぁ。正直、僕は明るく陽気なカントリーってヤツが大の苦手だったので、Bonnie Raittの作品も積極的には聴く気がしなかった。

そんな僕が本作『Give It Up』を購入したのは、70年代の名盤ガイドの類に頻繁に本作が挙げられていたからだ。僕的には、カントリー・テイストのCarole Kingみたいなシンガーを期待して、本作を購入した記憶がある。

ジャケを眺めても、明るく爽やかなカントリー・ポップ・シンガーってカンジだもんね。

でも、聴いてみると自分のイメージとのギャップの大きさに驚いたなぁ。
雰囲気としては、ギターを持ったじゃじゃ馬娘ってカンジかなぁ。
こんなに黒っぽく、ブルース・フィーリングな作品だとは正直思わなかったね。
確かに、名盤ガイドに取り上げられるわけだよね。

この手のアルバムを取り上げると、昔懐かしさの懐古趣味みたいに思われるかもしれないけど、今日的視点から聴いても全然鮮度が失われていないと思いマス。

オススメ曲を紹介しときやす。

「Give It Up or Let Me Go」
まさにギターを持ったじゃじゃ馬娘ってカンジのゴキゲンなホンキー・トンクなオープニング。ホーンやスライド・ギターも陽気に響きわたりマス。

「Nothing Seems to Matter」
ブルージーなCarole Kingといった趣きのナンバー。曲自体がいいよね。しみじみと腹に響いてきマス。

「I Know」
「Love Me Like a Man」
本領発揮のカントリー・ブルース2曲。「I Know」はリラックスした雰囲気がいいカンジ。「Love Me Like a Man」はディープさが光りマス。女性なのに男気を感じるよね(笑)

「Too Long at the Fair」
素朴だけど力強さを感じるナンバー。Norah Jonesが好きな人なんか気に入る曲じゃないかなぁ。John Hallがギターで参加。

「Under the Falling Sky」
僕が大好きなJackson Browneのカヴァー(オリジナルは『Jackson Browne』収録)。オリジナルなパーカッシブでせっかちな仕上がり(笑)とは大きく異なり、ウエスト・コースト+スワンプな仕上がりデス。正直オリジナルより格段にカッチョ良い。ゲスト参加のPaul Butterfieldブルースハープもイカしてるよね。

Bonnieは本曲以外にもJackson Browne作品として「I Thought I Was A Child」を次作『Takin' My Time』(1973年)でカヴァーしてます。

「You Got to Know How」
往年の女性ブルース・シンガーSippie Wallaceのカヴァー。今年はChristina AguileraOutkastの新作のように1920〜1930年代の雰囲気をモチーフにした作品が多いけど、そうした時代のナイト・クラブの雰囲気漂うブルース・ナンバー。実に小粋な仕上がりだね。

「You Told Me Baby」
個人的には一番のお気に入り曲。ファンキーでソウルフルで、小洒落たアレンジも文句なし!70年代初めのRolling Stonesに通じるカッチョ良さに溢れてマス。

「Love Has No Pride」
このアルバムの一番のハイライトかもしれないシンガーソングライターEric Kazの名曲。Bonnieの本バージョンを皮切りに、Linda Ronstadt、Rita Coolidge、Tracy Nelsonといった女性シンガーが続々と取り上げましたね。でも、このBonnieバージョンが一番味わい深い気がするなぁ。

最近、映画の『SAW』と『CUBE』にハマっている。
『SAW III』も公開間近ですね。う〜ん、気になる....
posted by ez at 00:02| Comment(0) | TrackBack(1) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする