2006年11月14日

The Rolling Stones『December's Children (And Everybody's)』

初期Stonesの中で一番のお気に入り☆The Rolling Stones『December's Children (And Everybody's)』
December's Children (And Everybody's)
発表年:1965年
ez的ジャンル:カヴァー&オリジナル混在のStones
気分は... :初期Stonesのコレクションはややこしい(>0<)

The Rolling Stones本ブログ4回目の登場っす。

これまでStonesは『Black And Blue』(1976年)、『Beggars Banquet』(1968年)、『Sticky Fingers』(1971年)と紹介してきましたが、初期の作品がありませんでしたね。

ということで、初期の作品より『December's Children (And Everybody's)』をセレクト。

ファンの方ならご存知の通り、初期Stonesの作品は、アメリカ発売のものと、イギリス発売のものがタイトル、内容が異なるため、コレクションするのがややこしい。しかも、同じセッションでの録音が複数のアルバムに分散して収録されているので、ややこしさがさらに増すよね。

イギリス盤のオリジナルが『The Rolling Stones』(1964年)、『The Rolling Stones No.2』(1965年)、『Out Of Our Heads』(1965年)、『Aftermath』(1966年)、『Between the Buttons』(1967年)である。さらに数種のEPを加えないと歯抜け状態のコレクションになるので厄介だ。

一方のアメリカ盤のオリジナルが『England's Newest Hit Makers』(1964年)、『12×5』(1965年)、『The Rolling Stones, Now!』(1965年)、『Out Of Our Heads 』(1965年)、『December's Children (And Everybody's)』(1965年)、『Aftermath』(1966年)、『Got Live If You Want It!』(1966年)、『Between the Buttons 』(1967年)、『Flowers』(1967年)である。

イギリス盤とアメリカ盤でタイトルが同じものがあるが、ジャケや内容は異なる。イギリス盤とアメリカ盤が統一されるのは問題作『Their Satanic Majesties Request』(1967年)以降である。

僕の場合は基本的には、アメリカ盤でコレクションし、『Aftermath』のみイギリス盤で持っている。

そんな初期の作品の中でお気に入りなのがアメリカにおける5作目『December's Children (And Everybody's)』(1965年)だ。

個人的には、初めて全曲オリジナル作品で固めた『Aftermath』(1966年)が初期Stonesの集大成的作品だと思う。その1つ前の作品である『December's Children (And Everybody's)』は、オリジナルとカヴァーは半々の割合で収録されている。

僕がこのアルバムが好きな理由は、カヴァーで彼らの音楽的ルーツに触れることができると同時に、まだ発展途上の初々しいオリジナルを堪能できるからかもしれない。Beatlesで言えば、『Beatles For Sale』みたいな印象を受ける作品だ。

全曲紹介しときヤス。

「She Said Yeah」
Larry Williamsのヒット曲のカヴァー。悪ガキらしさが全面に出た激しいサウンドがカッチョ良いですな。ちなみにLarry WilliamsはBeatlesもカヴァーしていますよね。

「Talkin' About You」
Chuck Berryのカヴァー。同じChuck BerryのカヴァーでもBeatlesとは随分印象が違うよね。ブラック・フィーリングに溢れた仕上がりがイカしてる。

「You Better Move On」
R&BシンガーArthur Alexanderのカヴァー。イギリス盤ではEP『The Rolling Stones』に収録されていた曲。オリジナルの味わい深さには及ばないが、初々しくカヴァーしてマス。Arthur AlexanderもBeatlesが「Anna」をカヴァーしていますね。

「Look What You've Done」
シカゴ・ブルースの父Muddy Watersのカヴァー。Stonesにはこういったブルース・カヴァーがよく似合う。

「The Singer Not the Song」
Jagger/Richardのオリジナル。イギリスではシングル「Get Off of My Cloud」のB面にもなった。

「Route 66」
この曲と「I'm Moving On」は1965年3月のライブを録音したもの(イギリス盤はEP『Got Live If You Want It!』に収録)。スタジオ録音はアメリカでのデビューアルバム『England's Newest Hit Makers』に収録。Chuck Berryのレパートリーとしても有名なスタンダード・ナンバーですね。なかなか弾けていて好きだなぁ。

「Get Off of My Cloud」
「Satisfaction」に続く、全米No.1シングルとなった初期Stonesを代表する名曲(Jagger/Richard作品)。邦題の「一人ぼっちの世界」と書いた方がピンとくる人がいるかもね?個人的には初期のシングルの中でこの曲が一番好きかなぁ。「Satisfaction」よりもカッチョ良いと思うねぇ。今、聴くとこの曲のMickのボーカルってラッパーだよね。そんな視点で聴くのも楽しいかも?

「I'm Free」
Jagger/Richardのオリジナル。既にStonesらしさ見える楽曲だよね。

「As Tears Go By」
「Get Off of My Cloud」と並ぶ本作のハイライト。1964年にMickの元恋人Marianne Faithfullがシングルとしてリリースした。この曲はMickとKeithが初めて書いた曲と言われているが、僕も詳しくは知らない。ここでは実に切なく、美しいバラードに仕上がっていマス。

「Gotta Get Away」
「Blue Turns to Grey」
Jagger/Richardのオリジナル2曲。「Gotta Get Away」はソウルフルな仕上がりになってマス。「Blue Turns to Grey」はあんまりStonesっぽくないね。逆に、そんな楽曲が聴けるのも楽しいけどね。

「I'm Moving On」
この曲も「I'm Moving On」同様に1965年3月のライブ録音。オリジナルはカントリー・シンガーHank Snowのものだが、Ray Charlesのカヴァーが有名かもね。Stonesのこのライブでは、かなりスリリングな仕上がりでグッドだと思いマス。

急に寒くなってきましたね。
僕的には、そろそろウォッカお湯割りの季節かな?
posted by ez at 00:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする