2006年12月31日

ezが選ぶ2006年の10枚

年末最後の投稿は、年末特別編『ezが選ぶ2006年の10枚』と称して、今年購入した新譜CDのなかから、お気に入りの10枚を紹介します。

昨年は本ブログで未紹介の作品なども含んでしまいましたが、今年は全て本ブログで紹介した作品ばかりっす。

Donell Jones『Journey Of A Gemini』
Journey of a Gemini

John Legend『Once Again』
Once Again

The Isley Brothers『Baby Makin' Music』
Baby Makin' Music

Joy Denalane『Born & Raised』
ボーン&レイズド

Jurassic 5『Feedback』
Feedback

Lushlife『Order Of Operations』
オーダー・オブ・オペレーションズ

Othello『Alive At The Assembly Line』
Alive At The Assembly Line

The Good People『The Good People』
ザ・グッド・ピープル

LA Stylez『The LA Style Project』
The LA Style Project

Latrice『Illuminate』
Illuminate

今年も相変わらず新譜で購入したのはR&B/Hip-Hopが殆どっす。
また、購入枚数はそれほど多くないけど、久々にクラブ/ハウス系の作品にもハマりました。

R&Bでは男性アーティストの作品に収穫が多かったかなぁ。そんな中からDonell Jones、John Legendをセレクト。The Isley Brothersの新作には久々に胸トキメキまシタ。女性R&Bは年末に紹介したJoy Denalaneがギリギリすべり込みセーフ♪

Hip-Hopでは、Lushlife、Othello、The Good Peopleなどのアングラ系作品に驚き&感動まくりでシタ。Jurassic 5の期待を裏切らない新作にも大満足☆

クラブ/ハウス系ではハマるきっかけを作ってくれたLA StylezとLatriceが印象的だったね。

今回挙げた10枚以外では、Van Hunt『On The Jungle Floor』Avant『Director』Kierra KiKi Sheard『This Is Me』Anane『Selections』Luisito Quintero『Percussion Maddnes』あたりが次点かなぁ。

あと、日本では今年発売のRaw Artistic Soul『What About Love』Jeff Hendrick『Soul Celebration』あたりも10枚の有力候補だったんだけど、海外では2005年に発表された作品なので選外としまシタ。

来年もステキな音楽をたくさん聴いてハッピーになることを願ってヤ〜ス...

では、皆様良いお年をお迎えください!
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2006年12月30日

Grant Green『Live at the Lighthouse』

年の瀬はこのファンキー・グルーヴで!☆Grant Green『Live at the Lighthouse』
Live at the Lighthouse
発表年:1972年
ez的ジャンル:ファンキー・グルーヴ系Jazzギター
気分は... :今年最後の1枚

いよいよ今年も残り2日...
本ブログも明日は昨年に続き、ezの選んだ2006年の10枚を紹介しようと思っているので、作品の紹介は今回が今年のラスト。

何にしようか迷ったけど、小難しい作品ではなく、単純に気持ちのいい音楽を聴きたい気分かなぁ。
となるとインストものがいいかなぁ!ということで選んだのがGrant Green『Live at the Lighthouse』(1972年)☆

Grant Greenは、Wes MontgomeryKenny Burrellと並ぶ60年代の3大黒人ジャズ・ギタリスト。1931年ミズーリ州セントルイス生まれ。13歳からプロとしてのキャリアをスタートさせ、1960年代にはBlue Noteに数多くのリーダー作を残した。60年代にR&Bテイストのホーンライクなギター・プレイで人気を博したGrant Greenだったが、60年代末に麻薬中毒で活動中断を余儀なくされる。復帰後はグルーヴ感溢れるファンキーな演奏を聴かせてくれた。1979年に死去。

僕が持っているGreen作品は、『Latin Bit 』(1962年)、『Idle Moments』(1964年)、『I Want To Hold Your Hand』(1965年)、『Carryin' On』(1969年)、『Green Is Beautiful』(1970年)、『Alive』(1970年)、『Live at the Lighthouse』(1972年)の6枚。特に、70年代に入ってからのグルーヴしまくりの作品を聴く頻度が多いかなぁ。

そんな中でも特にお気に入りの1枚が『Live at the Lighthouse』(1972年)っす。
グルーヴィーなギター・アルバムを聴きたい気分な時の僕のファースト・チョイスがこの作品なんだよねぇ。
タイトルの通り、カリフォルニアのライブハウスThe Lighthouseで行われた1972年4月21日のライブを収めた作品デス。

メンバーは、Grant Green(g)、Claude Bartee(ss、ts)、Gary Coleman(vib)、Shelton Laster(org)、Wilton Felder(b)、Greg Williams(ds)、Bobbye Porter Hall(per)の7人。CrusadersのWilton FelderやMarvin Gaye作品などで名前を見かけるパーカッション奏者のBobbye Porter Hall参加が目を引いたかなぁ。

オススメ曲を紹介しときやす。

「Windjammer」
『Green Is Beautiful』にも収録されている12分に及ぶファンキー・グルーヴ。12分という演奏時間を感じさせずに、一気に突き抜けてくれマス。12分テンション上がりまくりでサイコーやね。

「Betcha by Golly, Wow」
Stylisticsのヒットでお馴染みの曲。それ以外にもDionne Warwick、Trammps、Aaron Neville、Prince、Norman Connors、Johnny Hartmanなど数多くのアーティストが取り上げている名曲ですね。僕はPhillis HymanのボーカルをフィーチャーしたNorman Connorsのバージョン(アルバム『You Are My Starship』収録)を聴くことが一番多いかなぁ。

さて、 Greenによる本バージョンは前曲「Windjammer」の興奮を少しクールダウンって感じでロマンティックな演奏を聴かせてくれマス。

「Fancy Free」
「Flood in Franklin Park」
パーカッシブな雰囲気が僕好みの2曲。「Fancy Free」はDonald Byrd作品。 Greenの軽やかなソロは、まさにFancy Freeってカンジだよね。「Flood in Franklin Park」は、カッチョ良いの一言。客のノリもとってもいい感じっす。このあたりの臨場感がライブ作品の魅力ですな。

「Jan Jan」
Fabulous Countsの作品としてお馴染みですね(Mose Davis作)。でも、このGreenバージョンには敵わないのでは?ファンキーにグルーヴしまくりです。走りまくりです。飛んでます。テンション高いです。スゴすぎです。この曲が一番のお気に入りです。

「Walk in the Night」
Junior Walker & The Allstarsの1971年のヒットのカヴァー。ソウル/フリーソウル・ファンにはお馴染みのJohnny Bristolの作品。素人の僕には下手くそにしか聴こえないClaude Barteeのヘロへロ・サックスが印象的っす。それとは対照的にGreenのギターは余裕たっぷりでカッチョ良いっす。

他の作品であれば、「Sookie, Sookie」収録の『Alive』(1970年)も超オススメ!

今夜は僕の師匠の会社で大掃除&大銭湯大会&飲み会でわけわかりません!要は酔っ払いっす(≧◇≦)

明日は今年のマイ・ベスト10を紹介する予定です。お楽しみに!
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2006年12月29日

Swing Out Sister『Shapes And Patterns』

日本人の感性にピッタリのポップ・センス☆Swing Out Sister『Shapes And Patterns』
Shapes and Patterns
発表年:1997年
ez的ジャンル:カフェ系お洒落ポップデュオ
気分は... :あなたにいてほしい...

先週風邪でダウンしていたのが響いて、やらねばならない事が山積みになっている。
大晦日までかなりバタバタの年の瀬となりそうな予感。

さて、今回は日本では特に人気の高いお洒落ポップデュオSwing Out Sisterの5thアルバム『Shapes And Patterns』(1997年)っす。

Swing Out Sister(SOS)は、1984年にモデル出身の女性ボーカルCorinne Drewery、元MagazineのMartin Jackson、元A Certain RatioのAndy Connellの3人で結成され、1985年にシングル「Blue Mood」でデビューした。

2ndシングル「Breakout」が大ヒットし、その後発表したデビュー・アルバム『It's Better to Travel』(1987年)もUKチャートNo.1に輝き、人気を確立した。その後、Martin Jacksonが脱退し、CorinneとAndyのデュオとして活動を続けている。

Swing Out Sisterの持つオシャレなポップ・センスって、とっても日本人向きだよね。日本で特に人気が高いのもうなづける。当時は普段洋楽を聴かないようなリスナーの方もSwing Out Sisterは聴いていたからね。

僕もそんなSwing Out Sisterの音楽に惹かれていたの事実だ。しかし、一方で洋楽好きを自認する僕としては、日本人ウケの良いSwing Out Sisterの音楽を素直に好きとは、なかなか他人に言えなかったなぁ。それを言った時点で洋楽通ではなくなってしまうのは?なんてヘンなプライドがあったのかも?

なので、人目を避けて、こっそり聴いていたというのが僕のSwing Out Sister体験だったかもしれない。逆に、彼らの人気も落ち着いてきた今は素直に“Swing Out Sisterっていいよね!”って言える。

SOSの作品の中で、アルバム単位で一番のお気に入りの作品が5thアルバム『Shapes And Patterns』(1997年)だ。

1996年に、常盤貴子と織田裕二が主演していたTBSのドラマ『真昼の月』の主題歌として、彼らの「Now You're Not Here(あなたにいてほしい)」が使われ、大ヒットし、日本で再びSOS熱が高まった。この日本での盛り上がりは本国イギリスの新聞にも取り上げられたのだとか。

そんな流れの中で、CorinneとAndyがロンドンと東京を何度も行き来しながらレコーディングされた作品が本作『Shapes And Patterns』っす。まぁ、それだけ明確に日本マーケットを意識して制作された作品なのだから、日本人ウケするのは当然と言えば当然なんだけどね。

プロデューサーはPaul O'Duffy。個人的にはSimply Redを抜けたばかりの屋敷豪太氏の参加が何とも嬉しいですな。意外なところでは、本ブログでも紹介したハワイ系フュージョンの最高峰グループSeawindのメンバーだったJerry Heyがホーン・アレンジを担当していマス。

オススメ曲を紹介しときやす。

「Somewhere in the World」
シングルにもなったオープニング・ナンバー。アルバムタイトルは本曲の歌詞の一節から取ったものだ。Shapes And Patternsという言葉には、“すべての何かは誰かのために存在できるような意味がある”という思いも込められているのだとか。仕事やら恋やら、物事がなかなかうまく進まないときに聴くとと励まされる歌かもね。サウンドも優しく包み込むようなポップ・サウンドに仕上がっていマス。

「Here and Now」
個人的には一番のお気に入り曲。60年代ポップスを彷彿させるノスタルジック・ムード満点なのがいいよね。胸キュン度かなり高いっす。

「We Could Make It Happen」
ボッサでグルーヴィーな本曲はいかにも日本人が好きな1曲だよね。特に、ピチカートファイヴとか昔の渋谷系サウンドが好きな人にはたまらんね。屋敷豪太の生み出すグルーヴがサイコーにカッチョ良いね。

「Better Make It Better」
前作『The Living Return』(1994年)に収録されていた曲のリメイク。安心して聴ける200%SOS印なスタイリッシュ・ポップ。

「Something Out of This World」
少しけだるいメランコリックなムードが印象的な曲。一人ぼんやりと何かに想いを馳せるときになんかに、聴きたい気分の曲だね。

「Stoned Soul Picnic」
本ブログでも紹介したLaura Nyro作品のカヴァー。The 5th Dimensionによる大ヒットで有名ですね。SOSがLaura Nyroのカヴァーなんて意外な気もしたけど、実にハマっていると思いマス。

「You Already Know」
深い霧が立ち込めているようなヨーロピアンな雰囲気がいいカンジの1曲。大人の哀愁感が漂っています。

「Now You're Not Here」
説明不要の1曲ですね。僕も『真昼の月』観てまシタ。この曲を聴くと、当時の自分の恋の思い出も一緒に思い出す人も多いのでは?「あなたにいてほしい」という邦題のように、手が届くようで、届かない大好きな彼氏or彼女のことを思わずにはいられない1曲ってカンジだったよね。

今、あなたがいて欲しいのは誰?
オレがいてほしいのは言うまでもなく君さ!
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2006年12月28日

Joy Denalane『Born & Raised』

年の瀬にやっと出会えた女性R&Bの新譜の決定打☆Joy Denalane『Born & Raised』
ボーン&レイズド
発表年:2006年
ez的ジャンル:ジャーマン系リアルソウル
気分は... :フム、フム、フム___φ(゚_゚)

今年の僕の音楽ライフを振り返ると、男性R&Bの新譜に心動くことが多かったね。
逆に、例年に比べて女性R&Bの新譜を聴く機会が少なかった。と言うより、女性R&Bの新譜でこれぞ!って作品があまり無かったというのが本音っす。

BeyonceMonicaといった大物の新譜も出たけど、悪くはないが、僕の中では決定打というカンジまでには至っていないかなぁ。

去年は、Syleena Johnson『Chapter 3: The Flesh』をはじめ、数多くのお気に入り女性R&B作品があったんだけどねぇ。

そんな中、年の瀬も迫ってきたところで、なかなか気の利いた女性R&B作品を2枚ほど見つけた。それがJoy Denalane『Born & Raised』Teresa Cook『Mamuze...and It Begins』の2枚。

Joy Denalaneはアフリカ系ドイツ人のR&Bシンガー、Teresa Cookはヴァージニア出身のR&Bシンガーです。2枚ともマイナー系の作品だけど、なかなか本格派R&B/Soulに仕上がっていると思いマス。

今回はJoy Denalane『Born & Raised』をセレクト。

前述の通り、ベルリンを拠点に活動するアフリカ系ドイツ人のR&Bシンガー。Common「Go」のリミックス・バージョンにもフィーチャーされていたので、そのあたりで名前を目にした方もいるかもしれませんね。本作『Born & Raised』は、デビュー・アルバム『Mamani』(2002年) に続く2枚目のアルバム。

僕は本作を何の予備知識もないままCDショップで試聴して、気に入って購入したが、ネットで情報収集するまでドイツ人によるR&Bアルバムなんて全然気付かなかったなぁ。全曲英語だし、RaekwonLupe FiascoGovernorといったゲスト陣の顔ぶれから、てっきりマイナー系のR&Bアルバムくらいに思っていまシタ。

本作のメイン・プロデューサーはJoyの旦那様でもあるドイツ人アーティストMax Herreですが、本作のレコーディングはフィラデルフィアで行われおり、Junius Bervine、James Poyser、Jeff Bradshaw、Larry Goldなどのフィリー系ミュージシャンも多数参加しています。

全体的には70年代ソウル・フレイヴァー溢れるディープな1枚ってカンジでしょうか。と言いつつ、Hip-Hopテイストやネオソウルな曲もあり、結構幅広い層で支持されそうな間口の広さも感じマス。

騙されたと思って、一度聴いてみて下さい!
思わずニヤリのかなりイケてる1枚だと思いますよ♪

オススメ曲を紹介しときやす。

「Change」
大注目のラッパーLupe Fiascoをフィーチャーしたオープニング。初期のCommonの作品やKanye Westの師匠として知られるNo IDがプロデュースしていマス。The Impressions「I Want To Go Back」ネタのソウルフルなトラックがサイコーですな。Joyの力強いボーカルも印象的っす。

ちなみにLupe Fiascoのデビュー・アルバム『Food & Liquor』は、某雑誌で2006年のNo.1Hip-Hopアルバムに選出されていまシタ。

「Let Go」
シングルカット曲。実に僕好みのネオソウルな雰囲気がたまらん1曲。Sly, Slick and Wicked「Love's Gonna Pack Up」ネタ。CDショップの試聴で1曲目「Change」とこの曲の2曲を聴いて、歓喜のあまり軽くガッツポーズ!そのままCDを手に取り、レジに向かいまシタ。

「Be Real」
「7 Year Itch」
70年代にタイムスリップしたような小細工なしの直球ど真ん中のソウル・バラード2曲。ディープさがたまりません。

「Heaven Or Hell」
Raekwonをフィーチャー。この曲もソウル・フレイヴァーたっぷりの仕上がりっす。聴いていて、Joyの歌が耳から腹に落ちれくるカンジがいいよね。個人的には、90年代のMary J. BligeLauryn Hillあたりと一緒に聴きたくなるなぁ。Syleena Johnsonのお父さんSyl Johnsonの「I Hate I Walked Away」、「Could I Be Fallin In Love」の2曲が使われていマス。

「One In A Million」
聴き込む中で、現在一番気に入っている曲がコレ。ジワジワと高揚感が高まり、ハートがポカポカ気分で暖かくなる曲だね。しかも、保温効果が高いカンジだね。Tavares「I Can't Go On Living Without You」ネタ。

「For The Love」
The 5th Dimention「Together Lets Find Love」ネタの哀愁感漂う1曲。

「Caught Up」
ノスタルジックな雰囲気が印象的な曲。Betty Lavette「Let Me Down Easy」ネタ。

「Start Over」
この曲も70年代ソウル・フレイヴァーだね。Atlantic/Stax系が好きな人は気に入る曲だと思いマス。Junius Bervineのオルガンがサイコーっす。

「Born & Raised」
アフリカ系ドイツ人として生まれたJoyのアイデンティティが反映された感動的なタイトル曲。Hip-Hop SoulやMary J. Bligeからの影響なども歌われていマス。

「Something Stirrin'Up」
今秋メジャー・デビュー作『Son Of Pain』を発表し、話題の本格派男性R&BシンガーGovernorをフィーチャー。このあたりのゲストのセンスもニクイね!かなりのディープな大人のデュエットってカンジですな。Rose Royce「Crying」ネタも使った抑制の効いたバックもいいカンジ。

「Soweto '76-'06」
デビュー・アルバム『Mamani』収録曲のリメイク。かなりカッチョ良いファンキー・チューンに仕上がっていマス。アフロ・ファンク・バンドDaktarisの「Eltshg Ibal Lasiti」が使われていマス。

「Sometimes Love」
ジャジーなネオソウル・テイストのバラード。しばらく余韻に浸っていたいカンジの1曲。

もう1枚のオススメのTeresa Cook『Mamuze...and It Begins』はジャジーでネオ・ソウルなアルバムっす。そのうち紹介しますね。
posted by ez at 00:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月27日

Lovin' Spoonful『Do You Believe In Magic』

魔法のようなグッドタイム・ミュージック☆Lovin' Spoonful『Do You Believe In Magic』
Do You Believe in Magic
発表年:1965年
ez的ジャンル:グッドタイム・ミュージック系フォーク・ロック
気分は... :魔法を信じるかい?答えは勿論Yes☆

昨晩は風邪で体調を崩して以来、初めてアルコールを摂取しまシタ。実にハッピーで、これで今年一年思い残すことのない魔法のような一時となりまシタ\(^ ^*)/ワ〜イ
今年一年がハッピーだったのは君のおかげさ☆ホント、●●●あんがとーm(_ _)m

今回は、メロディアスなグッドタイム・ミュージックをデリバリーしてくれたフォーク・ロック・グループLovin' Spoonfulのデビュー作『Do You Believe In Magic』(1965年)です。

Lovin' Spoonfulは、グリニッジ・ヴィレッジのフォーク・シーンで活動していたJohn Sebastian、Zal Yanovskyを中心にSteve Boone、Joe Butlerの4人で1965年に結成された。ちなみにグループ結成以前にJohn Sebastian、Zal Yanovskyが在籍していたMugwumpsには、The Mamas & The PapasのメンバーCass Elliotも在籍していまシタ。

1965年の本作のタイトル曲「Do You Believe In Magic」のTop10のヒットを皮切りに、「You Didn't Have To Be Nice」「Daydream」「Did You Ever Have To Make Up Your Mind?」「Summer In The City」「Rain On The Roof」「Nashville Cats」といったヒットを連発した。しかし、1967年のZal Yanovskyの脱退、1968年のJohn Sebastianの脱退と両論を失ったグループは1968年にその活動に終止符を打った。

Lovin' Spoonfulのアルバムと言えば、オリジナルとカヴァーが半々のデビュー作『Do You Believe In Magic』(1965年)、オリジナル中心の2nd『Daydream』(1966年)、最高傑作の呼び声高い3rd『Hums Of The Lovin' Spoonful』(1967年)の3枚ですかね。

僕が持っているのは、『Do You Believe In Magic』『Hums Of The Lovin' Spoonful』の2枚。昔は『Hums Of The Lovin' Spoonful』の方が好きだったけど、今は『Do You Believe In Magic』の方が好きかなぁ。

『Do You Believe In Magic』は、ヒットしたタイトル曲は永遠の名曲で大好きだったんだけど、半分以上がカヴァーというのが引っ掛かっていたんだよね。昔の僕はオリジナル楽曲中心のアルバムを好む傾向があり、BeatlesRolling Stonesなんかもカヴァーが多いアルバムは敬遠する傾向にあった。

それが最近はカヴァーに対する抵抗感がかなりなくなってきた。逆に、アーティストのルーツを垣間見れるという視点で、積極的にそういった曲を聴きたいと思うようになってきたかなぁ。

Lovin' Spoonfulの場合も、このカヴァーが多いデビュー・アルバムからフォーク、カントリー&ウエスタン、ブルース、ソウルといった彼らのルーツを確認できるよね。そういったトラディショナルな音楽を、モダンなジャグ・バンド風に調理してノスタルジックかつメロディアスなグッドタイム・ミュージックとしてデリバリーしてくれる点こそ、Lovin' Spoonfulの最大の魅力だと思いマス。

ほのぼのフォーク・ロックのイメージが強いLovin' Spoonfulだけど、案外このデビュー作はブラック・フィーリングに溢れていますよ。

オススメ曲を紹介しときやす。

「Do You Believe In Magic」
説明不要のグループを代表するデビュー・ヒット。John Sebastianによる本当に魔法のようなメロディアスでエヴァーグリーンなフォーク・ロック・ナンバー。少しモータウンっぽいカンジもいいよね。名曲なのでNo.1ヒットなのだとばかり思っていたら、チャート的には第9位までだったんだね。

「Sportin' Life」
ソウル・テイストな1曲。John Sebastianのブルージーなハーモニカ・ソロは聴きものっす。

「My Gal」
リズム&ブルース調のロック・ナンバー。なんかブリティッシュのビート・グループっぽいよね。

「You Baby」
Ronettesのカヴァー(Barry Mann/Phil Spector/Cynthia Weil作品)。とってもノスタルジックでドリーミーな仕上がりっす。

「Did You Ever Have To Make Up Your Mind?」
John Sebastianによるとってもプリティなポップ・ソング。地味だけどセンスいいですな。

「Wild About My Lovin'」
カントリー&ウエスタンなトラディショナル・ナンバー。僕が苦手のタイプの曲だけど、なぜかそんなに身体の拒否反応は少ない(笑)

「Other Side Of This Life」
Fred Neilの作品のカヴァー。イントロのベースがカッチョ良いねぇ。モロにフォークなカヴァーをイメージするかもしれないけど、フォーク・ロック調なので案外聴きやすいデス。

「Younger Girl」
「Do You Believe In Magic」を除けば、このJohn Sebastianのオリジナル曲が一番好きかもね。まさにグッドタイム・ミュージックってカンジだよね。なんか絹のような肌触りの曲デス。この曲と言えば、The Crittersのカヴァーも忘れてはいけませんな。

「On The Road Again」
結構ソリッドなロックン・ロール・ナンバー。この曲もJohn Sebastianのオリジナル。

「Night Owl Blues」
メンバー全員の共作によるインスト。ブルージーな演奏の中で、John Sebastianのハーモニカ・ソロにうっとりしてしまいマス。

それにしても昨夜から風雨はすごいねぇ。
雨は夜更け過ぎに雪へと変わるだろ〜♪
posted by ez at 00:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする