2006年12月21日

Nodesha『Nodesha』

Jam & Lewisの秘蔵っ子のキュートなデビュー作☆Nodesha『Nodesha』
ノディーシャ(期間限定)
発表年:2003年
ez的ジャンル:Jam & Lewisの秘蔵っ子
気分は... :キュートな女性ボーカルで体調回復したいょ(>_<)

相変わらず風邪で体調がイマイチ(>_<)
日々葛根湯が欠かせません。

ウ〜ン、体調回復しそうな元気でキュートな女性ボーカルが聴きたい!
ということでNodeshaのデビューアルバム『Nodesha』(2003年)をセレクト。

Nodeshaは、マイ・フェイバリット・プロデューサーJam & Lewisの秘蔵っ子として18歳の時に本作『Nodesha』でデビューした女性シンガー。

カリフォルニア州出身のNodeshaは幼い頃からパフォーマンスを初め、まずはダンスでその才能を開花させ、Immature(IMX)のバック・ダンサーに採用された。そして、Jam & Lewisが再興した新生Flyte Tymeの新人オーディションに見事合格し、契約に成功した。

ちなみにオーディションでは彼女が大好きなBrandy「Have You Ever?」などを歌ったのだとか。そのオーデションでは審査員だったTerry Lewisの反応がイマイチと見るや、審査員席の机に飛び乗り、得意のダンスで押しまくったという逸話も残っていマス。

そして、2003年8月にシングル「Get It While It's Hot」でめでたくデビュー。続く2ndシングル「That's Crazy」がスマッシュヒットし、満を持してデビューアルバム『Nodesha』を発表した。

よくJanet Jacksonの妹分的存在のように言われるけど(個人的には妹じゃなくて、年の差から言って娘じゃないの!って思うけど)、確かにキュートな声質とかはJanetに相通じる部分があるかもね。Nodesha自身も子供の頃からJanetの影響を受けていたことを自認しているみたいデス。

個人的には、本作の大半をJam & Lewis自らがプロデュースしているのが何ともウレシイ限りっす。それ以外にもJermaine DupriDallas Austinといった大物もプロデュースに名を連ねていマス。

正直、2000年代に入ってからのJam & Lewisのプロデュース作には寂しいものを感じていたけど、本作は久々にJam & Lewisファンを歓喜させる出来に仕上がっているのではと思いマス。

オススメ曲を紹介しときやす。

「Get It While It's Hot」
Jam & Lewisプロデュースのダンス・ナンバー。まさにJanet Jacksonを彷彿させる女の子は絶対好きな1曲だよね。Chic「I Want Your Love」をサンプリングしてマス。 本作にはAB Experience Remixというフロア仕様のリミックスも収録されていマス。

「That's Crazy」
Jam & LewisとJermaine Dupriという豪華メンバーがプロデュースした胸キュン度200%のポップな2ndシングル。個人的にはハマりまくった1曲デス。Love Unlimited「I Can't Let Him Down」ネタ。

「Sugar Buddy」
今度はJam & LewisとDallas Austinというこれまた豪華なプロデュース陣による切ないミッド・チューン。

「Kinda Guy I Like」
Nodeshaの理想の男性像を歌った愛らしいナンバー。Tyrese、2Pac、Omar、Ja Rule、Ginuine、Usherなどの男性アーティストの名前が続々と登場しマス。One Way「Lady You Are」ネタ。

「Will He Ever Love Me Back」
またまたJam & Lewis/Dallas Austinの大物タッグによるプロデュース。軽快なダンス・チューン。個人的にはアルバムで一番のお気に入り。とてもJ-POP的な曲だと思うので、日本人はハマるのでは?J-POPでこの曲に似た曲を聴いたことがあるんだけど、誰だったか思い出せない。

「Almost There」
Jam & Lewisの胸キュン・スロー。この盛り上がりはJam & Lewisならではってカンジですな。Jam & Lewisファン大満足の1曲。

「Cupid In Me」
Jam & Lewisプロデュースの初々しいJanet Jacksonってカンジのキュートなミッド・グルーヴ。この曲もJam & Lewisファンにはウレシイ1曲だね。

「So Good」
She'kespereプロデュースのキャッチーなポップ・チューン。ティーンらしい瑞々しさに溢れた1曲。

Jam & Lewisファンとしては、この路線のままでいいから、第2弾を早く聴きたいですな!
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2006年12月20日

Lenny Kravitz『Let Love Rule』

John Lennon的作風はインパクトがあった☆Lenny Kravitz『Let Love Rule』
Let Love Rule
発表年:1989年
ez的ジャンル:レトロ趣味系ブラック・ロック
気分は... :体調最悪っす(>o<)

1日のお休みを頂いて、また今日から再開しますのでヨロシクです。
といいつつ、直りかけた風邪がぶり返して、体調最悪っす。

今回はLenny Kravitzのデビューアルバム『Let Love Rule』(1989年)っす。

Lenny Kravitzは1964年NY生まれ。高校時代には既にあらゆる楽器をこなすマルチ・プレイヤーとなったいた。ちなみにの元Guns N' RosesのSlashが高校時代のクラスメートで、その後も親交が深いことは有名ですね、

1989年にデビューアルバム『Let Love Rule』を発表。このデビュー作は、アメリカ本国では全米60位以内チャートインだったが、日本ではかなり大きな反響があった。その後、2ndアルバム『Mama Said』(1991年)、3rdアルバム『Are You Gonna Go My Way』(1993年)のヒットで全世界的な人気と地位を確立した。

正直、最近のLenny Kravitzってイモ臭いロッカーって印象しかない。
たまにMTVなどで演奏シーンを見かけるが、正直カッコ悪いと思ってしまう。

でも、このデビュー作『Let Love Rule』はなかなかの衝撃作だった。
黒人アーティストなのにR&B/Soulテイストを殆ど感じないロック・アルバムというのが、このアルバムを最初に聴いた印象だったかなぁ。よく聴くとR&B/Soulテイストの曲もあるんだけど、当時はそれよりもロック色の強さが鮮烈だったんだろうね。

当時、“黒いJohn Lennon”と称されたように、このデビュー作からはJohn Lennonのソロ作や後期Beatlesの匂いがプンプンしてくる。1990年も目前という時期に、こんなレトロ趣味のロックを、しかもそれを演奏するのは黒人というのがインパクトがあったのかも?

Beatles及びそのメンバーから影響を受けたとわかる作品は数多くあるが、どちらかと言えば、そのポップセンス的なものにインスパイアされたPaul McCartney的な作品が多いように思う。一方、剥き出しの感情を生々しく歌うJohn Lennon的な作品って案外少なかったように思う。その意味では、『Let Love Rule』はありそうでなかった作品だったのかもね!

自分が影響を受けた音楽の影響がモロにわかってしまう愚直さが、このアルバムの魅力なのかもしれないよね。ヘンに自分のオリジナリティにこだわるよりも、素直に自分のやりたい音楽を作りまシタってカンジがこの人には合っていると思う。

オススメ曲を紹介しときやす。

「Sittin' On Top Of The World」
素っ気無いけど、剥き出しで生々しい叫びがインパクトを与えてくれるオープニング。

「Let Love Rule」
後期BeatlesのJohn Lennonを彷彿させるミディアム・テンポのタイトル曲。僕は後期Beatlesの混沌としたカンジが好きなんだけど、この曲にはそれと同じ空気が漂っているよね。

「Freedom Train」
「Fear」
R&B/Soulテイストをあまり感じさせない本作において、数少ない黒人アーティストらしいナンバー2曲。「Freedom Train」はSly Stone風のファンク・チューン、「Fear」はCurtis Mayfield風のサウンドに仕上がっていマス。ギターソロもカッチョ良いっす。

「My Precious Love」
ブルージーな味わいが何ともカッチョ良いバラード。ピアノ&オルガンがとてもいいカンジっす。

「I Build This Garden For Us」
この曲が一番Beatlesを感じさせる曲かもね。Beatlesファンは何か感じずにはいられない曲ですな。

「Does Anybody Out There Even Care」
「Be」
John Lennonのソロ作の雰囲気に近いのは2曲。特に「Does Anybody Out There Even Care」はJohn Lennonらしい。Johnの持つ強さと弱さと優しさがLennyに乗り移ったようですな。

「Mr. Cab Driver」
軽快なロックン・ロール。代表曲の1つだけど、個人的には多少ビミョーなカンジかも?

「Empty Hands」
メランコリックなロック・ナンバー。個人的には『Who's Next』の頃のThe Whoを思い出させる曲ですな。

「Flower Child」
南部テイストのロック・ナンバー。これはモロに60年代後半から70年代前半のRolling Stonesだね。

本作以外で僕が持っているLenny作品は、『Mama Said』(1991年)、『Are You Gonna Go My Way』(1993年)、『Circus』(1995年)。個人的には『Mama Said』も好きなアルバムっす。
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2006年12月18日

Ohio Players『Fire』

ポップ、R&B共にアルバムチャートNo.1に輝いた代表作☆Ohio Players『Fire』
Fire
発表年:1974年
ez的ジャンル:猥雑&スウィート系Funk
気分は... :久々にお休みしますm(_ _)m

最初に1つお知らせデス。

Seesaaブログのメンテナンスのため、本ブログも明日(19日)午前2時から20日午前2時まで丸一日閲覧できません。
なので、明日(19日)は久々にエントリーをお休みしようと思います。

エントリーを休むのは昨年の9月以来になります。
まぁ、毎日更新せねばなんて気負いも多少あったので、こんな機会に一休みするのいいのかも?20日からまた頑張ってエントリーしますのでよろしくデスm(_ _)m

さて、そんなお休み前のエントリーに選んだのはOhio Players『Fire』(1974年)っす。Ohio Playersは本ブログ開設当初にエントリーした『Honey』(1975年)以来となりマス。

70年代を代表するFunkグループとして人気を集めたOhio Playersだが、その快進撃はMercury Recordsへ移籍してから始まった。本作『Fire』はMercury移籍第1弾アルバム『Skin Tight 』(1974年)に続き発表された作品である。

やっぱり、『Skin Tight 』(1974年)、『Fire』(1974年)、『Honey』(1975年)というMercury時代の最初3枚がOhio Playersの絶頂期を示す作品なのでは?

Mercury時代のOhio Playersは、ギター&ボーカルのLeroy "Sugarfoot" Bonner、キーボードのBilly Beck(ZappRogerの作品でもお馴染みですね)、ドラムのJames "Diamond" Williamsが中心となって、独自のファンク・サウンドを確立していった。

Ohio Playersって、猥雑なファンク・ナンバーの魅力は勿論だが、メロウでスウィートなコーラスワーク抜群のバラードも見逃せない。このアゲアゲファンクとスウィートなスローのギャップが僕にはたまりません!

そんな栄光のMercury時代でも最も売れた作品が本作『Fire』であり、ポップ、R&B共にアルバムチャートNo.1に輝きまシタ。ファンクとバラードというグループの持つ2つの魅力が交互に登場するつくりになっているところがニクイねぇ!

大ヒットしたタイトル曲「Fire」をはじめ、絶頂期のOhio Playersを堪能できマス。

オススメ曲を紹介しときやす。

「Fire」
ポップ、R&B共にシングルチャートNo.1に輝いたグループを代表する大ヒット曲。消防車のサイレンの音と共に、ノリノリのファンクがスタートする。印象的なベースリフに、猥雑なボーカルスタイル等々Ohio Playersらしさに溢れた1曲。

「Together」
「Fire」から一転して、スウィートなバラード。彼らが60年代ソウルの伝統もしっかり受け継いでいるグループだと認識できる1曲。

「Runnin' from the Devil」
個人的には「Fire」以上にカッチョ良いと思うファンク・ナンバー。『Honey』収録の「Love Rollercoaster」あたりに通じるノリを持った曲だよね。Earth,Wind & Fireをもっと黒く、猥雑にするとこんな曲になるのかなぁ?ってカンジだよね。

「I Want to Be Free」
シングルカットされ、R&Bチャートでトップ10入りしたスウィート・バラード。次作『Honey』収録の名曲「Sweet Sticky Thing」が好きな人ならば絶対気に入る曲だと思いマス。僕がOhio Playersに惹かれるのは、このスウィート路線に拠るところが大きいかもね。

「Smoke」
ラテン・テイストのファンク・ナンバー。ホーン部隊が盛り上げてくれマス。

「What the Hell」
インスト・グループとしての彼らの腕前を堪能できる1曲。なんか不穏なムードのゴッタ煮感覚がいいカンジっす。

「Together/Feelings」
ラストは1分強だけどメロウネスたっぷり小作品で余韻を楽しむようにアルバムは幕を閉じる。

『Skin Tight 』『Fire』『Honey』という代表作3枚がキホンだと思いますが、個人的には『Angel』(1977年)あたりも大プッシュの1枚デス。

では、明日お休みしますが、また明後日からエントリーしますのでお楽しみに!
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2006年12月17日

Portishead『Dummy』

トリップ・ホップを象徴するアンニュイな1枚☆Portishead『Dummy』
Dummy
発表年:1994年
ez的ジャンル:アンニュイ系トリップ・ホップ
気分は... :100円ショップは楽しい!

昨日は一昨日からの熱でけだるい1日だった。
といいつつ、昼からある忘年会の景品の買い出しへ!

巨大100円ショップで約80点も買物をしたら、レジで店員さんが商品点数を確認するのにあたふた!途中で数え直しなんかしたもんだから、後ろの客からブーイングを受けてしまった(`ε´)

夜は健康的に薬膳中華料理を食し、大分体調も回復してきまシタ。
でも、お腹一杯でまったり気分!そこで聴きたくなったのがPortishead『Dummy』(1994年)っす。

Portisheadはブリストル出身のGeoff BarrowとBeth Gibbonsのユニットであり、Massive Attack、Trickyらと並ぶトリップ・ホップの代表的なグループですね。今日紹介するデビューアルバム『Dummy』(1994年)はUKで大ヒットし、トリップ・ホップを象徴する作品となりまシタ。

イギリスのブリストルで生まれたトリップ・ホップは、ダブ/レゲエやHip-Hopをベースに、テクノ、ロック、ジャズ等さまざまな音楽要素を取り入れたトリップ感覚とダウナー感覚を持ったハイブリッド・ミュージックってカンジだったよね。

その中でもPortisheadは、Bethのアンニュイな女声ボーカルと映画音楽のようなビジュアル・イメージを連想させる音作りで異彩を放っていたと思いマス。

よくPortisheadの音楽は、“気だるい”、“メランコリック”、“ダウナー”といった表現をされる。こんな音楽が大ヒットするというのはイギリス人はネクラなのか(笑)

でも、どんなに陽気な人でも、時にはこうしたダウナーな音楽を聴きたい気分になることってあるんじゃないかなぁ?

人間誰しもいつも元気なわけではない。時には落ち込むし、不安になるし、泣きたくなる。そんな時は無理に明るく振舞うよりも、一度行き着くまでとことんブルーになった方が良かったりする場合もある。Portisheadの音楽は悲劇の主人公になるためにピッタリかもね。

個人的にはPortisheadの音楽を聴くと、人生の不条理や無常さをカンジたりする。
人生くよくよしても仕方がない、どうせはかない人生ならば思い切り楽しもう!

オススメ曲を紹介しときやす。

「Mysterons」
不安定なムードのオープニング。救いようのない虚しさに襲われるカンジがPortisheadらしい。

「Sour Times」
シングルにもなったメランコリックな名曲。この曲を聴くと、彼らの音楽が映像的であるということが実感できると思いマス。特にモノクロームの映像がピッタリだね。本ブログでも紹介したLalo Schifrin『Mission:Impossible』収録曲「More Mission」がサンプリングされていマス。

「Strangers」
個人的には一番スキな曲。ノスタルジックでオシャレなムードがいいカンジっす。Weather Report「Elegant People」がサンプリングされていマス。

「It Could Be Sweet」
儚く、美しく、スタイリッシュなムードが魅力の1曲。まさにアンニュイなカンジですな。

「Wandering Star」
トリップ・ホップならではのハイブリット感を体現できる1曲。War「Magic Mountain」ネタ。

「It's a Fire」
ヨーロピアン的な哀愁感が漂う1曲。ハモンド・オルガンがいいカンジ!

「Numb」
トリップ・ホップらしい音空間が堪能できる1曲。このダークなトリップ感覚がサイコーですな。

「Roads」
映画音楽的な魅力に溢れた1曲。悲しい結末の映画ってカンジかなぁ。

「Glory Box」
シングルにもなったPortisheadを代表する1曲。リーバイスのCMでも流れていましたよね。個人的にはこの曲を聴くと、アメリカのTVシリーズ『Twin Peaks』の映像を思い出してしまう。別に何の関係もないんだけどね。Isaac Hayes「Ike's Mood Part2」がサンプリングされていマス。

本作に続く2ndアルバム『Portishead』(1997年)もいいですよ!インパクトは本作に及ばないけど、サウンドは進化していマス。
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2006年12月16日

Art Garfunkel『Breakaway』

僕の風邪を緩和してくれる天使の歌声☆Art Garfunkel『Breakaway』
Breakaway
発表年:1975年
ez的ジャンル:天使の歌声系男性ボーカル
気分は... :く・くるしぃ〜{{{{(T◇T)}}}}

完璧に風邪のようっす。
今月に入ってからの不摂生がモロにきたカンジっす。
熱っぽくて、頭フラフラ〜((((゜o。)))

そんな状況で天使のボイスが聴きたくなった...ということで元Simon & GarfunkelArt Garfunkelのソロ第2作『Breakaway』(1975年)っす。

そう言えば、最近Simon & Garfunkelって全然聴かないなぁ。
ご存知の通り、Simon & Garfunkel(S&G)Paul SimonArt Garfunkelによる60年代に最も成功した男性デュオですね。

僕が洋楽を聴き始めた頃、S&Gは今では考えられないくらいの伝説のスーパーデュオだったよね。扱いとしてはBeatlesBeach Boysなんかに迫るものがあったんじゃないかなぁ。

僕も高校生くらいまでは「Sound of Silence」「I Am a Rock」「Mrs. Robinson」「America」「Scarborough Fair/Canticle」「Bridge over Troubled Water」「Boxer」といった名曲の数々に魅了されていまシタ。個人的には「Cecilia」が大好きだったなぁ。

しかし、現在の僕はS&GのCDは1枚も持っていない。LPでは数枚持っているPaul Simonのソロ作もCDでは1枚も持っていない。何でだろうね。別にそれらのCDを敬遠する特別な理由はどこにもないんだけどね。

そして、僕が唯一持っているS&G関連のCDが今日紹介するArt Garfunkelのソロ『Breakaway』(1975年)だ。

これは自分でも意外かも?僕は別にシンガーとしてのArt Garfunkelが特別好きなわけではないし、どちらかと言えばSimon & Garfunkel=Paul Simonという偏見を持っていた人間だったもので。

お馴染みの楽曲が多い点と、洗練されたアレンジと、この妖しげなジャケあたりが、この作品が気に入っている理由だと思う。

1曲を除き、Ringo Starr、Carly Simon、Barbra Streisandなどを手掛けたRichard PerryとArtの共同プロデュース。Paul Simon、Stephen Bishop、Andrew Gold、Graham Nash、David Crosby、Bruce Johnston、Toni Tennile、Steve Cropper、Nicky Hopkins、Jim Keltner、Bill Payne、Klaus Voormannなど豪華な参加メンバーもウレシイですな。

全曲紹介しときやす。

「I Believe (When I Fall in Love It Will Be Forever) 」
本ブログでも紹介したStevie Wonder『Talking Book』収録曲のカヴァー。Stevieのオリジナルほど仰々しいカンジではないかな。こうやって聴いてみるとArt向けの曲かもね。

「Rag Doll」
Steve Eatonの作品。洗練されたエレピの響きが心地良いナンバー。なんか風邪気味の僕には熱が緩和しそうなホッとする1曲。

「Break Away」
シングルカットもされたタイトル曲。個人的にもアルバムで一番お気に入りのナンバー。Randy Vanwarmer「Just when I Needed You Most」あたりと一緒に聴くといいかもね。

本曲はUKのデュオ・グループ Gallagher & Lyleの作品デス。Gallagher & Lyle自身のバージョンも持っているんだけど、10年以上聴いていない気がする。今度聴いてみようっと!

「Disney Girls」
Beach BoysBruce Johnstonの作品。Beach BoysおよびBruceのソロ・バージョンもありますね。本曲ではBruce自身がボーカル、ピアノで参加しています。あとはCaptain & Tennile(懐かしい!)のToni Tennileもバック・コーラスで参加しています。ノスタルジックで童心に戻れる1曲ですね。

「Waters of March (Aguas de Marre) 」
本ブログでも紹介したボサノヴァの創始者Antonio Carlos Jobimの作品。Artの線の細いボーカルはボサノヴァ作品にマッチするかもね!

「My Little Town」
この曲はS&G名義っす。この曲のみプロデュースはS&GとPhil Ramoneが担当しています。本曲は同じ1975年に発表されたPaul Simonのソロ『Still Crazy After All These Years』にも収録されており、LP時代はそちらの方でいつも聴いていまシタ。60年代モータウン・テイストなカンジが好きだなぁ!

「I Only Have Eyes for You」
The Flamingos等で知られる名曲のカヴァー。シングルカットもされました。個人的にはThe FlamingosとZappのヴァージョン(『The New Zapp IV U』収録)が超スキなので本バージョンはやや分が悪いかも?

「Lookin' for the Right One」
「The Same Old Tears on a New Background」
この時まだデビュー前だったStephen Bishopの作品が2曲取り上げられていマス。本ブログでまだ紹介していないけど、Stephen Bishop大好きっす。本作バージョンとStephen自身のバージョンを聴き比べるのも楽しいのでは?

「Lookin' for the Right One」はアルバム『Bish』収録、「The Same Old Tears on a New Background」はアルバム『Careless』収録っす。特に、「Lookin' for the Right One」はStephenの作品の中で特に好きな1曲っす。

「99 Miles from L.A」
オールドファンには懐かしい「It Never Rains In Southern California(カリフォルニアの青い空)」でお馴染みのAlbert Hammondの作曲(作詞はHal David)。密かに大好きな曲。さまよえる霧の中をArtのエンジェル・ボイスが手招きしてくれるようっす。

このエントリーを書きながら、Artのエンジェル・ボイスを聴いていたら、いくらか熱が緩和されてきた...風邪薬のような1枚かもね。
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