2006年12月10日

Lou Donaldson『Midnight Creeper』

グルーヴィーなソウル・ジャズで気取ってみる?☆Lou Donaldson『Midnight Creeper』
The Midnight Creeper
録音年:1968年
ez的ジャンル:グルーヴィー・ソウル・ジャズ
気分は... :ファンキーだにゃ〜(=^エ^=)

今回はジャズ・アルトサックス奏者Lou Donaldson『Midnight Creeper』(1968年)デス。

Lou Donaldsonは1926年生まれ。1950年代にNYに進出し、Thelonious MonkMilt Jacksonらと共演を果たした。1954年には本ブログでも紹介したArt Blakey Quintet『A Night at Birdland, Vol.1』の録音にも参加。その後、1950年代後半にBlue Noteで発表したリーダー作やJimmy Smithの遜作などでその存在感を示した。1960年代に入ると、ソウル・ジャズ路線を推し進め、『Alligator Bogaloo』(1967年)のヒットで注目を集めた。

僕がが持っているLou Donaldson作品は、『Blues Walk』(1958年)、『Lush Life』(1967年)、『Alligator Bogaloo』(1967年)、『Mr. Shing-A-Ling』(1967年)、『Midnight Creeper』(1968年)、『Pretty Things』(1970年)といったところ。

やっぱり、グルーヴィーなソウル・ジャズが展開される『Alligator Bogaloo』(1967年)、『Mr. Shing-A-Ling』(1967年)、『Midnight Creeper』(1968年)の3枚を聴くことが多いかなぁ。

その3枚の中から『Midnight Creeper』(1968年)をセレクト。本来ならヒット作『Alligator Bogaloo』(1967年)を最初に紹介するところだとは思うんだけど...まぁご勘弁を。

3枚の中では一番地味な作品かもしれないけど、このジャケに村いんだよね。わかりづらかもしれませんが、ローソクを前に族たわる妖しげな女性の上には黒猫が...この女性のイメージもブラック・キャット・ウーマンなのかもね?いつもCD棚でこのジャケを見つけると、ついつい手に取ってしまいマス。

メンバーは、Lou Donaldson(as)、Blue Mitchell(tp)、George Benson(g)、Lonnie Smith(org)、Leo Morris(Idris Muhammad)(ds)という『Alligator Bogaloo』(1967年)と同じメンバーの5人。前作『Mr. Shing-A-Ling』(1967年)ではギターがGeorge BensonからJimmy Ponderへチェンジしたが、本作ではBensonが復帰していマス。あとはやっぱり、このメンバーの中ではLonnie Smithのオルガンが肝ですな。

いわゆるBlue Noteの4000番台らしいファンキーな仕上がりが卒能できる1枚だと思いマス。

全曲紹介しときやす。

「Midnight Creeper」
Atlantic/Stax系ソウル好きの人は気に入ること間違いナシのグルーヴィーなソウル・ジャズ。Lonnie Smithのオルガン、George Bensonのギターが何ともファンキーでサイコー。Louの軽族かつ優雅なサックスもいいカンジですな。何度・いても飽きのこない演奏だと思いマス。それにしても真夜中の昆虫(Midnight Creeper)たちって、こんなにファンキーなのか?

「Love Power」
躍動感溢れるテンポがいいよねぇ。まさにLonnie Smithの独壇場のような曲。そのうちLonnie Smithのリーダー作も取り上げないとね。『Turning Point』(1969年)あたりかなぁ。

「Elizabeth」
エレガントかつセンチメンタルなバラード。どうしてもグルーヴ感のあるナンバーが注目されがちな本作だけど、この絶品バラードを忘れて欲しくないよね。特に女性にはオススメの1曲。

「Bag of Jewels」
Lonnie Smith作のファンキー・ソウル・ジャズ。今日的な視点で聴くと、この曲が一番カッチョ良いかもね。Lonnie Smithのオルガンは勿論だけど、George Bensonのソロが何ともイカしてますなぁ。George Bensonを歌うギタリスト程度にしか思っていない方には、こうした60年代の彼のカッチョ良いプレイをぜひ聴いて欲しいものですな。

「Dapper Dan」
ラストはブルージーな1曲。繰り返しになるけど、Lonnie Smithのオルガンはサイコーやね。聴けばきくほど、Lonnie Smithのリーダー作のように思えてくる。

なんかLonnie SmithGeorge Bensonのことばかり書いてしまったけど、主役のLou Donaldsonの出過ぎないシンプルかつソウルフルなプレイもグッドだと思いマス。

本作と『Alligator Bogaloo』(1967年)、『Mr. Shing-A-Ling』(1967年)を3セットで聴くことをオススメします!
posted by ez at 00:01| Comment(2) | TrackBack(0) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする