2006年12月12日

Syreeta『One To One』

Syreetaのハイトーン・ボーカルとLeon Wareのメロウ・グルーヴが合体☆Syreeta『One To One』
ワン・トゥ・ワン
発表年:1977年
ez的ジャンル:メロウ・グルーヴ系ハイトーン・ボーカル女性R&B
気分は... :師匠に感謝!

昨晩は人形町で師匠との酒宴( ̄ー ̄)/C□
楽しく、有意義な一時を過してきまシタ。

最近いろいろ迷うことも多かったんだけど、師匠のおかげでかなりスッキリ気分!
やっぱり持つべきものは師匠ですな。ついつい調子にのって赤ワインを飲みすぎてしまいまシタ。

12月はどうしても酒宴の回数が増えますな。
僕の場合、堅苦しい忘年会よりも、仲間とのフランクな忘年会の方が圧倒的に多いので、素晴らしい仲間に恵まれていることを実感できる充実の1ヶ月なんだけど、肝臓と財布はそろそろ悲鳴をあげていマス(笑)

さて、今日は肝臓にやさしい女性ボーカルを聴きたい気分...
ということでSyreeta Wrightをセレクト。

Syreetaと言えば、Stevie Wonderの元奥方ということで有名ですよね。一方で常にその“Stevie Wonderの元奥方”という枕詞が、彼女の正当な評価を常に邪魔していたのかもしれませんな。

僕自身も中学の時にStevie Wonder『Talking Book』を購入した頃からSyreetaの存在を知っていたが、長い間ソロ・アーティストってイメージは全くなかったかもしれない。結局、Syreetaのソロ作を聴いたのは、フリーソウル・シーンで注目されるようになってからデス。

元々Syreetaはモータウンに秘書として入社し、その後60年代半ばからバックシンガーに起用され、60年代後半には Ashford & Simpson制作によるシングルでソロ・デビューを飾っている。その後Stevie Wonderと出会ってから、ソングライティングの才能を開花させた。ソングライターとして何といっても一番有名なのは、サンプリング・ネタやフリーソウル・クラシックとしてお馴染みのSpinners「It's A Shame」ですよね(Stevieらとの共作)。

ソロ・アーティストとしては70年代から80年代にかけて6枚のソロ・アルバムを発表。それ以外にもG.C.Cameron(元Spinners)Billy Prestonとのデュエット・アルバムを発表していマス。少し、脱線しますが、最近G.C.Cameronのソロ・アルバム『Love Songs & Other Tragedies』(1974年)を購入し、結構お気に入りっす。コチラも近く紹介しますね。

さて、Syreetaに話を戻すと、僕が持っているSyreeta作品は『Syreeta』(1972年)、『Stevie Wonder Presents Syreeta』(1974年)、『One To One』(1977年)の3枚。

Stevieとの結婚期間中(1970〜1971年)に制作されたニューソウル的なテイスト満載の『Syreeta』、離婚直後ながらStevieが全面バックアップした『Stevie Wonder Presents Syreeta』もなかなかいい作品だけど、個人的には『One To One』が一番のお気に入りっす。

『One To One』は何といっても“ミスターメロウネス”Leon Wareのプロデュースに注目ですよね。Minnie Rippertonあたりにも通じるSyreetaのハイトーン・ボーカルがLeon Wareのメロウ・グルーヴと合体するとどうなるのか、なんて考えるだけでウキウキしてきませんか?

この時期のLeon Wareは、Marvin Gaye『I Want You』(1976年)をプロデュースし、自身も裏『I Want You』と言うべきソロ・アルバム『Musical Massage』(1976年)を発表している。そんなLeon Wareの絶頂期に制作されたのが本作『One To One』(1977年)っす。

そんな関係でバック陣もJames Gadson (ds)、Chuck Rainey (b)、David T. Walker(g)、Sonny Burke(key)、John Barnes(key)、 Eddie "Bongo" Brown(per)など『I Want You』でお馴染みのメンバーが顔を揃えておりマス。

ぜひ、Marvin Gaye『I Want You』Leon Ware『Musical Massage』の3点セットで揃えたい1枚だと思いマス。

全曲紹介しときやす。

「One To One」
Syreetaのチャーミングなボーカルが、James Gadson、Chuck Rainey、David T. Walkerらによる心地良いグルーヴでさらに魅力アップといったカンジでしょうか。

「I Don't Know」
フリーソウル・クラシック。やっぱりこのメロウ・グルーヴが一番好きだね。“ミスターメロウネス”Leon Wareならではの1曲ってカンジがします。でも、『I Want You』『Musical Massage』にあるエロさはありません(笑)このピュアな雰囲気こそがSyreetaの魅力かもね。Gary Bartz(sax)も参加していマス。

「Rest Yourself」
心に一服の清涼剤を与えてくれるような1曲。Syreetaの癒し系ボーカルは肝臓弱り気味の僕にはピッタリですな。

「I Too Am Wanting」
『I Want You』を彷彿させるオーケストラによるアレンジが印象的なナンバー。

「Tiki Tiki Donga」
パーカッシブな展開が僕好みの1曲。妖しげな雰囲気もグッド!

「Don't Cry」
まったり感が落ち着くバラード。さりげないGary Bartzのサックスもいいカンジ。

「Harmour Love」
この曲のみStevie Wonderがプロデュースしています。とっても70年代ポップしているカンジの曲ですな。個人的にはCaptain & Tennilleあたりを思い出してしまいマス。

「One To One (Reprise)」
「One To One」のインストバージョン。ある意味、腕利きミュージシャンによるグルーヴ感をより堪能できるのはコチラかもね。

残念ながらSyreetaは2004年に癌で亡くなってしまった。残念な限りデス†(‐‐)
posted by ez at 05:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする