2006年12月20日

Lenny Kravitz『Let Love Rule』

John Lennon的作風はインパクトがあった☆Lenny Kravitz『Let Love Rule』
Let Love Rule
発表年:1989年
ez的ジャンル:レトロ趣味系ブラック・ロック
気分は... :体調最悪っす(>o<)

1日のお休みを頂いて、また今日から再開しますのでヨロシクです。
といいつつ、直りかけた風邪がぶり返して、体調最悪っす。

今回はLenny Kravitzのデビューアルバム『Let Love Rule』(1989年)っす。

Lenny Kravitzは1964年NY生まれ。高校時代には既にあらゆる楽器をこなすマルチ・プレイヤーとなったいた。ちなみにの元Guns N' RosesのSlashが高校時代のクラスメートで、その後も親交が深いことは有名ですね、

1989年にデビューアルバム『Let Love Rule』を発表。このデビュー作は、アメリカ本国では全米60位以内チャートインだったが、日本ではかなり大きな反響があった。その後、2ndアルバム『Mama Said』(1991年)、3rdアルバム『Are You Gonna Go My Way』(1993年)のヒットで全世界的な人気と地位を確立した。

正直、最近のLenny Kravitzってイモ臭いロッカーって印象しかない。
たまにMTVなどで演奏シーンを見かけるが、正直カッコ悪いと思ってしまう。

でも、このデビュー作『Let Love Rule』はなかなかの衝撃作だった。
黒人アーティストなのにR&B/Soulテイストを殆ど感じないロック・アルバムというのが、このアルバムを最初に聴いた印象だったかなぁ。よく聴くとR&B/Soulテイストの曲もあるんだけど、当時はそれよりもロック色の強さが鮮烈だったんだろうね。

当時、“黒いJohn Lennon”と称されたように、このデビュー作からはJohn Lennonのソロ作や後期Beatlesの匂いがプンプンしてくる。1990年も目前という時期に、こんなレトロ趣味のロックを、しかもそれを演奏するのは黒人というのがインパクトがあったのかも?

Beatles及びそのメンバーから影響を受けたとわかる作品は数多くあるが、どちらかと言えば、そのポップセンス的なものにインスパイアされたPaul McCartney的な作品が多いように思う。一方、剥き出しの感情を生々しく歌うJohn Lennon的な作品って案外少なかったように思う。その意味では、『Let Love Rule』はありそうでなかった作品だったのかもね!

自分が影響を受けた音楽の影響がモロにわかってしまう愚直さが、このアルバムの魅力なのかもしれないよね。ヘンに自分のオリジナリティにこだわるよりも、素直に自分のやりたい音楽を作りまシタってカンジがこの人には合っていると思う。

オススメ曲を紹介しときやす。

「Sittin' On Top Of The World」
素っ気無いけど、剥き出しで生々しい叫びがインパクトを与えてくれるオープニング。

「Let Love Rule」
後期BeatlesのJohn Lennonを彷彿させるミディアム・テンポのタイトル曲。僕は後期Beatlesの混沌としたカンジが好きなんだけど、この曲にはそれと同じ空気が漂っているよね。

「Freedom Train」
「Fear」
R&B/Soulテイストをあまり感じさせない本作において、数少ない黒人アーティストらしいナンバー2曲。「Freedom Train」はSly Stone風のファンク・チューン、「Fear」はCurtis Mayfield風のサウンドに仕上がっていマス。ギターソロもカッチョ良いっす。

「My Precious Love」
ブルージーな味わいが何ともカッチョ良いバラード。ピアノ&オルガンがとてもいいカンジっす。

「I Build This Garden For Us」
この曲が一番Beatlesを感じさせる曲かもね。Beatlesファンは何か感じずにはいられない曲ですな。

「Does Anybody Out There Even Care」
「Be」
John Lennonのソロ作の雰囲気に近いのは2曲。特に「Does Anybody Out There Even Care」はJohn Lennonらしい。Johnの持つ強さと弱さと優しさがLennyに乗り移ったようですな。

「Mr. Cab Driver」
軽快なロックン・ロール。代表曲の1つだけど、個人的には多少ビミョーなカンジかも?

「Empty Hands」
メランコリックなロック・ナンバー。個人的には『Who's Next』の頃のThe Whoを思い出させる曲ですな。

「Flower Child」
南部テイストのロック・ナンバー。これはモロに60年代後半から70年代前半のRolling Stonesだね。

本作以外で僕が持っているLenny作品は、『Mama Said』(1991年)、『Are You Gonna Go My Way』(1993年)、『Circus』(1995年)。個人的には『Mama Said』も好きなアルバムっす。
posted by ez at 08:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする