2006年12月23日

Heavy D. & The Boyz『Peaceful Journey』

懐かしの「ダンス甲子園」のアノ曲も入ってます☆Heavy D. & The Boyz『Peaceful Journey』
Peaceful Journey
発表年:1991年
ez的ジャンル:へヴィー級(?)Hip-Hop
気分は... :懐かしさだけじゃないよ!

今回は懐かし感一杯のHip-HopアルバムHeavy D. & The Boyz『Peaceful Journey』(1991年)っす。

ホントこのアルバムは懐かしいね。
当時はガンガン聴いていたけど、正直ここ5〜6年一度も聴いたことがなかった。
何となく、今聴いてもチープなカンジかなぁ?なんて勝手に思い込んでいたんだよね。

数週間前に自宅のCD棚のHip-Hopコーナーを整理していたら、久々にこのジャケを見つけた。特別聴きたいと思ったわけでもなかったが、こんな時でなければ長い間聴きそうにないと思い、聴いてみたら予想以上にキテしまった。このアルバムのキャッチーさに15年前に簡単にタイムスリップしてしまいまシタ。

Heavy D. & The Boyzは、巨漢MCのHeavy D. を中心に、DJのEddie F.、ダンサーのG-Wiz、Trouble T-Royの4人組ユニットとして結成された。

1987年に1stアルバム『Living Large』 、1989年に2ndアルバム『Big Tyme』を発表し、順調に活動を続けていたが、1990年のツアー中にT-Royが事故死した。この苦難を乗り越えて、残った3人で発表した3rdアルバムが本作『Peaceful Journey』(1991年)っす。

ジャケ写真のメンバー3人が祈る姿は当然ながら亡きT-Royへの哀悼っす。

このように書くと、シリアスで神妙なアルバムのような印象を受けるかもしれませんね。でも、本作の印象はとにかくキャッチー!の一言に尽きるね。この聴きやすさは、それまでHip-Hopを敬遠していた人やHip-Hopと縁遠かった人にも受け入れられたと思いマス。案外、本作あたりがきっかけでHip-Hopも聴くようになったR&Bリスナーの方とか多いんじゃないかなぁ?結果として、本作はグループ最大のヒット作となりまシタ。

僕がこの作品を購入した最も大きな決め手は単純にTeddy Riley絡みの作品だったからっす(安易だねぇ!)。Aaron HallやJohnny Gillの参加なんていうのも魅力だったかも?

それらの以外にも本作にはMarley Marl、Pete RockC.L.Smooth、Big Daddy Kane、Kool G.Rap、Grand Puba、Q-TipといったHip-Hop勢や当時まだJodeciのメンバーだったK-Ci & JoJoといった豪華メンバーが参加していマス。当時の僕は知識不足でこのメンバーの豪華さがよく認識できていなかったけどね(笑)

全体の印象としてはTeddy Rileyプロデュースの「Now That We Found Love」「Is It Good to You」という2曲のインパクトが強烈すぎるね。この2曲はHip-HopというよりもフツーにNew Jack Swing(NJS)の曲だもんね。

当時はそれほど有名ではなかったPete Rockも頑張っていマス。ちなみにPete RockはHeavy D.の血縁であり、ある意味Heavy D.にチャンスをもらったおかげで今日の地位を築いたと言えるのでは?

懐かしいだけでは終わらないクラシックアルバムだと思いマス。

オススメ曲を紹介しときやす。

「Now That We Found Love」
Teddy RileyプロデュースのNJS☆と言うよりも“『たけしの元気が出るTV』の「ダンス甲子園」のアノ曲”と説明した方がみんなピンとくるかもね!Teddy Riley好きにはこのハネハネ具合がたまりませんんね。さらにGuyからTeddyのみならずAaron Hallもボーカルで参加していマス。

ちなみ本曲はオリジナルではなく、O'jaysのカヴァーっす。この曲についてはThird World、 Sean Paulもカヴァーしていますよね。

「Is It Good to You」
Teddy Rileyプロデュースのもう1曲。Junior「Mama Used To Say」をサンプリングし、女性ボーカル(Tammy Lucas)をフィーチャーしたメロディアスなNJSに仕上がっていマス。

本曲はこの後、本バージョンと同じくTammy LucasをフィーチャーするかたちでTeddy Riley自身がリメイクし、2Pacが出演していた映画『Juice』のサントラに収録されていマス。その他Elisha La'Verneもカヴァーしていますね。

Teddy Rileyファンの中にはこのTeddy自身のバージョンをTeddy作品のフェイバリットに挙げる人も結構いるんじゃないかなぁ?

「Don't Curse」
Teddy Rileyプロデュースの2曲以外でハイライトと言えるのはこの曲なのでは?Pete Rockプロデュースのポッセカット。Booker T. & The MG's「Hip-Hug-Her」ネタのトラックに乗せて、Heavy D.、Kool G.Rap、Grand Puba、C.L.Smooth、Big Daddy Kane、Pete RockQ-Tipと豪華なメンバーが次々とラップをかましてくれマス。

「Peaceful Journey」
亡きT-Royへ捧げたタイトル曲。当時JodeciのメンバーだったK-Ci & JoJoが参加し、まさにピースフルなカンジのボーカルを聴かせてくれマス。Jacksons「This Place Hotel」(リリース当時のタイトル「Heartbreak Hotel」)ネタ。

「Let It Rain」
Pete Rockプロデュース曲。Persuaders「You Musta Put Something in Your Love」ネタのトラックがサイコーですな。早くもPete Rockが才能の片鱗を見せてくれていマス。

「The Lover's Got What U Need」
Marley Marlプロデュース曲。今回聴き直してみて、密かに一番気に入っているのがこの曲。Diana Ross「Love Hangover」をネタにMarley Marlがいい仕事ぶり。

「Letter to the Future」
Pete Rockがプロデュースし、Johnny Gillがボーカルで参加していマス。楽しく、キュートなトラックがいいカンジですな。

「Swinging With da Hevster」
Marley Marlプロデュースのオールドスクール・テイストがとってもカッチョ良い1曲。Donald Byrd and The Blackbyrds「Rock Creek Park」ネタ。

「Body and Mind」
ラガマフィンな仕上がりの1曲。アルバムの中でいいアクセントになっているのでは?

体調の方はやや持ち直してきたけど、まだ本調子にはほど遠い。イヴまでには復調したいものですな。
posted by ez at 00:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする