2007年01月21日

John Coltrane『Blue Train』

John Coltrane『Blue Train』

Coltrane唯一のBlue Noteリーダー作☆John Coltrane『Blue Train』
Blue Train
録音年:1957年
ez的ジャンル:Coltrane meets Jazz Messengers
気分は... :マジメもいいけど、たまにはガス抜きしないとね!

ジャズの求道者John Coltraneの3回目の登場っす。

これまで紹介してきた『Ballads』(1962年)、『My Favorite Things』(1960年)に続き、今回もColtraneとしては聴きやすい『Blue Train』(1957年)です。

あまりに有名かつ聴きやすいことから、いわゆる“ジャズ通”の人からは超初心者向けと見られがちな作品ですが、そんな事は気にせず楽しめばいいと思いマス。僕は15年以上聴いていて全然飽きません。まぁ、僕は永遠のジャズ初心者ですが(笑)

後期のジャズ求道者としての重苦しい作品ばかりがColtraneではないというカンジで聴いてみて下さい。

というか、いきなりその方面から入ってしまうと永遠にColtraneと縁遠くなる人も多いので、まずはこれらの作品から入ることをオススメします。

あるいはスピリチュアルなジャズに興味がある方は、Coltraneの意志を受け継いだPharoah Sandersあたりを先に聴いてから、後期のスピリチュアルな作品に入ると、スンナリ入れるかもしれませんね。

さて、本作『Blue Train』Coltraneが唯一Blue Noteに残したリーダー作として有名ですね。

当時Prestigeと契約していたColtraneを、Blue Noteの総帥Alfred Lionが1枚だけという条件でレコーディングしたのだとか。

レコーディング・メンバーは、John Coltrane(ts)、Lee Morgan(tp)、Curtis Fuller(tb)、Kenny Drew(p)、Paul Chambers(b)、Philly Joe Jones(ds)というJazz MessengersのMorganとFullerを迎えた3管編成の6名。何と言ってもLee Morganの参加がウレシイ限りっす。

Jazz Messengersのメンバーの参加の影響もあってか、ジャケのブルーで憂いの表情とは裏腹に、リラックスした雰囲気のファンキーなハードバップを聴かせてくれマス。

「I'm Old Fashioned」以外は全てColtrane自身の作品っす。

全曲紹介しときヤス。

「Blue Train」
Coltraneのオリジナル作品を代表するタイトル・ナンバーですね。お馴染みのイントロに続き、いきなりColtraneのソロを存分に堪能できマス。あとはKenny Drewのピアノがサイコーにイカしてますね。

「Moment's Notice」
個人的には、一番のお気に入りの演奏です。全体的に垢抜けたゴキゲンなカンジがいいですね。Coltraneのテナーは勿論のこと、Lee Morganのトランペットもカッチョ良いっす。この曲は以前にPharoah Sandersのバージョン(アルバム『Rejoice』収録)を紹介しましたね。

「Locomotion」
ファンキーな疾走感が魅力の1曲。今ヨーロッパ・サッカーを観ながら記事を書いているので、サッカーに例えると、同じFWでもColtraneはゴール前でドンと構えてひたすら得点を狙うストライカー。Lee Morganは一人で局面を打開する高速ドリブラーってカンジだよね。

「I'm Old Fashioned」
ミュージカル映画『You Were Never Lovelier(晴れて今宵は)』で使われたJerome Kern作曲のスタンダード。後の人気作『Ballads』を予感させるリリカルな演奏を聴かせてくれマス。

「Lazy Bird」
実に明るく軽快な演奏が印象的な1曲。そんな雰囲気の中で各人のソロが楽しめマス。ChambersとPhilly Joeのソロもなかなか。約7分の演奏時間が3分くらいに感じてしまいマス。

次に紹介するのは入門編のダメ押しで『Soultrane』(1958年)あたりかなぁ。あるいはいきなりジャズの求道者となった後期の作品へ行くかもしれません(笑)
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2007年01月20日

Major Harris『My Way』

スウィートなフィリー・ソウルの名作の待望のCD化☆Major Harris『My Way』
マイ・ウェイ
発表年:1974年
ez的ジャンル:スウィート系フィリー・ソウル
気分は... :お汁粉美味しい!

先ほど、大好きな甘ぁ〜いお汁粉を食べたら、甘いスウィート・ソウルが聴きたくなった。

ということで、フィリー・ソウル絶頂期のスウィートな名作Major Harris『My Way』(1974年)っす。

CD化を待ち望んでいたスウィート・ソウル・ファンの方も多かったであろう名作が昨年やっとCD化されまシタ。

僕も持っているソウル系のオムニバスの中で数曲は知っていたが、今回初めてアルバム通しで聴くことができ、感激っす。

Major Harrisは、1959年に初レコーディングを行ったのを皮切りに、シンガーとしてのキャリアを積んできたようっす。そんなキャリアの中で最も目立つのは、フィリー・ソウルを代表するグループDelfonicsへの在籍でしょう。

ただし、Delfonicsのメンバーとは言っても、本ブログでも紹介した名曲「La La Means I Love You」(1968年)の頃は参加しておらず、オリジナル・メンバーのRandy Cainの後釜として、『Tell Me This Is a Dream』(1972年)、『Alive And Kicking』(1974年)の2枚のアルバムに参加していマス。

Major Harrisの1stアルバムとなった本作『My Way』は『Alive And Kicking』と同じ1974年の発表であり、Delfonicsでの活動とオーバーラップしていたのか否か多少ビミョーなカンジですね。

本作は、フィラデルフィアのシグマ・サウンド・スタジオMFSBをバックにレコーディングという、まさにフィリー・ソウルの王道というカンジですね。

ライナー・ノーツで知ったんだけど、Major Harrisは、Spinnersのヒット曲を数多く多く提供したライター&プロデューサーJoseph Jeffersonが兄弟、MFSBのギタリストNorman Harrisが従兄弟ということで、その意味でもフィリー・ソウルと縁がある人なんですねぇ。

とにかく甘党の人にはたまらん1枚っす。

全曲紹介しときやす。

「Each Morning I Wake Up」
まさにフィリー・ダンサーな1曲。アレンジは従兄弟のNorman Harrisが担当。やっぱりこの“こってり”ゴージャス・サウンドを聴くと、フィリー・ソウルってカンジがしますね!

「Love Won't Let Me Wait」
本作のハイライトであり、全米ポップチャート第5位、R&Bチャート第1位となったMajor Harrisを代表するスウィート・バラード。甘党の方は必聴ですね。

Average White BandLuther Vandross、Nancy Wilson、Paul Young、Johnny Mathisなど数多くのアーティストがカヴァーしていマス。最近ではLuther Vandrossのトリビュート・アルバムでのJohn Legendのカヴァーが印象的ですよね。

スウィートと言いながら、セクシーな女性の喘ぎ声が入っているエロいバラードとしても有名な曲ですね。当時の「愛の香り」という邦題がなんか納得できちゃいます(笑)

「Sweet Tomorrow」
個人的に一番のお気に入り曲はコレ。70年代スウィート・ソウルのロマンティックなムード満点のミッド・チューンに仕上がっていマス。

「Sideshow」
Blue Magicのカヴァー。大人の甘さってカンジでなかなか落ち着いたバラードに仕上がっていマス。Blue Magicのオリジナルは、僕のお気に入りSyleena JohnsonCommonと共演した「Bulls Eye (Suddenly)」(アルバム『Chapter 3: The Flesh』収録)やChris Brown「Young Love」のサンプリング・ネタとしてもお馴染みですね。

「Two Wrong」
フィリーらしい盛り上がりを見せるアップ・ナンバー。このいかにもオヤGソウルっぽいのがいいですね(笑)

「Loving You Is Mellow」
ソウル系のオムニバス・アルバムに収録されていた曲ですね。フリーソウル系のリスナーの方が好きそうな軽快なグルーヴですね。ということで、「Sweet Tomorrow」と並ぶ僕のイチオシ曲です。

「Just A Thing That I Do」
甘い王道スウィート・ソウル。お汁粉おかわりもう一杯!ってカンジで甘党は大満足の1曲なのでは?

「After Loving You」
グルーヴ感がカッチョ良いフィリー・ダンサー。この曲もフィリーらしいアレンジが満喫できますな。

「My Way」
お馴染みのスタンダード。この曲って、Frank Sinatra、Elvis Presley以外の人のバージョンを聴くと、なんか気恥ずかしいカンジになるよね(笑)まぁ、そのチャレンジ精神に拍手を送りマス。

我が家には、ゆで小豆の缶詰が常に数缶常備してあり、いつでも甘党ニーズを充たせるようにしている。同じように、こんなスウィート・ソウルも常に常備しておかないとね!
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2007年01月19日

Soul Coughing『Ruby Vroom』

アヴァンギャルドなけだるさがたまりません☆Soul Coughing『Ruby Vroom』
Ruby Vroom
発表年:1994年
ez的ジャンル:アヴァンギャルド系オルタナ・ロック
気分は... :このけだるさは...

昨日は朝3時頃まで飲んで帰宅後、そのままずっと仕事をしていたので、夕方にはガス欠になってしまい、今はけだるくボーッとした状態っす(× ×)。。。

そんな倦怠ムードにピッタリな作品が、NYらしいアヴァンギャルドなグループSoul Coughingのデビュー・アルバム『Ruby Vroom』(1994年)っす。

Soul Coughingは、1992年頃NYでM.Doughty(vo、g)、Yuval Gabay(ds)、 Sebastian Steinberg(b)、Mark De Gli Antoni(key)の4人が結成したグループっす。詳しいことは知らないけど、前衛的なNYのジャズ・クラブKnitting Factoryとつながりがあるみたいですね。

生演奏とサンプラーを組み合わせ、ロック、ジャズ、Hip-Hop、現代音楽などさまざまな音楽をミクスチャーしたサウンドは、当時実にユニークに感じたなぁ。また、ボーカルのM.Doughtyのラップのような、ポエトリー・リーディングのような、けだるいボーカルも実に印象的でしたな。

Soul Coughingの音楽って、さまざまな音楽スタイルをミクスチャーしているという点で、同じ1994年にデビュー作を発表したG. LoveBeckあたりを引き合いに出されることが多い。個人的な印象で言えば、Knitting Factory絡みのせいかG. LoveBeckよりもアヴァンギャルドかつジャズ色が強い印象があるかなぁ。Beckあたりのダウン・トゥ・アースなカンジはないよね。

あとは、本作のジャケそのままに近未来的だけどノスタルジックという独特な雰囲気がいいですな。

いずれにしても、Soul Coughing『Ruby Vroom』Beck『Mellow Gold』G. Love & Special Sauce『G. Love & Special Sauce』の3枚は、アメリカン・ロックの新しい流れを予感させてくれまシタ。

あと忘れていけないのは、本作を傑作たらしめている大きな要素であるプロデューサーTchad Blakeの存在ですな。この頃のTchad BlakeはMitchell Froomとのコンビでノリまくっていたからね。本作と同じ1994年にMitchell FroomやLos LobosのメンバーとLatin Playboysを結成し、アルバム『Latin Playboys』を発表していマス。コチラもオススメ作っす。

久々に『Ruby Vroom』を聴いたけど、全体的にウッドベースの音がメチャメチャ格好いいのに改めて感心してしまいまシタ。
案外、アヴァンギャルドなジャズって視点から聴いてみるのも面白いかも?

オススメ曲を紹介しときやす。

「Is Chicago, Is Not Chicago」
ジャジーでグルーヴィーでアヴァンギャルドなSoul Coughingらしいオルタナ・ロックなオープニング。キャッチーながらもダークなカンジがいいですな。

「Sugar Free Jazz」
哀愁感たっぷりの1曲。サンプラーが実に効果的に使われていマス。M. Doughtyのつぶやくようなボーカルも曲調にピッタリ!

「Casiotone Nation」
ウッドベースが目茶カッチョ良いグループを代表する1曲。僕もこの曲が一番好きデス。とってもアヴァンギャルドなムードがたまりません。

「Bus to Beelzebub」
実験的な雰囲気のナンバー。わけわかんないカンジがクセになる1曲。

「Screenwriter's Blues」
この曲はボーカルと言うよりもポエトリー・リーディングですな。

「Moonsammy」
G. Love & Special Sauceあたりに通じるカッチョ良さを持つミクスチャー・ロックな曲。

「City of Motors」
けだるくダークなカンジが印象的な1曲。個人的には、この曲のようにジャズ色が強い曲が好きだなぁ。

「Uh, Zoom Zip」
近未来的だけどノスタルジックという雰囲気を象徴するような1曲。

「Down to This」
Andrews Sisters「Don't Sit Under the Apple Tree」をサンプリングしたノスタルジックな女性コーラスが印象的な1曲。「Casiotone Nation」と並ぶお気に入り曲っす。

「Mr. Bitterness」
ハウス・テイストな仕上がりのアルバム中でも異彩を放っている曲。

結局グループは2000年に解散してしまった。
本作以降、2nd『Irresistible Bliss』(1996年)、3rd『El Oso』(1998年)を発表したが、本作を超える出来ではないように思う。あまりに傑作な1stを作ってしまうと、それ以降はかなりのプレッシャーなのかもね?
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2007年01月18日

Free Design『Heaven/Earth』

オシャレなソフト・ロックで粋に飲みましょ!☆Free Design『Heaven/Earth』
ヘヴン・アース
発表年:1969年
ez的ジャンル:コーラス・アート系ソフトロック
気分は... :粋だよねぇ!

今回は日本ではすっかりソフト・ロックの定番グループとなっているFree Designっす。
ある意味、日本のリスナーの再評価が幻のグループに仕立てたってカンジですよね。

Free Designは、NY出身のDedrick兄弟によって結成されたファミリー・グループである。当初は次男Chrisを中心に、長男Bruce、長女Sandraの3人だったが、2ndアルバム『You Could Be Born Again』(1968年)からは妹のEllenも加わり、本ジャケットに写っている4人組となった。

4人の父Art Dedrickは、ビッグ・バンドでトランペットを演奏していたジャズ・ミュージシャンであり、その影響で兄弟たちも音楽の道へ進んでいったらしい。

1967年の1st『Kites Are Fun』、2nd『You Could Be Born Again』(1968年)、3rd『Heaven/Earth』(1969年)、4th『Stars/Time/Bubbles/Love』(1970年)、5th『Sing For Very Important People』(1970年)、6th『One By One』(1971年)、7th『There Is A Song』(1973年)という計7枚の素晴らしいアルバムを残している。

ただし、商業的な成功には全く恵まれず、シングルヒットがデビュー・アルバムのタイトル曲「Kites Are Fun」の全米チャート114位が最高というあたりから、その程度がご理解頂けるのではと思いマス。

そんな状況から長い間音楽ファンから忘れ去られていたFree Designでしたが、90年代に入り突如再評価されはじめまシタ。しかも、その先駆けは日本。確かに、当時渋谷系の音楽にハマっていた人には、ジャストなソフト・ロックだったのかもしれませんね。

かく言う僕も、そんな流れでFree Designに飛びついた一人なのですが(笑)

個人的な印象で言えば、同じソフト・ロックでもCurt BoettcherのMillenniumのようにマニアックではなく、Roger NicholsのThe Small Circle Of Friendsのようにセンス出まくりでもない、純粋に美しく自由なコーラスワークを聴かせてくれるグループってカンジでしょうか。

一般的には、1st『Kites Are Fun』もしくは4th『Stars/Time/Bubbles/Love』あたりの人気が高いと思いますが、個人的には3rd『Heaven/Earth』と5th『Sing For Very Important People』を聴く頻度が多いかも?

と言うことで、3rd『Heaven/Earth』(1969年)をセレクト。バックにニューヨークのジャズ・ミュージシャンを起用するなど全体的にジャズ色の強い作品っす。

オススメ曲を紹介しときやす。

「My Very Own Angel」
ドリーミーなオープニング曲。リコーダーとボーカルの絡みが何とも美しいですな。まさにエンジェルのような清らかな雰囲気がサイコーっす。

「Now Is the Time」
これは渋谷系が大喜びするDJご用達の1曲ってカンジだね。僕もこの曲が一番お気に入りっす。今、TVのCMで流れていても全然違和感がない抜群にオシャレな曲ですな。

「If I Were a Carpenter」
Tim Hardin作品。Four Topsをはじめ数多くのアーティストがカヴァーしている名曲ですね。本バージョンはシンプルなアコースティック・サウンドをバックに、巧みなコーラスワークを聴かせてくれマス。、

「You Be You and I'll Be Me」
「Now Is the Time」と並ぶ僕のお気に入り曲。アップテンポでパーカッシブなバックの演奏と、スリリングなコーラスの組あ合わせが絶妙ですな。

「Girls Alone」
女の子達の不安な気持ちを見事にコーラスで表現していると思いマス。

「2002-A Hit Song」
「2002年のヒット・ソング」と未来のヒット・ソングについて歌ったものだが、その2002年を過ぎても全然古さを感じない仕上がりなのが面白いよね。

「Where Do I Go」
ミュージカル『Hair』からのナンバー。クラシカルな雰囲気がいいカンジ。

「Hurry Sundown」
Peter, Paul and Maryのカヴァー。全体としてフォーキーな仕上がりになっていマス。

「Memories」
Elvis Presleyのヒットで知られるナンバー。この曲のコーラスワークは素晴らしいの一言。ある意味のグループの真髄に触れることができる1曲なのでは?

「Dorian Benediction」
ジャズ色が鮮明に出ている幻想的な1曲。ジャズ・ミュージシャン起用の本作ならではの作品かもね。

今日は三軒茶屋&池尻大橋で飲み明かして、只今帰宅っす。
今から仕事しようっと!
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2007年01月17日

Kool & The Gang『Wild and Peaceful』

グループの大きな転換期となったファンキー・グルーヴの傑作☆Kool & The Gang『Wild and Peaceful』
Wild and Peaceful
発表年:1973年
ez的ジャンル:ワイルド&ピースフル系ファンク
気分は... :ファンクで気合い入れよっと(*^ ^*)V

『Something Special』に続くKool & The Gangの2回目の登場デス。

僕がリアルタイムで聴いていたKool & The Gangは、ボーカルのJames "J.T." Taylorの加入したのキャッチーなコンテンポラリー路線の諸作だ。今でも、『Ladies Night』(1979年)、『Celebrate!』(1980年)、『Something Special』(1981年)、『As One』(1982年)という4枚あたりが一番愛着がある。

でも、Robert "Kool" Bellと Ronald BellのBell兄弟を中心に1964年に結成されたグループの長い歴史を振り返ると、デビュー直後のジャズ・インスト路線、70年代に入ってからのストリート・ファンク路線と、さまざまな歴史を刻んできた。

ということで、今回は、ストリート・ファンク路線を代表するアルバム『Wild and Peaceful』(1973年)っす。客観的に見れば、本作『Wild and Peaceful』がグループの最高傑作かもしれませんね。

何と言っても、本作には、若いリスナーの方にも人気の高い「Funky Stuff」「Jungle Boogie」「Hollywood Swinging」 という3大クラシックが収録されていマス。

本作の発表を前に、メンバーはイスラム教に改宗したのだとか。そのあたりがこのパワフルなストリート・ファンクの傑作誕生の原動力になったのかもしれませんね。

オススメ曲を紹介しときやす。

「Funky Stuff」
3大クラシックの1曲目。全米R&Bチャート第5位のヒットとなりましシタ。まさに言うことなしのファンクの名曲。ホイッスルと共に始まるワイルドでストリートなファンク・ナンバー。うねりまくるグルーヴと掛け声の絡み具合がサイコーっす。

Beastie Boys「Hold it Now, Hit It」、Gang Starr「DJ Premier in Deep Concentration」、Pizzicato Five「ゴーゴー女王陛下」などでサンプリング・ネタとして使われていマス。また、結成40周年記念アルバム『The Hits:Reloaded』の中でBig Brovazをフィーチャーし、リメイクしていマス。

「More Funky Stuff」
「Funky Stuff」でフラフラ状態なところへ、さらに続編でダメ押しってカンジっす。

「Jungle Boogie」
3大クラシックの2曲目。全米ポップ・チャート第4位、R&Bチャート第2位の大ヒットとなりましシタ。リズムとホーンと掛け声が見事に三位一体となったファンクのマスターピース。思わず立ち上がって腰フリフリの1曲っす。

サンプリングの大定番として有名ですね。主なところを挙げると、Grandmaster Caz「Get Down Grandmaster」、Beastie Boys「Hey Ladies」Public Enemy「Welcome to the Terrordome」、EPMD「Strictly Business」、「You Gots to Chill」、「You're a Customer」、「Can't Hear Nothing But the Music」、Ice Cube「The Product」、Big Daddy Kane「Get Down」、Blackstreet feat. Dr. Dre「No Diggity (Das Diggity Remix) 」TLC「Ain't 2 Proud 2 Beg」、Janet Jackson「You Want This」、The Roots「Don't Feel Right」などがあります。

Quentin Tarantino監督の出世作『Pulp Fiction』(1994年)のサントラにも収録されていましたね。また、前述の記念アルバム『The Hits:Reloaded』収録のRedmanをフィーチャーしたリメイク・バージョンも要チェックだと思いマス。

「Heaven at Once」
アゲアゲのファンク3連発の後はピースフルなスロウで一息入れましょう。ホーン隊が実にステキですな。Fugees「Nappy Heads」の元ネタです。

「Hollywood Swinging」
3大クラシックの3曲目。全米ポップ・チャート第6位、R&Bチャート第1位の大ヒットとなりましシタ。ヘイ!ヘイ!へ〜イ!なファンク・ナンバー。

Mase「Feel So Good」、Too $hort「Money in the Ghetto」、DJ Kool「Let Me Clear My Throat」、Mack 10「Inglewood Swangin'」などでサンプリング・ネタとして使われていマス。前述の記念アルバム『The Hits:Reloaded』では、Jamiroquaiをフィーチャーしたリメイクを披露してくれていマス。

「Wild and Peaceful」
3大クラシックの陰に隠れてしまいがちだが、なかなか聴き応えのある大作メロウ・グルーヴ。どちらかと言えば、ジャズ・インスト路線時代のテイストですかね。

80年代以降の作品のみならず、1970年代の作品も聴くことで、グループの真髄が見えてくると思いますよ!どうしてもベスト盤あたりで済ませてしまいがちですが、オリジナル盤で聴くことをオススメします。
posted by ez at 00:01| Comment(0) | TrackBack(2) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする