2007年01月05日

Barbra Streisand『Guilty』

アメリカの国民的歌手の最大のヒット・アルバム☆Barbra Streisand『Guilty』
Guilty
発表年:1980年
ez的ジャンル:アメリカの国民的歌手
気分は... :紅組のトリはBarbraで決まり!

結局、昨年の紅白はDJ OZMA一人に持っていかれたみたいっすね。
僕は外で遊び呆けていて、後からネットの動画で一部を観ただけなんだけどねぇ。
正月実家に戻ったら、ウチの親もアレコレ文句を言っていまシタ。

案外、DJ OZMAと氣志團の綾小路翔が同一人物ということを知らない人が多いのかもね。そのあたりを認識していると、そもそもDJ OZMAという存在がギャグなのだとわかり、アレコレ文句言うこと自体が馬鹿馬鹿しくなるはずだと思うんだけど...まぁ、僕自身はDJ OZMAも、DJ OZMAの音楽も、氣志團にも全く興味がない人間なので、どうでもいいことなのですが。

今日はアメリカで最も愛される国民的歌手Barbra Streisandの大ヒット・アルバム『Guilty』(1980年)っす。Barbra Streisand『Greatest Hits Volume2』以来2回目のエントリーっす。

もし、アメリカで紅白歌合戦のようなものがあるとすれば、紅組のトリは間違いなくBarbra Streisandだと思う。

以前のエントリーでも書いたが、Barbraは数年前に実施された“アメリカで20世紀で最も愛された歌手は誰か?”という国民的な投票で女性歌手No.1に選ばれた。

また、60年代、70年代、80年代、90年代の各年代で全米No.1アルバムを持つ唯一のアーティストであり、アカデミー賞(映画)、グラミー賞(音楽)、トニー賞(舞台)、エミー賞(TV)、ゴールデングローブ賞全てを受賞している唯一のアーティストであり、アカデミー賞を主演女優と主題歌賞の両方で受賞した唯一のアーティストでもある。

これほどの人気・実績持つ女性歌手は他に見当らないし、これからも出現しないように思える。

僕がBarbra Streisandという女性に抱くイメージは“強い女性”かなぁ。
きっと、これだけ多方面で華々しい実績を積み上げるためには、相当突っ張って生きてきた人なんじゃないかなぁと思う。

その分、生意気とか、ワガママといった非難も数多く受けていたのでは?
以前にアメリカCBSの人気番組Evening Newsのアンカーマンを長年務めていた全米を代表する名物キャスターDan Ratherが、自分の何十年にも及ぶ取材の中で、一番辛辣なインタビューをしてしまった相手がBarbraであり、それに対して謝罪したいといった主旨の発言をしていたのを観たことがある。

でも、そんな非難も乗り越えて、自分の信念を貫く鉄の意志を持った女性、それがBarbra Streisandという人なのだろう。勿論、僕はそんなBarbraの強さが大好きデス。さらに言えば、その強さの合間に可愛さが見え隠れするのがこの人の魅力だと思いマス。

さて、今回紹介する『Guilty』は、リアルタイムで僕に歌手としてのBarbra Streisandを認識させてくれたアルバムだ。詳しく調べていないけど、多分Barbraアルバムの中で最も売れた作品なのでは?

本作の話題は何と言っても、当時人気絶頂だったBee GeesBarry Gibbを制作総指揮に迎えたことっす。その意味ではジャケ写真のようにBarbraとBarryのBBコンビ二人のアルバムと言えるかもね?

当時のBee Geesと言えば、確かシングル6曲連続No.1を記録更新中の時期だったと思う。そんなBee Geeの中心人物が全面サポートのBarbraのアルバムと聞いて、かなり期待感が高まったのを憶えている。

でも、今振り返ってみると、僕がこのアルバムを今も好きなのは、Barry Gibb云々よりも、Richard Tee、Cornell Dupree、Steve GaddといったStuff勢、Lee Ritenour、TotoのDavid Hungate等といった腕利きミュージシャンが奏でるクロスオーバー系のオシャレ・サウンドをバックに、Barbraの伸びやかなボーカルを聴ける点にあるように思う。

要は、優れたAORアルバムに仕上がっているということですな。

オススメ曲を紹介しときやす。

「Guilty」
Barry Gibbとのデュエットによるタイトル曲。アルバムからの2ndシングルとして全米チャートTop3に入るヒットとなりまシタ。まさに、ジャケ写真のようにホワイトが似合うカンジの爽やかなAORに仕上がっていマス。個人的には、晴れた日の朝とかに聴くのが好きだなぁ。

「Woman in Love」
アルバムからの1stシングルとして全米No.1に輝いた大ヒット曲。スケールの大きな大人のバラードというカンジですな。僕には多少仰々しいカンジもするけど(笑)

「Run Wild」
Richard Teeのエレピが印象的なAORナンバー。個人的にはBarbraの伸びやかにはボーカルには、この曲のようなゆったりとしたテンポと、シンプルなアレンジが合っているように思いヤス。

「Promises」
この曲もシングル・カット曲。Barry Gibbらしいミディアム・テンポの1曲。当時は地味な曲だと思ったけど、今聴くとそんなに悪くないね。

「Love Inside」
アルバムで一番のお気に入りの曲。バックは殆どRichard Teeのエレピの伴奏のみで、Barbraがしっとりと歌い上げてくれマス。Barbraの他のアルバムに収録されていても全然違和感がないBarbraらしく仕上がった1曲だと思いマス。

「What Kind of Fool」
Barry Gibbとのデュエット。シングル・カットされ、全米チャートの第10位まで上昇したヒット曲。デュエットとしての仕上がりとしては「Guilty」よりもコチラの方が上かもね。この曲も抑え気味のバックの演奏がサイコー!

「Never Give Up」
わりと大人しい曲が並ぶ中で、この曲が一番躍動感があるかもね。ソウル・フィーリングに溢れた演奏もイイ感じです。

「Make It Like a Memory」
僕はBarbraの高音部の独特かつスキルフルな歌いまわしが大好きなんだけど、そんなBarbraの力強いボーカルが堪能できる1曲。実にドラマティックな展開も印象的ですな。

ファンの方ならご存知の通り、BarbraとBarryのBBコンビは2005年に『Guilty Pleasures』を発表し、25年ぶりの共演を果たした。『Guilty Pleasures』のジャケを見ると、さすがにBarryは年取ったなぁと思ったが、一方のBarbraは全然変わらないというか、むしろ若返ったカンジさえして、実に可愛い表情をしている。さすが国民的スターですな。
posted by ez at 00:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする