2007年01月09日

Father MC『Father's Day』

お父さんは頑張ってマス☆Father MC『Father's Day』
Father's Day
発表年:1990年
ez的ジャンル:ナンパ系Hip-Hop
気分は... :時には軽さもいいじゃん!

今回は、今日のHip-Hopシーンでは殆ど無視されているFather MCの1stアルバム『Father's Day』(1990年)っす。

昨年12月にエントリーしたHeavy D. & The Boyz『Peaceful Journey』(1991年)を聴いていたら、久々にFather MCも聴きたくなりまシタ。

実は、Heavy D.以上に長らく聴くの躊躇して、我が家のCD棚のHip-Hopコーナーの奥の方でホコリをかぶっていたのがFather MCかもしれないっす。

僕的には、“Father MCが好き”って言うのは、“今聴いてもM.C. Hammerっていいよね!”という発言と同じくらい気恥ずかしいカンジがしていたんだよね。

ボックスヘア−&メッシュの髪型は、当時人気絶頂のM.C. Hammerと並んで、今ではお笑いネタにされてしまいそうですな。

音的にもHip-HopとR&B(というかNJS)を融合したこのキャッチーさは、今のHip-Hop系の若いリスナーの方が聴くと、論外な音楽性なのかもしれない。
よく情報収集&勉強のために利用させて頂いているHip-Hopの総合サイトでもFather MCは扱われていなかった。

きっと、コアなHip-Hopリスナーの方から見ると、流行に迎合した軟弱なHip-Hopという扱いなのかもしれませんね。それでも、あの当時にリアルタイムでFather MCを聴いた人は、このキャッチーなHip-Hopに今でも愛着を感じているんじゃないかなぁ?

でもって、いざFather MCについて書こうと思ったけど、リソースがあまりに少なくて、本名はTimothy Brown、NY育ちぐらいのことしかわかりません。

僕が持っているのは、1stアルバムである本作『Father's Day』(1990年)と2nd『Close to You』(1992年)の2枚。Father MC改めFatherとなった3rdアルバム以降は、きちんと聴いていません。

本作『Father's Day』で注目すべきは、エグゼクティブ・プロデューサーとして、若き日のPuff Daddy(現P.Diddy)の名がクレジットされていマス。当時はPuff Daddyの存在なんて全く気にしなかったけど、今振り返ると本作のキャッチーさとP.Diddyという組み合わせはマッチしてるよね。基本的にP.Diddyは好きではない僕ですが、本作は数少ない例外っす。

さらにデビュー前のMary J. BligeK-Ci & JoJo(当時はJodeci)の参加も要チェックかもしれません。多分、MJBのシーンへのお披露目は本作だったのでは?と思いマス。そのMJBの「Real Love」を手掛けたMark Morales & Mark Rooneyや、Fresh Gordon、Howie Teeがプロデュースで参加していマス。

オススメ曲を紹介しときやす。

「I'll Do 4 U」
Cheryl Lynnのダンス・クラシック「Got To Be Real」まんま使いの曲。みんな大好き「Got To Be Real」使いが功を奏したのか、シングルカットされ、大ヒットしまシタ。「Got To Be Real」大好きの僕もこの曲狙いで本アルバムを購入した記憶がありマス。一方で、サンプリングってこんな大胆に使っていいのかなぁ!と大ネタというものについて考えさせられまシタ。

そして、本作のバック・ボーカルでデビュー前のMary J. Bligeの歌声を聴くことができマス。MJBがデビューした後も長い間この事実に気付かず、MJBがデビューしてから4〜5年経って、何気に本作のCDのクレジットを眺めていてこの事実に気付き、大感動したものっす。

「Treat Them Like They Want to Be Treated」
「I'll Do 4 U」に続き、シングル・カットされ、「I'll Do 4 U」同様大ヒットした曲。K-Ci & JoJoがバック・コーラスで参加していマス。NJSテイストなトラックが90年らしいですよね。

「Lisa Baby」
個人的には「I'll Do 4 U」と並ぶお気に入り曲。当時Guyとか好きだった人は気に入る曲だと思いマス。

「Tell Me Something Good」
Stevie WonderRufus featuring Chaka Khanに提供した大ヒット曲ですね。これはオリジナルを聴けばいいカンジがしますが、元々ダンスホール系で活動していたFather MCルーツを垣間見れる作品かもしれませんね。

「I Come Correct」
Marvin Gaye「I Want You」ネタのトラックが印象的な1曲。

「I've Been Watching You」
Lady Kazanをフィーチャーした1曲。なかなか完成度の高い90年らしいHip-Hopに仕上がっていると思いマス。

「Father's Day」
なかなか骨太なトラックとラップがいいカンジのタイトル曲。「父の日」って訳してしまうと、雰囲気ぶち壊しだけどね(笑)

「Dance 4 Me」
当時の言い方でヒップ・ハウスな1曲だね。Jungle Brothersなんかと一緒に聴きたくなるよね。

「Why U Wanna Hurt Me」
K-Ci & JoJo参加曲。Mark Rooneyのキーボードがカッチ良すぎっす。今回久々に聴いて、この曲が一番気になったかも?

難しい事考えずに、楽しんじゃえばいいじゃん!ってノリのアルバムっす。
posted by ez at 00:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする