発表年:1983年
ez的ジャンル:モータウン系ニューロマンティック
気分は... :ミステリー・ボーイ...
昨晩は「北京ダックの会」なる宴に出席し、北京ダック、フカヒレ、アワビをはじめとする美味しい中華を堪能し、ご満悦モードっす。
久々に第2次ブリティッシュ・インベイジョン/ニューロマンティックのグループです。Duran Duranらと並んで第2次ブリティッシュ・インベイジョンを代表するグループCulture Clubっす。
Culture Clubは、奇抜なファッション&メイクでひと際目立つ存在のBoy Georgeを中心に1981年にロンドンで結成されたグループ。
1982年にシングル「White Boy」でデビュー。同年に発売された3枚目のシングル「Do You Really Want To Hurt Me(邦題:君は完璧さ)」が全英No.1となり、人気が爆発する。その後発売されたデビュー・アルバム『Kissing to Be Clever』も全英Top5に入るヒットとなり、アメリカでもブレイクした。
まさにMTVでスターになった第2次ブリティッシュ・インベイジョンらしい人気だったよね。日本での注目度もすごかったよね。僕も高校生の頃、TVK(テレビ神奈川)でDuran DuranとCulture Clubは飽きるほどPVを観たような気がする。
ビジュアル面でのBoy Georgeのインパクトは強烈だたよね。美しいのか、キモいのか、カッチョいいのか、ダサいのか、PVを観ている自分もよくわからなかったなぁ(笑)
僕の場合、どっちを先に認識したのか記憶が曖昧だが、Boy Georgeを観ると美保純を思い浮かべ、美保純を観るとBoy Georgeが思い浮かぶというカンジでした。
本作『Colour By Numbers』(1983年)は、『Kissing to Be Clever』に続く2ndアルバムであり、グループ最大のヒット(全米No.2、全英No.1)となったアルバム。
個人的には、ニューロマンティック・ムードの満喫を優先するならば『Kissing to Be Clever』、アルバム全体の完成度を優先するならば『Colour By Numbers』がオススメっす。
『Kissing to Be Clever』がファンカラティーナ色の強いニューロマンティック・ムード満点のアルバムだったのに対して、『Colour By Numbers』はモータウン色の強い、アメリカ・マーケットを意識した作品という印象でしょうか?
特に、本作『Colour By Numbers』では、「Do You Really Want To Hurt Me」でバック・コーラスをしていた女性シンガーHelen Terryが、準メンバー的な扱いで全面的にフィーチャーされており、アルバム全体のソウルフル度向上に大きく貢献していマス。
オススメ曲を紹介しときやす。
「Karma Chameleon」
アルバムからの1stシングルであり、全米No.1の大ヒットとなった軽快なポップ・ナンバー。ハーモニカが印象的ですな。今聴くと、♪カマカマカマ〜♪と歌うBoy Georgeが自虐的なカンジがして笑えてしまう。
「It's A Miracle」
この曲もシングル・カットされました。この曲はファンカラティーナしていマス。
「Black Money」
「That's The Way (I'm Only Trying To Help You) 」
ソウルテイストなバラード・ナンバー2曲。Boy Georgeが単なる女装した目立ちたがりのフロントマンではなく、シンガーとしても非凡な才能を持っていることを確認できる2曲。Helen TerryもBoy Georgeに負けじと素晴らしい喉を披露してくれていマス。
「Changing Every Day」
ニューロマンティックらしい哀愁ムードがいいカンジの1曲。シングル曲に隠れて地味な存在だけど、密かに好きな1曲。
「Church Of The Poison Mind」
アルバムからの2ndシングルであり、全米チャート第10位のヒットとなった。個人的にはアルバムで一番好きな曲。Stevie Wonder「Uptight」の影響が大きく窺えるモロにモータウンな曲。Helen Terryのソウルフルなバック・コーラスが印象的ですな。
「Miss Me Blind」
これもシングル・カット曲(全米チャート第5位)。80年代らしいダンサブルなナンバー。今聴いてもなかなかイケてる曲だと思いマス。日本を意識したというか、日本と他のアジア諸国がゴッチャになったヘンテコなPVも印象的だったなぁ。PVの最後の「メラメラと燃えている!」という日本語が笑える。
「Mister Man」
ライトタッチのレゲエ調ナンバー。僕のイメージの中では、Boy Georgeってレゲエのリズムに合わせてステップを踏む姿が似合うカンジがします。
「Victims」
美しい大作バラード。この儚く美しいカンジがBoy Georgeのイメージにぴったりだと思いマス。
わかりづらいかもしれないけど、ジャケに日本語で書かれているカタカナの“ボーイ”のヘンな表記が笑えマス。
あとジャケ左下に5,3,8という3つの数字が示されているが、5はハートを、3はアイ・ラブ・ユーを意味するのだとか。