2007年01月13日

Keith Sweat『Keep It Comin'』

このヘタウマ・ボーカルがクセになる☆Keith Sweat『Keep It Comin'』
Keep It Comin'
発表年:1991年
ez的ジャンル:ヘタウマ胸キュン系R&B
気分は... :すべてを受け入れる...

昨日、あるニュース番組を観ていたら、
奥様が若年性アルツハイマー病の熟年夫妻の特集をやっていた。

その中で、ご主人の“妻の全てを受け入れる”という発言にとても感動した。
そのせいか、物忘れで日常生活を満足に送れない奥様も、そんな奥様に付きっきりで介助を続けるご主人にも笑顔が絶えず、先行きが不安な状況にも関わらず、とても幸せそうに見えた。

自分の思い通りにならない相手への憎悪に端を発した事件が続く中で、「相手のすべてを受け入れる」というご主人の言動は、人が幸せになるために大切なものを改めて教えて頂いた気がした。

さて、1987年のデビュー以来、今も活躍し続ける男性R&BシンガーKeith Sweatの2回目の登場っす。

本ブログ立ち上げ間もない頃にエントリーした2ndアルバム『I'll Give All My Love to You 』(1990年)は、本ブログで紹介した数あるアルバムの中でも人気の高い作品の1つであり、Keith Sweatの人気の根強さを改めて認識できまシタ。

今回は『I'll Give All My Love to You 』に続く3rdアルバム『Keep It Comin'』(1991年)です。

個人的には、Keith Sweatのアルバムの中では、2nd『I'll Give All My Love to You 』、3rd『Keep It Comin'』、4th『Get Up On It』(1994年)あたりがリアルタイムでご執心だったかなぁ。

若いKeith Sweatファンの方はピンとこないかもしれないけど、当時Keith Sweatと言えば、Teddy Rileyと組み、New Jack Swing(NJS)ブームの先駆けとなったデビュー作『Make It Last Forever』のイメージが強かった。ただ、僕としては、そうしたNJS的な側面以上に、独特のヘタウマなヤギ声ボーカルで迫る胸キュンのスロウに魅力を感じていた。

今振り返ると、Keith Sweatのスロウの甘く切ないカンジが、当時の僕自身の未熟な恋愛と見事にシンクロしていたような気がする。

先の話ではないが、当時の僕には「相手のすべてを受け入れる」という心の器がなく、なんか一人で空回りしていた気がするね。今ではそれも人生のいい思い出と笑えるのは、少しは人間的に成長したのか、それとも単にオヤGになっただけなのか(笑)

前作に続き、Keith Sweat自身がプロデュースを手掛けていマス。

オススメ曲を紹介しときやす。

「Keep It Comin'」
オープニングはNJSしているR&Bクラッシック。このグルーヴ感は今聴いてもグッときますなぁ\(^o^)/この後1992年にデビューするR&BグループJoe Publicが参加していマス。Joe Public懐かしいよね。CD持っているけど、多分10年以上聴いていないと思いマス(笑)

「Why Me Baby? 」
この曲もファンの間では人気の高い1曲ですね。L.L. Cool Jのラップをフィーチャーし、Teddy Rileyもキーボード&プログラミングで参加していマス。哀愁ムードがたまりませんな。

「I Really Love You」
90年代初めらしいアップ・ナンバー。Keithのヘナヘナ・ボーカルとトラックが実にマッチしていると思いマス。

「Let Me Love You」
ポップなメロウ・グルーヴ。キーボードのカンジがこの時代らしくて好きだなぁ。

「I Want to Love You Down」
本領発揮の胸キュン・スロウ1発目。聴いているうちに、あの頃にタイムスリップしてしまう。あの時もっと大人の心を持った自分がいれば...なんてねっ。

「I'm Going for Mine」
雨音から始まる胸キュン・スロウ2発目。甘く切ない思い出が走馬灯のように頭の中を過ぎる。

「(There You Go)Tellin' Me No Again」
ヤギ声ボーカル全開の胸キュン・スロウ3発目。もう涙腺が緩んで目がウルウル状態です。なんでコヤツは俺をこんなに泣かせるの(T_T)

「Give Me What I Want」
まだまだ飽きない胸キュン・スロウ4発目。今回このエントリーを書くにあたり初めて知ったんだけど、「Risin' To The Top」でお馴染みKeni Burkeが共同プロデュース&アレンジ&キーボードで参加していマス。

「Ten Commandments of Love」
最後も勿論胸キュン・スロウ。この曲にもKeni Burkeが参加。後にKeith SweatのプロデュースでデビューするR&BグループSilkもコーラスで参加していマス。

これだけスロウ連発でも最後まで飽きないR&Bシンガーってそうはいない気がするねぇ。久々に『Get Up On It』(1994年)や集大成的なライブ作品『Live』(2003年)あたりも聴いてみようっと!
posted by ez at 00:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする