発表年:1974年
ez的ジャンル:スウィート系フィリー・ソウル
気分は... :お汁粉美味しい!
先ほど、大好きな甘ぁ〜いお汁粉を食べたら、甘いスウィート・ソウルが聴きたくなった。
ということで、フィリー・ソウル絶頂期のスウィートな名作Major Harris『My Way』(1974年)っす。
CD化を待ち望んでいたスウィート・ソウル・ファンの方も多かったであろう名作が昨年やっとCD化されまシタ。
僕も持っているソウル系のオムニバスの中で数曲は知っていたが、今回初めてアルバム通しで聴くことができ、感激っす。
Major Harrisは、1959年に初レコーディングを行ったのを皮切りに、シンガーとしてのキャリアを積んできたようっす。そんなキャリアの中で最も目立つのは、フィリー・ソウルを代表するグループDelfonicsへの在籍でしょう。
ただし、Delfonicsのメンバーとは言っても、本ブログでも紹介した名曲「La La Means I Love You」(1968年)の頃は参加しておらず、オリジナル・メンバーのRandy Cainの後釜として、『Tell Me This Is a Dream』(1972年)、『Alive And Kicking』(1974年)の2枚のアルバムに参加していマス。
Major Harrisの1stアルバムとなった本作『My Way』は『Alive And Kicking』と同じ1974年の発表であり、Delfonicsでの活動とオーバーラップしていたのか否か多少ビミョーなカンジですね。
本作は、フィラデルフィアのシグマ・サウンド・スタジオでMFSBをバックにレコーディングという、まさにフィリー・ソウルの王道というカンジですね。
ライナー・ノーツで知ったんだけど、Major Harrisは、Spinnersのヒット曲を数多く多く提供したライター&プロデューサーJoseph Jeffersonが兄弟、MFSBのギタリストNorman Harrisが従兄弟ということで、その意味でもフィリー・ソウルと縁がある人なんですねぇ。
とにかく甘党の人にはたまらん1枚っす。
全曲紹介しときやす。
「Each Morning I Wake Up」
まさにフィリー・ダンサーな1曲。アレンジは従兄弟のNorman Harrisが担当。やっぱりこの“こってり”ゴージャス・サウンドを聴くと、フィリー・ソウルってカンジがしますね!
「Love Won't Let Me Wait」
本作のハイライトであり、全米ポップチャート第5位、R&Bチャート第1位となったMajor Harrisを代表するスウィート・バラード。甘党の方は必聴ですね。
Average White Band、Luther Vandross、Nancy Wilson、Paul Young、Johnny Mathisなど数多くのアーティストがカヴァーしていマス。最近ではLuther Vandrossのトリビュート・アルバムでのJohn Legendのカヴァーが印象的ですよね。
スウィートと言いながら、セクシーな女性の喘ぎ声が入っているエロいバラードとしても有名な曲ですね。当時の「愛の香り」という邦題がなんか納得できちゃいます(笑)
「Sweet Tomorrow」
個人的に一番のお気に入り曲はコレ。70年代スウィート・ソウルのロマンティックなムード満点のミッド・チューンに仕上がっていマス。
「Sideshow」
Blue Magicのカヴァー。大人の甘さってカンジでなかなか落ち着いたバラードに仕上がっていマス。Blue Magicのオリジナルは、僕のお気に入りSyleena JohnsonがCommonと共演した「Bulls Eye (Suddenly)」(アルバム『Chapter 3: The Flesh』収録)やChris Brown「Young Love」のサンプリング・ネタとしてもお馴染みですね。
「Two Wrong」
フィリーらしい盛り上がりを見せるアップ・ナンバー。このいかにもオヤGソウルっぽいのがいいですね(笑)
「Loving You Is Mellow」
ソウル系のオムニバス・アルバムに収録されていた曲ですね。フリーソウル系のリスナーの方が好きそうな軽快なグルーヴですね。ということで、「Sweet Tomorrow」と並ぶ僕のイチオシ曲です。
「Just A Thing That I Do」
甘い王道スウィート・ソウル。お汁粉おかわりもう一杯!ってカンジで甘党は大満足の1曲なのでは?
「After Loving You」
グルーヴ感がカッチョ良いフィリー・ダンサー。この曲もフィリーらしいアレンジが満喫できますな。
「My Way」
お馴染みのスタンダード。この曲って、Frank Sinatra、Elvis Presley以外の人のバージョンを聴くと、なんか気恥ずかしいカンジになるよね(笑)まぁ、そのチャレンジ精神に拍手を送りマス。
我が家には、ゆで小豆の缶詰が常に数缶常備してあり、いつでも甘党ニーズを充たせるようにしている。同じように、こんなスウィート・ソウルも常に常備しておかないとね!