
発表年:1982年
ez的ジャンル:永遠のアイドル
気分は... :そよ風の誘惑?
さて、今回はオヤG世代の洋楽女性アイドルOlivia Newton-Johnの1970年代後半から1980年代前半のヒット曲を集めたオリジナル・ベスト盤『Olivia's Greatest Hits, Vol. 2』っす。
きっと30代後半以降の洋楽リスナーの方にとって、Olivia Newton-Johnは永遠のアイドル的な存在なのではと思いマス。
1948年イギリス生まれのOlivia Newton-Johnは、5歳の時ににオーストラリアに移住し、10代半ばからタレント活動を開始する。その後イギリスに渡り、1966年にデビュー。1971年の「If Not For You」のヒットで成功のチャンスをつかんだ。
ちなみに「If Not For You」は、元BeatlesのGeorge Harrisonの大ヒット・ソロ『All Things Must Pass』に収録されたBob Dylan作品のカヴァーっす。
その後、1970年代半ばにはアメリカへ渡り、スター街道をまっしぐらに進んでいった。そして、当時人気絶頂のJohn Travoltaと共演したミュージカル映画『Grease』(1978年)で、スーパースターの地位を確立する。さらには1980年の映画『Xanadu』への出演、1982年の全米年間チャートNo.1に輝いたシングル「Physical」の大ヒットなど、一時代を築いた。
洋楽を聴き始めた1970年代後半の頃、僕の周囲の洋楽好き中学生の間で、女性歌手については、Linda Ronstadt派とOlivia Newton-John派に分かれていた。
実はOliviaの爽やかな笑顔に魅了されていたのだが、仲間の前では“Linda Ronstadtに決まっているでしょ!”と素直になれなかった。洋楽通を気取るのであれば、Lindaと答えておいた方が通っぽいなんて計算が、頭の中で働いていたのだ。可愛くないガキだったね(笑)
当時を思い出してみると、Linda Ronstadtは、一人のアーティストとして作品をきちんと聴いていたけど、Oliviaの場合、音楽よりもビジュアルに魅了されていたことは事実でシタ。なので、1977年に発表されたオリジナル・ベストの第1弾『Olivia's Greatest Hits』は、今でも全然聴く気になりません。
でも、1982年に発表された本作『Olivia's Greatest Hits, Vol. 2』は違いマス。80年代に入ってからのヒット曲を中心に、今聴いてもキラキラ輝いているポップなナンバーが揃っていマス。
全曲紹介しときヤス。
「You're the One That I Want」
映画『Grease』(1978年)のサントラから、John Travoltaとデュエットした大ヒット曲(邦題「愛のデュエット」)。見事全米チャートNo.1に輝きまシタ。軽快なダンス・ナンバーとなっている曲自体は良かったんだけど、この時のケバいOliviaは正直オバサン臭くてキライだった。John Travoltaのボーカルも少しヘンだよね。僕は最初オカマが歌っているのかと思いました(笑)
「Hopelessly Devoted to You」
同じく『Grease』のサントラからのシングル・ヒット。全米チャート第3位のヒットとなりまシタ。いかにもオールディーズなバラードに仕上がっていマス。
「A Little More Love」
アルバム『Totally Hot』(1979年)からのシングル・カット曲。全米チャート第3位まで上昇しまシタ。翌年のNo.1ヒット「Magic」を少し予感させる作品ですな。
「Magic」
映画『Xanadu』(1980年)のサントラからのシングル・カットされ、全米チャートNo.1に輝いた大ヒット・シングル。個人的には、この曲からOliviaの音楽に興味を持つようになりまシタ。独特のポップな浮遊感がいいカンジですね。
「Xanadu」
『Xanadu』のタイトル曲。E.L.O(Electric Light Orchestra)と共演し、全米チャート第8位まで上がりまシタ。ポップ職人Jeff Lynneによる100%E.L.Oサウンドな曲に仕上がっていマス。
僕は昔はE.L.Oが好きだったんだけど、80年代のある時期からこの分厚いポップ・サウンドを少しクドイと思うようになった。なので、アルバム1枚聴くと、途中で飽きちゃうんだけど、こうやって1曲だけ聴くと、やっぱりいいねぇ。
「Suddenly」
これも『Xanadu』のサントラからのシングル・カット曲。Cliff Richardとデュエットしています。ロマンチックな大人のラブ・バラードに仕上がっていマス。かなり好きな1曲。
Cliff Richardは、かつては“イギリスのElvis Presley”と称されたほどの大スターであり、バックバンドのShadowsと共に、1950年代後半から60年代前半にかけて、イギリスの音楽シーンを席巻した人っす。この時期、1979年に「We Don't Talk Anymore (邦題:恋はこれっきり)」がアメリカで大ヒットし、再びCliffに注目が集まった時期でシタ。「We Don't Talk Anymore」は、今でもたまに聴きたくなる名曲。
「Physical」
アルバム『Physical』(1981年)からシングル・カットされたタイトル曲。全米チャート10週連続No.1という偉業を打ち立て、前述のように全米年間チャートNo.1にも輝いたOlivia最大のヒット。打ち込み系の軽快なダンス・サウンドは実にキャッチーでした。
でも、この曲はやっぱりPVだよね。ショートカットの髪型にレオタード姿のOliviaがセクシーを通り越して、かなりエロかったデス(笑)
「Make a Move on Me」
アルバム『Physical』(1981年)からの2ndシングル。全米チャート第5位のヒットとなりまシタ。個人的には、「Physical」以上にこのブラコン・テイストの曲が好きでした。実に妖艶なOliviaのボーカルを聴くことができマス。
「Heart Attack」
「Tied Up」
このベスト盤に合わせた新録の2曲。特に、「Heart Attack」は全米チャート第3位のヒットとなりまシタ。
Oliviaも来年で60歳になるんですね。信じられないなぁ。