2007年02月12日

Mary J. Blige『The Breakthrough』

果たして今年のグラミーで何部門受賞するのか?☆Mary J. Blige『The Breakthrough』
The Breakthrough
発表年:2005年
ez的ジャンル:R&Bクイーンのブレイク・スルー
気分は... :MJB Da MVP!

現代のR&BクイーンMary J. Blige(MJB)の3回目の登場デス。

あと約9時間後に迫った第49回グラミー授賞式。
そんな中で女王MJBがアルバム『The Breakthrough』とシングル「Be Without You」などで最多ノミネート・アーティストとして8部門でエントリーされた。過去3度グラミーを受賞しているMJBは今回は何部門で受賞するのでしょうか?

僕も『The Breakthrough』は、一昨年末の発売後即購入し、昨年前半はかなり愛聴したアルバムだった。しかしながら、本ブログでは『My Life』(1994年)、『Mary』(1999年)といった旧譜の紹介を優先してしまったため、紹介できずじまいになっていまシタ。

昨年後半からはあまり聴かなくなっていたんだけど、ノミネートを機に久々に聴いてみて、やっぱりいいアルバムだと再認識!僕は熱烈なMJBファンというわけではないが、他のノミネート・メンバーと見比べると、MJBを応援したい気分ですな。個人的には、John Legendあたりがもっとノミネートされて欲しかったんですが...

というわけでMJBの受賞祈願も含めて、『The Breakthrough』をおさらい的に紹介することにしまシタ。

『The Breakthrough(現状突破)』というタイトルの割には、特別何かが目立つアルバムではない。しかし、決して気張らなくても、懐深く何でもアリで、着実に前進して行っているあたりが、さすがMJBという気がします。

豪華なプロデューサー&ゲスト陣を迎えていますが、あくまで主役はMJB!
まさにMJB Da MVP!ってカンジの作品です。

オススメ曲を紹介しときやす。

「No One Will Do」
オープニングはJ.U.S.T.I.C.E. Leagueプロデュース曲。The O'Jays「I Swear I Love No One But You」ネタのソウル・テイスト溢れる貫禄の1曲。

「Enough Cryin」
Brook名義のRodney Jerkinsプロデュース曲。シングルカットもされまシタ。ただし、シングルとしてはやや地味なカンジかも?

「About You」
Black Eyed PeasWill.I.Amプロデュース&参加曲。Nina Simone「Feeling Good」ネタの重厚な雰囲気のトラックが好きだなぁ。

「Be Without You」
前述のグラミー年間最優秀レコード&楽曲にノミネートされたBryan Michael Coxプロデュースの大ヒット・シングル(全米ポップチャート第3位、全米R&Bチャート第1位)。購入した当時は、そんなに特別な曲だとは思わなかったけど、回数を重ねるたびにジワジワ良さが伝わってくる曲ですな。

「Gonna Breakthrough」
定番ネタMohawks「Champ」をサンプリングしたBrook名義のミッド・チューン。ベタと言えばベタな感じだけど、正面突破みたいなところがいいよね。やっぱり個人的には大好きな1曲。

「Good Woman Down」
Melissa Morgan「Heart Breaking Decision」ネタのアダルト・ムードのトラックが実に印象的な9th Wonderプロデュース曲。

「Take Me As I Am」
Infinity & Ron Fairプロデュース曲。この曲もシングルカットされまシタ。落ち着いた雰囲気のじっくり聴かせる曲。ただし、「Enough Cryin」同様にシングルとしては地味かも?Lonnie Liston Smith「A Garden Of Peace」ネタ。

「Baggage」
「Can't Get Enough」
Jimmy Jam & Terry Lewisプロデュースの2曲。「Baggage」は、Jam & Lewisらしいエレガントなミッド・チューン。「Can't Get Enough」は、瑞々しい爽快感を感じられる1曲。Jam & Lewis好きの僕としては2曲ともに無条件に好きデス。

「Can't Hide From Luv」
Jay-ZをフィーチャーしたAndre Harris & Vidal Davisプロデュース曲。単純にカッチョ良い1曲だね。落ち着いた曲もいいけど、やっぱりこの手のアゲアゲな曲がいいなぁ。Willie Hutch「I Wanna Be Where You Are」ネタ。

「MJB Da MVP」
以前のエントリーでも書いたことがある僕の一番のお気に入り曲。The Game feat.50 Cent「Hate It Or Love It」を気に入ったMJBが同曲のトラック(The Tramps「Rubberband」ネタ)をまんま使った1曲。さらに嬉しいのは途中で自身のヒット曲「You Remid Me」、「Real love」、「Mary Jane (All Night Long)」、「Everything」、「My Life」のキラー・フック・メドレーという特大オマケ付き。ホント、サイコー!この1曲聴いただけで、パワーが湧いてきマス。Cool & Dreプロデュース。

「I Found My Everything」
Raphael Saadiqプロデュース&参加曲。Raphaelらしいソウル・フィーリング溢れる正統派な1曲。特に後半の盛り上がりがいいカンジですな。

「One」
話題となったU2との共演&カヴァー。「One」のオリジナルはU2のアルバム『Achtung Baby』収録っす。これはこれで1つの余興ということで。

さて、MJBは今年何部門のグラミーを受賞するのか?
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2007年02月11日

Madonna『Erotica』

まさにエロティカな僕にとってのMadonna最高傑作☆Madonna『Erotica』
Erotica
発表年:1992年
ez的ジャンル:ハウス/クラブ系メジャー作品
気分は... :お姉様エロすぎます...

Madonnaっす。

一昨年(2005年)に発表されたアルバム『Confessions On A Dance Floor』で再びMadonnaへの興味が湧いてきた。特に、シングル「Hung Up」でのレオタード姿およびダンスに、とても47歳とは思えないエロさを感じてしまった(笑)

2000年のギネスブックで“史上最も成功した女性アーテイスト”と記録されたMadonna

デビューアルバム『Madonna』(1983年)で音楽シーンに登場した頃のMadonnaはかなり好きだったなぁ。特に、「Holiday」「Bordorline」「Lucky Star」の3曲はよく聴きまシタ。

しかし、彼女が大ブレイクし、世界中のセックス・シンボルになった『Like A Virgin』(1984年)は、なぜか好きになれなかった。大好きなChicNile Rodgersプロデュースだったにのに、どうもシックリこなかった。

以降のMadonnaについては、作品単位で好き嫌いが分かれたってカンジっす。というかそれほど熱心に聴いていなかったし、アルバムのコレクションもも歯抜け状態でしか持っていない。

そんな中で、現時点で一番頻繁に聴くMadonnaのアルバムは前述の『Madonna』(1983年)と『Erotica』(1992年)の2枚っす。

ということで今回は『Erotica』(1992年)を紹介します。まさにタイトル通りにエロティックなアルバムです。

この前に発売された写真集「Sex」の影響もあって、Madonnaのアルバムの中でも過激な作品だと思いマス。

同時に、スーパースターの地位を確立しているMadonnaが、どちらかと言えば、アンダーグラウンドのイメージが強いガラージ/クラブ系のサウンドを全面に打ち出した意欲作ともとらえることができるのでは?

結果的に、シングルはそれなりにヒットしたが、アルバムの売上はそれほど大きく伸びませんでシタ。それでも、個人的には本作が現時点でのMadonnaの最高傑作だと思うなぁ。

制作面では、大ヒット・シングル「Vogue」を手掛けたShep PettiboneがMadonnaと共に大半の作品をプロデュース。個人的にはDavid Fincherが監督したPVも含めて「Vogue」が大好きだったので、この路線をアルバム1枚聴きたいと思っていた。『Erotica』はそんな僕の願望を実現してくれた1枚といえマス。

当時流行のハウス/クラブ系のサウンドをメジャー・アーティストが昇華した唯一の作品なのでは?このあたりがさすがMadonnaだよね!

オススメ曲を紹介しときやす。

「Erotica」
シングルカットされ、全米チャート3位、全英チャート3位となったタイトル曲。アイマスクと鞭を手にしたMadonnaと、レズビアン、SMと倒錯の世界が描かれた過激なPVの印象が強烈でしたよね。Pettiboneもそんな倒錯の世界を妖しげクラブ・ミュージックに仕上げていマス。

「Fever」
Peggy Leeなどのバージョンで親しまれてきたスタンダードのカヴァー。カヴァーといっても、ハウス仕立てのこのバージョンは全く別物といった方がいいのは?MadonnaとPettiboneが新たな生命を吹き込んだカンジですな。イギリスでシングルカットされ、全英チャート6位を記録していマス。

「Deeper and Deeper」
全米チャート3位、全英チャート3位となったシングル・ヒット曲。こういったハウス調の曲でありながら、メジャー・アーティストならではのポップさも忘れていないバランス感覚がさすがデス。途中のスパニッシュな雰囲気をいいアクセントになっていマス。

「Where Life Begins」
「Waiting」
Pettiboneではなく、Andre Bettsがプロデュースを担当している2曲。Pettiboneとはまた違うスタイルでエレガントなクラブ・サウンドを聴かせてくれマス。

「Bad Girl」
本作ではやや地味目の1曲かもしれませんが、シングルカットされまシタ。ベテラン俳優Christopher Walkenも出演していたMadonnaが殺人事件に巻き込まれるPVが印象的でしたね。

「Thief of Hearts」
「Vogue」路線の1曲。アンダーグラウンドな雰囲気がたまらなく好きっす。

「Rain」
全米チャート14位、全英チャート7位となったシングル・ヒット曲。エキゾチックな雰囲気も漂うミディアム・スロウ。日本の梅雨をイメージした曲なのか、Madonnaが日本のスタジオでPVを撮影しているという設定のPVで、ディレクター役として坂本龍一氏も出演していましたね。

「Secret Garden」
Andre Bettsプロデュース曲。個人的には、この曲がアルバムで一番カッチョ良いのではと思っていマス。ヤバすぎるほどエレガントかつセクシー!

この記事を書いていたら、大学生の頃、Madonnaが出演していた映画『マドンナのスーザンを探して(Desperately Seeking Susan)』(1985年)を観にいったのを思い出した。

記憶が定かではないが映画の中でMadonnaが演じたSusanは確か20歳前後の役だったと思う。でもMadonnaは1958年生まれだから、この時は既に...まぁ、女性に対して年齢のことを云々いうなんて男として野暮でしたな、失礼しましたm(_ _)m
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2007年02月10日

Weldon Irvine『Sinbad』

この人のミステリアスな雰囲気が好きです!☆Weldon Irvine『Sinbad』
Sinbad
発表年:1976年
ez的ジャンル:レア・グルーヴ系クロスオーバー・ジャズ
気分は... :ある意味...

さて、今回はずっと紹介しそびれていたキーボード奏者Weldon Irvineです。

Weldon Irvineは1943年ヴァージニア州生まれ。10代後半にはピアノで職を得ていたいたというWeldonは、1960年代半ばからビッグバンドで活躍し、1969年にはNina Simoneのグループにオルガニスト/音楽監督として参加する。

ちなみに以前Aretha Franklin『Young, Gifted And Black』のエントリーでタイトル曲「Young,Gifted And Black」をNina Simone作と紹介したが、厳密にはWeldon Irvineとの共作である。

その後、『Liberated Brother』(1972年)、『Time Capsule』(1973年)などの作品を自主制作のレーベルから発売した後、メジャーのRCAから『Cosmic Vortex』(1974年)、『Spirit Man』(1975年)、『Sinbad』(1976年)という3枚の作品を残したが、商業的な成功からは程遠く、その後長い間彼の存在は忘れ去られていた。

それが80年代後半〜90年代初めのアシッド・ジャズ/レア・グルーヴの動きの中で突如注目され、あるいは本ブログでも大人気のA Tribe Called Quest『Midnight Marauders』収録の「Award Tour」の中で「We Gettin' Down」『Spirit Man』収録)がサンプリングされるなど、にわかにWeldon Irvineへの再評価は高まっていった。

日本でもフリーソウルのムーブメントの中で「We Gettin' Down」「I Love You」といった曲が大人気となり、忘れ去られていた人から一気に伝説の人になってしまった。先日紹介したTerry Callierあたりと同じパターンですな。

僕もフリーソウルのコンピの中で「I Love You」を聴き、モロにツボで一発で好きになりまシタ。音楽や風貌も含めて、なんかミステリアスな雰囲気が漂うところがとても気になりますよねぇ。

今回は、その「I Love You」収録の『Sinbad』(1976年)を紹介します。

よくWeldonの作品を紹介する時に、スピリチュアル、コズミックといった表現が用いられますが、本作ではわりとコマーシャルな作りでRCAの3枚の中で一番聴きやすいと思いマス。

参加メンバーも盟友(?)Don Blackman(p)をはじめ、Eric Gale(g)、Richard Tee(p)、Cornell Dupree(g)、Gordon Edwards(b)、Chris Parker(ds)、Steve Gadd(ds)といったStuff勢、Michael Brecker(ts)、Randy Brecker(tp)のBrecker兄弟などなかなkの豪華メンバーっす。

全曲紹介しときやす。

「Sinbad」
ファンキー・グルーヴなオープニング。コマーシャルな本作の路線が明確に打ち出された1曲だと思いマス。

「Don't You Worry 'Bout a Thing」
ご存知Stevie Wonderの名盤『Innervisions』収録の名曲ですね。個人的に『Innervisions』の中で本曲が一番好きなので、カヴァーしてくれているというだけでウレシイっす。

「What's Goin' On?」
Stevieの次はMarvin Gayeの説明不要の名曲のインスト・カヴァーっす。Marvinのエントリーの時に書きましたが、本曲のカヴァーの中ではDonny Hathaway、El Chicanoと並び、このWeldonのバージョンがお気に入りっす。

「I Love You」
本作のハイライトであり、フリーソウル・クラシックの1曲。本ブログでも紹介したDon Blackmanの作品っす。Don Blackmanはボーカルも担当していマス。浮遊感漂うメロウ・グルーヴは不思議な魅力に溢れていマス。中国風のイントロも印象的デス。

「Do Something For Youself」
僕の持っているCDのライナーノーツには、“ノリノリだけにつらい”みたいなネガティブな評書かれていますが、全然そんな気はしません。実に気持ち良いファンキー・チューンです。

「Music Is The Key」
「I Love You」と並ぶ目玉曲。この曲はWeldonらしいスピリチュアルでコズミックな雰囲気が漂っていマス。このマッタリ感がなんともたまりません。本曲もDon Blackmanがボーカルを担当していマス。どことなくSteely Dan「Rikki Don't Lose That Number」に似ている気もする。

「Here's Where I Came In」
『Liberated Brother』にも収録されていた作品のリメイク。オリジナルのムーディーな雰囲気と比較すると、シンプルなピアノの弾き語りの本バージョンは哀愁感漂ってますね(笑)

「Gospel Feeling」
ラストはゴキゲンなインスト・ナンバー。Weldonのファンキーなピアノがサイコー!って書きたいとことなんですが、ピアノはRichard Teeです。

残念ながら、Weldonは2002年にNYで自ら命を絶ってしまった。
享年58歳。ご冥福をお祈り致します。
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2007年02月09日

Atlantic Starr『Brilliance』

「Always」だけではありません!☆Atlantic Starr『Brilliance』
Brilliance
発表年:1982年
ez的ジャンル:エレガント&メロウ系ファンク
気分は... :開放感!

昨日をもって不眠不休の嵐のような日々に一区切りつき、
今日は静養も含めて、思いっきり朝寝坊してみまシタ。

昨日までの体調不良が嘘のように元気っす。
精神的な負担が体調にも影響していたのかも?

そんな開放感いっぱいの中で聴きたくなった1枚が本日紹介するAtlantic Starr『Brilliance』(1982年)です。

Atlantic Starrは、Lewis兄弟を中心に1976年にニューヨークで結成されたファンク・グループ。この時代の典型的な大所帯ファンク・グループっす。1978年にデビュー・アルバム『Atlantic Starr』を発表しまシタ。

Atlantic Starrと言えば、「Secret Lovers」(1985年)、「Always」(1987年)といったヒット曲を思い出す方が多いでしょう。特に、全米チャートNo.1ヒットとなった「Always」は結婚式の定番ソングとしても有名ですね。僕も何度か知人の結婚式や二次会で聴いたことがありマス。あま〜い二人だけの世界ってカンジですよねぇ。

でも、「Secret Lovers」、「Always」といった大甘スロウの印象が強すぎて、いわゆるファンク・グループとして、きちんと評価されていない側面もあるように思いマス。

ファンク・グループとしてのAtlantic Starrを堪能したいのであれば、「Secret Lovers」、「Always」でボーカルを担当していた紅一点Barbara Weathers在籍時の作品よりも、Barbaraの前にボーカルを努めていたSharon Bryant在籍時の作品の方がオススメです。

今回は、Sharon Bryant在籍時の作品の中から4thアルバム『Brilliance』(1982年)を紹介します。
本作は、グループの全アルバム中唯一全米R&Bアルバム・チャートNo.1に輝いたアルバムであり、初期の大ヒット・シングルであり、ダンス・クラシックでもある「Circles」(全米R&BチャートNo.2記録)も含まれていマス。

「Always」収録のアルバム『All In the Name of Love』(1987年)あたりがR&Bアルバム・チャートNo.1になっていないのを意外に思う方もいるかもしれませんが、本作『Brilliance』あたりを聴けば、『All In the Name of Love』の頃はかなりポップ寄りなアプローチだったことに気付くと思いマス。

エレガントかつアーバンなNYらしいファンク・サウンドを堪能できる1枚ですよ!

全曲紹介しときヤス。

「Love Me Down」
シングル・カットもされた80年代ブラコンらしいミディアム・チューン。Sharon Bryantのボーカリストの魅力がよくわかる1曲デス。

「Sexy Dancer」
まさにセクシー・ダンサーなディスコ・チューン。個人的には安直なカンジのディスコ・サウンドが逆に好きだったりして(笑)

「Love Moves」
初期エレクトリック・ファンクな1曲。ファルセット・ボーカルが何とも気持ちイイ!

「Your Love Finally Ran Out」
コアなR&B/SoulファンにとってはSam Dees作品として有名な1曲ですね。相変わらずいい曲書いています。

「Circles」
前述のダンス・クラシック。僕もAtlantic Starrの全作品の中で一番好きですね。Sharon Bryantのボーカルがエラくカッチョ良いっす。80年代ファンクのエレガントな魅力が凝縮された1曲だと思いマス。

「Let's Get Closer」
アーバン・メロウなスロウ。ムード満点の都会の夜の大人のラブ・ソングに仕上がっていマス。Nate Dogg(Feat. Warren G) 「Nobody Does It Better」ネタ。

「Perfect Love」
「Circles」を別にすれば、シングルにもなったこのメロウ・グルーヴが一番好きかなぁ。きっとAOR好きな人は必ず好きになる1曲だと思いマス。

「You're the One」
Sharon Bryantのボーカルが光る人気のメロウ・チューン。これだから80年代ブラコンはたまりませんね。

個人的には、Atlantic StarrMidnight StarStarpointを加えた、80年代ファンクの星組3点セットで聴くことをオススメしま〜す。
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2007年02月08日

Doors『Waiting For The Sun』

よりポップになったDoorsの3rd☆Doors『Waiting For The Sun』
Waiting for the Sun
発表年:1968年
ez的ジャンル:破滅的カリスマ系ロック
気分は... :ヘトヘト...

ここ数日、風邪&睡眠不足&仕事パツパツで体調最悪っす。

鼻水がとまらず、鼻をかみすぎて、トナカイのように真っ赤になっています。
ここ10年風邪なんてひいたことがなかったのに、昨年末に続き今回と短期間で2度もダウンするなんて、相当体がやばいのかも?

そんな状態なので、思考回路も全然機能せず、朦朧としていマス。
ブログの今日の更新も一瞬くじけそうになりましたが、それでお休みするのも悔しいので意地で書いてます(笑)

さて、今回はそんな今の僕にピッタリかもしれないDoorsです!ヤバイねぇ〜

本ブログではデビュー作『Doors』(1967年)、2nd『Strange Days』(1967年)に続く3回目の登場になります。

今回取り上げるのは、それら2作に続く、3rdアルバム『Waiting For The Sun』(1968年)っす。
一般的には、『Doors』『Strange Days』よりも評価が低い作品だけど、Doorsの重苦しさが苦手!という方にとっては、わりと聴きやすくポップな仕上がりになっていると思いマス。その分、サイケな雰囲気は弱まっているかもしれませんね。

そうは言っても、Jim Morrisonの強烈な個性に変わりませんが(笑)

オススメ曲を紹介しときやす。

「Hello, I Love You」
本作を象徴する脱力系ロック・ナンバー。シングル・カットされ、「Light My Fire」に続く2曲目の全米ポップ・チャートNo.1となった。この曲と言えば、kinks「All Day And All Of The Night」にソックリという話題になりますよね。Jim Morrison自身がKinksのファンだったことを考えると、多分そうなのでしょう(笑)

Doorsとは思えないポップさと脱力感がなんともいいですな。

「Love Street」
個人的には大好きな1曲。『Strange Days』収録の「People Are Strange」なんかにも通じる儚いムードが何とも好きっす。僕はもしかしたら、Doorsの音楽に人生の無常感のようなものを求めているのかもしれない。

「Not to Touch the Earth」
アルバムのインナーに記されたMorrisonの詞「The Celebration of the Lizard」の一部を使った曲っす。「The Celebration of the Lizard」の全貌はライブアルバム『Absolutely Live』に収録されていマス。また、後半のRobbie Krieger(g)、Ray Manzarek(org)、John Densmore(ds)のスリリングな演奏もかなりの聴きものだと思いマス。

「Summer's Almost Gone」
この曲にも先に書いた人生の無常感のようなものをカンジます。アルバムジャケの雰囲気に一番合致している曲かもね。

「Wintertime Love」
実にお行儀のいいDoorsらしからぬポップ・ナンバー。Ray Manzarekのアレンジ・センスが光る1曲。

「Unknown Soldier」
シングル・カットもされた1曲。♪名もなき兵士のために墓をつくれ♪とベトナム戦争に対する強烈な抗議の1曲。混迷するイラクへの派兵を進める今のアメリカと同じ状況だ。それだけに胸に突き刺さる1曲だよね。

「Spanish Caravan」
Robbie Kriegerのスパニッシュ・ギターが印象的な1曲。メランコリックな前半から一転、後半のスリリングな展開もなかなか。

「Yes, the River Knows」
Ray Manzarekの美しいピアノが印象的なDoorsらしからぬ1曲。ピアノをバックに歌うJim Morrisonも悪くはない。Doorsの別の魅力に出会える1曲なのでは?

「Five to One」
ブルージーでへヴィーなロック・ナンバー。やっぱりDoorsはへヴィーでなくちゃ!という人にはピッタリの1曲。Robbie Kriegerのギターがカッチョ良いっす。Jay-Z「Takeover」ネタです。

あともう少しで仕事のヤマ場を越えそうだ。
終わったら、今はひたすら眠りたい!
posted by ez at 15:11| Comment(2) | TrackBack(0) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする