2007年02月07日

Pretty Ricky『Late Night Special』

『Bluestars』に続く、この2ndもいいですよ!☆Pretty Ricky『Late Night Special』
Late Night Special
発表年:2007年
ez的ジャンル:マイアミ系R&B/Hip-Hop
気分は... :雨のマイアミにて...

昨日は更新をお休みしたので、一日遅れでスーパーボウル・ネタです。

終わってみれば、QBマニングとHCダンジーのためのスーパーボウルでしたね。
一家の悲願をかなえたQBとなったマニングの姿も印象的でしたが、それ以上に苦難の道を乗り越えてきたダンジーの修道僧のような穏やかな表情が印象的でしたね。

ベアーズを応援していた僕としては残念な結果でしたが、へスターのリターンTDを観れただけでもラッキーかもしれませんね。予想外の大雨で重馬場状態ならば、絶対ベアーズが有利だと思ったのですが(笑)正直、グロスマンはチャンピオン・チームのQBになるためには、まだまだ修業が足りないカンジでしたね。

それにしても、本来マイアミ・ドルフィンズの大ファンである僕としては、ドルフィンズの本拠地で行われたスーパーボウルで、ドルフィンズの姿がないのは寂しい限りでした。それでも元HCドン・シュラや元QBのダン・マリーノの姿が観れただけで、ミーハーに大喜びしていた僕なのでした。来シーズンは頼むでぇ!

さて、マイアミと言えば、マイアミ出身のR&B/Hip-HopグループPretty Rickyの2ndアルバム『Late Night Special』が先月発売になりました。

2005年のデビューアルバム『Bluestars』は、本ブログでも大人気でした。定期的に発表している本ブログのアクセス数Top10でも、昨年前半はKiki『Let Go』と、Pretty Ricky『Bluestars』の2枚が席巻していたカンジでしたね。

僕が『Bluestars』にハマったのは、「Your Body」「Juicy」あたりのメロウなカンジがツボでしたね。チョイ悪そうだけど、案外メロウってパターンに弱いのかもしれません。

今回もメロウな曲がズラリ並んでいます。サウスらしいラップも堪能できマ〜ス。
Omarion『21』214『Finally』と共に、オヤG心を長らくメロメロにしてくれる1枚となりそうっす。

全曲紹介しときヤス。

「Late Night Special」
まずは、哀愁感漂うサウスらしいHip-Hopを聴けるのオープニング曲で曲軽く準備運動ってところでしょうか?

「On The Hotline」
アルバムからのリードシングル。うっとりするメロウ・トラック&ボーカルとサウスらしいラップが見事にマッチしてイコーっす。「Your Body」DeBarge「I Like it」の香りがしたけど、本曲を聴いた瞬間にIsley Brothers「Between The Sheets」の後半の展開を思い出しまシタ。Salt-N-Pepa「Let's Talk About Sex」ネタ

「Love Like Honey」
本ブログでも紹介したJoe「Love Scene」ネタのミディアム・チューン。コチラもメロメロな1曲です!

「Push It Baby」
「Personal Trainer」
サウスらしい少しエキゾチックなトラックが印象的な2曲。僕はこの手のタイプの曲が苦手なのですが、何故か違和感なく聴けまシタ(笑)

「Leave It All Up To You」
個人的には本作のハイライトだと思う超絶品ミディアム・スロウ。「Your Body」と双璧をなす名曲なのでは?iPodで最近繰り返し聴きまくっている1曲です。

「Stay」
「Up And Down」
ロマンティックなスロウ2曲。 スイカにかける塩じゃないけど、単なる正統派スロウではなく、サウスらしいラップが絡んでくることでメロウな甘味が増すってカンジがするなぁ。

「So Confused」
ガールグループButta Cremeをフィーチャーしたボーイズ&ガールズの絡みがいい塩梅デス。

「Peer Pressure」
「Leave It All Up To You」、「On The Hotline」と並ぶ僕のお気に入り。心地良いテンポの良さと、アコースティックな爽快感と、サウスらしいワイルドなカッチョ良さと1粒で3度楽しめる1曲っす。エンディングの♪プレッシャ〜♪プレッシャ〜♪というところは家でふと口ずさんでしまいマス。

「Make It Like It Was」
少しイナたいカンジが魅力のエンディング。この曲も捨て難いですな。

そう言えば、スーパーボウルのハーフタイムショーのPrince殿下にはヒヤヒヤしまシタ。生中継の途中まで回線の関係で画面と音声が合っていなかったのですが、一瞬Princeが口パクしているのかと思っちゃいまシタ(笑)まさかスーパーボウルで口パクはしないよね!
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2007年02月05日

War『Why Can't We Be Friends?』

ラテン風味のファンクで仲間になろう!☆War『Why Can't We Be Friends?』
Why Can't We Be Friends?
発表年:1975年
ez的ジャンル:元祖フュージョン系ファンク
気分は... :コルツか!ベアーズか!

*2/5 19:15追記
Seesaaブログがメンテナンスのため、下記時間帯は利用できなくなります。
 2007年2月6日(火) 午前02:00-午後14:00
なので、6日の更新はお休みします。次回アップは7日未明の予定です。
何卒よろしくお願い申し上げます。

いよいよNFL(アメフトの米プロリーグ)の王座決定戦スーパーボウル「インディアナポリス・コルツ対シカゴ・ベアーズ」っす。

QBマニング率いる攻撃のコルツか!MLBアーラッカー率いる守備のベアーズか!
ベアーズのヘッドコーチのスミスは、コルツのヘッドコーチであるダンジーにコーチとして仕えていた経験を持つという師弟対決も見物ですね。

とにかく男同士の意地とプライドをかけた激闘を期待します。

ということで今日は1970年代に大活躍したファンク・グループWarです。
Warに対する今日の評価って、同時期のファンク・グループに比べて、なんか低い気がする。その独自のフュージョン感覚は、もっと再評価されていいと思うのですが...

Warの歴史は、まずはEric Burdon & Warとしてスタートした。

1969年にイギリスきってのブルース・フィーリング溢れるロック・グループThe AnimalsのリードボーカルだったEric Burdonと、当時Eric Burdonの家に居候していたデンマーク人のハーモニカ奏者Lee Oskarの二人が、プロデューサーJerry Goldsteinの紹介で、LAの黒人バンドNightshiftと出会い誕生したのが、Eric Burdon & Warである。

1970年のデビューシングル「Spill The Wine」が、いきなり全米ポップチャート第3位の大ヒットとなり、注目を浴びた。アルバムも1stアルバム『Eric Burdon Declares "War"』(1970年)、2ndアルバム『The Black-Man's Burdon』(1970年)を発表している。

1971年にはEric Burdonを除くWarのみでアルバム『War』を発表する。当初、グループはEric Burdonと共に活動を続け、War名義の作品はプロジェクト的な位置づけだったが、その後のツアー中に突如Eric Burdonが失踪し、そのままWar単独で活動を続けることとなった。

その後1972年のアルバム『The World Is A Ghetto』がポップチャート及びR&BチャートでNo.1となり、そこからのシングル「The Cisco Kid」「The World Is A Ghetto」もヒットし、確固たる地位を築いた。

Warの魅力は、「世界はいまだにゲットーだ!」と叫んだストレートなメッセージ性と、ラテン、ロック、ジャズ、ブルースなどを取り入れたユニークなファンク・サウンドである。特に、そのラテン・テイストは、チカーノ(メキシコ系アメリカ人)からも大きな支持を得た。

僕が持っているアルバムは、『All Day Music』(1971年)、『The World Is A Ghetto』(1972年)、『Deliver The Word』(1973年)、 『Why Can't We Be Friends?』(1975年)、『Galaxy』(1977年)の5枚。

その中で一番好きな作品が本作『Why Can't We Be Friends?』(1975年)デス。ジャケはやけに不気味だけど、中身はかなり明るく、バラエティに富んだ内容になっていマス。

オススメ曲を紹介しときやす。

「Don't Let No One Get You Down」
ラテン・グルーヴのミディアム・チューン。ファンク/R&BというよりもAztecaMaloあたりのチカーノ・ロックが好きな人が気に入る1曲だと思いマス。

「Lotus Blossom」
Warらしくない(?)ロマンティックなバラッド。Lonnie Jordanのオルガンがいいカンジっす。

「Heartbeat」
Warらしいフュージョン感覚満載のラテン調のファンク・チューン。徐々にテンション上がってくるカンジがサイコー。Nice & Smooth「Funky 4 You」、Ice-T「Heartbeat」などでサンプリングされていマス。

「Leroy's Latin Lament」
エレガントなピアノ曲「Lonnie Dreams」、Lee Oskarがボーカルをとるジャズ風バラード「The Way We Feel」、白熱のラテン・グルーヴ「La Fiesta」、Lee Oskarのハーモニカを堪能できる「Lament」という4つのパートから成る組曲。

「Smile Happy」
アコースティックなラテン・カリブ風味のインスト。まさにスマイル・ハッピーってカンジで和みます。小沢健二「おやすみなさい、仔猫ちゃん」の元ネタです。

「So」
実に味わい深いバラッド。Lee OskarのハーモニカとHoward Scottのギターが泣かせてくれマス。

「Low Rider」
シングル・カットされ、全米R&Bチャート第1位、全米ポップチャート第7位となった大ヒット曲。ラテン風味のLAらしいファンク・グルーヴに仕上がっていマス。改造車好きのサブ・カルチャーのテーマ曲的な1曲ですね。

Latin Alliance「Lowrider」、Beastie Boys「Slow Ride」、Offsprin「Pretty Fly (For a White Guy)」、Stereo MC's「Ain't Got Nobody」などでネタとして使われていマス。

「Why Can't We Be Friends?」
シングル・カットされ、全米R&Bチャート第9位、全米ポップチャート第6位となったタイトル曲。Warにとっての初のレゲエ・ナンバー。邦題の「仲間よ目をさませ!」というタイトルがぴったりなWarらしいメッセージ・ソング。1975年のアメリカとソ連の宇宙飛行士が宇宙ランデブーをした時に、NASAが宇宙船の中で友好の象徴として「Why Can't We Be Friends?」を流したというエピソードは有名ですよね。

スーパーボウルのハーフタイムはPrince殿下が登場!そちらも楽しみですね。
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2007年02月04日

Mouse On Mars『Autoditacker』

前衛的だけど楽しくポップなジャーマン・エレクトロニカ☆Mouse On Mars『Autoditacker』
Autoditacker
発表年:1997年
ez的ジャンル:ジャーマン・エレクトロニカ
気分は... :二日酔いでダメダメ

今日は金曜、土曜と連夜の飲みすぎで完全にグロッキー状態。
更新もすっかり遅くなり、この時間になってしまいまシタ。
だるさと気持ち悪さで最悪っす。

こんな時はあまり頭に響かないエレクトロニカでも聴こうかな?
ということで、Mouse On Marsです。

Mouse On Marsは、ドイツ人のAndi TomaJan St.Wernerによるエレクトロニカ・ユニット。

1stアルバム『Vulvaland』(1994年)を発表してから、今日までコンスタントに作品を発表しているようです。正直、最近の活動はノーチェックなのでゴメンナサイ。

僕が持っている彼らの作品は『Autoditacker』(1997年)と『Niun Niggung(日米盤)』(2000年)の2枚っす。今回は多くの人がMouse On Marsを知るきっかけとなった作品『Autoditacker』(1997年)を紹介します。

今では、エレクトロニカ系の新譜を殆どチェックしていないが、90年代後半はStereolabHigh Llamas、Tortoise、Jim O'rourke、Gastr Del Sol、Sea and Cake、Sam PrekopThe Aluminum Group等々エレクトロニカ/音響派/ポストロック系の作品をかなり聴いていた。

そんな中で出会ったのがMouse On Mars『Autoditacker』(1997年)だった。
正直、それまでMouse On Marsについて全く知らなかったが、雑誌やらCDショップでかなりプッシュされていたので購入した記憶がある。

ちょうど本作発表と同じ1997年に発表されたStereolab『Dots And Loops』にメンバー二人が参加しているし、そのあたりでも注目度が高かったのかもね。

『Autoditacker』を聴いた最初の印象は“とっても前衛的だけど、キャッチーで聴きやすい!”ってカンジだったかなぁ。

僕の場合、ボーカルなしのエレクトロニカ系のアルバムは、曲の印象が希薄になり、アルバム全体が一本調子に感じてしまうことが多いんだけど、このアルバムは曲がキャッチーであるため、飽きることなくアルバム全体を聴くことができる。

前衛的・実験的な部分とポップでキャッチーな部分の絶妙なさじ加減がこのアルバムの魅力だと思いマス。

普段あまりこの手の音楽を聴かない方でもスンナリ聴けてしまう1枚デス。

オススメ曲を紹介しときやす。

「Sui Shop」
グループ名の通り、火星でねずみがちょこまか動き回っているような軽快なオープング。

「Juju」
不思議な印象を受けるアンビエントな1曲。タイトルはアフリカ音楽のJujuに因んでいるのか?この曲を聴いていたら、何故か年代もジャンルを全然異なるKing Crimsonのアルバム『Discipline』(1981年)がふと頭を過ぎる。なんでだろう?

「Twift Shoeblade」
アルバムで一番好きな曲がコレ。ドラムンベース・テイストのスリリングかつキャッチーな1曲。このトラックにボーカルが入るとStereolabってカンジだよね。

「Tamagnocchi」
愛嬌のある癒し系の1曲。このタイトルって、ゲームの「たまごっち」のことなのかなぁ?ネットで調べたら、たまごっちの発売が1996年、英語版たまごっち(Tamagotchi)の発売が1997年だった。時期的に符合するからそうかもね。

「Scat」
火星のリゾート地でバカンス!ってカンジの。スカ調のリズムが実に心地良いなぁ。

「X-Flies」
タイトルの通り、不思議な超常現象な音空間に誘ってくれるかも?

「Schnick Schnack Meltmade」
前衛的なんだけど、実にエレガントな雰囲気を持つ1曲。女性の声がいいアクセントになっていマス。

「Maggots Hell Wigs」
実験的なんだけど、ポップさも忘れていない1曲。聴いていて楽しくなるのがいいよね。

国内盤にはボーナス・トラックで、Stereolabの女性陣二人(Laetitia SadierとMary Hansen)が参加した「Cache Coeur Naif」が収録されていマス。Stereolabが好きな方はそちらをどうぞ!
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2007年02月03日

Freedom『The Best Of Freedom』

スチャダラ「Get Up And Dance」のオリジナルはこのグループ☆Freedom『The Best Of Freedom』
ゲット・アップ・アンド・ダンス-ザ・ベスト・オブ・フリーダム
発表年:2002年
ez的ジャンル:何でもあり系ファンク
気分は... :楽しく行こうよ!

ここ数年、他人にイライラしたり、他人にキレたりする事が少なくなった。
かなり平常心を維持できるようになったと自覚しているのだが。

人間が丸くなったのか(体型じゃないよ)? 忍耐力がついてきたのか?

一つ言えることは、イライラしたり、キレたりしたところで、自分自身は決して楽しい気持ちにはならない。その周囲の人も同様である。お互いが楽しくならない事を、わざわざ仕掛けて何の意味があるの?と思うようになったのかもね。

先月のあるエントリーで人生のモメンタム(流れ、勢い)を、いかにうまく引き寄せるかみたいなことを書いたけど、すぐにイライラしたり、キレたりしている限りは、モメンタムを引き寄せることは難しいと思う。

まぁ、楽天的に過した方が人生プラスの方向に進むのではと思いマス。

さて、今回はそんな楽天的な人生を送るのに、ぴったりなファンク・グループFreedomの紹介です。Freedomは1977年にデビューし、80年代前半まで活動していたファンク・グループっす。

詳細なプロフィールを紹介するよりも、ポンキッキーズのオープニング・テーマだったスチャダラパー「Get Up And Dance」のオリジナルは、このグループです!と説明するのが一番ピンと来ると思いマス。

そうです!あの♪パーッパラ♪パッパッパッパッ♪パーパーラ〜♪ってやつです。
Freedomというグループ名や「Get Up And Dance」という曲名を知らなくても、このポンキッキーズで流れていた一節は、かなりの方がご存知ですよね。

これで少し興味を持っていただけたでしょうか(笑)

今回紹介するのは日本独自編集のベスト盤『The Best Of Freedom』っす。

本作は、『Farther Than Imagination』(1979年)、『Free』(1980年)、『Changes of Time』(1981年)、『Are You Available』(1984年)という4枚のアルバムとシングル曲からセレクトされてものですが、多分オリジナル・アルバムはCD化されていない(もしくは廃盤)だと思うで、なかなか貴重な1枚ですよ。

中身は、ファンク/ディスコ好きにはたまらんアゲアゲのフロア・チューンが一杯っす。あとメロメロのスロウもありまっせ!

Earth,Wind & FireP-FunkKool & the Gangなど70年代後半から80年代前半のファンクのエッセンスが凝縮されています。悪い言い方をすれば、単なるいいとこ取りって感じですけどねぇ(笑)

♪パーッパラ♪パッパッパッパッ♪

オススメ曲を紹介しときやす。

「Get Up And Dance」
前述のグループを代表する1曲。ポンキッキーズやスチャダラパー云々を抜きにしても、永遠のダンス・クラシックですよね。
これで盛り上がらないで、何で盛り上がるってカンジのパーティー・アンセムですよね。

スチャダラパー以外にもGrandmaster Flash「Freedom」、Boogie Down Productions「You Must Learn」、SWV「Anything(Old School Mix)」、Positive K「I Got A Man」、Lil' Louis & Party「lap Your Hands(R&B Remix Extended)」、Jurassic 5「Concrete Schoolyard」、Beck「Make Our City(Remix) 」などサンプリングの定番になっていますね。

「Dance Sing Along」
「Get Up And Dance」と並ぶグループの代表曲。こちらも踊らずにはいられないこの時代らしいファンク・チューンに仕上がっていマス。EW&FのPhilip Baileyばりのファルセットが実にいいカンジっす。♪フッフッフ〜♪

「Come On & Dance」
この曲はJames "J.T." Taylor加入後のKool & the Gangあたりが好きな人は気に入りそうな、ポップなファンク・チューン。ホーン・セクションの鳴り具合が気持ちいいっす。

「The Funktionary」
これはモロにP-Funkですね。タイトルからしてそんなカンジだもんね(笑)

「Set You Free」
これは笑っちゃうくらいEW&F「Get Away」です。これだけ堂々とやれば大したものです(笑)

「All For You」
ライナーノーツには、Ray Parker, Jr.風と書いてあるが、イマイチぴんと来ないかなぁ?アーバン・メロウでいい曲に変わりはありませんが。

「Funk With You」
個人的にかなりお気に入りの1曲。ファンクらしいうねりのあるグルーヴ感を堪能できマス。ある意味、一番カッチョ良い曲かも?擬似ライヴのような雰囲気もサイコーっす。

「At The Party」
Rick Jamesあたりを彷彿させるナスティなファンク・チューン。

「We Were Lovers」
メロウ&スウィートな絶品スロウ。メロメロ好きにはたまらん胸キュンの1曲に仕上がっていマス。どこかで聴いたことがあるカンジがいいですな(笑)

「Caught(Special Way) 」
EW&F「That's the Way of the World」をアーバン・メロウにしたようなスロウ。AOR系が好きな人は、なかなかヨダレものの1曲だと思いマス。

こんな楽天的な音楽に囲まれていれば、自ずと人生ハッピーになるのではと思いマス。
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2007年02月02日

Dexter Gordon『Go』

大人のチーズケーキはいかがかな?☆Dexter Gordon『Go』
Go
録音年:1962年
ez的ジャンル:ワンホーン系男気ジャズ
気分は... :Going to a Go-Go!

テナー・サックス奏者Dexter Gordonの3回目の登場デス。

これまで、『Our Man In Paris』(1963年)と『Gettin' Around』(1965年)の2枚を紹介してきまシタ。

小難しく、テクニック云々みたいな観点ではジャズを聴かない、永遠のジャズ初心者の僕にとって、Dexter Gordonのテナーは、非常にわかりやすく“ジャズ”な気分させてくれるから大好きだ。

このデカい体格&強面の風貌で、雄大なプレイをされると、聴いているこっちの方も、心の器がデカくなって、いろんな物事を冷静に見つめることができるような気分になる。

今回紹介するのは、『Our Man In Paris』と並んで、最高傑作の呼び声が高い『Go』(1962年)です。

本作の目玉は、Dexterのオリジナルである名曲「Cheese Cake」の初演なのでは?

全然関係ないけど、チーズケーキって古代ギリシャの時代からあるんだってね。そんなに長い歴史のある食べ物だとは知りませんでした。

自分の記憶を思い起こすと、子供の頃にチーズケーキを食べたという明確な記憶がない気がする。ベイクド・チーズケーキあたりは、子供の頃食べても、それをチーズケーキだと認識していなかったのかもしれないけどねぇ。

そもそも、レア・チーズケーキなんて、ケーキ屋さんでも売っていなかった気がするんだよね。これって僕の勘違いなのかなぁ??どうなんだろう??

最近も、しばらくチーズケーキ食べていないなぁ。
久々に美味しいベイクド・チーズケーキが食べたい気分ですな。

話を『Go』に戻すと、本作のメンバーはDexter Gordon(ts)、Sonny Clark(p)、Butch Warren(b)、Billy Higgins(ds)というSonny ClarkのトリオにDexterが加わったかたちっす。

Dexter自体は、いつものように雄大でスケールの大きい演奏ですが、Sonny Clarkのトリオが加わり、全体がとっても洗練されている印象を受けマス。

まぁ、洗練されても男気も感じるのがこの人の魅力だと思いマス。

全曲紹介しときヤス。

「Cheese Cake」
前述のDexterのオリジナル曲。とにかくDexterのテナーのカッチョ良さを堪能できる1曲だと思いマス。とにかく僕のようなテクニック云々に詳しくない人間でも、即座にカッチョ良いと思わせるキャッチーな魅力を持った演奏デス。

「I Guess I'll Hang My Tears Out to Dry」
思わずウットリするロマンチックでムーディーな演奏が楽しめマス。この演奏もとってもわかりやすいから大好きっす。Dexterのテナーに加え、Sonny Clarkのピアノが実に小粋ですな。

「Second Balcony Jump」
軽快で、少しコミカルな雰囲気の1曲。実にリラックスして、楽しそうな演奏ですね。

「Love for Sale」
Cole Porterによるスタンダード。Cannonball Adderley、Miles Davis、Zoot Sims、Red Garlandなども演奏していますね。

実は個人的に本作で一番好きなのはこの演奏。出だしのHigginsのドラムだけで、ウキウキしてしまいマス。全体的には軽いラテンタッチであり、クラブ系の音楽が好きな若いリスナーの方が聞いても気に入る演奏なのでは?

「Where Are You?」
哀愁ムードのたっぷりのバラッド。噛みしめるようなDexterのテナーが素敵です。古い名画を観ているような気分になる1曲。

「Three O'Clock in the Morning」
最初と最後に学校のチャイムの音(きちんと説明すると「ウエストミンスターの鐘」ってやつですね)が聴けたり、途中で日本人にもお馴染みの大リーグの試合途中で歌われる「Take Out to the Ballgame(私を野球場に連れてって)」が挿入されたりと、楽しみが多い1曲。

この『Go』というアルバム・タイトルは前向きなカンジでいいよね。

最後に、いろいろあって最近とても大変な知人にエールを送りたいと思いマス。

Going to a Go-Go!
何とかなるさ!前向きに行こう!
posted by ez at 00:01| Comment(2) | TrackBack(1) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする