発表年:1975年
ez的ジャンル:フィリーソウルの代表格
気分は... :I Love Music☆
最初にお詫びをm(_ _)m
昨日たまたま先月エントリーしたMarvin Gaye『Midnight Love』の記事を眺めていたら、曲目と記事内容が合致していない箇所があって慌てて修正しまシタ。
Marvinの「Turn on Some Music」をサンプリングしたErick Sermon「Music」を、「Sexual Healing」のところで紹介してしまい、本来そこで紹介しようと思っていたFat Joe「Envy」を取り上げるのを忘れていたという状態でした。当初のエントリーを見て、混乱させた方がいらしたならばゴメンナサイm(_ _)m
僕の場合、最初に曲名などの項目を用意しておき、そこに素材をラフに配置していき、最後に文章としてまとめるというパターンで記事を書くんですが、その過程で誤って違う項目に素材を配置してしまうことがあるんです!
そして、そのままの状態でエントリーし、長い間放置プレイされたままに...。趣味ブログなので、文章校正なんてやつも殆どしていないしね。
こうした単純なミスが原因で、
・曲と説明内容が合っていない(その前後の曲の感想が書いてあったりする)
・曲とプロデューサーの関係が合っていない(プロデューサーが大勢絡む場合)
・曲とカヴァー、サンプリングネタの関係が合っていない
といった類のポカをしている箇所があるかもしれませんので、どうぞご留意を。
気付けば、その都度修正してはいるのですが...
まぁ、人間誰でもミスはつきもので、過去のミスは未来で取り返せばいいと考えるポジティブ思考な人間なので、気を取り直して、今日もエントリーしマ〜ス。
今回はフィリー・ソウルを代表するグループO'Jaysの全盛期の1枚『Family Reunion』(1975年)っす。
O'Jaysの歴史は、1950年代後半にオハイオ州の高校生だったEddie LeVert、Walter Williams、William Powell、Bobby Massey、Bill Islesの5人がグループを結成したことからスタートしまシタ。ご存知の通り、Eddie LeVertは、先日亡くなったGerald Levertのお父さんデス。グループは、1963年からThe O'jaysを名乗るようになりまシタ。
彼らが絶頂期を迎えるのは、1970年代に入り、フィリーソウルを代表する名プロデューサー/ソングライティング・コンビGamble & Huff(Kenneth Gamble、Leon Huff)と出会い、次々とヒット作を連発したPhiladelphia International Records時代っす。この時代にはメンバーは、Eddie、Walter、Williamの3人になっていまシタ。
シングルでは、「Back Stabbers(裏切り者のテーマ)」を皮切りに、「Love Train」、「For The Love Of Money」、「Put Your Hands Together」、「Give The People What They Want」、「I Love Music」、「Livin' For The Weekend」、「Message In Our Music」、「Darlin' Darlin' Baby (Sweet, Tender, Love)」、「Use Ta Be My Girl」などのヒットを放ちまシタ。
アルバムでは、『Back Stabbers』(1972年)、『Ship Ahoy』(1974年)、『Survival』(1975年)、『Family Reunion』(1975年)、『Message In The Music』(1976年)、『Travelin' At The Speed Of Thought』(1977年)、『So Full Of Love』(1978年)、『Identify Yourself』(1979年)などの作品を発表していマス。
ソウルのディスク・ガイドなどでO'Jaysのアルバムが紹介される場合、出世作『Back Stabbers』が紹介される場合が多いですが、個人的には『Family Reunion』が一番好きであり、アルバムを聴く頻度も一番多いっす。
ということで、今回は『Family Reunion』(1975年)を紹介しマス。
プロデュースは勿論Gamble & Huffっす。
きっと僕がこのアルバムを好きな理由は、「Unity」、「Livin' for the Weekend」、「I Love Music」という派手なアップものが、非常にフィリーらしい(というかMFSBらしい)というあたりかもね。
このアルバム発売直後に、MFSBはSalsoul Orchestraへと発展していくことになりマス。逆に言えば、Salsoul Orchestraが好きな人ならば、「Unity」、「Livin' for the Weekend」、「I Love Music」といった曲を気に入るのではと思いマス。
スロウ/ミディアムも、他の作品同様に安心して聴ける内容になっておりマス。
全7曲と収録曲は少ないように思えるかもしれませんが、なかなか濃密な7曲ですよ。
全曲紹介しときヤス。
「Unity」
フィリーらしいストリングスが実に嬉しい、ディスコチックなダンス・ナンバー。MFSBによる後半の盛り上がりはSalsoul Orchestraを予感させますよね。
「Family Reunion」
感動的なソウル・バラッド。ストリングスが感動をさらに盛り上げてくれマス。今聴くと、途中にWilliamのナレーションがある分、Hip-Hopのスロウみたいなカンジもするよねぇ。いいカンジです。
今は亡きGerald Levertも「All That Matters」で父親に敬意を表してサンプリングしていマス。最近だとNe-Yo「Girlfriend」でも使われていましたね。
「You and Me」
「She's Only a Woman」
O'Jaysらしい濃いバラッド2曲。このクドイくらいの濃さがないと、O'Jaysを聴いている気分になりませんなぁ(笑)EddieとWalterの熱唱を堪能できマス。
「Livin' for the Weekend」
最初のスロウ〜ミディアムな展開に、いつもの熱唱バラッド・パターンかな?なんて油断していると、いきなりアゲアゲ・ナンバーに!この一瞬のスピードアップが何ともサイコーっす。そして、後半はフィリーらしい大盛り上がり大会っす。シングルカットされ、R&BチャートでNo.1に輝きまシタ。まさに意表を突く名曲。
「Stairway to Heaven」
最初に言っておくと、Led Zeppelinのアノ名曲とは同名異曲っす。僕はてっきりZepのカヴァーだとばかり思っていまシタ。Zepのアノ曲がオヤGロック・ファンを歓喜させる名曲ならば、本曲はオヤGソウル・ファンがむせび泣く名バラッドだと思いマス。
本当に天国に旅立ったEddieの息子Geraldや本作の2年後に病死したWilliamのことを思うと、さらに胸に来るものがありますな。
「I Love Music」
全米R&Bチャート第1位、ポップチャートでも第5位となった大ヒット・シングルであり、今日でもダンス・クラシックとして人気の高い曲ですね。
個人的にもアルバムのハイライトというか、O'Jaysの曲の中でダントツで一番好きな曲デス。Gamble/Huffの楽曲、O'Jaysのボーカル、バックのMFSBの演奏が三位一体となって、完璧な1曲に仕上がっていると思いマス。
Kellee Patterson、David Newman、Rozallaのカヴァーや、Scott K、Johnny ViciousのRemixなどもありますね。
本ブログのサブ・タイトルは、Stevie Wonderの同名アルバムに因んで「music of my mind」としているのですが、ブログ立ち上げ時にもう1つ候補として考えたのが、本曲に因んだ「I Love Music」というサブ・タイトルでシタ。
ただし、「music of my mind」からStevieのアルバム・タイトルを連想するのと比較して、「I Love Music」というタイトルからO'Jaysの本曲を連想するのは案外難しいと思い断念しまシタ。
まぁ、それ位思い入れのがこの「I Love Music」デス。
70年代の黄金期に加えて、リアルタイムで聴いた『Let Me Touch You』(1987年)、『Serious』(1989年)、『Emotionally Yours』(1991年)あたりの作品も、個人的にはかなりの愛聴しまシタ。