発表年:1997年
ez的ジャンル:ジャーマン・エレクトロニカ
気分は... :二日酔いでダメダメ
今日は金曜、土曜と連夜の飲みすぎで完全にグロッキー状態。
更新もすっかり遅くなり、この時間になってしまいまシタ。
だるさと気持ち悪さで最悪っす。
こんな時はあまり頭に響かないエレクトロニカでも聴こうかな?
ということで、Mouse On Marsです。
Mouse On Marsは、ドイツ人のAndi TomaとJan St.Wernerによるエレクトロニカ・ユニット。
1stアルバム『Vulvaland』(1994年)を発表してから、今日までコンスタントに作品を発表しているようです。正直、最近の活動はノーチェックなのでゴメンナサイ。
僕が持っている彼らの作品は『Autoditacker』(1997年)と『Niun Niggung(日米盤)』(2000年)の2枚っす。今回は多くの人がMouse On Marsを知るきっかけとなった作品『Autoditacker』(1997年)を紹介します。
今では、エレクトロニカ系の新譜を殆どチェックしていないが、90年代後半はStereolab、High Llamas、Tortoise、Jim O'rourke、Gastr Del Sol、Sea and Cake、Sam Prekop、The Aluminum Group等々エレクトロニカ/音響派/ポストロック系の作品をかなり聴いていた。
そんな中で出会ったのがMouse On Mars『Autoditacker』(1997年)だった。
正直、それまでMouse On Marsについて全く知らなかったが、雑誌やらCDショップでかなりプッシュされていたので購入した記憶がある。
ちょうど本作発表と同じ1997年に発表されたStereolab『Dots And Loops』にメンバー二人が参加しているし、そのあたりでも注目度が高かったのかもね。
『Autoditacker』を聴いた最初の印象は“とっても前衛的だけど、キャッチーで聴きやすい!”ってカンジだったかなぁ。
僕の場合、ボーカルなしのエレクトロニカ系のアルバムは、曲の印象が希薄になり、アルバム全体が一本調子に感じてしまうことが多いんだけど、このアルバムは曲がキャッチーであるため、飽きることなくアルバム全体を聴くことができる。
前衛的・実験的な部分とポップでキャッチーな部分の絶妙なさじ加減がこのアルバムの魅力だと思いマス。
普段あまりこの手の音楽を聴かない方でもスンナリ聴けてしまう1枚デス。
オススメ曲を紹介しときやす。
「Sui Shop」
グループ名の通り、火星でねずみがちょこまか動き回っているような軽快なオープング。
「Juju」
不思議な印象を受けるアンビエントな1曲。タイトルはアフリカ音楽のJujuに因んでいるのか?この曲を聴いていたら、何故か年代もジャンルを全然異なるKing Crimsonのアルバム『Discipline』(1981年)がふと頭を過ぎる。なんでだろう?
「Twift Shoeblade」
アルバムで一番好きな曲がコレ。ドラムンベース・テイストのスリリングかつキャッチーな1曲。このトラックにボーカルが入るとStereolabってカンジだよね。
「Tamagnocchi」
愛嬌のある癒し系の1曲。このタイトルって、ゲームの「たまごっち」のことなのかなぁ?ネットで調べたら、たまごっちの発売が1996年、英語版たまごっち(Tamagotchi)の発売が1997年だった。時期的に符合するからそうかもね。
「Scat」
火星のリゾート地でバカンス!ってカンジの。スカ調のリズムが実に心地良いなぁ。
「X-Flies」
タイトルの通り、不思議な超常現象な音空間に誘ってくれるかも?
「Schnick Schnack Meltmade」
前衛的なんだけど、実にエレガントな雰囲気を持つ1曲。女性の声がいいアクセントになっていマス。
「Maggots Hell Wigs」
実験的なんだけど、ポップさも忘れていない1曲。聴いていて楽しくなるのがいいよね。
国内盤にはボーナス・トラックで、Stereolabの女性陣二人(Laetitia SadierとMary Hansen)が参加した「Cache Coeur Naif」が収録されていマス。Stereolabが好きな方はそちらをどうぞ!