2007年02月05日

War『Why Can't We Be Friends?』

ラテン風味のファンクで仲間になろう!☆War『Why Can't We Be Friends?』
Why Can't We Be Friends?
発表年:1975年
ez的ジャンル:元祖フュージョン系ファンク
気分は... :コルツか!ベアーズか!

*2/5 19:15追記
Seesaaブログがメンテナンスのため、下記時間帯は利用できなくなります。
 2007年2月6日(火) 午前02:00-午後14:00
なので、6日の更新はお休みします。次回アップは7日未明の予定です。
何卒よろしくお願い申し上げます。

いよいよNFL(アメフトの米プロリーグ)の王座決定戦スーパーボウル「インディアナポリス・コルツ対シカゴ・ベアーズ」っす。

QBマニング率いる攻撃のコルツか!MLBアーラッカー率いる守備のベアーズか!
ベアーズのヘッドコーチのスミスは、コルツのヘッドコーチであるダンジーにコーチとして仕えていた経験を持つという師弟対決も見物ですね。

とにかく男同士の意地とプライドをかけた激闘を期待します。

ということで今日は1970年代に大活躍したファンク・グループWarです。
Warに対する今日の評価って、同時期のファンク・グループに比べて、なんか低い気がする。その独自のフュージョン感覚は、もっと再評価されていいと思うのですが...

Warの歴史は、まずはEric Burdon & Warとしてスタートした。

1969年にイギリスきってのブルース・フィーリング溢れるロック・グループThe AnimalsのリードボーカルだったEric Burdonと、当時Eric Burdonの家に居候していたデンマーク人のハーモニカ奏者Lee Oskarの二人が、プロデューサーJerry Goldsteinの紹介で、LAの黒人バンドNightshiftと出会い誕生したのが、Eric Burdon & Warである。

1970年のデビューシングル「Spill The Wine」が、いきなり全米ポップチャート第3位の大ヒットとなり、注目を浴びた。アルバムも1stアルバム『Eric Burdon Declares "War"』(1970年)、2ndアルバム『The Black-Man's Burdon』(1970年)を発表している。

1971年にはEric Burdonを除くWarのみでアルバム『War』を発表する。当初、グループはEric Burdonと共に活動を続け、War名義の作品はプロジェクト的な位置づけだったが、その後のツアー中に突如Eric Burdonが失踪し、そのままWar単独で活動を続けることとなった。

その後1972年のアルバム『The World Is A Ghetto』がポップチャート及びR&BチャートでNo.1となり、そこからのシングル「The Cisco Kid」「The World Is A Ghetto」もヒットし、確固たる地位を築いた。

Warの魅力は、「世界はいまだにゲットーだ!」と叫んだストレートなメッセージ性と、ラテン、ロック、ジャズ、ブルースなどを取り入れたユニークなファンク・サウンドである。特に、そのラテン・テイストは、チカーノ(メキシコ系アメリカ人)からも大きな支持を得た。

僕が持っているアルバムは、『All Day Music』(1971年)、『The World Is A Ghetto』(1972年)、『Deliver The Word』(1973年)、 『Why Can't We Be Friends?』(1975年)、『Galaxy』(1977年)の5枚。

その中で一番好きな作品が本作『Why Can't We Be Friends?』(1975年)デス。ジャケはやけに不気味だけど、中身はかなり明るく、バラエティに富んだ内容になっていマス。

オススメ曲を紹介しときやす。

「Don't Let No One Get You Down」
ラテン・グルーヴのミディアム・チューン。ファンク/R&BというよりもAztecaMaloあたりのチカーノ・ロックが好きな人が気に入る1曲だと思いマス。

「Lotus Blossom」
Warらしくない(?)ロマンティックなバラッド。Lonnie Jordanのオルガンがいいカンジっす。

「Heartbeat」
Warらしいフュージョン感覚満載のラテン調のファンク・チューン。徐々にテンション上がってくるカンジがサイコー。Nice & Smooth「Funky 4 You」、Ice-T「Heartbeat」などでサンプリングされていマス。

「Leroy's Latin Lament」
エレガントなピアノ曲「Lonnie Dreams」、Lee Oskarがボーカルをとるジャズ風バラード「The Way We Feel」、白熱のラテン・グルーヴ「La Fiesta」、Lee Oskarのハーモニカを堪能できる「Lament」という4つのパートから成る組曲。

「Smile Happy」
アコースティックなラテン・カリブ風味のインスト。まさにスマイル・ハッピーってカンジで和みます。小沢健二「おやすみなさい、仔猫ちゃん」の元ネタです。

「So」
実に味わい深いバラッド。Lee OskarのハーモニカとHoward Scottのギターが泣かせてくれマス。

「Low Rider」
シングル・カットされ、全米R&Bチャート第1位、全米ポップチャート第7位となった大ヒット曲。ラテン風味のLAらしいファンク・グルーヴに仕上がっていマス。改造車好きのサブ・カルチャーのテーマ曲的な1曲ですね。

Latin Alliance「Lowrider」、Beastie Boys「Slow Ride」、Offsprin「Pretty Fly (For a White Guy)」、Stereo MC's「Ain't Got Nobody」などでネタとして使われていマス。

「Why Can't We Be Friends?」
シングル・カットされ、全米R&Bチャート第9位、全米ポップチャート第6位となったタイトル曲。Warにとっての初のレゲエ・ナンバー。邦題の「仲間よ目をさませ!」というタイトルがぴったりなWarらしいメッセージ・ソング。1975年のアメリカとソ連の宇宙飛行士が宇宙ランデブーをした時に、NASAが宇宙船の中で友好の象徴として「Why Can't We Be Friends?」を流したというエピソードは有名ですよね。

スーパーボウルのハーフタイムはPrince殿下が登場!そちらも楽しみですね。
posted by ez at 00:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする