発表年:1992年
ez的ジャンル:ハウス/クラブ系メジャー作品
気分は... :お姉様エロすぎます...
Madonnaっす。
一昨年(2005年)に発表されたアルバム『Confessions On A Dance Floor』で再びMadonnaへの興味が湧いてきた。特に、シングル「Hung Up」でのレオタード姿およびダンスに、とても47歳とは思えないエロさを感じてしまった(笑)
2000年のギネスブックで“史上最も成功した女性アーテイスト”と記録されたMadonna☆
デビューアルバム『Madonna』(1983年)で音楽シーンに登場した頃のMadonnaはかなり好きだったなぁ。特に、「Holiday」、「Bordorline」、「Lucky Star」の3曲はよく聴きまシタ。
しかし、彼女が大ブレイクし、世界中のセックス・シンボルになった『Like A Virgin』(1984年)は、なぜか好きになれなかった。大好きなChicのNile Rodgersプロデュースだったにのに、どうもシックリこなかった。
以降のMadonnaについては、作品単位で好き嫌いが分かれたってカンジっす。というかそれほど熱心に聴いていなかったし、アルバムのコレクションもも歯抜け状態でしか持っていない。
そんな中で、現時点で一番頻繁に聴くMadonnaのアルバムは前述の『Madonna』(1983年)と『Erotica』(1992年)の2枚っす。
ということで今回は『Erotica』(1992年)を紹介します。まさにタイトル通りにエロティックなアルバムです。
この前に発売された写真集「Sex」の影響もあって、Madonnaのアルバムの中でも過激な作品だと思いマス。
同時に、スーパースターの地位を確立しているMadonnaが、どちらかと言えば、アンダーグラウンドのイメージが強いガラージ/クラブ系のサウンドを全面に打ち出した意欲作ともとらえることができるのでは?
結果的に、シングルはそれなりにヒットしたが、アルバムの売上はそれほど大きく伸びませんでシタ。それでも、個人的には本作が現時点でのMadonnaの最高傑作だと思うなぁ。
制作面では、大ヒット・シングル「Vogue」を手掛けたShep PettiboneがMadonnaと共に大半の作品をプロデュース。個人的にはDavid Fincherが監督したPVも含めて「Vogue」が大好きだったので、この路線をアルバム1枚聴きたいと思っていた。『Erotica』はそんな僕の願望を実現してくれた1枚といえマス。
当時流行のハウス/クラブ系のサウンドをメジャー・アーティストが昇華した唯一の作品なのでは?このあたりがさすがMadonnaだよね!
オススメ曲を紹介しときやす。
「Erotica」
シングルカットされ、全米チャート3位、全英チャート3位となったタイトル曲。アイマスクと鞭を手にしたMadonnaと、レズビアン、SMと倒錯の世界が描かれた過激なPVの印象が強烈でしたよね。Pettiboneもそんな倒錯の世界を妖しげクラブ・ミュージックに仕上げていマス。
「Fever」
Peggy Leeなどのバージョンで親しまれてきたスタンダードのカヴァー。カヴァーといっても、ハウス仕立てのこのバージョンは全く別物といった方がいいのは?MadonnaとPettiboneが新たな生命を吹き込んだカンジですな。イギリスでシングルカットされ、全英チャート6位を記録していマス。
「Deeper and Deeper」
全米チャート3位、全英チャート3位となったシングル・ヒット曲。こういったハウス調の曲でありながら、メジャー・アーティストならではのポップさも忘れていないバランス感覚がさすがデス。途中のスパニッシュな雰囲気をいいアクセントになっていマス。
「Where Life Begins」
「Waiting」
Pettiboneではなく、Andre Bettsがプロデュースを担当している2曲。Pettiboneとはまた違うスタイルでエレガントなクラブ・サウンドを聴かせてくれマス。
「Bad Girl」
本作ではやや地味目の1曲かもしれませんが、シングルカットされまシタ。ベテラン俳優Christopher Walkenも出演していたMadonnaが殺人事件に巻き込まれるPVが印象的でしたね。
「Thief of Hearts」
「Vogue」路線の1曲。アンダーグラウンドな雰囲気がたまらなく好きっす。
「Rain」
全米チャート14位、全英チャート7位となったシングル・ヒット曲。エキゾチックな雰囲気も漂うミディアム・スロウ。日本の梅雨をイメージした曲なのか、Madonnaが日本のスタジオでPVを撮影しているという設定のPVで、ディレクター役として坂本龍一氏も出演していましたね。
「Secret Garden」
Andre Bettsプロデュース曲。個人的には、この曲がアルバムで一番カッチョ良いのではと思っていマス。ヤバすぎるほどエレガントかつセクシー!
この記事を書いていたら、大学生の頃、Madonnaが出演していた映画『マドンナのスーザンを探して(Desperately Seeking Susan)』(1985年)を観にいったのを思い出した。
記憶が定かではないが映画の中でMadonnaが演じたSusanは確か20歳前後の役だったと思う。でもMadonnaは1958年生まれだから、この時は既に...まぁ、女性に対して年齢のことを云々いうなんて男として野暮でしたな、失礼しましたm(_ _)m