2007年02月22日

Faith Evans『Keep The Faith』

Biggieの死を乗り越えて発表されたミラクルな2nd☆Faith Evans『Keep The Faith』
Keep the Faith
発表年:1998年
ez的ジャンル:ファースト・レディ系R&B
気分は... :まさかバルサが...

昨日に続き、早起きしてUEFAチャンピオンズリーグ決勝ラウンドの4試合をTV観戦。

何と言っても目玉は「バルセロナ対リバプール」だったのですが、何とバルサがホームのカンプノウでまさかの1対2の敗戦。やっぱり、どこかチームがギクシャクしているような気がしマス。これでバルサはかなり苦しい立場になりましたね。

「ポルト対チェルシー」は1対1の引き分け。まぁ、チェルシーにとってはアウェーゴールをあげての引き分けは悪くないでしょう。「インテル対バレンシア」はバレンシアがよく追いついて2対2の引き分け。バレンシアはしてやったりですな。「ローマ対リヨン」は密かに期待していた試合だったんだけど、スコアレス・ドローの結果に多少ガックリきまシタ。

全体的に調子が下降気味のチームが多いのが気になりますねぇ。
まぁ、2ndレグでの巻き返しに期待しましょう。

さて、今回はR&B界のファースト・レディFaith Evansの2ndアルバム『Keep The Faith』(1998年)っす。

今でこそFaith Evansの作品がマイ・コレクションの中にしっかりラインナップされている僕だが、長らく聴かず嫌いでいたのがFaith Evansというシンガーだった。

その原因は、Faith自身というよりも、彼女を取り巻く環境にウサン臭さを感じていたためだと思いマス。

Faith Evansと聞くと、彼女の歌よりも、Sean "Puffy" Combs(現Diddy)のBad Boy Recordsおよび彼女の旦那だった故The Notorious B.I.G.を思い浮かべてしまうというのが当時の僕でシタ。そのため、シンガーとして見る以前に、彼女を取り巻くPuffyやBiggieのゴシップ・ネタのようなものにウンザリしていたという感じでしょうか。

とにかく、僕の場合、Puffy(Diddy)がどうもダメであり、Biggieについても2Pacとの一連のもめ事を冷ややかに視線で見ていた記憶がありマス。ちなみに、今でもBiggieと2PacのCDは1枚も持っていません。

そんな経緯でFaith Evansに本格派シンガーというイメージが湧かなかったし、第2のMary J. Bligeみたいな売り出され方にも抵抗感を持っていたかもしれませんな。“だったら、MJBを聴いていればいいじゃん!”というのが当時の僕のスタンスだったかなぁ。

なので、彼女の1stアルバム『Faith』(1995年)は、殆どスルー状態だったと記憶していマス。

この2nd『Keep The Faith』(1998年)も、夫Biggieの死を乗り越えた未亡人シンガーの新作ということで、かなり話題になったけど、それほど食指は動きませんでしたね。

シングルになった「Love Like This」は、大好きなChicネタということもあって、かなり印象に残ったけど、当時はアルバム購入までには至りませんでした。

僕が本作『Keep The Faith』をアルバム1枚を通してきちんと聴いたのは、、それから数年が経ったある時、中古CD屋で格安プライスの本作を見つけて購入したのがきっかけでシタ。

そして、聴いてみるとビックリ!かなりの胸キュン度に一発KOされてしまいまシタ。この時点でようやく自分がFaith Evansというシンガーに対して、誤ったイメージを持っていたことに気付き、慌てて『Faith』も購入した思い出があります。

その後、3rd『Faithfully』(2001年)、4th『First Lady』(2005年)といった作品を発表していますが、やっぱり僕的には本作『Keep The Faith』が一番好きですね!

オススメ曲を紹介しときやす。

「Love Like This」
シングル・カットされ、全米ポップ・チャート第7位、全米R&Bチャート第2位となった大ヒット曲。Chic「Chic Cheer」の大ネタ使いが印象的ですよね。僕にとっては、それまで疎遠だったFaith Evansというアーティストへの興味を高めてくれた1曲です。当時の僕は大ネタ使いの曲にかなり抵抗感を持っていたのだけど、この曲はあまり気になりませんでしたね。むしろ、この曲のおかげでChic「Chic Cheer」がさらに好きになりまシタ。

「All Night Long」
Puff Daddy(現Diddy)をフィーチャーしたシングル曲。全米ポップ・チャート第9位、全米R&Bチャート第3位となりまシタ。Diddy大嫌いの僕もそんなことを忘れてしまう気持ちの良いグルーヴですな。Unlimited Touch「I Hear Music In The Streets」ネタ。

「Sunny Days」
「Love Like This」、「Keep the Faith」、「Lately I」と並ぶ僕のお気に入り曲。MJBに通じるグルーヴ感と、乾いた愁いを持った雰囲気のメロウネスがモロに僕好みっす。Al Johnson「I'm Back for More」ネタ。

「My First Love」
「No Way」
Faithのボーカリストとしての実力を堪能できるスロウ2曲。2曲共にKelly Priceが参加しており、ボーカル・アレンジ&バック・コーラスでの好サポートが光りマス。

「Anything You Need」
僕の胸キュン・メーターが一気にはね上がる1曲。今回、久々に聴いたけどやっぱりいいねぇ。自然と目がウルウル・モードになってきマス。

「Life Will Pass You By」
エレガントな雰囲気の哀愁感がなかなか魅力のミッド・チューン。Angela Bofill「Gotta Make it up to You」ネタ。

「Keep the Faith」
この曲も僕のお気に入り曲。軽いラテン・タッチのアコースティックなアレンジが僕好みっす。あとはタイトルからして、当時の彼女の状況を思えばグッときますよねぇ。この曲も聴いているうちに涙腺がウルウルきます。

「Never Gonna Let You Go」
Babyfaceの作曲&プロデュースによる全米R&Bチャート第1位に輝いた名曲。この曲が一番好きというファンの方も多いのでは?200%Babyface印の感動の1曲ですな。

「Caramel Kisses」
同じBad Boy Records所属の112をフィーチャーしたしんみり胸に響き渡るメロウ・チューン。

「Lately I」
このアルバムは僕の涙腺がウルウルする曲が多いんだけど、この曲もそうです。聴いているうちに、愛しの誰かに思いを馳せたくなる曲ですな。

こんな素晴らしいシンガーの作品を長らく聴かず嫌いでいた自分が恥ずかしいですな。
懺悔の意味も含めて、これからもこのアルバムを聴き続けることになると思いマス。
そして、Faithのまさに真実の歌が僕の心を揺さぶり続けてくれることでしょう。
posted by ez at 07:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする