2007年02月25日

Angie Stone『Mahogany Soul』

Angie姉さんの懐の深いダイナマイト・ソウルを堪能あれ!☆Angie Stone『Mahogany Soul』
Mahogany Soul
発表年:2001年
ez的ジャンル:肝っ玉母さん(姉さん?)系ダイナマイト・ソウル
気分は... :やっと謎が解けた!

今日は仕事がパツパツで更新が大幅に遅れてしまいまシタ。

昼間、仕事をしながらTVをつけていたら、モーグルの上村愛子チャンとお母さんのドキュメンタリーを放送していた。
知り合いに愛子ちゃんソックリの女性がいることから、個人的にとても彼女に親近感を抱いているので、かなり入れ込んで観てしまいまシタ。

長野五輪から昨年のトリノ五輪までのくだりを観ていたら、涙でウルウルになっていまシタ。
挫折をバネに、人間として、スポーツ選手として、そして女性として輝きを増している愛子チャンをますます応援したくなりまシタ。
応援するお母さんのためにも、ぜひバンクーバーではメダルをゲットして欲しいですね。

今日は強く、優しい女性アーティストを紹介したくなりまシタ。
ということで、歌う肝っ玉母さんAngie Stoneの2回目の登場デス。

前回は3rdアルバム『Stone Love』(2004年)を紹介しまシタ。今回は2nd『Mahogany Soul』(2001年)っす。

前回も紹介したように、Angie Stoneは僕にとって、かなり年齢不詳な人だった。70年代後半にはデビューしているのに、1974年生まれのD'Angeloと付き合い、ってことは????なんてカンジでした。

女性の年齢を調べるなんて大変失礼なのですが、どうしても気になって仕方なかったので、今回Wikipediaで調べてみたら1961年1月生まれでした。思っていたよりも、かなり若かったというのが印象っす。このスベスベ肌もかなり納得デス。ということで肝っ玉母さん改め、姉さんと呼ばせていただきマス。

Angie姉さんのアルバムって、ダイナマイトソウルで押しまくる印象があるかもしれないけど、意外と70年代ソウル・ファンから今時R&Bファンまで対応する柔軟かつバラエティに富んだ作品に仕上がっていると思いマス。また、そのあたりをサラリとやってのけるのが彼女らしい。

本作『Mahogany Soul』も、そんなAngie姉さんの懐の深さを堪能できる1枚っす。

オススメ曲を紹介しときやす。

「Soul Insurance」
LaBelle「Lady Marmalade」からの引用である♪Hey Sista,Soul Sista♪という掛け声で始まるオープニング。タイトルも含めて、私こそがソウルの正しき継承者よ!とでも言いたげなAngie姉さんの自信が窺えマス。

「Brotha」
Raphael Sasdiqプロデュース曲。Raphaelらしい、まったりとしたネオソウルに仕上がっていマス。でも、この曲と言えば、かのAlicia KeysとEveをフィーチャーしたフロア仕様アップ・チューンのシングル・バージョン(Part II)をついつい聴いてしまいますよね。このシングル・バージョンは、本作のシークレット・トラックとして収録されていマス。Albert King「I'll Play The Blues For You」ネタ。

まぁ、アルバム・バーションとシングル・バージョンは別の曲という感覚で楽しむのが良いのでは?

「Pissed Off」
ゆっくり大きくグルーヴするミドル・チューン。個人的には、このタイプのミドルが一番Angie姉さんのスケール感の大きさと柔軟性の両面が出て、姉さんらしいのではと思いマス。

「More Than A Woman」
Calvin Richardsonをフィーチャーしたデュエット・ナンバー。元旦那のD'Angeloを彷彿させるグルーヴ感がとってもいいカンジっす。別れても、音楽性だけはしっかり吸収してしまうところが女性のたくましさか(笑)?

「Snowflakes」
「Easier Said Than Done」
70年代ソウルの香り漂うエレガントな2曲。Angie姉さん風格たっぷりの雰囲気のあるボーカルが実にマッチしていマス。「Snowflakes」 は、The Supremes「Let's Make Love Now」ネタ。

「Wish I Didn't Miss You」
O'Jays「Backstabbers」ネタが印象的なシングル・カット曲。ラテン・テイストのパーカッシブなグルーヴ感が僕好みっす。案外、Angie姉さんって、ラテン・グルーヴにピタッとハマるんだよね。本ブログでも紹介したAndrea Martinが作者に名を連ねているのが嬉しいですな。

「Bottles & Cans」
この曲もかなり70年代の雰囲気ですな。最近Bernard Edwards『Glad to Be Here』のエントリーの中でも紹介したRay Chewがストリングスのアレンジを担当していマス。

「The Ingredients Of Love」
Musiq(Soulchild)をフィーチャーしたナンバー。個人的にはアルバムで一番キャッチーな曲ではないかと思いマス。Freddie Hubbard「Red Clay」ネタ。それにしても、Alicia Keysといい、Musiqといい、美味しいところをうまく押さえていますなぁ。

「What U Dyin' For」
ATCQのAli Shaheed Muhammadプロデュースの怪しげなグルーヴ感が魅力の1曲。

「Makings Of You」
先日紹介したCurtis Mayfieldの名曲のカヴァー。インタールード的にサラッと仕上げてしますが、それが逆にインパクト抜群かも?

「20 Dollars」
Mary J. Blige「PMS」と同じAl Green「Simply Beautiful」ネタのイナたいソウル・ナンバー。どこかの記事で、この曲やオープニングの「Soul Insurance」でAngie姉さんのやり玉に挙がっているのはMJBだと書いてあった。個人的には二人共大好きなので、仲良くして欲しいものですな。

「Life Goes On」
D'Angeloとの別れについて歌ったナンバー。個人的にはアルバムで一番好きな曲かも?アコースティックなグルーヴ感が実に心地良いですな。

デビュー・アルバム『Black Diamond』(1999年)も、そのうち紹介したいですね。
posted by ez at 15:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする