2007年03月31日

The Commodores『Commodores』

僕の思い出の1曲「Easy」収録☆The Commodores『Commodores』
Commodores
発表年:1977年
ez的ジャンル:コンテンポラリー系ファンク
気分は... :容易くできるさ!

70年代後半から80年代初めに活躍したファンク・グループThe Commodoresの紹介です。。

The Commodoresは、「Machine Gun」「Brick House」 といったファンク・ナンバーもさることながら、「Easy」「Three Times A Lady」「Still」「Lady (You Bring Me Up) 」といったスロウで人気を博していまシタ。

特に、メンバーのLionel Richieは1982年にソロへ転向し、一時はMichael Jacksonに迫るほどヒットを連発していましたね。

僕とCommodoresの出会いは、当時のプロレス・ブームの中でスター・レスラーだったドリーとテリーの兄弟コンビ、ザ・ファンクスのテーマ「スピニング・トゥ・ホールド」だった。ブッチャーのテーマ「吹けよ風、呼べよ嵐」、ミル・マスカララスのテーマ「スカイハイ」らと並んで、当時のプロレス・ファンならば誰でも知っている曲でしたね。

その後洋楽を聴くようになり、「スピニング・トゥ・ホールド」はThe Commodores「Machine Gun」で、「吹けよ風、呼べよ嵐」はPink Floyd「One of These Days」であることを初めて知りまシタ。

実際に洋楽としてリアルタイムで聴いたCommodoresは70年代後半の「Still」「Sail On」あたりだったと記憶していマス。当時はCommodoresがファンク・グループであるという認識はありませんでしたね。

その後、Lionel Richieがにソロ転向し、大ブレイクするのを目の当たりしましたが、僕には全くダメでしたね。甘ったるいだけのアメリカのスイーツみたいで大の苦手でシタ。

一方で、大学生の時に後追いで聴いたCommodores「Just to Be Close to You」(1976年)、「Easy」(1976年)は、僕にとってかなり特別な2曲でしたね。この2曲を聴くと、今でも青春のいろんな思い出が頭を過ぎってきますね。

なので、現在我が家で聴かれるCommodores作品は、「Just to Be Close to You」収録の『Hot On The Tracks』(1976年)、「Easy」収録の『Commodores』(1977年)の2枚がメインとなっていマス。

その2枚のうち、今回は『Commodores』(1977年)をセレクト。

「Easy」収録というのが、僕にとって最大の魅力なのですが、全体としてもファンキーなダンス・チューンと程好い甘さのスロウがバランス良く配置された作品となっているのではと思います。

オススメ曲を紹介しときやす。

「Squeeze the Fruit」
ゴキゲンなファンキー・チューン。こういったアゲアゲのファンクがあるからこそ、Lionel Richieのスロウも魅力を増すというのがCommodoresの魅力ってカンジがしますね。

「Funny Feelings」
セクシーなグルーヴ感がたまらんミッド・チューン。「Easy」を除くと、この曲が一番好きかもしれませんね。まさに聴いているだけでFunnyな気分になれる1曲ですね。

「Heaven Knows」
大人好みのホロ苦い甘さといったカンジのメロウ・チューン。

「Zoom」
Lionel Richieらしいメロディアスな1曲。Lionel Richieがにソロが苦手な僕でも、この頃のRichieはかなり好きなんですよね。この違いはなぜなんだろう?Fergie「All That I Got (The Make Up Song) 」のネタにもなっていマス。

「Funky Situation」
タイトルなファンキーなミッド・チューン。なかなか通好みの1曲なのでは?

「Won't You Come Dance With Me」
軽快なポップ・チューン。なかなかダイナミックな展開もいいカンジのスケール感のある1曲ですね。

「Brick House」
シングルカットされ、ポップチャート5位、R&Bチャート4位となったヒット曲。イントロのベースラインがカッチョ良いファンキー・グルーヴ。ファンク・グループとしての本領発揮の1曲ですな。Blackstreet「Don't Touch」、Foxy Brown「Ill Na Na」などでサンプリングされていマス。

「Easy」
ポップチャート4位、R&Bチャート1位となった大ヒット曲。僕にとっては青春の思い出が詰まった1曲ですね。Lionel Richieの全キャリアの中での最高傑作だと勝手に思っていマス。今でもこの曲を聴くと、胸が熱くなってきますねぇ。Faith No MoreのカヴァーやCam'ron feat.Juelz Santana「Hey Ma」、Geto Boys「Six Feet Deep」などの元ネタとしても有名ですね。

「Easy」を聴いたら、続けて「Just to Be Close to You」も聴きたくなってきてしまった...

「Just to Be Close to You」収録の『Hot On The Tracks』も久々に聴いてみようっと!
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2007年03月30日

China『China』

後期Doobies好きには絶対オススメの1枚☆China『China』
夜明けのダンサー(紙ジャケット仕様)
発表年:1981年
ez的ジャンル:後期Doobies系AOR
気分は... :そんな格好で何を見てるの?

今回はカナダの3人組China唯一のアルバム『China』(1981年)です。

このグループ名を聞いてピンと来る方はかなりのAOR通の方だと思いマス。

Chinaは、Bill King、Chris Kearney、Danny McBrideの3人組。
それぞれソロ・アルバムを持つベテラン3人で結成されたグループがChinaデス。

と偉そうに書いている僕もChinaの存在を知ったのは、約5年前に購入したAOR系アルバムのガイド本です。なので、そのガイド本とライナーノーツ以外の情報は殆ど知りません。ネットでリサーチしても、殆ど情報がありませんでしたね!

そのガイド本で紹介されていた数あるAORアルバムの中で、なぜ僕がこの作品に興味を持ったのか記憶が定かではない。

ジャケ買いしたか、Jay Graydon絡みなので食指が動いたのか、どちらかだったと思う。多分、僕の思考回路から考えると、ジャケ買いしたんだろうね(笑)

ただし、このセクシー女性のビミョーなアングルのジャケは日本向けのもので、オリジナルは味気ないものらしいっす。

さて、肝心の内容の方ですが、これがなかなか侮れません。

『Livin' On The Fault Line』(1977年)、『Minute By Minute』(1978年)といった後期Doobiesがお好き方は相当気に入る作品なのではと思いマス。

特に、Michael McDonaldファンにとっては、Michaelの奥方Amy Hollandのアルバムあたりと並んで、手を伸ばしたい作品なのでは?

参加ミュージシャンもLee RitenourJeff BaxterMichael BoddickerAndy NewmarkPaulinho Da Costa等なかなかのメンツが揃っていマス。

そして、肝心のJay Graydonですが、Creative Arranging Consultantというワケのわからんクレジットになっています。おそらく、直接的には関与せず、メンバーがJayやAirplayのサウンドに影響を受けたという程度の関与だと思いマス。

オススメ曲を紹介しときやす。

「You Can't Treat Love That Way」
この曲はAOR系のコンピ・アルバムにも収録されていたので、マニアの方にはお馴染みだった曲。AOR教則本に基づいて作られたような爽やかなハーモニー&哀愁のメロディがたまらないウエスト・コーストしている1曲ですね。

「Runnin' Around」
僕の一番のお気に入り曲。これは後期Doobiesファンはヨダレものの1曲なのでは?コーラスがどこから聴いてもDoobiesだもんね。ただし、リード・ボーカルはMichael McDonaldというよりもPatrick Simmonsってカンジなのが面白いですな。

「Fast Livin'」
この曲もAOR系のコンピ・アルバムに収録されていた曲みたいですね。ライナーノーツでもイチオシ曲になっていまシタ。この曲もMichael McDonaldの作品みたいですな。誰もいない海岸を眺めながら、過ぎ去った思い出を一人回想するってカンジかな。

「There Was A Time」
AORらしい哀愁のバラッド。Michael McDonaldのボーカルで聴いてみたい...なんて言っても仕方ないか(笑)

「Shootout In The Parking Lot」
曲調がSteely Danしてますね。オリエンタル・ムードが漂うのも印象的ですね。そう言えば、なんでグループ名がChinaなのかね?

「Never Gonna Let You Go」
この曲もかなり好きデス。イントロが井上堯之バンドによる懐かしの「太陽にほえろ!」のテーマみたいです(笑)ギター・カッティングが気持ちいいウエスト・コーストらしいメロウで爽やかな1曲。

「Roll Me Over」
「Never Gonna Let You Go」に似た曲調だけど、こっちの方がもっとポップで日本人好みかな?もし、リアルタイムで聴いていたら、当時の僕がハマるタイプの曲だったかも?

「Days And Nights」
Michael McDonaldの雰囲気漂うブルー・アイド・ソウルしている1曲。軽くラテン・タッチなのもいいですな。

それにしても、ジャケの女性は服を着るのも忘れて、何を見ているのだろうか?
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2007年03月29日

Sly & The Family Stone『Life』

傑作『Stand!』への導火線となった作品☆Sly & The Family Stone『Life』
Life
発表年:1968年
ez的ジャンル:ロック+ファンク系元祖ブラック・ミュージック
気分は... :落ち込むことはないさ!

Sly & The Family Stoneの3回目の登場デス。

今時の若いR&Bファンや現役ミュージシャンからも絶大な人気を誇るSly & The Family Stone

昨年出たトリビュート・アルバム『Different Strokes By Differentfolks』へ参加したWill.I.AmRootsCee-LoBig BoiJohn LegendJoss StoneVan HuntD'angeloJanet Jackson等メンバーの顔ぶれを見ただけでSlyの偉大さがわかりますな。

今回は3rdアルバム『Life』(1968年)を紹介します。

これまで紹介してきた『Stand!』(1969年)、『Fresh』(1973年)の2枚に比べて、『Life』はかなり地味な存在かもしれませんね。

『Life』は、2ndアルバム『Dance To The Music』(1968年)およびシングル「Dance To The Music」のヒットを受けて発表されたアルバムでしたが、セールス的には大失敗に終わった作品っす。

それ故、人気、評価ともにイマイチな1枚ですが、個人的にはかなり好きですね。

僕にとってのSlyの最高傑作はやはり『Stand!』となりマス。
ロックとR&B、ファンクをへヴィーなテイストで融合してみせたという点で、かなり画期的かつ異質な1枚であったと思いますねぇ。

本作『Life』は、その『Stand!』を生み出す導火線のようなアルバムといったカンジでしょうか。

いろんなことが未整理なんだけど、何かが噴出してきそうな予感を感じさせる作品ですね。あとは60年代後半のサイケデリックな雰囲気もほんのり香るあたりもいいですな。

オススメ曲を紹介しときやす。

「Dynamite」
まさにダイナマイトな1曲。ロックとファンクのカッチョ良いところを見事にいいとこ取りしている感じがいいですね。へヴィーなギター・サウンドをはじめ実にパワフルなものを感じる1曲ですな。

「Chicken」
へヴィーでブルージーなロック・サウンドに合わせて、鳥の鳴き声を真似たリズム&ボーカルが聴こえてくるのがなかなか笑えマス。

「Plastic Jim」
ファンキーなホーンセクションが印象的なファンク・チューン。♪All the plastic people〜♪という歌詞はBeatlesの名曲「Eleanor Rigby」の♪All the lonely people〜♪という歌詞をモチーフにしたものデス。

「Fun」
♪パーティーするならば、思い切り楽しまないと〜♪という歌詞の通り、楽しくキャッチーなR&Bチューン。Jungle Brothers「Because I Got It Like That」の元ネタ。

「Into My Own Thing」
Slyらしい重苦しい閉塞感を持ったスロウ・ファンク。Fatboy Slim「Weapon of Choice」の元ネタ。

「Harmony」
軽快なファンク・チューン。単純にノリが良くカッチョ良い1曲デス。

「Life」
シングルカットもされたタイトル曲。サーカス団をイメージさせるボードヴィル・テイストのR&Bチューン。Cypress Hill「Insane in the Brain」などの元ネタです。

「Love City」
アルバムで一番のお気に入り曲。イントロのホーンセクション、タイトなリズム全てがカッチョ良いですな。『Different Strokes By Differentfolks』の中でMobyがカヴァーしていましたね。

「M'Lady」
「Life」のB面扱いでシングル・リリースされまシタ。完成度の高いキャッチーなR&Bソング。密かにファンに人気の1曲なのでは?

「Jane Is a Groupee」
ブルージーなへヴィー・ロック。60年代後半らしい混沌とした雰囲気がいいですね。

最後に「Life」の一節より...

落ち込むことはない
人生、人生、ありのままを言え
本当の人生を知る前に死ぬことはないさ!
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2007年03月28日

Eddie Palmieri『Vamonos Pa'l Monte』

ニューヨーク・サルサを代表する大物ピアニストの代表作☆Eddie Palmieri『Vamonos Pa'l Monte』
Vamonos Pa'l Monte
発表年:1971年
ez的ジャンル:ニューヨーク・サルサ全盛期
気分は... :桑田頑張れ!

一昨日、昨日に続く人付き合いの話シリーズ第3弾!
といっても大した話ではありませんが(笑)

人付き合いの上手な人は、楽しいことを自分で作り出す!
人付き合いの下手な人は、楽しいことを他人に期待する!

人付き合いの上手な人は、周囲の人を楽しいことで巻き込む!
人付き合いの下手な人は、周囲の人をつまらないことで巻き込む!

結局、日々楽しく過ごせるかはすべて自分の心次第というお話でした...

ニューヨーク・サルサを代表する大物ピアニストEddie Palmieriの登場デス。

Eddie Palmieriは、兄Charlie PamieriRay BarrettoJohnny Pachecoらと共に1960年代のニューヨーク・ラテン・シーンを牽引し、1970年代初めのサルサ・ブームを築き上げた功労者の一人ですね。

Eddie Palmieriの作品については、以前に彼を中心にしたプロジェクトHarlem River Driveのスタジオ作『Harlem River Drive』(1971年)を取り上げました。

今回はその『Harlem River Drive』と同じ1971年に発表された『Vamonos Pal Monte』を紹介します。

本作『Vamonos Pal Monte(山へ行こう)』(1971年)は、『Justicia 』(1969年)、『Superimposition』(1970年)の2枚と共にTicoレーベル三部作と呼ばれる、彼の長いキャリアの中でもハイライトとなる作品と位置づけられていますね。

『Vamonos Pal Monte』がPalmieriの代表作であることは音楽誌などで知っていましたが、なかなか作品を聴く機会に恵まれずにいまシタ。昨年ようやくCDで入手することができ愛聴している次第です。

内容は、ハードでドライブ感のある一言で“カッチョ良い”サルサというカンジですね。
今聴いても全然古さを感じないスタイリッシュさがあるのもいいですね。

Charlie Palmieriもオルガンでゲスト参加していマス。

全曲紹介しときヤス。

「Revolt/La Libertad Logico」
Palmieriを代表する曲の1つみたいですね。いやぁ、あまりのカッチョ良さに一発KOされてしまいまシタ。イントロのスリリングな展開は格別ですな。Palmieriの激しいタッチのピアノは勿論のこと、中盤のホーン隊の絡みもいいカンジですね。クールなIsmael Quintanaの歌も忘れてはいけませんね。

「Caminando」
オルガンやエレピの音色が印象的ですね。同時代のエレクトリック化したMiles Davisあたりとの共通点なども感じますね。

「Vamonos Pa'l Monte」
「Revolt/La Libertad Logico」と並ぶ僕のお気に入り曲。オルガンのグルーヴ感が何ともカッチョ良いですね。特にテンポアップする後半の盛り上がりはたまりません!

「Viejo Socarron」
PalmieriのピアノとIsmael Quintanaのボーカルを堪能できる1曲。

「Yo No Se」
ジャズにも傾倒していたPalmieriらしいジャジーな1曲。Palmieriのイメージに似つかわしくないロマンティック・ムードに溢れていマス。

「Comparsa de Los Locos」
この曲は完全にサルサの枠組みを飛び越えていますね。ニューヨーク・ラテンとジャズ、ソウル/ファンク、ロックの融合を試みたHarlem River Driveのアプローチに近いですね。聴いているうちに頭の中でMiles DavisSantanaあたりがオーバーラップしてきまシタ。このカオス感が何ともいいです!

MLBに挑戦中の桑田がケガをしてしまいましたね。
巨人時代は大して興味がなかったんだけど、MLBへの挑戦を開始してから、彼の考え方、姿勢に共感するようになりました。

それだけに今回のケガは残念でなりませんね。
まぁ、今度はこの逆境をハネ返す桑田の姿に注目したいですね。
posted by ez at 10:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月27日

Joss Stone『Introducing Joss Stone』

僕の大好きなJossが戻ってきた!☆Joss Stone『Introducing Joss Stone』
Introducing Joss Stone
発表年:2007年
ez的ジャンル:ソウル大好き系白人女性R&Bシンガー
気分は... :真実の瞬間を逃すな!

昨日に続き、プライベートな人間関係の間合いの取り方について書きますね。

人間関係の間合いをとるのが上手な人は、「話す」「聞く」というコミュニケーションの割合が2:8くらい、逆に、間合いをとるのが下手な人は、「話す」「聞く」の割合が8:2くらいだと思う。

間合いをとるのが上手な人は、聞き上手になることで、相手の心の扉をオープン状態にし、その瞬間に相手との距離感をぐっと近づけるジャストフィットな話をすることができる。

一方、間合いをとるのが下手な人は、相手の心の扉がほぼクローズ状態のまま、相手からするとどうでもいい自分の話を延々と続ける。当然ながら、相手との距離感が縮まることはない。それどころか、うっとうしい人ということで、僅かに開いていた扉も完全に閉められ、頑丈なカギで完全ロック状態にされてしまうかもしれない。

サービス・マネジメントにおいて、顧客の心をつかむ「真実の瞬間」という考え方があるが、プライベートの人間関係でも同じだと思う。

さて、本日はイギリスの白人シンガーJoss Stoneの最新作『Introducing Joss Stone』です。

本ブログでも取り上げたJoss Stoneのデビュー・アルバムであり、ソウル・カヴァー集である『The Soul Sessions』(2003年)は、僕にとってかなりの衝撃作だった。

『The Soul Sessions』は、当時16歳だったイギリス人高校生Jossのために、Betty Wright、Timmy Thomas、Little Beaver、Latimoreといった70年代に活躍したマイアミ・ソウルの重鎮が勢揃いし、そこに“70年代のクラシック・ソウルを今日に甦らせる”という明確なコンセプトのもとに制作されたアルバムだ。

荒削りだけど、歌やソウルミュージックに対する愛情がよく伝わってきて、とにかく歌うのが大好き!ってカンジが実に新鮮だったなぁ。

特に、Isley Brothersの名曲のカヴァー「For the Love of You(Part1 & 2)」は、僕がJossの歌の虜になった「真実の瞬間」だったね。聴いているだけで、感動して涙腺がウルウルしてきます(笑)

そんな衝撃の『The Soul Sessions』と比較すると、実質的なデビューアルバムとも呼べるオリジナル・アルバム『Mind, Body & Soul』(2004年)には物足りなさを感じたなぁ。僕が聴きたいJossの姿は、そこにはない気がしまシタ。

その点、今回の『Introducing』は、僕が聴きたいJossが戻ってきた!というカンジの快心作っす。

プロデューサーにRaphael Saadiqを迎えたことが大正解ですね。
Raphaelのクラシック・ソウルをモダンなテイストで仕上げるセンスで、Jossのダイナマイト・ボーカルの持つ魅力を見事に引き出しています。

CommonLauryn Hillという大物ゲストの参加も、食指を動かしてくれますね。

オススメ曲を紹介しときやす。

「Girl They Won't Believe It」
Raphaelの色が強く出た軽快なミッド・チューン。軽快なのにホッとするカンジがRaphaelらしいところですな。

「Headturner」
タイトルの通り、Jossの魅力が全開のソウルマナーな1曲。Otis ReddingのオリジナルやAretha Franklinのカヴァーでお馴染みの名曲「Respect」がモチーフとして使われていマス。ある意味、Jossが「Respect」をモチーフとするのは当然かもね。

「Tell Me `Bout It」
アルバムからのリード・シングルにもなったファンキー・グルーヴ。アーシーな味わいがたまりませんな。パーカッシヴなカンジも僕好み。

「Tell Me What We're Gonna Do Now」
Commonをフィーチャーした感動的なオーガニック・チューン。アルバムの中で一番のお気に入り。ここ数日間の僕のiPodヘビロテ曲です。イナたいカンジが逆にディープな雰囲気を盛り上げてくれマス。Commonの出すぎないけど存在感のあるラップもサイコー!

「Put Your Hands On Me」
オールドスクール・テイストがいいカンジの1曲。遊び心に充ちた楽しい1曲に仕上がっていマス。

「Music」
Lauryn Hillとの共演が実現した話題曲。Lauryn Hill『The Miseducation Of Lauryn Hill』のテイストに近いカンジの仕上がりですな。シリアスな曲ながら、憧れの人Laurynと共演できたJossの充実感が伝わってきますね。Laurynのラップが久々に聴けたのも嬉しい限りっす。Fugees「The Mask」ネタ。

「Arms Of My Baby」
ノスタルジックな疾走感がたまらない1曲。ストリングスが盛り上げてくれマス。カッチョ良さではアルバム中1、2を争う1曲かもね。

「Proper Nice」
Raphael Saadiqのセンスの良さが光る1曲。クラシック・ソウルのモダン・ソウルのテイストをうまくブレンドして、懐かしくも新しいネオソウルに仕上げていマス。

「Baby Baby Baby」
キャッチーでイナたいソウル・チューン。Betty Wright「Clean Up Woman」あたりと一緒に聴きたくなる曲ですな。

「What Were We Thinking」
Jossのエモーショナルなボーカルに心打たれる1曲。恋に傷ついた女心をJossがリアルに熱唱しマス。

そう言えば、先週のビルボードTop40を観ていたら、JossとRaphaelは付き合っているとの情報があった。本当なのかな?
posted by ez at 00:01| Comment(1) | TrackBack(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする