今回はRobert MapplethorpeとMick Rockという全く異なる作風の二人デス。
まずは1989年にエイズで死去した写真界の巨匠Robert Mapplethorpe。
この巨匠のジャケ・デザインと言えば、まずはMapplethorpeの名を一躍有名にしたPatti Smith『Horses』ですな。
レコード会社との契約に成功し、デビューのチャンスをつかんだPattiは、ジャケ写真のフォトグラファーに当時無名だったMapplethorpeを指名した。
およそ女性らしくない服装で、髪もボサボサ、メイクもしていないPattiの姿を撮った写真は、大きなインパクトを持って、主要各誌の表紙を飾る。
若い頃から、深い友情で結ばれ、同棲していたPattiとMapplethorpeが二人の夢を実現した瞬間であった...
Robert Mapplethorpe作品の中から、お気に入りデザイン5枚を紹介します。
Patti Smith『Horses』(1975年)

Patti Smith『Wave』(1979年)

Patti Smith『Dream of Life』(1988年)

Laurie Anderson『Strange Angels』(1989年)

Peter Gabriel『So』(1986年)

生涯でそれほど多くのジャケ・デザインを手掛けたわけではないけど、やはりジャケ・デザインでは外せない巨匠ですね。
続いては、70年代前半のグラム・ロック・ブームと共に頭角を表したフォトグラファーMick Rock。
ジャケ界の超有名アート集団Hipgnosisで働いていたこともあるMickが初めて撮ったアーティストは、なんと元Pink FloydのSyd Barrett。Sydの『The Madcap Laughs』の裏ジャケはMickによるもの。
その後、David Bowie、Lou Reed、Mott the Hoople、Roxy Music、Iggy Popなどと交友を深めた彼のジャケは、非常に退廃的で妖しい香りのするものだ。
僕はやっぱりLou Reed『Transformer』が一番好きだなぁ。
Mick Rock作品の中から、お気に入りデザイン5枚を紹介します。
Lou Reed『Transformer』(1972年)

Queen『Queen II 』(1974年)

The Stooges『Raw Power』(1973年)

Cockney Rebel『The Psychomodo』(1974年)

Joan Jett and the Blackhearts『I Love Rock 'n' Roll』(1981年)

今回は2日間にわたり、フォトグラファー系のジャケ・デザインを紹介しまシタ。また、時期を見てジャケ・シリーズは続けたいと思いマス。