発売年:1997年
ez的ジャンル:60年代モータウン☆ガールグループ
気分は... :ドリーミーなヒット曲だち!
現在公開中の話題のミュージカル映画『Dreamgirls』
Beyonce、 Eddie Murphy、Jamie Foxxといった大スターに加え、先日のアカデミー賞で菊地凛子さんを抑えて、助演女優賞を受賞したJennifer Hudsonも出演していマス。
ご存知の通り、この映画のモチーフになっているのはDiana Ross & The Supremesですね。
ということで今回はDiana Ross & The Supremesのベスト盤『The Ultimate Collection』(1997年)を紹介しマス。今回紹介する12曲のNo.1ヒットが網羅されていれば、本作以外のベスト盤でも全然OKだと思いマス。
The Supremesと言えば、60年代に最も成功したガール・グループ。 Berry Gordy, Jr.のモータウンよりデビュー。デビュー時のメンバーは、Florence Ballard、Mary Wilson、Diana Rossの3人。
実力的には必ずしも抜きん出た存在ではなかったDiana Rossがリード・ボーカルとなり、無敵のソングライティング・トリオH-D-H(Brian Holland、Lamont Dozier、Edward Holland,Jr.)の作品でヒットチャートを席巻した。
1967年にはグループ名はThe SupremesからDiana Ross & The Supremesと改められたが、これがメンバー間の確執を生み、1968年にはFlorenceが脱退し、Diana自身も1969年にソロへと転向してしまう。その後もグループは存続するが、70年代に入って、かつての栄光を取り戻すことはなかった。
個人的にはSupremes以上に思い入れがあるのはMartha Reeves & The Vandellasなんだけど、それでもSupremesは外せないですね。ヒット曲を聴いているだけでウキウキ気分ですな。
数年前に新宿のケントスでSupremesのライブを観まシタ。もちろんSupremesと言っても、全盛期のオリジナル・メンバーはいるはずもなく、(多分)Karen Raglandを中心とした定期的に公演を行っているメンバー構成だったと思われマス。
曲もSupremesのみならず、Vandellasのレパートリーなどもあって、懐かしのモータウン・サウンド特集!といったカンジだったかな。それでもなかなか楽しめたし、店は僕よりも年上のオジサマ。オバサマで大盛り上がりでした。
僕は一回り以上年下の女性達とこのライブに行ったんだけど、昔懐かしいヒット曲に違和感なく盛り上がっている彼女達を横目に観ながら、SupremesおよびH-D-Hの世代を超越して虜にする魔力を実感したのでありまシタ。
今回のオススメ曲は、本ブログ初の全曲全米ヒットチャートNo.1です!
「Where Did Our Love Go」
1964年のNo.1ヒット。邦題「愛はどこへ行ったの」。記念すべきグループ初のNo.1ヒットです。思わず一緒に足踏みと手拍子してしまいマス。Diana Rossの可愛いボーカルにピッタリのチャーミングな1曲ですね。J.Geils Band、Ringo Starrなどがカヴァーしてますね。
「Baby Love」
1964年のNo.1ヒット。この曲もDiana Rossのプリティな魅力が堪能できますね。SupremesはVandellasなんかと比較して、R&Bテイスト薄め、ポップ・テイスト濃いめというカンジだと思うんだけど、この曲なんか典型かもね。Frank Zappa、Side Effect、Shalamarなどがカヴァーしていマス。
「Come See About Me」
1964年のNo.1ヒット。この曲はかなりビートが効いていて、Vandellasばりの仕上がりですね。こういう曲だとバックのFlorence、Maryのコーラスが存在感ありますね。Mitch Ryder & the Detroit Wheels、Freda Payneなどがカヴァーしていマス。
「Stop! In the Name of Love」
1965年のNo.1ヒット。数あるSupremesのNo.1ヒットの中でも最も有名な1曲かもしれませんね。僕が行ったケントスのライブでもこの曲が一番盛り上がっていまシタ。みんな♪Stop!〜♪の瞬間に右手の手のひらを大きく開いてを前に押し出し、例のポーズで踊りまくっていましたね。
Billy Preston、Shalamar、Gloria Gaynor、Holliesなどがカヴァーしていマス。
「Back in My Arms Again」
1965年のNo.1ヒット。邦題「涙のお願い」。躍動的なビート感がたまらない1曲。こんなお願いならば、いくらでも聞いちゃいマス(笑)Nicolette Larson、Michael Boltonなどがカヴァーしていマス。
「I Hear a Symphony」
1965年のNo.1ヒット。邦題「ひとりぼっちのシンフォニー」。この曲はプリティなイントロがたまりませんね。転調するたびに盛り上がるカンジがいいですね。
「You Can't Hurry Love」
1966年のNo.1ヒット。邦題「恋はあせらず」。CMでもお馴染みの曲ですね。「Stop! In the Name of Love」と並んで有名な1曲だと思いマス。この曲のリズムパターンが後の音楽シーンにもたらした影響は大きいですね。このリズムを拝借した曲が今でも後を絶ちませんね。
Melanie、Graham Parker & the Rumour、Stray Cats、Phil Collinsなどがカヴァーしています。僕ぐらいの年代の方はPhil Collinsのカヴァーがインパクトありましたね。
「You Keep Me Hangin' On」
1966年のNo.1ヒット。Vanilla Fudgeのへヴィーなカヴァーが有名ですね。僕もSupremesよりもVanilla Fudgeバージョンを先に聴いていたので、その印象がかなり強かったなぁ。なので、このオリジナルのスピーディーで躍動感のある演奏を聴いて、かなりのギャップを感じましたね!
Vanilla Fudge以外にもBooker T.& the M.G.s、Wilson Pickett、Rod Stewart、J.J.Caleなどがカヴァーしています。
「Love Is Here and Now You're Gone」
1967年のNo.1ヒット。邦題「恋ははかなく」。恋の終わりを淡々とDianaが歌いマス。途中のセリフが少しベタな気もしますが...
「The Happening」
1967年のNo.1ヒット。邦題「恋にご用心」。従来のヒット曲と比較すると随分と雰囲気が違う曲ですね。ここまでポップになってしまうと、僕的にはR&Bテイストが恋しくなりますね。Herb Alpert & Tijuana Brassなどがカヴァーしていマス。
「Love Child」
これまで紹介してきた10曲は全てH-D-H作品ですが、本曲と次の「Someday We'll Be Together」はH-D-H以外の作品です。「Love Child」は1968年のNo.1ヒット。H-D-Hを離れ、私生児をテーマにしたメッセージ性の強い楽曲に挑戦したものデス。
「Someday We'll Be Together」
1969年のNo.1ヒット。邦題「またいつの日にか」。タイトルの通り、Diana Ross在籍時の最後のヒット曲。そんなせいか哀愁感が切なく響いてきマス。作者の中には、あのJohnny Bristolの名もありマス。King Curtis、Pointer Sistersなどがカヴァーしていマス。
今回はNo.1ヒットのみの紹介でしたが、それ以外にもいい曲がたくさんあります。H-D-H作品を中心にそれらもチェックしてみてくださいね。