2007年03月20日

The Chamber Strings『Month Of Sundays』

卒業式シーズンにピッタリな甘酸っぱい青春の香り☆The Chamber Strings『Month Of Sundays』
Month of Sundays
発表年:2001年
ez的ジャンル:青春系ギターポップ
気分は... :甘酸っぱい青春の香り

卒業式のシーズンですね。

大学の卒業式を迎えてから約20年が経つ僕ですが、この時期になると、大学や高校の卒業式のことを思い出しますね。

特にドラマチックな出来事があったわけでもない凡庸な高校生活を送っていた僕にとって、高校の卒業式は新しい一歩が踏み出せる新たな旅立ちの日という気分だったかなぁ。名残惜しさよりも、開放感で一杯でしたねぇ。

一方、大学の卒業式は、青春の大きな1ページが終わってしまう喪失感が大きく、素直に喜べなかったなぁ。それだけ、多くの楽しい思い出を残すことができた証だとは思うんだけど...

今回は、卒業式シーズンにピッタリな1枚として、The Chamber Strings『Month Of Sundays』(2001年)を紹介しマス。

The Chamber Stringsは、リーダーのKevin Juniorを中心に結成されたグループ。1997年にデビューアルバム『Gospel Morning』を発表しており、本作『Month Of Sundays』は2ndアルバムっす。

初めて聴くのに、昔から慣れ親しんでいたような懐かしさを感じずにはいられませんね。親しみやすいメロディ、美しいボーカル&ハーモニーの青春系ギターポップです。グループ名の通り、ストリングスなどのアレンジもお見事!よく出来ているけど、決して作りこみすぎていないインディっぽさも残っているのが、なかなかツボですね。

Lilys、Pernice Brothersの活動で知られるThom MonahanがリーダーのKevin Juniorと共にプロデュースを担当していマス。ゲストとしては、 Steve Albiniが結成したグループShellacのメンバーとしても知られるBob Weston(tp)やUncle TupeloやWilcoで活動していたJohn Stirratt等といった顔ぶれを確認できまシタ。

個人的には、これまた甘酸っぱい青春の香りに充ちた1枚であるJune & The Exit Wounds『Little More Haven Hamilton Please』(2000年)あたりとセットでよく聴いていた記憶がありマス。June & The Exit Wounds『Little More Haven Hamilton Please』も大好きな作品であり、本ブログで紹介したいですね。

昨日紹介したXTCのようなひねくれ英国ポップが大好きな一方で、ノスタルジックな美メロ・ギターポップにもメチャ弱い僕なのでした(笑)

桜の季節に、こんな青春ギターポップを聴きながら、我が青春をアレコレ考えたり、振り返ったりするのも良いのでは?

案外60年代、70年代ポップがお好きな方がハマる作品なのでは?

全曲Kevin Juniorのオリジナルです(「Make It Through This Summer」以外は共作)。

オススメ曲を紹介しときやす。

「Fool Sings Without Any Song」
60年代ソフトロック・ファンにはたまらない1曲ですね。この甘く切ない胸キュンなカンジが最高ですな!みんなの言うことなんか僕も信じないよ(笑)

「Last Lovers」
週末に浜辺で沈み行く夕陽を眺めながら、どっぷり青春に浸りたくなるような1曲ですな。まさに甘酸っぱい青春の香り!

「Make It Through This Summer」
前述のJohn StirrattとKevin Juniorの共作曲。シングルにもなりまシタ。以前本ブログで紹介したLinus Of Hollywoodあたりにも通ずる“ソフトポップ”な世界ですな!

「For the Happy Endings」
青春の苦悩といった趣の1曲。どことなくThe Mamas & The Papasあたりの匂いもしますね。

「It's No Wonder」
このノスタルジーはたまりませんね。Smokey Robinson & The Miracles 「Ooo Baby Baby」あたりを青春ポップにしたカンジっす。

「Let Me Live My Own Life」
♪僕は僕自身の人生を生きたいのさ〜♪と歌うモータウン調リズムの小気味良いギターポップ。

「Beautiful You」
ロマンティックかつストレンジなムードのアレンジが印象的なインスト。

「Road Below」
叙情的なストリングスのアレンジが郷愁感を誘うサウダージな1曲。

「Sleepy Night」
カントリー調のメロウ・ナンバー。このあたりのイナタさも窺えるのがインディっぽくて好きだなぁ。

「Our Dead Friends」
マイ・フェイバリット・アーティストJackson Browneあたりにも通ずるアメリカン・リリシズムが漂う味わい深い1曲。

本作を出したBobled Recordsには、Velvet Crush、Stereo Totalといったアーティストも所属しているようですね。この方面はそれほど詳しくありませんが、Velvet Crushはマイ・コレクションにあったりしマス。
posted by ez at 00:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする