発表年:2007年
ez的ジャンル:ソウル大好き系白人女性R&Bシンガー
気分は... :真実の瞬間を逃すな!
昨日に続き、プライベートな人間関係の間合いの取り方について書きますね。
人間関係の間合いをとるのが上手な人は、「話す」「聞く」というコミュニケーションの割合が2:8くらい、逆に、間合いをとるのが下手な人は、「話す」「聞く」の割合が8:2くらいだと思う。
間合いをとるのが上手な人は、聞き上手になることで、相手の心の扉をオープン状態にし、その瞬間に相手との距離感をぐっと近づけるジャストフィットな話をすることができる。
一方、間合いをとるのが下手な人は、相手の心の扉がほぼクローズ状態のまま、相手からするとどうでもいい自分の話を延々と続ける。当然ながら、相手との距離感が縮まることはない。それどころか、うっとうしい人ということで、僅かに開いていた扉も完全に閉められ、頑丈なカギで完全ロック状態にされてしまうかもしれない。
サービス・マネジメントにおいて、顧客の心をつかむ「真実の瞬間」という考え方があるが、プライベートの人間関係でも同じだと思う。
さて、本日はイギリスの白人シンガーJoss Stoneの最新作『Introducing Joss Stone』です。
本ブログでも取り上げたJoss Stoneのデビュー・アルバムであり、ソウル・カヴァー集である『The Soul Sessions』(2003年)は、僕にとってかなりの衝撃作だった。
『The Soul Sessions』は、当時16歳だったイギリス人高校生Jossのために、Betty Wright、Timmy Thomas、Little Beaver、Latimoreといった70年代に活躍したマイアミ・ソウルの重鎮が勢揃いし、そこに“70年代のクラシック・ソウルを今日に甦らせる”という明確なコンセプトのもとに制作されたアルバムだ。
荒削りだけど、歌やソウルミュージックに対する愛情がよく伝わってきて、とにかく歌うのが大好き!ってカンジが実に新鮮だったなぁ。
特に、Isley Brothersの名曲のカヴァー「For the Love of You(Part1 & 2)」は、僕がJossの歌の虜になった「真実の瞬間」だったね。聴いているだけで、感動して涙腺がウルウルしてきます(笑)
そんな衝撃の『The Soul Sessions』と比較すると、実質的なデビューアルバムとも呼べるオリジナル・アルバム『Mind, Body & Soul』(2004年)には物足りなさを感じたなぁ。僕が聴きたいJossの姿は、そこにはない気がしまシタ。
その点、今回の『Introducing』は、僕が聴きたいJossが戻ってきた!というカンジの快心作っす。
プロデューサーにRaphael Saadiqを迎えたことが大正解ですね。
Raphaelのクラシック・ソウルをモダンなテイストで仕上げるセンスで、Jossのダイナマイト・ボーカルの持つ魅力を見事に引き出しています。
Common、Lauryn Hillという大物ゲストの参加も、食指を動かしてくれますね。
オススメ曲を紹介しときやす。
「Girl They Won't Believe It」
Raphaelの色が強く出た軽快なミッド・チューン。軽快なのにホッとするカンジがRaphaelらしいところですな。
「Headturner」
タイトルの通り、Jossの魅力が全開のソウルマナーな1曲。Otis ReddingのオリジナルやAretha Franklinのカヴァーでお馴染みの名曲「Respect」がモチーフとして使われていマス。ある意味、Jossが「Respect」をモチーフとするのは当然かもね。
「Tell Me `Bout It」
アルバムからのリード・シングルにもなったファンキー・グルーヴ。アーシーな味わいがたまりませんな。パーカッシヴなカンジも僕好み。
「Tell Me What We're Gonna Do Now」
Commonをフィーチャーした感動的なオーガニック・チューン。アルバムの中で一番のお気に入り。ここ数日間の僕のiPodヘビロテ曲です。イナたいカンジが逆にディープな雰囲気を盛り上げてくれマス。Commonの出すぎないけど存在感のあるラップもサイコー!
「Put Your Hands On Me」
オールドスクール・テイストがいいカンジの1曲。遊び心に充ちた楽しい1曲に仕上がっていマス。
「Music」
Lauryn Hillとの共演が実現した話題曲。Lauryn Hill『The Miseducation Of Lauryn Hill』のテイストに近いカンジの仕上がりですな。シリアスな曲ながら、憧れの人Laurynと共演できたJossの充実感が伝わってきますね。Laurynのラップが久々に聴けたのも嬉しい限りっす。Fugees「The Mask」ネタ。
「Arms Of My Baby」
ノスタルジックな疾走感がたまらない1曲。ストリングスが盛り上げてくれマス。カッチョ良さではアルバム中1、2を争う1曲かもね。
「Proper Nice」
Raphael Saadiqのセンスの良さが光る1曲。クラシック・ソウルのモダン・ソウルのテイストをうまくブレンドして、懐かしくも新しいネオソウルに仕上げていマス。
「Baby Baby Baby」
キャッチーでイナたいソウル・チューン。Betty Wright「Clean Up Woman」あたりと一緒に聴きたくなる曲ですな。
「What Were We Thinking」
Jossのエモーショナルなボーカルに心打たれる1曲。恋に傷ついた女心をJossがリアルに熱唱しマス。
そう言えば、先週のビルボードTop40を観ていたら、JossとRaphaelは付き合っているとの情報があった。本当なのかな?