発表年:1981年
ez的ジャンル:後期Doobies系AOR
気分は... :そんな格好で何を見てるの?
今回はカナダの3人組China唯一のアルバム『China』(1981年)です。
このグループ名を聞いてピンと来る方はかなりのAOR通の方だと思いマス。
Chinaは、Bill King、Chris Kearney、Danny McBrideの3人組。
それぞれソロ・アルバムを持つベテラン3人で結成されたグループがChinaデス。
と偉そうに書いている僕もChinaの存在を知ったのは、約5年前に購入したAOR系アルバムのガイド本です。なので、そのガイド本とライナーノーツ以外の情報は殆ど知りません。ネットでリサーチしても、殆ど情報がありませんでしたね!
そのガイド本で紹介されていた数あるAORアルバムの中で、なぜ僕がこの作品に興味を持ったのか記憶が定かではない。
ジャケ買いしたか、Jay Graydon絡みなので食指が動いたのか、どちらかだったと思う。多分、僕の思考回路から考えると、ジャケ買いしたんだろうね(笑)
ただし、このセクシー女性のビミョーなアングルのジャケは日本向けのもので、オリジナルは味気ないものらしいっす。
さて、肝心の内容の方ですが、これがなかなか侮れません。
『Livin' On The Fault Line』(1977年)、『Minute By Minute』(1978年)といった後期Doobiesがお好き方は相当気に入る作品なのではと思いマス。
特に、Michael McDonaldファンにとっては、Michaelの奥方Amy Hollandのアルバムあたりと並んで、手を伸ばしたい作品なのでは?
参加ミュージシャンもLee Ritenour、Jeff Baxter、Michael Boddicker、Andy Newmark、Paulinho Da Costa等なかなかのメンツが揃っていマス。
そして、肝心のJay Graydonですが、Creative Arranging Consultantというワケのわからんクレジットになっています。おそらく、直接的には関与せず、メンバーがJayやAirplayのサウンドに影響を受けたという程度の関与だと思いマス。
オススメ曲を紹介しときやす。
「You Can't Treat Love That Way」
この曲はAOR系のコンピ・アルバムにも収録されていたので、マニアの方にはお馴染みだった曲。AOR教則本に基づいて作られたような爽やかなハーモニー&哀愁のメロディがたまらないウエスト・コーストしている1曲ですね。
「Runnin' Around」
僕の一番のお気に入り曲。これは後期Doobiesファンはヨダレものの1曲なのでは?コーラスがどこから聴いてもDoobiesだもんね。ただし、リード・ボーカルはMichael McDonaldというよりもPatrick Simmonsってカンジなのが面白いですな。
「Fast Livin'」
この曲もAOR系のコンピ・アルバムに収録されていた曲みたいですね。ライナーノーツでもイチオシ曲になっていまシタ。この曲もMichael McDonaldの作品みたいですな。誰もいない海岸を眺めながら、過ぎ去った思い出を一人回想するってカンジかな。
「There Was A Time」
AORらしい哀愁のバラッド。Michael McDonaldのボーカルで聴いてみたい...なんて言っても仕方ないか(笑)
「Shootout In The Parking Lot」
曲調がSteely Danしてますね。オリエンタル・ムードが漂うのも印象的ですね。そう言えば、なんでグループ名がChinaなのかね?
「Never Gonna Let You Go」
この曲もかなり好きデス。イントロが井上堯之バンドによる懐かしの「太陽にほえろ!」のテーマみたいです(笑)ギター・カッティングが気持ちいいウエスト・コーストらしいメロウで爽やかな1曲。
「Roll Me Over」
「Never Gonna Let You Go」に似た曲調だけど、こっちの方がもっとポップで日本人好みかな?もし、リアルタイムで聴いていたら、当時の僕がハマるタイプの曲だったかも?
「Days And Nights」
Michael McDonaldの雰囲気漂うブルー・アイド・ソウルしている1曲。軽くラテン・タッチなのもいいですな。
それにしても、ジャケの女性は服を着るのも忘れて、何を見ているのだろうか?