2007年04月12日

Pale Fountains『Pacific Street』

バカラックに影響された青春ネオアコ☆Pale Fountains『Pacific Street』
Pacific Street
発表年:1984年
ez的ジャンル:バカラック系青春ネオアコ
気分は... :若さゆえ...

昨日は早朝からUEFAチャンピオンズリーグ準々決勝の2ndレグ「マンチェスターU対ローマ」、「バレンシア対チェルシー」の2試合を観ながら、ハイテンションでした。

結果からすると、マンUとチェルシーが勝ち上がる順当な結末だったんだけど、歴史的大勝のマンU、劇的逆転のチェルシーとなかなか内容のある勝利でしたね。

両者が激突する準決勝は、今年の調子から行けば圧倒的にマンUが有利だと思うけど、個人的な願望も含めてチェルシーが奮起しそうな気がしマス。ここまで決してチームに馴染んでいるとはいえない、シェフチェンコとバラックが何かやりそうというのが僕の直感デス。
*4月13日追加:準決勝で両者が激突というのは僕の勘違いでシタ。準決勝は「チェルシー対リバプール」、「マンU対ミラン」です。ゴメンナサイm(_ _)m

一昨日エントリーしたSwan Dive『Circle』を聴いていたら、本格的なネオアコを聴きたくなりまシタ。

ということで、今回はPale Fountainsの登場デス。

Pale Fountainsは、Michael Headを中心に1980年にリバプールで結成されたグループ。Burt BacharachやJohn Barryから影響を受けたストリングスやホーンで彩られたエヴァーグリーンなネオアコ・サウンドは、今でも高い支持を得ていマス。

彼らのデビューアルバム『Pacific Street』(1984年)は、Orange Juice『You Can't Hide Your Love Forever』(1982年)、Aztec Camera『High Land, Hard Rain』(1983年)あたりと並ぶ、ネオアコ定番ってカンジですよね。

ただし、リアルタイムで聴いていた印象から言えば、Pale FountainsOrange Juiceは当時はそれほど盛り上がっていなかった気がしマス。後日のある時から急に評価が高まったってカンジでしょうか。

僕もPale Fountainsというグループ名や『Pacific Street』のジャケは当時から認識していましたが、ネオアコをイメージしづらいジャケも災いしてか、音を聴く機会には恵まれませんでシタ。実際に聴いたのはCDになってからですね。

それにしても聴けば聴くほどよく出来たアルバムだと思いマス。

この手の名盤扱いされるアルバムって、リアルタイムで聴いていた人以外にはその良さがピンと来ない!なんて作品も結構あるけど、この作品は違いますね。Michael Headのソングライティングとアレンジの才能は素晴らしいの一言ですな。

ネオアコ・ファンのみならず、フリーソウル系リスナーからも人気の高い1枚ですね。
あとはソフトロック好きの方に、ぜひ聴いて欲しい1枚ですね。

オススメ曲を紹介しときやす。

「Reach」
キャッチーな青春ギターポップ。この少し憂いのあるカンジが青春ネオアコの魅力☆

「(There's Always) Something On My Mind」
彼らのデビュー・シングルにもなったボッサ・テイストの1曲。ボッサと言っても、Style Councilのようなスタイリッシュさはなく、青臭いカンジが残っているのが逆に初々しいですね。

「Unless」
ラテン・タッチなのに全然陽気で明るくない(笑)シリアス・ムードの1曲

「Southbound Excursion」
これは60年代ソフトロック・ファンが喜ぶ1曲ですな。ネオアコとソフトロックを見事にバランスさせたセンスに脱帽ですな。

「Natural」
エッジの効いたギターポップ。R&Bテイストのビート感がなかなかキャッチーです。ネオアコよりもモッズ系サウンドが好きな人向けの曲かもね。

「You'll Start A War」
キャッチーなギターポップ。途中がT.Rexっぽく聴こえるのは僕だけだろうか?

「Beyond Fridays Field」
メランコリックな雰囲気が魅力のアコースティック・チューン。ジャジーなミュート・トランペットのイントロも印象的ですね。

「Abergele Next Time」
このグループらしくないスタイリッシュなボッサ・スタイルに“おやっ”と思っていると、サビで急に青臭い青春ポップになるので一安心(笑)

「Crazier」
カリプソ風味の小洒落た1曲。この時期のUKポップで、ラテンやボサノヴァを取り入れたサウンドが数多あったけど、カリプソを取り入れたサウンド作りをしていたグループなんて殆どなかったよね。

「Thank You」
この曲以降はCD化に際して追加されたボーナストラックです。その中でも嬉しい1曲がこの「Thank You」ですね。彼らの作品の中で最も人気の高い曲だと思いマス。ドラマチックなイントロを聴いただけで、胸トキメクものがありますな。甘酸っぱい青春の思い出が凝縮されたような1曲ですね。とにかくアレンジがファンタスティック!

「Meadow Of Love」
哀愁を帯びたメロウ・チューン。夕方の海辺で物思いに耽ながら聴きたくなる1曲♪

その後、彼らは2ndアルバム『...From Across The Kitchen Table』(1985年)を発表したが、商業的な成功には恵まれず解散していマス。
posted by ez at 02:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする