2007年04月15日

Babyface『The Day』

天才プロデューサーの美メロに酔いしれる☆Babyface『The Day』
The Day
発表年:1996年
ez的ジャンル:美メロ&ナチュラル系男性R&B
気分は... :自然体で...

これまで何度も紹介しようと思いながら、ズルズルと遅れてしまっていた天才プロデューサーBabyfaceの登場デス。

ご存知の通り、Babyface(本名Kenneth Edmonds)はL.A.Reidとのコンビで1980年代後半から数々の大ヒット作をプロデュースしてきまシタ。

1987年にThe Whispers「Rock Steady」を全米R&Bチャート第1位に送り込み注目を集めると、Bobby Brown、Karyn White、Whitney Houston、Toni Braxton、Boyz II Menなどの大ヒット作を次々と手掛け、トップ・プロデューサーの地位を確立しまシタ。1989年にはL.A.Reidと共に自らのレーベルLAFaceを立ち上げていマス。

その後、L.A.Reidがマネジメントに注力したため、単独でプロデュースを手掛けるようになりましたが、快進撃は止まることを知らず、TLC、Boyz II Men、Toni Braxton、BrandyMary J. BligeEric Clapton、Celine Dion、Michael Jacksonなど挙げたら限がないですね。

一方、プロデューサーとしての華々しい経歴と比較すると、ソロ・アーティストとしてのBabyfaceは決して大成功しているとは言えないかもしれませんね。あくまで商業的な意味でのことですが。

そんなBabyfaceのソロ作の中で僕の最もお気に入り作品が今回紹介する4thアルバム『The Day』(1996年)デス。

Eric ClaptonStevie Wonder、Mariah Carey、Kenny G、Wanya Morris(Boyz II Men)、Shawn Stockman(Boyz II Men)、LL Cool J、Jody Watley、Howard Hewett、Jeffrey Danielsといった豪華なゲスト陣もいいけど、それ以上にBabyfaceの書く美メロ・ソングの数々と、彼の甘いボーカルこそが本作の最大の魅力となっていマス。

とっても自然体のBabyfaceに出会える1枚なのでは?

オススメ曲を紹介しときやす。

「Every Time I Close My Eyes」
シングルカットされ、全米ポップチャート第6位、全米R&Bチャート第5位となったなナチュラルな美メロ・スロウ。グラミー賞のベスト男性ポップボーカルパフォーマンスにもノミネートされまシタ。Kenny Gのしなやかなサックスが盛り上げてくれマス。僕の嫌いな(笑)Mariah Careyがバック・ボーカルで参加。まぁ、ゲストならばいいか。

「Talk to Me」
Eric Claptonのギターをフィーチャーした「Change the World」をもっとアーシーにした雰囲気のナンバー。リラックスしたゆったり感がいいねぇ。

「I Said I Love You」
「Simple Days」と並ぶ僕のお気に入り曲。胸キュン・ソング好きの僕のハートをときめかせる絶品スロウ。胸を締めつけるような切ないムードに完璧にKOされまシタ。

「When Your Body Gets Weak」
とろけるように甘くロマンティックなスロウ。ボーカリストとしてのBabyfaceを堪能できる1曲。アコースティックな抑えたアレンジも絶妙ですね。

Wanya Morris、Shawn StockmanというBoyz II Menの二人に加え、デビュー前のBoyz II Menに参加していたMarc Nelsonがバック・コーラスで盛り上げてくれマス。そう言えば、先日我が家のCD棚でMarc Nelsonの1stソロ『I Want You』(1991年)を久々に見つけまシタ。Marvin Gayeの名曲カヴァーのタイトル曲は結構好きだったなぁ。

「Simple Days」
僕の一番のお気に入り曲。本作というより、Babyfaceのソロ全作を通じても一番好きかもしれませんね。特別派手な仕掛けのないシンプルなアコースティック・ソウルだけど、何より曲が素晴らしいですね。聴いていると、心がホッとしてきます。本ブログでも紹介したお兄さんのKevon Edmondsがバック・コーラスで参加。

「Seven Seas」
美しくエレガントなアレンジが魅力の曲。Babyfaceのアコギが実に素敵ですな。

「The Day (That You Gave Me a Son)」
愛息Brandoを出産する愛妻Tracyへ捧げた1曲。Greg PhillinganesのピアノをバックにBabyfaceが溢れんばかりの思いを歌いあげマス。ちなみにBabyfaceとTracyは2005年に離婚してしまうのですが...

「How Come, How Long」
Stevie Wonderをフィーチャーした1曲。グラミー賞のベスト男性ポップコラボレーションにもノミネートされまシタ。徐々に高揚感が高まってくる感動的な1曲に仕上がっていマス。

「This Is for the Lover in You」
LL Cool J、Jody Watley、Howard Hewett、Jeffrey Danielsをフィーチャーしたミッド・グルーヴ。シングルカットされ、全米ポップチャート第6位、全米R&Bチャート第2位のヒットとなりまシタ。Babyfaceらしくない本作の中では異質な1曲ですが。個人的にはJody Watley、Howard Hewett、Jeffrey DanielsというShalamarの3人が勢揃いしたのがウレシイですね。

ちなみにBabyfaceというアーティスト名の名付け親はBootsy Collinsなのだとか。

1958年4月10日生まれだから、現在49歳になったばかりだと思うけど、このアーティスト名はビミョーですよね。今さら変えることもできないしねぇ。日本でいえば少年隊みたいなものですな。
posted by ez at 00:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする