2007年04月20日

Stephen Bishop『Careless』

エヴァーグリーンな名曲の数々☆Stephen Bishop『Careless』
STEPHEN BISHOP
発表年:1976年
ez的ジャンル:メロウ&ユニーク系シンガーソングライター
気分は... :人懐っこいカンジがいいね...

今回はエヴァーグリーンな名曲を数々残してくれたシンガーソングライターStephen Bishopのデビューアルバム『Careless』(1976年)です。

Bish”の愛称で知られるStephen Bishop(1951年生まれ)の才能を世に知らしめたのがArt Garfunkel。本ブログでも取り上げたアルバム『Breakaway』(1975年)で、「Lookin' for the Right One」「Same Old Tears on a New Background」の2曲を取り上げ、Bishへの注目に一役買いまシタ。

また、その前年に発売されたNick De Caro『Italian Graffiiti』(1974年)では、Lea Kunkelとの共作「Under The Jamaican Moon」が取り上げられまシタ。Lea Kunkelのセルフカヴァーは本ブログでも紹介済みですね(アルバム『Lea Kunkel』収録)。

そんなStephen Bishopのデビューアルバム『Careless』(1976年)には、Art GarfunkelChaka KhanEric Clapton、Jay Graydon、Larry Carlton、Lee Ritenour、Andrew Gold、Victor Feldman、Jim Gordon、Russ Kunkel、Leah Kunkel等豪華なメンバーが顔を揃えていマス。

しかし、本作の主役はあくまでもBish。Bishのソングライターとしての才能の豊かさと、それを見事に表現する味わい深い歌こそが本作の最大の魅力です。

本作は“AORの名盤”のように扱われることも多いですが、個人的にはそうした扱いは好きではないなぁ。AORというより“SSWの名盤”と呼ぶのが本質ではないかと思いマス。

全曲紹介しときやす。(「Guitar Interlude」を除く)

「On and On」
Stephen Bishopの代表曲であり、全米チャート第11位まで上昇したデビュー・ヒット。最近もサッポロビールのCMで使われていたのでお聴きの方も多いのでは(カヴァーですが)。これからの季節にぴったりののんびり爽快なメロディはエヴァーグリーンな魅力を持っていますね。

Kenny Rankinのカヴァーが有名ですね。個人的にはThriller U、Aswadといったレゲエ・カヴァーも好きでしたね。レゲエで言えば、本曲の替え歌のようなRed Fox & Naturalee「Down In Jamaica」なんて曲もありまシタ。

「Never Letting Go」
包み込むような繊細さが魅力の美メロソング。Phoebe Snowが4thアルバム『Never Letting Go』のタイトル曲としてカヴァーしましたね。山弦によるアコギのインスト・カヴァーもなかなか。

「Careless」
しみじみと味わい深い1曲。この曲でBishopはトロンボーンの演奏も聴かせてくれマス。雨の日のちょっとブルーな気分な時に聴きたい曲ですね。Art Garfunkelがバック・ボーカルで参加していマス。

「Sinking in an Ocean of Tears」
Eric Clapton、Jay Graydonという有名ギタリスト二人が参加。一歩間違えると豪華なバックがうるさすぎて、せっかくの曲の良さをぶち壊しそうだけど、ギリギリOKというカンジでしょうか。

「Madge」
男の哀愁漂うバラッド。最後に「London Bridge is Falling Down(ロンドン橋落ちた)」を引用しているのがユニーク。

「Every Minute」
シンプルなバックによる素朴な味わいが曲の良さを引き立てていますね。Jay Graydon、Andrew Gold参加。

「Little Italy」
Larry Carltonも参加の軽いラテン・タッチのフィーキー・グルーヴ。マンドリンの音色が盛り上げてくれマス。Chaka Khanの素晴らしいボーカルも聴けマス。

「One More Night」
アルバムで一番のお気に入りがコレ。昔からこのロマンティックなスロウを聴くと、センチな気分になるんだよねぇ〜。Barbra Streisandののカヴァー(アルバム『Songbird』収録)も大好きデス。

「Save It for a Rainy Day」
シングルとして全米チャート22位となったスマッシュ・ヒット。若いリスナーの方は、この16ビートの軽快なメロウ・グルーヴが一番しっくりくるのでは?Chaka KhanEric Claptonの参加もウレシイですね。Four Topsがカヴァーしていますね。

「Rock and Roll Slave」
隠れた名曲ってカンジかな。僕の大好きなJackson Browneあたりも通じるリリシズムを感じますね。Lee Ritenourがギター、Leah KunkelArt Garfunkelがバック・コーラスで参加

「The Same Old Tears on a New Background」
先に説明したArt Garfunkelへの提供曲(アルバム『Breakaway』収録)のセルフカヴァー。ファンの支持が高い曲ですね。とっても繊細なカンジが好きだなぁ。

今年に入り、ブラジル人のギタリストOscar Castro-Nevesの全面バックアップのもと、『Saudade』というブラジリアン・フレイヴァーの新作を発表したBish。

この中には、「On And On」「Save It For A Rainy Day」「Never Letting Go」「One More Night」といった紹介曲のリメイクも収録されていマス。興味がある方はご一聴を!

Art Garfunkelも取り上げた名曲「Lookin' for the Right One」収録の2ndアルバム『Bish』(1978年)もオススメの1枚ですね。
posted by ez at 00:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする