発表年:2007年
ez的ジャンル:UK期待のホープ系男性R&B
気分は... :元気の出る若さだね...
Musiq Soulchild、Ne-Yo、Joe、Marques Houston、Lloyd、Bobby Valentino等注目の男性R&Bシンガーの新譜が目白押しの最近ですが、それら強力盤に引けをとらないオススメの1枚を紹介します。
それがUK期待のホープNathanのデビュー・アルバム『Masterpiece』です。
Nathan(本名Nathan Fagan-Gayle)は1986年サウス・ロンドン生まれのR&Bシンガー。
既に数枚のシングルを発表した後に発売された1stアルバムが本作『Masterpiece』です。2006年に一度発売されましたが、2007年に再発売になったみたいっす。
詳しく調べていないけど、収録曲の曲数、曲順などが異なる盤も見つけたので、再発盤は曲が追加されているのかも?
“UKのChris Brown”、“UKのNe-Yo”といった(本人は嬉しくないであろう)宣伝文句が目立つNathanですが、本作の充実ぶりを聴くと、そんなプッシュをしたくなるのもわかる気がしますな。
とにかく曲がいいよね。アップも悪くないけど、ミディアム〜スロウ系の出来が抜群っす。あとはWayne Lawes、Michael DaleyというFull Crew Productionの二人のプロデュースぶりも見逃せませんね。
Omarion、Ne-Yoあたりが好きな方は絶対ハマると思いますよ。
オススメ曲を紹介しときやす。
「Round and Round」
オープニング曲は、2ndシングルとして2005年発表済みのミディアム・チューン。途中でダンスホール系のテイストが垣間見れるのがUKらしいかもね。
「Get To Know You Better」
女の子が好きそうな胸キュン系のメロウなミディアム・スロウ。若手の男性R&Bシンガーの場合、この手の曲の初々しいカンジがいいですな。
「Kiss Me」
Sian Thomasをフィーチャーしたキャッチーな日本人好みのメロウ・グルーヴ。それもそのはず!日本でもドコモのCMソングとしてお馴染みのSixpence None the Richer「Kiss Me」ネタですからね。
「The Right Way」
R.Kelly「Your Body's Callin'」ネタのスウィートなムードに包まれた絶品スロウ。胸キュン大好きの僕のバロメータがかなり上昇する曲ですね。途中でチラッとMarvin Gaye「Sexual Healing」からの引用が聴けるのもウレシイ限りですな。
「Do Without My Love」
アルバムからのリード・シングル。よく言われているように、Michael Jackson「Human Nature」のような雰囲気がある美メロ系ミディアム・スロウ。確かに、この曲を聴いているとUK版Ne-Yoと言われるのがわかりますな。
「Snatch」
Omarionあたりにも通じるミッド・チューン。アダルト・ムードのセクシーなダンス・ナンバーに仕上がっておりマス。
「Come Into My Room」
2005年に発表したNathanの記念すべき1stシングル。ラテン風味のバウンジー・チューン。このあたりもバラエティに富んでいて飽きさせないつくりですな。
「What's Your Name」
悪くはないけど、Usher「Yeah!」の焼き直しみたいな部分があって、個人的にはビミョーですね。
「They Can't Take Me Away」
若々しい甘酸っぱさがいい感じのスロウ。Wayne Lawes、Michael Daleyといったプロデュース陣の手腕が光る1曲。
「Cold As Ice」
この曲も2006年にシングルカット済みの1曲。Martha Reeves & The Vandellas「Easily Persuaded」ネタのホーン使いがカッチョ良いアゲアゲの1曲。アップものではコレが一番好きですね。
「You Make Me Feel」
メロウなアコースティック・ソウル。「The Right Way」、「Everybody Needs Somebody」と並ぶ僕のお気に入り曲。この曲あたりにNathanの才能を感じ取れるのでは?
「Everybody Needs Somebody」
胸キュンのイントロで決まりですね。Nathanのボーカル&ラップを盛り上げてくれるアレンジが秀逸ですね。
最近、男性R&Bは充実しているけど、女性R&Bがイマイチのような気がします。素晴らしい歌姫のアルバムの登場を期待する今日この頃です。