発表年:1979年
ez的ジャンル:ペガサス系R&B
気分は... :初心に戻る...
昨日は朝までコースで出歩いていた影響で1日寝ていました。
う〜ん、時間が勿体なかったけど、天気も悪かったし、まぁいいっか。
その分、今日から気合い入れようっと。
さて、Prince殿下3回目の登場デス。
『1999』(1982年)、『Sign O' The Times』(1987年)に続いて紹介するのは『Prince』(1979年)。
以前のエントリーでも書いたとおり、Prince殿下の最高傑作は『Sign O' The Times』、今の僕の音楽嗜好に合っているのは『Controversy』(1981年)、『1999』の2枚というカンジです。
しかしながら、僕が最も頻繁に聴く殿下の作品は実は本作『Prince』(1979年)だったりしマス。
『Prince』はデビュー作『For You』(1978年)に続く2ndアルバム。
いきなりセルフ・プロデュース&セルフ・レコーディングでセンセーショナルにデビューした『For You』でしたが、商業的には成功したとはいえませんでした。
そのため、巻き返しを図ったのが本作です。そんなことを踏まえてか、殿下独特の変態チックなファルセット・ボーカル全開ながら、案外キャッチーな楽曲が並び、聴きやすいアルバムに仕上がっていマス。勿論、本作もセルフ・プロデュース&セルフ・レコーディング。
そんな努力の甲斐あってか、R&Bアルバムチャート第3位、ポップアルバムチャート第22位まで上昇するヒットとなりまシタ。
本作の邦題は『愛のペガサス』。裏ジャケの一糸まとわず白馬(ペガサス)にまたがる殿下の姿はらしいですね。
全曲紹介しときやす。
「I Wanna Be Your Lover」
アルバムからのリード・シングルとして全米R&Bチャート第1位、ポップチャート第11位となったポップなダンス・チューン。明るく軽快なトラックと殿下のファルセット・ボーカルが実にマッチしていマス。シンセの印象的な後半のインスト・パートもなかなかです。
もしかしたら、この曲が殿下の曲で一番好きかも。本曲と「I Feel for You」が一番聴いている殿下の曲だと思います。後にポップ/R&B界の人気を二分することとなるMichael Jacksonの「Rock with You」と少し雰囲気が似ているのが面白いですな。
殿下へのトリビュート・アルバム『Party O' The Times: A Tribute To Prince』の中でLoleatta Hollowayがカヴァーしていますね。それ以外にもChristinaなどのカヴァーがあります。
「Why You Wanna Treat Me So Bad? 」
この曲もシングルカットされ、全米R&Bチャート第13位まで上昇しまシタ。ロック色の強いアップ・チューン。ギターソロもなかなか決まっていマス。
「Sexy Dancer」
ごきげんなファンク・チューン。R&B的な視点で聴くならば、この曲が一番カッチョ良いかもね。
「When We're Dancing Close and Slow」
殿下らしい変態チックなスロウなんだけど、妙な初々しさも感じてしまいますね(笑)
「With You」
個人的に『The Black Album』収録の「When 2 R in Love」のような孤独感の漂うスロウが好きなんだけど、その予兆が垣間見れる1曲ですね。Jill Jonesがカヴァーしています。
「Bambi」
ロックしているバラッド。ロックとして聴けば、それなりに楽しめるかも?ギタリストとしての欲求を満たすために、こうした曲やギターソロは必要なのかもしれませんね。
「Still Waiting」
シングルカットされたメロウなスロウ。殿下にしてはちょっと可愛いすぎる感じがしますが(笑)
「I Feel for You」
Chaka Khanのカヴァー(1984年)の大ヒットで一躍有名になったダンス・クラシック。僕もChakaのヒットからオリジナルを求めて、本アルバムに辿り着き、ハマっていったというカンジでした。作りこまれたChakaのバージョンにはない、未完成感が魅力のオリジナル・バージョンだと思いマス。
また、Chaka Khanに先駆けて1982年にPointer Sistersもカヴァーしていましたね(アルバム『So Excited!』収録)。こちらはオリジナルの雰囲気に近いカンジですね。
「It's Gonna Be Lonely」
アルバムのラストもロンリーなバラッド。こうして眺めると、案外スロウ系の曲が多いアルバムですね。
本作の成功で自信を深めた殿下は、『Dirty Mind』(1980年)、『Controversy』(1981年)と性愛路線を突っ走ることとなりマス。