2007年05月31日

Creedence Clearwater Revival『Bayou Country』

この汗臭いカンジがクセになります...☆Creedence Clearwater Revival『Bayou Country』
Bayou Country
発表年:1969年
ez的ジャンル:カリフォルニア産スワンプ・ロックンロール
気分は... :失敗しながら前進しよう!

明日から6月ですね!

僕の周辺には明日から新しいステージに入る知人が数名います。
小さな変化ですが、僕自身も明日から多少環境が変わります。
期待と不安が...というカンジだと思いますが、大切なのはメンタルのタフネス!失敗することを恐れずに、どんどん失敗しながら前進しよう!

今日はタフなロックが聴きたい気分ということで、Creedence Clearwater Revival(CCR)をセレクト。

オヤG・ロック・ファンが歓喜するグループCCR
スワンプで汗くさいロックンロールを武器に、1969年から70年にかけてヒット曲を連発しましたね。僕もオヤG度が進むほど、この汗くさいロックンロールが好きになってきています(笑)

メンバーは、John Fogerty(vo、g)、Tom Fogerty(g)、Stu Cook(b)、Doug Clifford(ds)の4人。長い間、メンバー全員南部の人だと勘違いしており、相当経ってからみんなカリフォルニア出身だということを知りまシタ。

デビュー作『Creedence Clearwater Revival』(1968年)でデビューすると、2ndとなる本作『Bayou Country』(1969年)で南部志向のロックンロールを前面に押し出し、シングル「Proud Mary」の大ヒットも手伝ってCCRの名を一躍有名にしまシタ。

その後は、『Green River』(1969年)、『Willy and the Poor Boys』(1969年)、『Cosmo's Factory』(1970年)、『Pendulum』(1970年)と続々とアルバムを発表し、ヒットを連発しまシタ。

個人的には本作『Bayou Country』から『Cosmo's Factory』までがCCRのピークではないかと思いマス。『Pendulum』には名曲「Have You Ever Seen the Rain」が収録されていますが下降気味の印象を受けますね。

ちなみに、僕は『Pendulum』のLPをローマのレコード屋で購入しました。海外旅行中にお土産探しに疲れ、たまたま入ったレコードショップで衝動買いしてしまったのですが...振り返ると意味不明な行動ですね(笑)

確か高校1年の時に初めてCCRを聴いたと記憶しています。ロックの歴史本で当時のCCR勢いを知り、事前の期待がかなり大きかったのですが、実際に聴いてみて思い浮かんだ言葉は...“イモ臭い”というのが正直なところでした。

当時まだまだお子チャマだった僕にはこの味わいがわからなかったのですな。まぁ、その数年後には違和感なくCCRを聴いていたと思うので、人間の順応力とはコワイものですね(笑)

その後のスワンプ・ロック・ブームの流れを作ったThe Band、Delaney & Bonnie等の作品とは異なる肌触りのスワンプという印象があります。。The Band、Delaney & Bonnie等が“スワンプ・ロック”ならば、CCRは“スワンプ・ロックンロールというカンジでしょうか?

全曲紹介しときやす。

「Born on the Bayou」
今聴くと、このオープニング曲がたまらなくいいですね。全体的にベタついたカンジの陰気なサウンドが好きですね。まさに沼にはまっていくようなJohn Fogertyのボーカルもサイコーっす。

「Bootleg」
アーシーだけど小気味良いロックンロール。ホント、3分間のコンパクトなロックンロールを演らせたら天下一品ですな。

「Graveyard Train」
Tom Fogertyが刻むギターのリズムが印象的な1曲。John Fogertyの吐き捨てるようなボーカルも含めて、ダークなトーンが何とも雰囲気ありますね。

「Good Golly Miss Molly」
Little Richard のカヴァー。実はカッチョ良さでいえばアルバムで一番だったりして。ギターのディストーションに、ハンドクラップ...いいカンジじゃないの!

「Penthouse Pauper」
タフなブルース・ナンバー。土埃と汗まみれな光景が目に浮かんできますな。あんらたホントにカリフォルニアの出身なのかい?

「Proud Mary」
全米チャート第2位となったグループを代表する名曲。思い切りイモ臭いけど、それがメチャいいのでございますよ!年を重ねるごとにこの曲が好きになってきますな。ソウル・ファンはIke & Tina Turnerのバージョンも忘れちゃいけませんね。

個人的な話ですが、知人のシンガーがライブで思い切りソウルフルな「Proud Mary」を歌ったのを聴いたことがあります。ソウル/ファンク好きの客が大半だったのですが、そうした観客がCCRで盛り上がっていた光景はなんか面白かったなぁ。

「Keep on Chooglin'」
ラストはブギ調のナンバー。John Fogertyのブルースハープがなかなかイカしていますね。でもイモ臭さプンプンです(笑)

本作のリリース当時の邦題は『驚異のニュー・ロック・サウンド』なるものでした。
何が驚異なんじゃ!どこがニュー・ロックなんじゃ!という気もしますが、まぁそれだけインパクトの作品だったのでしょう。
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2007年05月30日

Miles Jaye『Miles』

Teddy Pendergrassも惚れ込んだ、意外な経歴の男性シンガー☆Miles Jaye『Miles』
Miles
発表年:1987年
ez的ジャンル:テディベア系ブラコン
気分は... :意外な経歴の人だったんですな...

今回は80年代後半のブラコンからMiles Jaye『Miles』(1987年)です。

多分、Miles Jayeと言っても80年代ブラコンをリアルタイムで聴いていた人でなければピンと来ないかもしれませんね。

80年代後半のブラコンはバリトン・ボーカル系の野太い男性シンガーの作品が結構多かったのですが本作もそんな1枚です。

そうした男性シンガーの作品群はリアルタイムではLPで購入したのですが、なかにはCD化されずにしばらく聴けていないものも多数存在します。久々に聴いてみたいなぁ...なんて思いも込めて本作『Miles』をセレクトしました。

さて、本作の主役であるMiles Jayeです。
僕は全然彼の経歴を知らず、今回エントリーにあたり初めて彼の経歴をリサーチしたのですが、二点ほど意外な事実がありました。

まず、一点目は彼の本名がMiles Davisであること。
本ブログでもお馴染みのジャズ界の帝王Miles Davisに因んで名づけられたのだとか。いいんだか、悪いんだかビミョーですな。

そして、二点目は彼がディスコ・グループVillage Peopleのメンバーであったこと。
「Y.M.C.A.」、「In The Navy」 、「Go West」でお馴染みのアノVillage Peopleです!Milesは3代目ポリスマンとして1983年から二年ほど在籍していたようです。

さて本作『Miles』ですが、少なくともVillage Peopleの影響は全くありません(笑)

本名からの影響は多少あるかも?というのも当時のブラコン作品と比較すると、ジャズのテイストを感じる作品かもしれません。事実、本作にはRoy AyersBranford Marsalisといったジャズ/フュージョン畑のミュージシャンがゲスト参加しています。

でも基本的には典型的な当時のアーバンなブラコンです。
細かな経緯は知りませんが、本作の発表に際してはTeddy Pendergrassのバックアップがあったみたいですね。ちなみに本作のエグゼクティブ・プロデューサーとしてTeddy Pendergrassの会社(?)であるTeddy Bear Enterprisesの名がクレジットされていマス。

その意味ではTeddyファンあたりにオススメな1枚かもしれませんね。

全曲紹介しときやす。

「Let's Start Love Over」
各種コンピ・アルバムにも収録されているアルバム中で一番有名な曲。80年代ブラコンらしい打ち込みサウンドのミッド・チューン。Milesのようなバリトン系のボーカルって、このモッタリした打ち込みサウンドが案外マッチしているかも? 

なんとRoy Ayersがゲスト参加。打ち込みサウンドの中でなんとvibeの音色がいいアクセントになっています。

「Lazy Love」
リアルタイムで本作を聴いていた時には、この曲や「I've Been a Fool for You」、「I Cry for You」あたりのスロウをよく聴いていまシタ。個人的にはこの時期アーバンなスロウに飢えていたカンジでしたね。当時大学生の僕でしたが少し背伸びして大人のふりをしたかったのかもしれませんな(笑)アーバンといっても少し枯れているのが激シブでいいカンジですよ。

「Special Thing」
80年代後半らしいダンサブルなミッド・チューン。何故か当時無理してDCブランドなんぞ着込んでいた自分の姿を思い出し、恥ずかしい気分になってきた(笑)

「I've Been a Fool for You」
オーソドックスなアーバン・スロウ。久々に聴いてこのあたりは案庸に聴こえるのかななんて思いましたが、なかなか今聴いてもいいですね。

「I Cry for You」
当時アルバムで一番好きだったのがこのスロウ。今回聴いていもダントツで一番好きですね。大学の時の思い出が湧き上がり、胸が熱くなる1曲ですね。ドラマのエンディング・テーマなんかにピッタリの曲だと思いますね。

「Come Home」
なかなかクールに決めているミッド・ダンサーな1曲。昔はそうでもなかったけど、今回聴いて結構気に入りまシタ。Branford Marsalisがゲスト参加。ソプラノサックスを軽やかに聴かせてくれマス

「Happy 2 Have U」
タメのあるグルーヴ感がカッチョ良いミッド・チューン。この曲も昔から好きでした。案外この時代でなければ聴けないタイプの曲ですね。

「Desiree」
ラストはエレクトリック・ファンクしてマス。

個人的にはかなり慌しかった5月が終わろうとしています。
来月に入ったら一度ガス抜きしようっと!
待っててね☆
posted by ez at 06:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月29日

10cc『How Dare You!』

びっくり電話って、どんな電話やねん!☆10cc『How Dare You!』
How Dare You!
発表年:1976年
ez的ジャンル:職人系アートポップ
気分は... :20ccにはならなかったのか...

「I'm Not in Love」

10ccのこの名曲に心奪われた方は多いと思います。
全英チャートNo.1、全米チャートNo.2に輝いた大ヒット曲という以上の何かがあるミラクルな1曲ですよね。

僕は後追いで聴きました。ちょうど洋楽を聴き始めの頃でBeatlesに大きく影響を受けており、“(後期の)Beatles的なもの”を追い求めていましたが、この曲はかなりのインパクトがありましたね。

あのポップで物悲しいメロディと、幻想的で美しく壮大なコーラスワークを聴いた瞬間に、“こういう曲を待っていたんだよねぇ”と感動したものです。

そんなスタジオの魔術師10ccは、前進のHotlegs,を経てEric StewartGraham GouldmanKevin GodleyLol Cremeというメンバーで活動するようになった4人は、1972年に10ccとしてのデビューシングル「Donna」を発表します。

そしてデビューアルバム『10cc』(1973年)で早くもポップマニアの心をくすぐると、2nd『Sheet Music』(1974年)、3rd『The Original Soundtrack』(1975年)といった作品でその万華鏡ポップを昇華させていきまシタ。

しかし、音楽性の違いから4th『How Dare You! 』(1976年)発表後にKevin Godley、Lol Cremeが脱退し、以後二人はGodley & Cremeとして音楽のみならず映像も含めた幅広い活動を展開していきます。一方、残ったEric Stewart、Graham Gouldmanの二人は10ccの活動を継続し、『Deceptive Bends』(1977年)などの作品を発表し続けまシタ。

こうしてスタジオの魔術師10ccは、表10cc(Stewart & Gouldman)裏10cc(Godley & Creme)に分かれていったのでした。分裂すれば本来は5ccずつですが(笑)、お互い10ccを保ったのがこの人達のすごいところだったのでは?

ということで、今回紹介する10cc作品は4人が揃った最後の作品『How Dare You! 』(1976年)です。

一般には10ccの最高傑作といえば、「I'm Not in Love」収録の3rdアルバム『The Original Soundtrack』(1975年)が紹介されることが多いと思います。僕も10ccで一番好きな曲は「I'm Not in Love」なのですが、アルバム単位となると『How Dare You! 』に軍配が上がってしまいマス。

まずは本作の邦題『びっくり電話』というタイトルにビックリ!しました(笑)
そんなタイトルやHipgnosisが手掛けるインチキ臭さがプンプンするジャケットも含めたひねくれ具合が僕好みなのかもしれません。

『The Original Soundtrack』からStewart & Gouldman組Godley & Creme組にはっきり分かれてしまいましたが、そのわりには本作は違和感なく両組の個性がうまくまとまっている気がします。

ポップだけど毒があってかゆいところに手が届く...
そんな10ccの魅力を堪能できる1枚ですよ!

全曲紹介しときやす。

「How Dare You」
オープニングはGodley & Cremeらしいインスト・ナンバー。エキゾチックで実験的だけどポップなツボも外さないところがニクイですな。案外グルーヴ感もあっていいんだよね。

「Lazy Ways」
アコースティックな響きが心地よいポップ・ナンバー。Paul McCartneyのソロが好きな人は絶対気に入る曲ですね。ファンの方はご存知のとおり、Ericはその後Paulのソロ作品にも大きく関与することになりますが、この曲を聴いていると二人の接点がかなり大きいことがわかりますよね。

「I Wanna Rule the World」
Godley & Creme組によるひねくれポップ全開の1曲。かなり盛り沢山の要素が入っていて1曲でかなりお腹一杯になるカンジですね。

「I'm Mandy, Fly Me」
アルバムからの2ndシングルとして全英チャート第6位に輝いたヒット曲。Ericのメロディ・メイカーとしての才能を見せつけてくれる1曲ですね。アルバムで一番好きです。10ccらしいコーラスワークも最高ですな。ちなみにMandyとは航空会社のポスターに登場していた女性のことなのだとか。

「Iceberg」
Godley & Creme組による小粋な一品。遊び心一杯なカンジがいいですね。

「Art for Art's Sake」
Stewart & Gouldman組の作品であり、アルバムからの1stシングルとして全英チャート第5位まで上昇しまシタ。英国らしいシニカルな雰囲気のロック・ナンバー。

「Rock 'N' Roll Lullaby」
Gouldman & Stewart組によるノスタルジック・ムードたっぷりのララバイなロック・バラッド。このあたりもPaul McCartneyとの共通点を感じますな。

「Head Room」
Godley & Creme組によるポップ&カントリーな1曲。メロディアスながらも必ずどこかでハズしているのがGouldman & Stewartらしいところですな。

「Don't Hang Up」
Godley & Creme組による美しくも、悲しく、儚く、ファンタジーな1曲。本作のGodley & Creme組の作品では一番好きですね。ポップ偏執狂の方にはたまらない1曲なのでは?今回この曲を聴いていたら、何故かPrefab Sprout『Jordan:The Comeback』(1990年)が頭に浮かんできまシタ。Paddy McAloonの偏執ポップの原点にはGodley & Cremeも見え隠れしているような気がしますね。

さっきGodley & Creme「Cry」のPVを久々に観たけど、やっぱり面白いねぇ。
今のテクノロジーで言えばこの手のものはもっと高度に作成できるけど、技術云々ではない面白さがこのPVにはあるよね。

Godley & Creme在籍時の10ccの魅力もそのあたりにあるのではと思います。
そんな視点で聴いていると飽きがこないのが本作だと思いますよ。
posted by ez at 06:22| Comment(2) | TrackBack(1) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月28日

Sonny Rollins『Saxophone Colossus』

Sonny Rollinsの代表作というのみならず、モダン・ジャズを代表する1枚☆Sonny Rollins『Saxophone Colossus』
Saxophone Colossus
録音年:1956年
ez的ジャンル:ハードバップ系Jazz
気分は... :まだぐったりモード...

日曜の深夜は何故かJazzが聴きたくなる...
ということで、テナー・サックスの巨人Sonny Rollins二回目の登場です。

前回は個人的に一番好きな作品である『Sonny Rollins Vol.2』(1957年)を紹介しましたが、今回はRollinsを代表するのみならずモダンジャズを代表する1枚といえる名盤『Saxophone Colossus』(1956年)です。

ジャズファンの間では“サキコロ”と呼ばれている(らしい)本作の魅力は、ジャズ入門者でもスンナリ入れる聴きやすさではないかと思いマス。

前回のエントリーでも書きましたが、Rolling Stonesのシングル「Waiting On A Friend」(アルバム『Tattoo You』収録)へのゲスト参加でその名前を知ってから、気になっていた存在がSonny Rollinsでした。

僕がジャズをきちんと聴こうと決めた時、何を買ったらいいのかわからず、50〜60年代の有名どころをとりあえず10枚程度購入しました。
その中の一枚が『Saxophone Colossus』でした。

ジャズを聴き慣れていなかった僕にとって、一度聴いた程度ではその素晴らしさを理解できないものも中にはありましたが、この『Saxophone Colossus』はかなり聴きやすく僕をジャズの世界へと誘ってくれまシタ。

同時購入した他の作品と比較して、かなりリラックスした雰囲気の作品という印象があったかなぁ。オープニング曲「St. Thomas」の印象がかなり強かったからかもしれませんが。

ジャズ通の方や評論家の方は小難しい作品への評価が高く、わかりやすい作品に対して評価が低いという感想を持っているのですが、それらの人々の本作に対する高評価は少し意外な気もしますね。

メンバーはSonny Rollins(ts)、Tommy Flanagan(p)、Doug Watkins(b)、Max Roach(ds)の4名。

これからジャズを聴こうと思うのですがという方にオススメの1枚です。

全曲紹介しときやす。

「St. Thomas」
いきなり本作のハイライトと呼べる1曲。カリプソ・フレイヴァーの陽気でリラックスした雰囲気がたまりませんね。

ちょうど本作を購入した時期は、僕がワールドミュージックを聴き始めた時期と重なります。そんな中で中南米の音楽に触れ、カリプソという音楽の存在も知ることができました。そんな中で1950年代にカリプソを取り入れた演奏していた本曲を聴き驚いた記憶があります。

「You Don't Know What Love Is」
Don Raye/Gene DePaul作のスタンダード。実にムードのあるバラッドですね。Rollinsの豪快なプレイもいいですが、Flanaganの抑えたピアノもいいカンジですね。

「Strode Rode」
ハードボイルドなスピード感のあるカッチョ良い1曲。ハードバップの魅力を堪能できるスリリングな演奏ですね。Flanaganのソロ、

「Moritat」
「St. Thomas」と並ぶ本作のハイライト曲。Bertolt Brecht/Kurt Weillによる有名な『The Threepenny Opera(三文オペラ)』の中の1曲ですね。「Mack The Knife」という曲名で呼んだ方が有名かもしれませんね。

陽気で小粋なカンジが魅力ですね。 RollinsのメロディアスなプレイはもちろんのことRoachの豪快なドラムソロもいいです。僕のような永遠のジャズ初心者にとってもわかりやすい1曲デス。

「Blue 7」
クールに決めてくれる1曲ですね。イントロとエンディングがサイコーにカッチョ良いですね。メンバー4人の魅力がバランスよく楽しめるのでは? 「St. Thomas」、「Moritat」ほど有名ではありませんが隠れた名演なのでは?

う〜ん、疲れがとれない。
体というよりも脳ミソが疲れている気分ですね。
posted by ez at 01:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 1950年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月27日

For Real『Free』

ぐったりモードの朝に聴きたいのは...☆For Real『Free』
Free
発表年:1996年
ez的ジャンル:爽やか系女性R&Bグループ
気分は... :安らぎがほし〜い☆

朝、目覚めるとぐったりモード。

今日は90年代女性R&Bグループが聴きたい気分...
そう言えば、先週末も90年代女性R&Bグループが聴きたくなってXscape『Off The Hook』をエントリーしたなぁ。

最近90年代女性R&Bグループを聴きたい気分が多いのは自分でも何となく想像できる。
今月は夜遊びすることもなく、ストイックな生活を送っているせいだ。
そんな中で癒しと安らぎを求め、心を90年代女性R&Bグループへと向かわせているのであろう。

90年代女性R&Bグループの美メロ・ソングを聴くと心が安らぐ、というパターンが僕の中で1つのパターンになっているのかも?

ということで今回はLAで結成された4人組For Realの2nd『Free』(1996年)です。

For RealはWendi Williams、Latanyia Baldwin、Josina Elder、Necia BrayというLAで活動していたセッション・シンガー4人で結成した実力派グループ。

1994年にデビューアルバム『It's a Natural Thang』を発表。大ヒットに至りませんでしたが、“女性版Take6”と呼ばれるなどその力量は高く評価されました。

本作『Free』は2ndアルバム。大物プロデューサーDallas Austinが立ち上げたレーベルRowdyから発売されまシタ。僕が彼女たちに興味を持ったのは、先行シングル「Like I Do」を聴いたのがきっかけでしたかね。60年代ガールポップ風のノスタルジック・ムード満載のPVが実に印象的でしたね。その後Dallas Austin絡みであることを知り、さらに興味が高まったカンジでしょうか。

そんな流れで購入した『Free』でしたが、聴いた印象は思っていたよりもかなり正統派というカンジでしたかね。

まさに先に述べた心安らぐアルバムに仕上がっています。
聴き終わると、ほんの少し幸せ気分になるアルバムですよっ☆

オススメ曲を紹介しときやす。

「Like I Do」
前述のアルバムからの先行シングル。前述のように60年代ガールポップ風のキャッチーな1曲に仕上がっていマス。哀愁感漂うノスタルジック・ムードがたまらないりませんね。

Diana Ross & The SupremesMartha Reeves & The Vandellas等に数多くの楽曲を提供し、60年代モータウンを支えた無敵のソングライティング・トリオH-D-H(Brian Holland、Lamont Dozier、Edward Holland,Jr.)がソングライティングでクレジットされています。

The S.O.S. Band「No One's Gonna Love You」ネタのリミックスも要チェックです。

「Good Morning Sunshine」
イントロを聴いて、Swing Out Sisterネタじゃん!と思う方もいるかもしれませんね。Swing Out Sister「Am I The Same Girl」と同じYoung Holt Unlimited「Soulful Strut」ネタを使った1曲です。とてもキャッチーなメロウ・グルーヴ曲ですが、元ネタの良さの貢献が大という気もしますね。

「So in Love」
甘酸っぱいメロウネスがグッと胸にくる1曲。懐かしさと、愛おしさと、ちょっぴり後悔と...そんな思いが交錯してくる。

「Remember」
オーソドックスだけど、それが逆にホッとするミッド・チューン。歌が上手いから正統派路線で押すのも悪くはない。Soulshockプロデュース。

「Will You Love Me」
Mario Winansプロデュースのメロウなアコースティック・ソウル。ナチュラルな雰囲気が大好き!

「The Saddest Song I Ever Heard」
アルバムからの2ndシングル。Daryl Simmonsプロデュースの美メロ・ソングに仕上がっていマス。こんなに美しいサッド・ソングならば何度聴いてもいいかなぁ?

「Nothing Without You」
Soulshockプロデュース。この曲もかなりの美メロですね。このアルバムを聴くと、懐かしさが込み上げてくることが多いんだけど、この曲もそんな思いを強く抱く1曲かも?

「Love Will Be Waiting at Home」
個人的にはアルバムで一番好きな曲。Babyfaceプロデュースです。Whitney Houstonの主演映画『Waiting to Exhale(ため息つかせて)』(1995年)のサントラに収録されていまシタ。まさに今の僕が求めている心が安らぐ美メロ・ソングですね。

「Free」
ジワ〜ッと胸に染みてくる1曲。聴き終わると笑顔になっている1曲ですね。

少しは元気が出てきたかなぁ。
今必要なのは少し休息することかも?
posted by ez at 12:03| Comment(0) | TrackBack(1) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする