2007年05月20日

Ecstasy, Passion & Pain『Ecstasy, Passion & Pain』

このレトロ・ムードのフィリー・ダンサーがグッド☆Ecstasy, Passion & Pain『Ecstasy, Passion & Pain』
Ecstasy Passion & Pain
発表年:1974年
ez的ジャンル:フィリーソウル系ディスコ/ソウル
気分は... :エクスタシー!

欧州サッカーもいよいよ大詰めですね。来週にはチャンピオンズ・リーグ決勝もありますが、ドイツ・ブンデスリーガとスペイン・リーガエスパニョーラは未だに優勝チームが決まらず、なかなか白熱の展開ですね。

今、ドイツ・ブンデスリーガの最終節を観ながらエントリーを書いています。シュツットガルトとシャルケ、最後に笑うのはどちらか?

今日は1970年代半ばに活動していたEcstasy, Passion & Painが1974年に発表した『Ecstasy, Passion & Pain』です。

Ecstasy, Passion & Painは、1973年に結成されたディスコ/ソウル・グループ。メイン・ボーカルBarbara Royの迫力ヴォイスとフィリー・サウンドなバックを特徴としたディスコビートで一時期人気を博していたらしいデス。

ちなみにJocelyn BrownのBarbara Royの姪なのだとか。Jocelynのダイナマイト・ボーカルは血統なのですね。

本作はEcstasy, Passion & Pain唯一のアルバムです。
詳しくは知りませんが、発売元のRouletteレーベルはディスコ・レーベルのパイオニア的な存在だったみたいですね。

フィリーの重鎮Bobby Martinがプロデュースしていマス。Bobby MartinはSoul Survivorsのエントリーにも登場しましたね。さらにバックはMFSBが固め、華麗なフィリーサウンドを聴かせてくれマス。

さらにCDにはボーナス・トラックとして、彼らの代表曲であり、ガレージ・クラシックとして名高い「Touch And Go」が収録されていマス。

僕的にはマニアックなグループだと思っていましたが、ディスコ世代の人にはそれなりにお馴染みみたいだし、ガラージ好きの人にとって「Touch And Go」はかなり定番ネタみたいですね。

程よくディスコで、程よくフィリーで、程よくB級なカンジが魅力ですね。

オススメ曲を紹介しときやす。

「Ask Me」
「Touch And Go」と並ぶ彼らの代表曲です。Barbaraのパワフルなボーカルとゴージャス・フィリー・サウンドがマッチしたディスコ・チューン。このグループらしい1曲なのでは?

「I Wouldn't Give You Up」
この曲もディスコ・ヒットしたみたいですね。少しイナたいカンジが残っているこのレトロ感が逆にホッとしますね。パーカッシヴなカンジが僕好みですね。

「I'll Do Anything For You」
密かに好きな曲がコレ。やや小粒ですが実にエレガントかつスマートなフィリー流ダンス・チューンに仕上がっていると思いマス。Salsoul Orchestraあたりと一緒に聴きたくなる1曲。

「Don't Burn Your Bridges Behind You」
哀愁スロウ。僕としてはこのグループでスロウを聴いても少し退屈なカンジがしますが、アルバム全体の中でのアクセントとしてはいいかもしれませんね。

「Somebody's Loving You」
60年代のモータウンしているカンジが面白いですね。このグループらしくないのかもしれないけど好きですね。

「Born To Lose You」
スロウもの中ではこの曲が一番好きかなぁ。決してBarbaraの魅力を引き出しているわけではないかど、彼女の実力の高さはよくわかりますね。

「Good Things Don't Last Forever」
わぁ〜、昔のディスコ・サウンドってカンジですね。僕はディスコ世代ではありませんが、なんか胸トキメク曲ですね。シングルになったみたいデス。

「Touch And Go」
ここからはボーナス・トラック。本曲が前述の多くのDJに愛され続けられる噂のガラージ・クラシックです。7"と12"のバージョンが収録されていマス。Tom Moultonのミックスによる12"は確かにガラージしていますね。Salsoul Orchestraでお馴染みBunny Sigler/Allan Felder/Norman Harrisの作品です。

調べると、ハウス系を中心にいろんな曲でネタとして使われていますね。最近だと今年に入ってHouzecrushersによるイケイケのダンス・チューン「Touch Me」で使われていますね。

「There's So Much Love All Around Me」
他の曲と比べるとコザッパリしたミッド・ダンサー。その分、パーカッションのパカポコ感が強調されていて僕好みですね。

「Dance The Night Away」
実にエレガントでゴージャスなカンジがサイコーのダンス・チューン。この曲もかなり好き。

「One Beautiful Day」
シングルにもなったディスコ・チューン。Barbaraのダイナミックなボーカルが弾けている1曲。

オリジナルのままだと少し物足りないかもしれませんが、ボーナス・トラックのおかげでかなり満足感のある1枚となっていマス。
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2007年05月19日

David Bowie『Scary Monsters』

僕の一番好きなBowie作品☆David Bowie『Scary Monsters』
スケアリー・モンスターズ(紙ジャケット仕様)
発表年:1980年
ez的ジャンル:カルト・ヒーロー系ロック
気分は... :巻き入れないとヤバイ!

ロック界のカルト・ヒーローDavid Bowieの登場デス。

ミュージシャンDavid Bowieのキャリアを振り返ると、あまりに変化が激しくその全体像をつかむことがなかなか難しい。

映画『2001年宇宙の旅』に感化され制作した2ndアルバム『Space Oddity』(1969年)でチャンスをつかむと、続く『The Man Who Sold The World』(1971年)、『Hunky Dory』(1971年)といった作品でグラム・ロッカーとしての方向性を強く打ち出していった。

そして、グラム・ロックの1つの頂点とも呼べるSF仕立てのコンセプト・アルバム『The Rise and Fall of Ziggy Stardust and the Spiders from Mars』(1972年)で、その異星人的なイメージを強く印象づけた。こうしてDavid BowieT.RexMarc Bolanと並びグラム・ロックのカルト・ヒーローの地位を確立する。

その後、イギリスのみならずアメリカでの商業的な成功を目論んだBowieは『Young Americans』(1975年)をはじめとするソウル・ミュージックへ急接近した作品を発表するが、こうしたアプローチは逆にヨーロッパ人としてのアイデンティティを気付かせる結果となり、ヨーロピアン路線へ向かわせることとなる。

ベルリンに拠点を置いたBowieは、Brian Enoという強力なパートナーを得て、『Low』(1977年)、『Heroes』(1977年)といったヨーロピアン美学に溢れる作品を発表する。

1980年代以降のBowieは、さまざまな音楽スタイルの試行錯誤を繰り返してきたと言える。ChicNile Rodgersをプロデューサーに迎えたキャリア最大のヒット作『Let's Dance』(1983年)ではNYスタイルのダンサブルなサウンドを取り入れたかと思うと、キーボードレスのロック・グループTin Machineを結成したり、『Earthling』(1997年)ではジャングル/ドラムンベースを取り込んだり...と目まぐるしくそのスタイルを変えている。

以上かなり端折り気味ですがBowieの音楽活動の変遷です。

僕自身は特別Bowieのファンというわけではありませんが、このカルト・ヒーローの存在はやはり気になりますね。

そんなBowie作品の中で最も好きな作品が今日紹介する『Scary Monsters』(1980年)です。

これは僕がリアルタイムで初めて聴いたBowie作品だったのですが、当時の僕にとって、「Ashes to Ashes」「Fashion」といったシングルのPVのインパクトは大きかったですが、音楽的に特別好きというわけでもありませんでしたね。

むしろ、本作の次に発表された『Let's Dance』(1983年)の方がNile Rodgers好きということも手伝って、かなり夢中になって聴いていた記憶があります。今聴くと少しビミョーですけどね。

その後CD時代になって、Bowieの主要作品をコレクションする中で、一番聴く頻度が多い作品が『Scary Monsters』になっていまシタ。

きっと、僕はDavid Bowieという人にUK、ヨーロッパらしさを求めており、ニューウェイヴの香り漂う本作が一番しっくりくるのではと思いマス。ただし、意外なことに本作の一部はNYのPower Stationでレコーディングされているのですが(笑)

プロデュースはDavid BowieとTony Visconti。Carlos Alomar(g)らのレギュラーメンバーに加え、King CrimsonRobert FrippThe WhoのPete TownshendE Street BandRoy Bittanなどがゲスト参加していマス。

70年代のBowieの集大成的な要素もあり、楽曲的にも粒揃いの飽きのこないアルバムではないかと思いマス。

オススメ曲を紹介しときやす。

「It's No Game, Pt. 1」
いきなり日本人女性(Michi Hirota)の♪シルエットや影が...革命を見ている...♪という日本語のナレーションから始まるのには正直驚きましたね。曲自体もカルトヒーローBowieらしいミステリアスな魅力に包まれていマス。

「Up the Hill Backwards」
印象的なユニゾンのコーラスと中盤からのフリーキーでパーカッシヴな展開がいいですね。

「Scary Monsters (And Super Creeps) 」
少しオリエンタルなムードが漂うタイトル曲。Robert Frippのギターがいいですね。

「Ashes to Ashes」
アルバムからの先行シングルとして全英チャートNo.1に輝いたヒット曲。道化師と化したBowieが印象的なPVの映像が思い出されますね。
Space Oddityに登場したトム少佐は実はジャンキーだったという歌詞に、過去を一度清算したいというBowieの思いが込められているように思えマス。Roy Bittanのピアノも印象的ですね。

「Fashion」
この曲もシングルカットされ、全英チャート5位まで上昇しまシタ。当時はヘンてこりんな曲だと思ったけど、今聴くとダンサブルでニューウェイヴなカンジがとってもいい曲ですね。この歪んだサウンドが好きだなぁ。

「Teenage Wildlife」
代表曲「Heroes」の続編のようなカッチョ良い曲。ある意味とってもBowieらしい1曲なのでは?Robert Frippのギターがカッチョ良いですね。

「Kingdom Come」
Tom Verlaine(Television)のカヴァー。なかなかキャッチーな仕上がりで好きですね。

「Because You're Young」
Pete Townshend参加曲。キーボードを中心としたサウンドがCarsあたりに通じるものがありますね。

今、振り返ると、デビューから本作までが、David Bowieが真のDavid Bowieであった時期なのではと思いマス。
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2007年05月18日

Cannonball Adderley『Mercy, Mercy, Mercy!』

Cannonball最大のヒット作!まさに弾丸サーブ級のエキサイティングな演奏デス☆Cannonball Adderley『Mercy, Mercy, Mercy!』
Mercy, Mercy, Mercy! Live at 'The Club'
録音年:1966年
ez的ジャンル:弾丸サーブ系ファンキーJazz
気分は... :熱いぜ〜い♪

今回は紹介が遅れていた大物ジャズ・アルトサックス奏者Cannonball Adderleyです。

Julian "Cannonball" Adderley(1928-1975年)は、Charles Parkerの死の直後の1955年にニューヨークに進出し、その衝撃的なデビューから“ニュー・バード”と呼ばれまシタ。

1958年にはMiles Davisのグループに加入し、『Milestones』(1958年)、『Kind Of Blue』(1959年)などの作品に参加しています。1958年にはボスのMilesを迎えたリーダー作『Somethin' Else』を録音していマス。

以前にも紹介しましたが、『Somethin' Else』は、Sonny Clark『Cool Struttin'』(1958年)と並んで当時日本で最も人気の高いBlue Note作品だったらしいです。

Milesのグループ脱退後は弟のNat Adderleyと共に自己のグループを結成し、『In San Francisco』(1959年)、『Them Dirty Blues』(1960年)、『Know What I Mean?』(1961年)などの作品を通じて、ファンキー・ジャズ・ブームの一翼を担いまシタ。

ちなみに"Cannonball"という呼び名は、子供の頃についた“Cannibal(大食漢)”のあだ名に由来するものなのだとか。

そんなCannonballの作品の中から、最大のヒット作『Mercy, Mercy, Mercy!』(1966年)をセレクト。シングル「Mercy, Mercy, Mercy!」がポップチャートの11位、同じくアルバムも13位にランクインしまシタ。

メンバーは、Cannonball Adderley(as)、Nat Adderley(cor)、Joe Zawinul(key) 、Victor Gaskin(b) 、Roy McCurdy(ds)の5人。

なんと言っても、後にWeather Reportを結成するJoe Zawinulが目立ちますね。Zawinulは1961年から約10年の長きにわたりCannonballのグループに在籍していまシタ。なんか意外なカンジがするのは僕だけでしょうか?しかも、Zawinulの後釜で加入したのがGeorge Dukeというのも興味深いですね。

さて、本作ですがLive At“The Club”と題され、名目上はシカゴの“ザ・クラブ”でのライブということになっていますが、実際にはロスのスタジオでの録音(スタジオ・ライブ?)らしいです。僕なんかは、言われなければ全然気付かないのですが。

とにかくソウルフルでファンキーな演奏が、僕のような永遠のジャズ初心者にはわかりやすくていいですね。

全曲紹介しときやす。

「Introduction〜Fun」
Nat Adderleyの作品です。いきなり飛ばしまくるスリリングな演奏でヒートアップしてしまいますね。Roy McCurdyのドラムが大暴れしていいですね。

「Games」
2曲目もNat Adderleyの作品。激しく吹きまくるCannonballのアルトがカッチョ良すぎですな。Zawinulのピアノも盛り上げてくれマス。とにかくエキサイティングの一言に尽きる1曲。

「Mercy, Mercy, Mercy」
Zawinul作の名曲。MCも含めて決まりすぎですな。まさにソウルフルな演奏とは本曲のようなことを言うのでしょうね。ジワジワと高揚していくカンジがサイコーですね。Zawinulのエレピが何ともいいアクセントになっていマス。1966年でこのサウンドって、かなりオシャレな気がしますねぇ。Buckinghamsがカヴァーしましたね。

「Sticks」
会場と一体化したこの演奏を聴くと、本当にクラブでの録音なのでは?と思いたくなりますね。観客の手拍子も含めて、文句なしのファンキー・グルーヴですな。Cannonballの作品です。

「Hippodelphia」
Zawinul作品。エキサイティングな演奏が続く本作の中で一番クールに決めている演奏かもしれませんね。それが逆にカッチョ良いですね。

「Sack O' Woe」
この曲も有名ですね。僕は長らく本ブログでも紹介したManfred Mannのバージョンを聴いていまシタ。まさに会場が最高潮にヒートアップするカンジでいいですね。ホント、Cannonballのソロはジャズを普段聴かない人にもわかりやすいカッチョ良さだと思いマス。そこが彼の過小評価の要因にもなっているですが....カッチョ良いものはカッチョ良い!ただそれだけです。

本作以外であれば、『Somethin' Else』(1958年)、『In San Francisco』(1959年)あたりが定番でしょうかね。

Hip-Hopファンには、サンプリングネタとして有名な「Walk Tall/Mercy, Mercy, Mercy」収録の『Phenix』(1975年) あたりもオススメ。

あとはSergio Mendesと共演した異色作『Cannonball's Bossa Nova』(1962年) あたりも面白いのでは?
posted by ez at 07:46| Comment(0) | TrackBack(1) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月17日

Van Morrison『Saint Dominic's Preview』

孤高のシンガーVan Morrisonによる我が道を行くカレドニア・ソウル☆Van Morrison『Saint Dominic's Preview』
Saint Dominic's Preview
発表年:1972年
ez的ジャンル:カレドニア・ソウル系激シブ・ロック
気分は... :我が道を行く....

男性ロック・アーティストの中で僕のCD保有枚数がダントツで多いアーティストの一人Van Morrisonの3回目の登場です。

『Tupelo Honey』(1971年)、Van Morrison『Avalon Sunset』(1989年)に続く3枚目は、1972年発表の『Saint Dominic's Preview』です。

Van Morrisonのボーカルは、“ソウルフル”と称されることが多い。

しかし、それは単に黒人のR&Bを模しているものとは異なる。最も大きな特徴はジャズ・ボーカルの要素をうまく導入し、そこに自らのアイデンティティであるアイリッシュ・テイストを加え、自分らしく昇華させている点ではないかと思う。

そんなボーカル・スタイルをVan Morrison自身は“カレドニア・ソウル”と称した。

個人的には“カレドニア・ソウル”という言葉が一番しっくりアルバムが本作『Saint Dominic's Preview』(1972年)です。

ちなみに、Vanにとってのカレドニアとはカリフォルニアのマリン・カウンティのことをさします。『His Band and the Street Choir』 (1970年)発表後、イーストコーストからウエストコーストへ移ったVanですが、その場所こそがマリン・カウンティです。

そんなマリン・カウンティでの幸福の日々が生み出した傑作が『Tupelo Honey』(1971年)ではないかと思います。
そして、『Tupelo Honey』の次に発表された本作では、さらなる音楽の高みを目指して、突き進み始めたVanの姿が見て取れるのでは?

プロデュースはVan自身とTed Templemanの共同プロデュース。
なんかVanとTed Templemanの組み合わせって全然マッチしていない気もするのですが....でもコレがいいんですよねぇ。

とは言っても、別にウエストコースト・ロックしているわけではありません。
ジャケ写真のようにカリフォルニアにいても故郷アイルランドの香りが漂うのがこの人らしいところなのでは?

Van Morrisonは地味でストイックだから苦手!とい印象の方にとっては、案外とっつきやすい作品かもしれません。事実、本作はVanの全作品の中で全米アルバム・チャートの最上位ポジション(15位)を獲得しています。

全7曲という収録曲に物足りなさを感じる人もいるかもしれませんが、かなり濃密な7曲だと思いマス。

全曲紹介しときヤス。

「Jackie Wilson Said (I'm in Heaven When You Smile)」
まさにカレドニア・ソウルしている陽気でノリノリのVanに出会えるオープニング。タイトルの通り、Jackie Wilsonに捧げた1曲です。ホーンセクションがなかなかいいですな。Dexy's Midnight Runnersが1982年にカヴァー・ヒットさせています。

「Gypsy」
さすらいのジプシーのような哀愁感と疾走感がたまらくカッチョ良いですね。ラ・ラ・ラ・ライ・ライ・ライ・ラ・ライ〜♪の部分は思わず口ずさんでしまいマス。

「I Will Be There」
ジャズ・ボーカルの雰囲気を全面に出した1曲。このあたりを軽々と仕上げてしまうところがVanの実力ですな。

「Listen to the Lion」
10分を超える大作。こうした芳醇なコクと苦味とまろやかさを堪能できる曲があるからこそVan Morrisonは止められないですな。音楽に内なる探求を求めるVanらしい力作。

「Saint Dominic's Preview 」
Van Morrison節全開の1曲。ジャケ写真のように教会の前で遠くを見つめながら歌うVanの姿が思い浮かぶ1曲ですね。この奥行きの深さが好きな人にはたまりませんな。

「Redwood Tree」
普通に、フォーキー・グルーヴとして聴いてても、かなりイケてる1曲だと思いマス。

「Almost Independence Day」
この曲も10分を超える曲です。この曲はかなり枯れていマス。それがいいんデス。この枯れ方がたまらんのデス。

パンやパスタもいいけど、やっぱりご飯がいいよねぇ...Van Morrisonの音楽ってそんなカンジかも?
posted by ez at 06:58| Comment(6) | TrackBack(1) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月16日

J. Moss『V2...』

死ぬほど眠い...神よ救いたまえ!☆J. Moss『V2...』
V2... The J Moss Project
発表年:2007年
ez的ジャンル:コンテンポラリー・ゴスペル
気分は... :かなりヤバイ状態!神よ救いたまえ!

パツパツ状態続きで、相変わらず殆ど寝ていない...
ついには昨日は更新をサボってしまいまシタ。

全然終わっていないけど、ぶっ倒れそうだから
このエントリー書き終わったら、仮眠しないとヤバイ!

そんな神にもすがりたい状態で、聴いているのがJ. Mossの2nd『V2...』です。

J. Mossといえば、Paul "PDA" Allen、Walter Kearneyと共に、人気プロデュース・チームPAJAMのメンバーとして知られていますね。

J. Moss(James Moss)は、有名なゴスペルシンガーであるBill Mossの息子として、デトロイトで生まれ育ったようです。
地元デトロイトのインディ・レーベルで仕事をする中でPaul "PDA" Allen、Walter Kearneyと出会い、PAJAMを結成します。

1999年のHezekiah Walker & the Love Fellowship Crusade Choir 「Let's Dance」で注目を浴びた彼らは、本ブログでも大人気のKierra Kiki SheardやWinansといったゴスペル勢のみならずDestiny's Child、N'SYNC、Pattie LaBelle、Backstreet Boys、Kelly Price、Boyz II MenといったR&B作品も手掛け、人気プロデューサーの仲間入りを果たしまシタ。

2004年には1stソロ『The J. Moss Project』を発表し、グラミー賞にもノミネートされまシタ。
本作『V2...』はそれに続く2ndアルバムです。当然ながらPAJAMが全面プロデュースしていマス。

今年に入って紹介したDeitrick Haddon『7 Days』あたりと同じで、コンテンポラリー・ゴスペルなので殆どR&B感覚で聴けると思いマス。

Kirk Franklin、Kierra Kiki Sheard、Karen Clark Sheard(Kikiの母親)、Marvin Winans、Byron Cageといったゴスペル系に加え、Anthony Hamiltonもゲストで参加しています。

オススメ曲を紹介しときやす。

「Jump, Jump」
Kierra Kiki Sheardと21:03をフィーチャーしたオープニング。ダンサブルなアップ・チューン。正直Kikiはあまり目立っていないのが少し残念ですな。

「Dance」
僕も好きなKirk Franklinをフィーチャーしています。ただし、あまりKirk Franklinらしくないダンサンブルな曲ですね。KirkについてはNu Nation名義の『God's Property』(1997年)が大のお気に入りで本ブログでも取り上げたいですね。

「Know Him」
Kikiの母親Karen Clark Sheardをフィーチャーしたライトタッチのゴスペル・チューン。こざっぱりしたカンジがなかなかオシャレですね。

「I'm Not Perfect」
Anthony Hamiltonをフィーチャーした胸キュンな1曲。アルバムで一番のお気に入りです。PAJAM独特のボコーダーの使い方が何とも好きですねぇ。

「Abundantly」
やっとゴスペル・アルバムらしい曲の登場デス(笑)疲れた心をやさしく包み込んでくれる美しく清らかなスロウです。

「We Love You」
Marvin WinansとByron Cageをフィーチャーしたコンテンポラリー・ゴスペルらしいダイナミックな1曲。

「Praise On The Inside」
J. Mossのボーカリストとしての魅力を伝えてくれるゴスペルらしい胸しみるハレルヤな1曲。生きる勇気と希望が涌いてきますな。オ〜・ジーザス!

「Let It Go」
クレジットにSpecial Guest Artistをフィーチャーとあるんだけど、誰なんだろう?
曲は胸キュン系の甘く切ない1曲に仕上がっていマス。

「Nobody」
「I'm Not Perfect」と並ぶ僕のお気に入り。日本人好みの美メロな1曲です。感動ドキュメンタリーのエンディングなんかに涙しながら聴くにはピッタリだと思いマス。

「Operator」
R&Bなんだけどしっかりゴスペルもしているのキャッチーなミッド・チューン。これもかなり好きですね。

「Florida」
PAJAMの盟友Paul "PDA" Allenをフィーチャーしたボーナス・トラック。3曲のメドレーのようにかたちなっていて、PAJAMらしいグルーヴ感を堪能できるミッド・チューン〜少しボッサなライトメロウ・チューン〜コーラスワークがいいカンジのミッド・チューンと続きマス。ボーナスには勿体くらい良かったりでして。

ジャケの右手に光る十字架が眩しすぎマス。
そろそろ頭がフラフラしてきた、即寝ま〜す(+.+)(-.-)(_ _) ..zzZZ
posted by ez at 10:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする