発表年:1997年
ez的ジャンル:ブリットポップの美しき終焉
気分は... :反省\(_"_)
今日もいろいろあって反省モード...
最近おバカなこと続きで、少々自己嫌悪気味かなぁ。
今回は久々の90年代UKロック、The Verve『Urban Hymns』(1997年)です。
The Verveは1989年にRichard Ashcroftを中心に結成されたグループ。1993年にデビューアルバム『A Storm in Heaven』、1995年に2ndアルバム『A Northern Soul』を発表しています。本作『Urban Hymns』(1997年)は3rdアルバムにして、彼らの最高傑作、そしてラスト・アルバムとなった作品デス。
The Verveは、Oasis、Blurに代表される、いわゆるブリットポップに分類されるグループですね。
僕の場合、90年代半ばのブリットポップが盛り上がっていた時期には、既にロック離れが進み、R&B、Hip-Hop、クラブミュージック中心の音楽ライフとなっていまシタ。
なので、ブリットポップに熱狂したという記憶は殆どないですね。それでもBlurは、それなり好きだったので主要作品が大体持っています。一方、Oasisは2枚ほど持っていますが、今以て何がいいのか、さっぱりわかりません(ファンの方ゴメンナサイ)。
そんな中、ブリットポップの作品の中で一番聴いた回数が多いであろうアルバムが本作『Urban Hymns』です。
正直、1st『A Storm in Heaven』、2nd『A Northern Soul』は聴いておらず、『Urban Hymns』しか知らないのですが、全体を覆う美しく、儚いムードが何ともいいですね。
個人的には、USのグランジ/オルタナ勢に押されまくっていたUKロックを盛り上げるために、意図的にメディアが作り上げたブームがブリットポップ現象だったように思えます。
その意味で、『Urban Hymns』の持つ美しく、儚いムードは、まさにブリットポップ現象そのものを象徴するものなのでは?
オススメ曲を紹介しときやす。
「Bittersweet Symphony」
全英チャートNo.1に輝いた名曲なのですが...ご存知の通り、この曲の印象的なオーケストレーションは、The Andrew Oldham OrchestraによるRolling Stones「The Last Time」のカヴァーをサンプリングしたものでした(Andrew Oldhamは初期Stonesのマネージャー)。
結局、「The Last Time」のリフを無断使用したとして告訴され、ロイヤリティを支払うと同時に、クレジットにJagger/Richardsの名が明記されるかたちで決着します。
そんなワケありの曲ですが、この曲が感動的であることには変わりないと思いマス。今、聴いていも何か特別な感情が湧き上がる美しすぎる1曲ですね。
「Sonnet」
この曲もシングルカットされましたね。何気ないけど、ジワジワと心に染み渡ってくる名曲だと思いますね。個人的には「Bittersweet Symphony」以上に好きかも?
「The Drugs Don't Work」
切なくなるほど、美しく儚いシングル曲。「Sonnet」同様に、ロック離れの進んでいた僕を振り向かせた1曲。
「Catching the Butterfly」
サイケでドラッギーでアシッドな1曲。この脳内がユラユラするカンジがいいですな。
「Space and Time」
この曲も美しさと虚しさが同居しているカンジですね。このヒンヤリ感が僕好みっす。
「Weeping Willow」
僕は本来こういったタイプの曲はOasisを連想するから嫌いなんだけど、でもVerveだから許せちゃうかな(笑)
「Lucky Man」
シングルにもなったアコースティック・ナンバー。徐々に高揚感が高まってきますね。
「This Time」
アルバムの中では異色のダンサンブルなナンバー。面白いけど、少し浮いているカンジに映るかなぁ?
「Velvet Morning」
まったりとしたサイケ感がいいですね。
結局、The Verveは本作がUKで記録的な大ヒットを記録したものの、メンバー間の不和をきっかけに1999年に解散してしまう。振り返ると、ブリットポップの幕引きの役割を果たしたのが本作だったのでは?